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はい、今日お話ししたいのは、行動中心アプローチの補足ということですね。
なんか変なタイトルですけど、なんでこれを話そうと思ったかというとですね、
Twitterでウェンさんという方がちょっとツイートしてらしてて、行動中心アプローチについてですね。
それでちょっとですね、もう僕がですね、これはもう、ちょっとこれは僕の方で説明が足りてなかったなって思うことと、
あと僕自身のコースのことでちょっと反省しなければいけないところがあるなと思ったからなんですね。
はい、でね、ウェンさんからどういうふうに、どういうツイートがあったかというと、こういう感じですね。
行動中心アプローチ、ここから以下は引用です。
行動中心アプローチ系だとすぐ話せるようになりますが、そもそも聞けませんし、
聞けなければコミュニケーションできないし、ということで、そこから伸びる伸びない可能性は文法の基礎知識の有無だと私も思います、というふうに書いてありますね。
はい、で、ちょっとね、これに対して僕がですね、行動中心アプローチ系の教科書って普通は懲戒がどっさりありますよねというふうにコメントをしたんですけど、
そしたらですね、こういうふうに返事が来ました。
時間をかけて懲戒教材でやればある程度聞けるように、でも例えば行動中心アプローチで4、5時間でトラベルジャパニーズを仕上げたとき、
授業では聞けても、次多分相手からの返事って意味だと思いますね。
今、日本です。自発的な疑問文は覚えていて話せるけど、日本人に話しかけられたら聞けないと、現状からは以上です。何かご提案ありましたら。
こういうのが上野さんからの返事でした。
でね、もうこれを聞いて、僕もすごく反省する機会になったということですね。
あと、僕自身のコースの改善するべきアイディアも湧いてきたので、本当に大変ありがたいと思います。
まず、誤解のないように、あくまでも確認なんですけど、確認しておかなければいけないことは、
行動中心アプローチでも他のアプローチでも、文系シラバスとか何でも、4、5時間では急に懲戒力が伸びるということはないんですね。
多分、上野さんのおっしゃることの意味は、その前後の文脈から考えると、
懲戒力の低い状況でも、ベースラインの低い状況でも、話すことだけは、行動中心アプローチでできるようになるということだと思うんですね。
で、もう一回読んでみると、行動中心アプローチ系だと、すぐ話せるようになりますが、
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そもそも聞けませんし、聞けなければコミュニケーションできないし、というふうに書いてありますけどね。
これは、これを見た人が誤解するかもしれないので、僕の方で説明しておくと、
行動中心アプローチでは懲戒力が伸びないので、コミュニケーションができないというわけではないです。
多分、その辺は上野さんもよくご存知だと思いますね。
で、それについて、まず行動中心的な解決方法としてはですね、
まず、状況が、相手の言っていることが聞いてわからないという、来日している日本語を学習者の方、
行動中心アプローチで4、5時間勉強したという方ですけど、
相手が何を言っているかによって、解決の方法は2つあると思います。
1つは、まずこちらに明確な要求があって、その要求に対して相手が返事しているんだけど、その返事がわからないということですね。
で、それについて、行動中心アプローチ的な解決方法としてはですね、
つまり、こういう意味ですか、つまり、なんとかという意味ですか、というふうにね、
まず、自分の希望と合っているかどうかを確認するわけですね。
で、はいかいいえだったらわかりやすいので、相手もはいとかいいえぐらいだったらこちらもわかるし、
あるいはね、はいかいいえもわからないという場合は、それは状況によるという場合なので、
その辺はもうちょっと、例えばA1レベルとかではちょっと厳しいかもしれないですね。
で、例えば僕の場合だったらですね、僕もヒンディ語でこちらの大人山林の運転手の人とかと話すときにですね、
僕はね、職場の近くにショッピングモールがあるんですけど、職場の説明するのがちょっと難しいんですよ。
もうちょっとね、僕のヒンディ語のレベルが上手になったらいいんですけど、
ちょっと職場の行く細かい道が説明するのはめんどくさいので、
職場のすぐ近くにあるショッピングモールまでの話をするんですけどね。
僕の場合は、ショッピングモールまで行きますか、それで僕の希望の値段ね、例えば300ルピーとか決まっていたらそれを言うわけですね。
それで相手の返事がわからないことっていうのはちょっとあります。正直ありますよね、時によっては。
だけどそういう場合は、つまりショッピングモールまで300ルピーで行くという意味ですか、
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こういう感じで質問するっていうね、そういうことを練習すると確認がしやすくなるので、
最初のネイティブのね、相手のネイティブスピーカーが言っていることがよくわからなくてもそのコミュニケーションは多分できるようになります。
あともう一つね、聞いてわからないことっていうのは、もう一つは世間話みたいな時ですね。
世間話みたいなことを話しかけられてくると、その場でね、まず何がトピックに上がっているかということがないので、
それでまずトピックからわからないんですよね。
この場合はかなり懲戒のですね、なんていうんですかね、ハードルが高くなると思います。
で、その場合はですね、まず二つの対策があると思いますね。
一つは来日した外国人が話しかけられやすいトピック、その世間話として話しかけられやすいトピックっていうのを調べておくっていうことですよね。
よくあるパターンとしてはどちらかへいらしたんですか、みたいなね。
あともう日本は長くいらっしゃるんですかとか、そういうことが多いと思いますけど、
そういうパターンを練習しておくっていうことですよね。
そうですね、キャンドゥとかで言ったら、相手がわかりやすくゆっくり話してくれたら、
世間話のうちのどこから来たかとか、そういうことに返事ができるとかね、そういう感じでいいと思うんですけど。
そういうのが一つのパターンですよね。
もう一つの対策としては、あらかじめ世間話用のトピックみたいなのを準備しておくんですよね、こっちのほうで。
自分の得意なネタとかそういうのをね。
いつも同じトピックだったら、もうだいたい話の流れとか決まってくるので、見当がつくんですよ。
それから相手が知らないことを言っても、こちらから質問できるようになるので、そのトピックだったらね。
なので、結構世間話みたいなことを続けることができます。
例えばね、僕のヒンディ語の場合は、インド映画の話とかだったら結構、
僕は例えば料理とかファッションとかに比べたら、インド映画のことは多少はわかる。
僕もインド映画の全然、そんなにすごい知識を持っているわけではないんですけど、
インド料理とかね、インドのファッションとかに比べたら、まだ多少はわかるので、しかも話をするのも楽しいので、
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そういうトピックだったら、例えば今映画館でやっているこの映画、もう見ましたか?とか、あるいは見たいですか?とかですね。
見たっていう人だったら面白かったですか?とか、そういう話をするとか。
そういうふうに、鉄板ネタというか、世間話用のトピックをあらかじめ準備しておくということですよね。
それだったら、向こうから話しかけられる前に、こちらからそういう世間話をしておけば、全然知らないトピックを振られて困るということがなくなるということですね。
これが最初に申し上げた、行動中心アプローチ的な解決ですね。
このウェンさんのおっしゃっていたことで、もう一つ、伸びるか伸びないかの差は、文法の基礎知識の有無だと私も思いますというふうに書いてあるんですね。
これも本当に全くその通りですね。
もう本当に全くその通りだと思います。
ただ、もしかしたら、この行動中心アプローチの後に続けて書いてあるので、
もしかしたら、僕の説明が足りなかったかもしれないなと思っているところは、
行動中心アプローチのコースでは、文法を扱わないというわけではないんですね。
それがね、時々そういう誤解を受けることが多いので、ここでも言っておくとですね。
まず、行動中心アプローチで文法を体系的に順番に勉強するかといったら、そういうわけではないですよね。
その行動に必要な文法を勉強する。
だから、行動が決まっている場合は、その行動に必要なければ教えない文法というのは出てくると思います。
例えば、A1とかA2とかの、いわゆる初級文法をカバーするぐらいのレベルの学習者が対象になっていても、
その行動でこの文法は使わないというふうに判断されたら、その文法は教えなくていいわけですね。
あと、その行動の中には、文法を全く必要としない行動というのがあります。
例えば、バス停で待っていて、向こうからやってくるバス停の行き先を見て、
そのバスに自分が乗るかどうかを判断するというようなときは、単語一つしか書いていないわけだから、文法は一切必要ないわけですよね。
なので、そういう文法が必要ない行動もあるわけです。
実際存在するわけですね。
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そういう授業では文法は教えなくてもいいとは思います。
だけど、一つ以上の文を作る場合は、二つ以上の単語を組み合わせて文を作るわけですよね。
その場合は、その時点で文法が必要になってきます、その行動をするにはね。
さらに、二つとか三つの文法を組み合わせて相手と話したりするには、そこに談話文法みたいなのも出てきますよね。
こういうのを使わないと行動ができません、できない行動もあります。
文とか談話を使わないとできない行動というのは明らかにありますよね。
例えば白紙論文を書くとか、そういうレベルだったら、文法を知らないで白紙論文とか書けませんよね。
なので、そのためにはもちろん文法を教えなければいけないというわけですね。
ただ、僕のやっている行動中心アプローチのコースが、あまりその辺をちゃんと伝えきれていなかったなというのは正直あったと思いますね。
これをやるには、例えばその中でどの文法を教えるのか。
いくつか会話モデルみたいなのをいっぱい作っておいても、その中にいろんな文法が出てきますよね。
その中でどの文法を教えるのかというときに、基本的なストラテジーとしては、そのコース全体でそういう会話モデルみたいなのを作るわけですね。
例えばそのコースでレッスン10まであるとしますよね。
1課から10課まで、10個のレッスンでできているコースにするとしましょう。
その場合は、まず一つ一つの課をデザインする前に、全体的にその課で扱う、例えば会話モデルのようなものをたくさん聞かせたりしますよね。
そういうものをまず作るんですよね。
そういうものを作った後で、そこに出てくる文法を全体的にカバーするようにするわけです。
例えば繰り返し出てくる文法だったら、それは最初のところでは教えなくてもいいし、
もし最初のところでしか出てこない文法があったら、それはその最初のところでしか出てこない文法を最初のところで教えて、
繰り返し出てくる文法だったらその次に出てくるところで教えたりしてもいいわけですよね。
そういう感じで、どのレッスンでどの文法を教えるかというようなコース全体のことを考えないと、
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ちょっとそれがやりにくいので、かなりスコープとしては、仕事のスコープとしては、かなり大きいものが必要になってくるんです。
なので、そういう意味で僕の行動中心アプローチのコースではこれをやっていないんですけど、
でも、あんまりそういうことをやっていると、行動中心アプローチでは文法を教えなくていいんだというふうに、
もしかしたら誤解されてしまう原因になっているかもしれないので、
そこのところは、ちゃんと時間があって対応できるコースを開講できる可能性があったら、
この辺はちゃんと改善してやっていきたいと思っています。
そういう意味でも、そういうことを考えさせてくれるきっかけになりましたので、
ウエンさんには改めてお礼を申し上げたいと思います。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日の行動中心アプローチの補足につきまして、ご感想とかコメントとか、あるいは質問とかありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有をいただければと思います。
それでは今週も良い1週間をお過ごしください。
そして冒険は続きます。