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2022-11-30 19:26

現代的な日本語教師に必要な知識と環境

今朝の音声配信でも先週の日本語教師チャットのまとめとして、参加者の皆さんの考えをまとめてご紹介しました。


--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日お話ししたいのは、現代的な日本語教師に必要な知識と環境ということですね。
これを話そうと思ったのは、もちろん先週土曜日の日本語教師チャットですね。
その時のトピックが、現代的な日本語教師っていう、そういうトピックだったんですね。
それで、昨日は音声配信できなかったんですけど、おととい月曜日に質問の1番にあった、
現代的な日本語教師とは、それについて皆さんのご回答をいろいろ紹介させていただきました。
今日はこの同じ日本語教師チャットの2番目と3番目の質問ですね。
それが、現代的な日本語教師に必要な知識は何だと思いますか?
それから3つ目が、現代的な日本語教師に必要な環境は何だと思いますか?というね、そういうことですね。
なので、それをちょっとまたご紹介してみたいと思います。
まずですね、やっぱり知識のところですね。質問の2番目が日本語教師、現代的な日本語教師に必要な知識は何かというものですね。
もちろん日本語そのものに関する知識が必要というのは、本当にいろんな方が大前提としてご共有しているのではないかと思います。
それ以外に、日本語教師ですからね、当然日本語の知識は必要ですよね。
それ以外に必要なこととしては、たぶん一番多かったのは、やっぱり第二言語習得理論だと思います。
これが一番多かったんじゃないですかね。
それが、例えばゆうこさん、りなさん、みきさん、じゅげむさん、いちほいさん、まりぼうさん、のぶたさんとかね。
もしかしたらその他にもいらっしゃったかもしれませんが、
こういった皆さんが第二言語習得の理論は、現代的な日本語教師に必要な知識であるというふうに書いていらっしゃいますね。
それから、行動中心アプローチも多くの方が書いています。
僕ももちろん書きましたし、あとチャッピーさんも書いていらっしゃいましたね。
あと、じゅげむさんとか、よしかわさん、さとうごうゆうさんも行動中心アプローチについて書いていらっしゃいました。
それから、ICTに関する知識というのがありましたね。
これは、しゅがわさん、さとみさん、じゅげむさん、いちほいさん、のぶたさん、こうした方がICTに関する知識というのを挙げていらっしゃいましたね。
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行動中心アプローチとか第二言語習得理論とか、そういうものをもっと広い目で見て、教授法の変遷と、変遷というのは変わっていくということですよね。
教授法の変遷とその内容についての知識も必要だと。
つまり、現代の今スタンダードになっている行動中心アプローチとかだけではなくて、それまでの歴史とかも必要だという声もありますね。
これはしゅがわさんとか、さとうごうゆうさんとかが書いてあります。
僕も個人的には、今の新しいスタンダードな知識、そういうことがわかっているのはもちろん必要なんですけど、
それ以外に、一応こういうやり方はもう第二言語習得に効果がないんだというふうにわかってきている教え方とかありますよね。
なので、そういうことを知るためにも、僕もこういう教授法がどういうふうに変わってきたのかということは知っておくべきなんじゃないかなと思います。
そうじゃないと、今やっているのが40年前には特に効果がないとわかっている、
語学教育の業界からはもう廃れたものとしてみなされている、
そういうものが今でも自分がやっている実践の中にあるかもしれないということに気がつくわけですね。
そういう意味でも、今、中心的なスタンダードな教え方だけではなくて、
昔こういうのがあった、でもそれはこういう理由でもう廃れてしまったという、そういうことも知っておく必要もあるんじゃないかなと思います。
逆に、それが廃れてしまったけど、この昔のこういう教授法にはこういう利点もあるから、
一般的ではないけど、こういう特殊な現場ではこの昔のやり方があってもいいんじゃないかとかですね、
そういうふうに考えることもできますから、そういう意味でもその教授法の歴史みたいなのは僕はあってもいいと思います。
例えばですね、文法訳読法とかもそんなに、僕も自分の冒険家メソッドの本の中で文法訳読法も使える時があるというようなことも書いていたりします。
なので、何が今のスタンダードかというのはもちろん知っておくべきですけど、
かつてこういう教え方もあったとか、そういうことも勉強しておくといいんじゃないかなと思いますね。
あとはですね、日本語教育という世界が実はすごく広いんだということですね。
日本人で海外に行ったりしたことがある人は大体、少なくとも世界の広さというのはよくご存知だと思います。
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だけど日本の国内の法務省管轄のところで教えている人の中にはですね、
例えば学習者とか教師の割合でもそこが一番多いというふうに勘違いしていらっしゃる方が多いんですね。
でも実際には全然そういうことはなくて、海外の方がずっと学習者の数も多いし、教師の数でももちろんそうだと思います。
かつ、海外の中東教育というのがすごく広いわけですよね。
なので、そういうことが自分に見えている世界というのは本当に日本語教育の世界の中の一つ、すごく小さな一つであるということがわかっているというね。
それもとても大事だと僕も思いますし、ほしこさんも例えば日本語教育は一つではないということで同じようなことを書いていらっしゃいます。
あとは、そういう知識を全部まとめたものとして、今、日本語教育能力検定試験があるというふうに書いています。
これはミンミン餃子さんね。
何が現代的な日本語教師の知っておくべき知識かというと、それの定義として日本語教育能力検定試験に出てくる内容というふうに考えることもできるかなと思いますね。
あとはですね、僕が書いたのは構成主義ですね。
これはね、確か誰かゆうこさんだったかな。
A1の時にゆうこさんがちょっと書いていたことを僕が見て、これも必要だなと思って縁起のところに書いたんですけど、
要するに知識というのは物みたいにね、教師から生徒にはいと渡せるようなものではない。
学習者の中に新しく構成されるものだというね、そういうものが構成主義なわけですね。
そういう考え方も必要だと思いますね。
あと、21世紀がたすけるということをおっしゃっていたのはりんなさんですね。
それから、特に海外の方ですけど、まりぼうさんが書いていらっしゃったのは、学習者の社会とか文化に関する知識も必要ということですね。
これも僕も本当に、書かなかったけどね、僕は書かなかったんですけど、
でもこれも僕も非常に重要だと思っていて、僕自身も今インドのね、インド映画とかを見ているのも、
一つにはエンターテインメントとしてすごく面白いというのもありますけど、
やっぱり普段ね、インド人の家庭の中とか見られないわけですよ。
普通に自宅、僕の自宅からオフィスに行って、スーパーで買い物してとかね、
そういうことをしていたら、全然インド人の家庭の中とか見られないので、
そういう意味でもインドの映画とかを見るのは、とても本当に勉強になると思って、
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そういう意味でもかなり積極的に時間を使ってインド映画を見るようにしようと思っています。
あとね、面白いなと思ったのは、きたたくまさんですけど、メディアリティらしいですよね。
要するに、情報のすべてが正しいとは限らないというようなことを知っておく必要も、
現代の日本語教師には必要だということが書いてありました。
じゃあ、あとはですね、次の質問は環境ですよね。
日本語教師に、現代的な日本語教師に必要な環境はどういうものかということで、
余裕のある環境というふうに書いてらっしゃった方がいました。
これはうみねむさんだったかな。あるいはみみぎょうださんかな。
すみません、誰が書いたか忘れてしまいましたけど、余裕のある環境というのがあって、
これはですね、とても、昔はこういうのいらなかったんですよ。
何でかというと、本当に日本語教育のパターンというのは本当に一つしかなかったわけですよね。
なので、やるべきことは決まっていて、それを本当に、
言っちゃ悪いですけど、工場の大量生産の機械でものを作っているみたいな感じで、
決められたことをやっていればよかったんですね。
だけど、今はそうじゃないんですよね。
日本語教育の世界がすごく多様化していて、いろんなやり方を考えなきゃいけない。
そのクリエイティビティが全然昔とは違うレベルで求められているんですね。
そのためにはある程度の余裕のある環境というのは本当に必要だと思います。
そういう意味で、もしかしたらこれを書いた人はちょっとした愚痴で書いたのかもしれませんけど、
僕はそういう意味ですごく、これは本当に現代の日本語教師だから必要なことだと思います。
この余裕のある環境ということですね。
あと、やっぱりICT関係では、例えばインターネットとかプロジェクターとかPCとか、
そういうことはほとんどいろんな人が書いていらっしゃいました。
それに加えて多分ね、あんまりツイッターとかをやっていらっしゃらない方にとっては、
もしかしたら意外なことかもしれないんですけど、横のつながりということですよね。
これはですね、こういうところでいくら言っても、横のつながりがない人には届かないので、
ちょっと僕も限界を感じてはいるんですけど、
でもこの横のつながりというのは本当に大事だと思いますし、
少なくとも日本語教師チャットに参加する人はみんなツイッターを使っているわけですよね、
もうそれは定義として。
なので、そういう人たちは多分多くの人が共有している感覚なんだと思います。
そしてこの横のつながりについて書いていらっしゃった方は、
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シュガーさんとかね、僕自身も書きましたし、ミキさんとかも書いています。
横のつながりという言葉は使っていませんけど、
たとえばのぶたさんは情報交換とか励まし合えるネットワークということを書いているし、
まりぼうさんは実践研究をするための協力者を持てる土壌整備というふうに書いていますね。
それからりなさんはもうツイッターというふうに書いています。
りなさんのところを引用するとこんな感じですね。
わからなければツイッターで聞くし、
大切な情報はどこかの心優しい方がツイートしてくださっているし、
本当になくなったら私生きていけないと思います。
というふうに書いていらっしゃいますね。
これがなんで横のつながりが必要なのかというと、
横のつながりじゃないのは何かというと、
例えば普通の学校の中の校内の勉強会とかあるとしますけど、
それは本当にそういう一つの特殊な環境だけで語られることなので非常に狭いんですよね。
なのでそういうところで、
例えば現代のスタンダードとは全然違う特殊な教授法が採用されていたとしても、
それが普通だと思ってしまったりするので、
そういう意味でも横のつながりを作るということですね。
そうすると本当にいろんな多様な視点で日本語教育について考えることができるので、
本当に僕も横のつながりというのは大事だと思います。
これについては弱いつながりの強さというキーワードで検索すると、
確かAmazonの本でもあったと思いますし、TED Talkのビデオでもあると思います。
あとは、
ミンミン餃子さんがExcelの関数というふうに書いていましたね。
ミンミン餃子さんが書いていたのはVlookupという関数ですね。
たぶんExcelの関数については最初は足すとか引くとか、
平均を出すとか並べ替えとかそういうのが出てくると思うんですけど、
その後にVlookupの関数を使うと本当にいろんな表と表をつなげることができるんですよね。
リレーショナルデータベースといいますけど、
それに似たような使い方がExcelでできるようになってくるので、
すごくいろんなことが見えてきますね。
あともう一つ僕がお勧めしたいのはやっぱりピボットテーブルというやつですね。
このVlookupとピボットテーブルを僕が使うようになって、
本当に無味乾燥なExcelとかね、
僕の場合はGoogleスプレッドシートを使ってますけど、
そういう無味乾燥な数字の羅列がですね、
すごくいろんな意味を持った役に立つデータのように見えるようになってきます。
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僕はそういうふうに感じましたね。
なので僕もこれはお勧めしたいと思います。
まだこの後も日本教師チャットは9、6まであるんですね。
もう一つだけご紹介しましょう。
4番目の質問がですね、傷つけないで脱皮してもらうにはどうすればいいかということなんですけど、
これに関してはですね、実はそれは不可能という回答が結構ありました。
例えばさとみさんはですね、こんなふうに書いてますね。
感覚の違いだと思うので私個人の働きかけ程度ではどうにもなりません。
というふうにさとみさんは書いてます。
あとりなさんは、祝々と自分の仕事をするのみで申し訳ありませんが、その方は放置です。
というふうに書いてます。
あとさとごうゆうさんは、
古い世代の人に変化してもらおうとして圧力を生じさせるよりも、
新しい世代の育成に注力した方が良いのではないかと感じています。
というふうに書いてますね。
でもその一方で希望的な発言もありまして、
例えばうみねむさんはね、
うみねむさんはね、確か、なんだっけ、
なんかね、そういう勉強結構してらっしゃるんですよね。
心理関係の話とかね。
うみねむさんはこんなふうに書いてますね。
本人が今困っていることや、なりたい教師像を聞いてそこから一緒にアプローチしたい。
というふうに書いてますね。
この場合は、少なくとも理想が自分とは違うということを自覚している人には、
こういうことはすごく役に立つんじゃないかと思います。
それがまだできていないにしてもね。
それからみきさんはですね、こんなふうに言ってますね。
今はこんな考えがあるんですよとさりげなく会話に潜めて、
とにかく話題として取り上げてみる。
大人数の勉強会より1対1の会話から、
勉強会してみようという話になればチャンスですね。
というふうに書いていますね。
それからじゅげむさんはですね、
一気に変えようと考えるのではなく、
少しずつでいいから変えられるように促していきたい。
という書き方もされていますね。
あとね、まだまだいっぱいご紹介したいこともあるんですけど、
特に6番目の質問の化石化しないためにはどうすればいいかというところで、
さっきの4番目の質問にあったつながりについても
すごく大勢の方が書いていらっしゃいました。
なので、こういうところもぜひ皆さんにも
見ていただければと思いますね。
本当にね、ちょっと繰り返しますけど、
つながりっていうのはですね、
なるべく広いところから人が来てくれる。
そして、しかも多様な人が参加してくる。
そういうネットワークがいいと思いますね。
多様性が低いネットワークだと、
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本当に同じ世代の同じような価値観の人しか来なくてね。
それで新しい考え方の愚痴しか共有しないとか、
そういうことになったりします。
実際そういうのもあります。
申し訳ないんですけどね。
そういう意味でもツイッターは本当に素晴らしいと思いますので、
それをツイッターのスペースで言っても
あまり他の人には届かないんですけど。
少なくともツイッターに参加していらっしゃる
日本語教師の方は、
本当にこういう現代的な考え方に
触れることができる環境にあると思うので、
僕はこれからの日本語教育の世界を
背負って立つ立場の方なんだと
僕の方は思っております。
それでは本日のムラスペはここまでにしてみたいと思います。
本日もご参加くださいましてありがとうございました。
今日のこの現代的な日本語教師に
必要な知識と環境の内容につきまして、
ご感想とかコメントがありましたらぜひ
ムラスペのハッシュタグ付きで
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
僕は明日からちょっと冒険でニューデリーとか
タミルなどの方に行っているので
しばらくちょっとムラスペできないんですけどね。
また来週帰って参りますので
ぜひよろしくお願いします。
そして冒険は続きます。
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