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本日お話ししたいのは、人工知能で語学教育界が繁栄する可能性も、ということなんですね。
まず第一に、これを話そうと思ったのは、本当にやばいよっていうのは、もういろんな人が言っています。
でも、いろんな研究者が語学教育界マジでやばいですよっていうふうに言ってるんですよね。
特に人工知能の中でも、Large Language Modelっていう大規模言語モデル、それLLMとか言ったりしますけど、
それの影響で、もう語学教育はマジでやばいですよっていろんな研究者が言っているという、そしてそういう論文も出ているんですね。
その一方で、皆さんの危機感が全然なくて、これはどうしてなんだろうというふうに思っているところがあるんですけど、
でもちょっと正直な話、もう危機感を持った方がいいです。
あまりにも危機感がなさすぎる、危機感がないということに僕は非常に危機感を持っています。
だけど、人工知能によって語学学習がどう変わるかということをちゃんと考えて、
そして先手を打って語学教育の方が変わることができれば、僕は繁栄する可能性もあると思います。
逆に繁栄する可能性もあるということですね。
それじゃあ、今まだあまりリスナーがたくさんいらっしゃらないんですけど、
ちょっとリスナーの方にお伺いしたいんですが、
ChatGPT、有料版でも無料版でもいいんですけど、使ったことがあったらハートマークいただけますかね。
使ったことがなかったら涙のマークいただければと思うんですけど、どうでしょう。
どうかな。
ハートマーク来てる、素晴らしい素晴らしい。
じゃあ今リスナーの方はね、ここにいらっしゃるリスナーの方はChatGPT使った経験があるということなので、
でもこの録音とかで聞いている方の中には使ったことがないかもしれないので、
それで実際にどういうふうに思われているのか、そういうことをちょっとご紹介しておきたいと思います。
どういう研究があって、しかもそれが語学教育会のあれでシェアされているという状況があるので、
それをまずはちょっとご紹介してみたいと思います。
まずはですね、まずはというか、その一つは今日ご紹介したい論文は、
How will language modellers like ChatGPT affect occupation and industries?
というタイトルの論文です。
つまりChatGPTのような言語モデルは、どのように職業と業界に影響するかというタイトルの論文ですね。
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これはプリンストン大学のエド・フェルテンという人が筆頭研究者になっているみたいですね。
あとペンシルバニア大学のマナブ・ラジさん、それからニューヨーク大学のロバート・シーマンスさん、
この3人が2023年の3月18日に書いた論文です。
要約の部分を日本語に翻訳した、これもChatGPTで翻訳したんですけど、
それをちょっと読んでみたいと思いますね。
以下引用です、この要約の部分の引用です。
AIの言語モデル能力の劇的な向上は、
これらの技術が経済に与える影響に関する多くの問題を引き起こしました。
本論文では、職業・産業・地理において、
AI言語モデル能力の進歩にどの程度露出しているかを系統的に評価する方法論を提示します。
その結果、テレマーケターや英語・外国語・文学・歴史などの多様な高等教育教員など、
言語モデリングに露出している上位の職業を発見しました。
また、ホームサービス、ホームというのはカタカナのホームじゃなくて、法律と事務のホームですね。
ホームサービスや証券、商品、投資などの産業が言語モデリングの進歩に最も露出している産業であることが分かりました。
さらに、賃金とAI言語モデリングに暴露することとの間には性の相関があることが分かりました。
はい、ここまで引用ですね。引用終わりですね。はい、ここで引用終わりです。
すみません、今の露出しているとか暴露しているというのがありましたけど、
これ、元の言葉ではエクスポージャーという単語になっていますね。
なので、エクスポージャー自体もちょっとここでは分かりにくいですけど、要するにどのぐらい影響されるかということです。
場合によっては仕事がなくなってしまうということも含む、そういう意味での影響をどのぐらい受けるかということですね。
はい、それでですね、そのランキングが、というかですね、仕事の職種が774もあるんですよ。
774もある仕事が全部ランキングで1位から774位まで、その影響を受ける度合いによってランキングがあるんですね。
ちょっとここではですね、1位から10位までをまずご紹介してみたいと思いますね。
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1位はテレマーケターです。
テレマーケターって僕よく分からないんですけど、電話かけて営業する人ですかね、そうなのかな。
2位が英語、言語、英語、言語及び文学の高等教育教師。
これ要するに英語と英文学の大学の先生ということですね。
2位が外国語及び文学の高等教育教師。
これも外国語及び文学というのは、外国の言語と外国文学のということですね。
それから歴史の高等教育教師、法律の教育教師、ここまでが5位ですね。
6位が哲学及び宗教の高等教育教師。
7位が社会学の高等教育教師。
8位が政治学の高等教育教師。
9位が刑事司法及び法執行の高等教育教師ですね。
10位が社会学者というふうになっています。
こういうふうにですね、ベスト10のうちの、
ベスト、ワースト10と言ったらいいのかな、要するに影響を受けやすい、
このチャットGPTのような大規模言語モデルによって職業を失ってしまうような可能性がある、
そういう影響を受けやすい、上位10位のうちの8つまでが教師であるということに、
やっぱり教育界の人たちは留意しておくべきだと思いますし、
しかもその教師の中の8つあるうちの教師の一番が語学、母語ですよね、国語の教師。
多分これは英語圏でのアレなので、英語及び英文学というのは国語、母語のということだと思います。
第一言語の教師。
第一言語の教師が、やばい教師の中でも一番やばいのが母語の教師。
その次が外国語の教師というふうにね、
語学の教師が本当に一番やばいんですよということが、
この中でもはっきりわかって見えてくるんじゃないかと思います。
逆にどういう仕事なら影響を受けないのかというのがちょっと気になったので、
さっきも申し上げましたけど、これは第一位から第774位まで、
仕事のリストが774まであるので、
一番下の方を見てみると、一番影響を受けないのが、
織物・医療品及び関連材料のプレッサー。
プレッサーとはどういう仕事なのかな。
あと代理石職人の助手。
レンガ職人、ブロック職人、石膏、タイル及び代理石職人の助手ですね。
これが下から2番目。
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下から3番目がダンサーになっています。
ダンサーというのは全く言語に頼らない仕事なので、
こんな感じで、あとは伐採職人、鉄筋職人とか、
塗装工、ペーパーハンガー、砂缶、
鉄鋼鋳造物職人、セメント職人、コンクリート仕上げ職人、
フェンス設置業者とかですね。
この辺は言語を使わない仕事なので、
この言語モデルの影響は受けにくいということのようです。
これを考えると確かに語学の教師が一番やばい状況にあるというのは、
ご覧になるとわかるんじゃないかと思います。
ということで、語学の教師、僕も日本語教師ですし、
そういう人たちがこの大規模言語モデルの出現によって非常に影響を受けやすい立場にあるということと、
あともう一つは、この大規模言語モデルが普及している速度が史上最速ということも留意しておく必要があると思います。
このサービスが開始して1億人がアカウントを開設するまでにたった2ヶ月しかかからなかったんですね。
これは他のSNSとかそういうものは何年もかかってやっていることだと思います。
下手すると10年とかかかっているかもしれません。
その中でたった2ヶ月で1億人がアカウントを開設して使い始めたというのは、
普及している速度が今までのあらゆるサービスの速度も超えていて、史上最速であるというわけなんですね。
なので、史上最速で普及しつつあるサービスによって最も影響を受けやすい職業のかなりやばい状況にあるのが、僕たち語学教師であるということですね。
なので、少なくともここまでの非常に危機的な状況にあるという危機感だけはもうちょっと共有すべきではないかと僕は思っています。
ただですね、まず第一にはっきりさせておきたいのは、あまりにも危機感がなさすぎるんじゃないですかということですね。
今僕たちは本当に絶滅の淵にいるんですよという危機感を持たなきゃいけないということです。
だけどその一方で、これはすごいチャンスでもあるんですよ。
その前提がこの調査には含まれていないんですね。
今ある教師の役割というのは、そのほとんどがこの言語モデルで大体できてしまいます。
つまり取って変わることができると思います。
だけどね、僕たちがその役割を、語学教師の役割は今みたいに語学の文法を説明したりですね、文系練習したりとかそういうのじゃないんだというふうに意識を変えることができれば、
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これはもしかしたらすごいチャンスかもしれないと思っています。
なんでかというとですね、どうしてかというと、この大規模言語モデルですよね、チャットGPTとかそういうものによって、語学の勉強を始める敷居がですね、すごく低くなっているんですよ。
本当に勉強のしやすさが、今までとは全然違う勉強の始めやすさが変わっているんです。
例えばですね、僕も今、南インドのバンガロールというところに住んでいます。
ここではですね、僕ね、よくオンラインではヒンディ語を勉強していますということを言っているので、
もしかしたらここではヒンディ語が現地語なのかというふうに誤解をしている人もいらっしゃるかもしれませんが、
実はですね、バンガロールの公用語はカンナダ語という言語なんですね。
だけど、このカンナダ語はですね、オンラインで勉強できる資料とかがあまりないんですね。
ないので、今まで僕はですね、まず第一に英語とヒンディ語が結構通じるんですよ、バンガロールはね。
なのでそれほど切羽詰ったニーズはないんです、カンナダ語を勉強しなきゃいけないというね。
タクシードライバーも時々ヒンディ語が分からない人もいますけど、英語かヒンディ語のどっちかは普通は分かるんですね。
なので、それほど苦労はしていない。でも時々英語もヒンディ語も分からない人がいるので、
やっぱりカンナダ語ができた方がいいなと思うことも本当に時々ありますけど、でもそれはもう1週間に1回もないぐらいですね。
本当に1ヶ月に1回あるかどうかという感じなんです。
なのでカンナダ語というのは今まで全然勉強していなかったんです。
ニーズもなかったし、あと勉強しやすさというのがね、カンナダ語の教科書とかというのもそんなにないんですよ。
なんでかというとやっぱり外国人であるいはカンナダ語を話せない人で、わざわざ教科書買ってカンナダ語を勉強しようという人がそんなにいないからね。
なのでカンナダ語を勉強しようという教材もあんまり売ってないんですよね、特にオンラインとかではね。
だから全然勉強していなかったんですけど、しかしこのチャットGPTではですね、これが本当に簡単にできちゃうんですよ。
なのでまず第一に、例えば聞いてみたんですね、カンナダ語ってまず文字がいくつかあるのかもわからないので、
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チャットGPTの無料バージョンの方のね、チャットGPTにカンナダ語って文字はいくつあるのというふうに聞いてみました。
そしたらこういうふうに答えが返ってきました。カンナダ語は標準的な書き方において52個の文字を持っています。
これらの文字は母音13個、有声死音18個、無声死音14個、そして特殊な音のための2つの文字、
アヌスバラとヴィサルガという、それはちょっと文字の名前だと思いますけどね、2つの文字から構成されています。
またカンナダ語には母音と死音の組み合わせによって形成されるゴージ文字も存在します。
ここまで引用なんですけど、こんなことが簡単にですね、しかも日本語でですよ。
日本語で、僕の母語である日本語でこういうことを教えてもらえるわけなんですよ。
これがチャットGPTが来る前は、まず英語ですらカンナダ語の教材というのはなかなか手に入らない。
僕実際に本屋さんいくつか回ってみたけど、見たことないです。
英語ですらないんですけど、それがこのチャットGPTを使うと、
日本語でも、日本語のカンナダ語の教科書というか、説明がそれを読むことができるようになるわけです。
なので、こういうふうにちょっとだけ興味を持った人が、この学習の入り口に入ってみるという、
そういう敷居の低さというのは本当に低くなってきたと思います。
なので、これは2つ考えなければいけないことがあるんですけど、
つまりチャットGPTができたことによってニーズがかえってなくなってしまうというそういうマイナスの影響もあるとは思うんですけど、
つまり語学を勉強しようという、語学を勉強しなくてももうできるから、
コミュニケーションできるから、だから語学を勉強しなくてもいいやっていう、そういうふうにニーズがなくなってしまうという可能性もありますけど、
だけど、その一方でちょっと興味を持っただけの人が、そういう人が、
これもしかしたらちょっと勉強してみようかなと思って、少なくともひらがなというか、日本語の文字体系ってどうなっているんだろうというふうに、
それをチャットGPTに聞いてみるとか、そういうようなことというのは、そういう敷居の低さというのはすごく低くなっていると思います。
なので、もしかしたら、
語学の教師、今のままでは語学の教師は本当に絶滅の淵にあると思いますけど、
ですけど、少なくとも学習者の数がどーっと増える可能性はあると思います。
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だけど、チャットGPTとか人工知能の時代の語学教師のニーズというのは、これまで何回か話してきたように、今までとは全然違うものになりますね。
なので、その変化に合わせることができれば、僕たちは、もしかしたらこの日本語教育会というのは反映する可能性もあるんじゃないかと思います。
それでですね、ちょっと前にも話をしたんですけど、もう一度どういうふうに変わるべきかということを簡単にもう一度話してみると、
まず第一にこのチャットGPTがあると、文法の説明とかですね、そういうことはもうチャットGPTができるので、それしかしやらない教師というのははっきり言っていらないと思います。
要するに情報を伝えるソースとしての教師はいらないと思いますね。
あと文系練習するだけとかね、そういうのもいらないと思います。
だけど、相手のですね、つまり人間だからできることっていうのは、やっぱりそういう機能ではなくて交流なんですよね。
なので交流できる相手で、かつ相手の語学のレベルを本当に最初の30秒くらいでも相手の語学のレベルを見抜いて、そして自分が話す言葉のレベルを相手のレベルに合わせることができる。
それで相手の話を聞いて、私はちゃんとあなたの話が理解できて、そしてさらに質問を返したりして話を進めていくということですね。
そういう交流する機能としての語学教師というのはこれからも必要となってくると思います。
なのでそういうふうにですね、意識改革ができるかどうかということですよね。
文系の導入とかそういうのではなくて、その言葉を使ってコミュニケーションができて、しかも自分のレベルですよ、学習者のレベルで負担なく人間同士の交流ができる。
そういう人がこれからの語学教師として求められてくると思います。
つまりですね、もう一回言うと、ここで求められるのは社会性、二つあるんですね。
一つは社会性ですよね。社会性。それからもう一つは言語操作能力ですよね。
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言語操作能力というのは相手の言語レベルを見抜いて自分の発話を調整する能力。
その二つがこれからは語学の教師に求められるスキルになってくるんじゃないかと思います。
そういうふうに意識改革をすることができて、それ以外のところは全部チャットGPTとかにお願いする、人工知能にお願いできる、
そういうふうに変革することができれば、僕は語学教育の世界も人工知能の時代において反映できる可能性はあると思います。
繰り返しますけど、なぜならそれは人工知能によってまずその言葉を勉強しようかなと思ってみた人の
最初の第一歩の敷居がすごく低くなったから、チャットGPTに聞くだけで初級のことはわかるし、勉強方法とかも教えてくれるので、
なのでそういう人たち、そういう新しい世代というのは文法とかそういうものは全部チャットGPTに教えてもらうので、
そうではなくて、それを実際に生身の人間と特にネイティブスピーカーとかそういう人と使ってみたいというニーズに応えることができるか、
そういう意識変革をすることができれば、僕は語学教育界が人工知能の時代にも反映する可能性はあるんじゃないかなと思っております。
それでは今日のムラスペで話したいのはここまでになりますので、
もしリスナーの皆さんもそういう風にこれから仕事の方向を変えてみたいなという風に思う方がいらっしゃいますでしょうか。
もしいらっしゃいましたらハートのマークでリアクションいただければと思います。
ちょっと自分には向いていないかなという方がいらっしゃいましたら涙のマークでもリアクションいただければと思いますがいかがでしょうか。
それでは本日もムラスペにご参加くださいましてありがとうございました。
今日の人工知能で語学教育界が反映する可能性も、
こういうコンテンツにつきましてご感想やコメントや質問とかありましたらぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有をいただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。