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それでは本題に入りたいと思いますが、今日お話ししたいのはチャットGPTで一斉事業からの脱却ということですね。
これを話そうと思ったのはやっぱりですね、チャットGPTで一番のメリットは何かというとですね、
もう本当にこれに尽きると思うんですよね。一斉事業というのはもういろんなデメリットがあるんですけど、
しかもそれをですね、あまり考えないで無批判に受け入れている人がすごく多いんですよね。
だけどそれもこのチャットGPTとかのですね、先端的な技術を使うことによって簡単に乗り越えることができるので、
そのことについてちょっと今日はお話をしてみたいと思います。
まずですね、ちょっと皆さんに教育の七五三という言葉を聞いたことがあるかちょっと聞いてみたいんですけど、
聞いたことがある人はハートマークいただけますかね。聞いたことがない人は涙のマークでリアクションいただければと思います。
教育の七五三って言うんですね。で、これね、もうこれがタイトルになっている本もあるんですよ。
これね、まだあのキンドルになってないんでちょっと僕読んだことないんですけど、
でもあの、涙のマーク来てますね。
タイトルはですね、教育七五三の現場から高校で7割、中学で5割、小学校で3割が落ちこぼれ、
こういうタイトルの本ですね。小伝写真書というところですね。
2008年の6月26日に出版されています。
電子書籍はまだ出版されてないですね。
滝井博美さんというものかな。その方が著者の方です。
少なくとも僕はこの本を読んでないんで、本の中に統計的なデータが入っているかどうかはわからないんですけど、
でも少なくともこの教育七五三という言葉は僕も今までも何回か聞いたことがあります。
タイトルに書いてある通りですけど、高校で7割が落ちこぼれている。
中学では5割、そして小学校では3割が落ちこぼれている。
落ちこぼれという言葉はちょっとあんまりバカにしているようなニュアンスがあるのであれなんですけど、
でも実際そのぐらいの割合が学校の授業の進度についていけなくなって困っている。
そういう状況にあるというのがこの教育七五三という言い方ですね。
この本を読んでないんでこれに本当に統計的な正確な裏付けがあるのかどうかは知りませんが、
これは本当にもういろんなところで、教育七五三で検索すると皆さんもいろんなところで見ることができると思いますので、
少なくともある程度の実感を持ってこれを言っている人がかなりの量いらっしゃるというのはすぐに確認できると思います。
この問題というのは要するに一斉事業だからこういう問題が起きてしまうんですよね。
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一斉事業が前提になっている問題だということです。
この落ちこぼれとかそういう問題なんですけど。
今日は一斉事業がどうして良くないのかというのを7つぐらいの理由を挙げてみようと思います。
まず同じ内容をやる以前に一人の先生がクラス全体を受け持つと、
しかもその進度についても責任を持つということ自体が無理なんですよね。
一番目につくことは例えば僕なんかは個人面談とかかなりやっているんですけど、
本当に個人面談とかをしないと授業の中だけで教師が学習者一人一人に気を配ることができないということですね。
クラス全体のなんとなくの理解度は把握できるつもりにはなるんですよ。
顔を見ているとね。
だけどそれどうしても声が大きい人に引っ張られてしまって声を出せない人とかっていうのが結構いるんですよね。
僕も最初のうちは顔が見えてたらわかると思っていた時期もありますけど、
それはもう本当に全然教師側の美しい誤解だと思います。
顔を見ているだけではその学習者の本当の気持ちとかそういうのは全く把握できないです。
少なくともわからなくて困っているとかね。
退屈そうな時に退屈そうな顔をする人もいますけど、
そういうことを隠す人も本当に上手に隠す人もたくさんいます。
質問したいっていうねそういう気持ちに気がつかないそういうこともたくさんありますね。
仮に気がついたとしても一人一人の学習者に時間をかけるというのは、
それはもう物理的に無理なんですね。
でもこれがそのチャットGPTだったらもちろんそういう、
なんかよくわからないんですけどとかそれ退屈なんですけどとか、
そういうことは気軽に言うことができるし、
それがチャットGPTの方も対応してくれるわけですね。
あともう一つはその学習者のニーズですよね。
ニーズっていうのはすごく多様なんですけど、
その多様性に一斉事業だと対応することができないというのがあります。
例えば一般的な日本語学校でね、
これは別に僕がいつも時々批判しているオーディオリンガルの教科書に限らず、
何でもそうなんですけど、
一冊の同じ教科書で、
例えばコンビニで働く人とかITエンジニアで働く人とか、
あるいは子供が日本の学校に通っていて、
お母さんの日本語とかね、
そういういろんなニーズがあるのにそれを一つの教科書だけで、
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一つの教室で同じ内容で教えるというのはかなり無理があるわけですよね。
あるいは同じ文法を、
例えば文系シラバスだとしてね、
文系シラバスだとして一つの例文、一つの文系を教えるにしても、
それが冒険映画が好きな学習者とか、
あるいは恋愛映画が好きな学習者とかね、
それによって全然ウケるっていうか、
印象的な例文、忘れられない例文になるような、
そういうのは全然違うわけですよ。
ですけど、つまりですね、
だから一斉授業だと本当にその一般的なね、
誰にでも分かる例文を用意しなければいけないんですけど、
それは逆に言うとですね、
誰のためでもない例文になっちゃうわけなんですね。
だけどこれもチャットGPTだったら、
本当にその冒険映画のセリフっぽい例文、
つまりこの文系を含む冒険映画のセリフっぽい例文を3つ出してくださいとか、
あるいはもう本当にそれが10個とか20個出してくださいとかですね、
そういうこともいくらでもできます。
だけどそういうことに一斉授業だと、
そういうニーズに一人一人に答えることはできないわけですね。
あとこれ3番目なんですけど、
学習者の参加とか取り組みとか関わりが非常に限られてしまうということですね。
これは一斉授業の中でもグループディスカッションとかですね、
ペアワークとかそういうものをやればかなり、
この辺は改善できる余地もないわけではないんですけど、
でもですね、やっぱりそれでも学習者っていうのは、
学習者の内容とか学習方法を自分で決めることができないので、
基本的にはですね、
なので与えられた内容、与えられたタスク、
そのロールプレイとかにしてもですね、
それも与えられたタスクをこなすだけなので、
やっぱり少なくとも積極的に関与できる立場にはないわけですね。
関与できないってことは要するに責任も低いってことになって、
動機も低くなってしまうわけです。
これがもちろんチャットGPTだったら、
勉強の方法とかあるいは勉強の内容自体もですね、
いくらでも自分で学習者の方がある程度コントロールすることができるわけですね。
自分で決めることができるわけです。
なのでこの辺もチャットGPTのような人工知能を使えば、
簡単に改善できることですね。
それからね、学習スタイルの違いに対応できないっていうのも、
これも一斉事業の問題の一つです。
例えばですね、学習スタイルもいろんなのがあって、
例えば僕みたいな人間はですね、大雑把でもいいから全体を把握してから、
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それから本当に細かいところを勉強していきたいっていうタイプの人間なんですよね。
そうじゃないと全体像が見えてないと、
今ここで勉強していることがどのくらい意味があるのかとか、
そういうことが分からなくて、非常にストレスを感じてしまう人間なんです。
でも人によってはですね、きちんとそのかの一つ一つのステップを完璧に
こなせるようにしてからじゃないと先に進みたくないっていう人もいます。
そういう人は本当に逆に、僕みたいに大雑把でいいから全体を把握しましょうっていう、
そういうアプローチに対しては非常にストレスを感じてしまうわけですよね。
それから語学ですね、語学の勉強に関して言うと、
まず文法を最初に説明してもらわないと納得できないタイプっていうのもあるし、
とりあえずたくさん聞く、インプットをたくさん得て聞いてから、
それで自分でこういう文法だったんだねっていうことに気が付く、
そういうタイプの方が好きな人もいます。
第二言語習得の理論では校舎の人の方が習得ができるということになっているので、
どっちかをお勧めするとしたら僕は校舎の方をお勧めするんですけど、
少なくともそういう二つのタイプがいるのが事実。
あとですね、静かじゃないと集中できないタイプっていう人もいるし、
みんなでガヤガヤしないと集中できないタイプっていう人もいるし、
それから音楽とか聞きながらじゃないと集中できないタイプ、寝てしまうタイプとかね、
そういうタイプの人たちもいます。
一斉授業の場合は教室でそんなにたくさんの環境とか、
そういうものを準備することができないので、
これも一斉授業のかなり基本的なデメリット、限界の一つですよね。
でもこれもですね、例えばこういうChatGPTみたいに個別に勉強できる環境を用意すれば、
本当にいくらでも音楽とかを聞きながらもできるし、
あるいは静かなところで集中して勉強したい人はですね、
そういうところで勉強するというふうに、
その人に合わせた勉強ができるということになります。
ちょっとこれに似てるんですけど、
5番目としてですね、
授業の伝え方の柔軟性というのが非常に欠けられてくるというのがあります。
これも一斉授業の場合は時間割っていうのがまずありますよね。
時間割どおりの時間、
それから場所も決められた教室でしか教えてもらえないわけですよね。
これもですけど、これもちょっとさっき言ったことに似てますけど、
図書館で勉強したい人もいれば、
スタバで勉強したい人もいれば、
家で勉強したい人もいますよね。
あるいは仲のいい友達と一緒にね、
なんかだべりながら勉強したいような人もいるかもしれません。
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こういうニーズにも一斉授業では対応できませんが、
チャットGPTだったらできますね。
ちなみにね、みんなで複数の人でチャットGPTを見ながらやるというのも結構楽しいです。
だからチャットGPTは必ずしも個人じゃなきゃ勉強できないというわけじゃないですね。
仲のいい友達同士で、
じゃあ今度こういう風に聞いてみようよっていう風にプロンプトを入れて、
それで変なのが出たらみんなで受けるとかですね、
そういう楽しみ方もあります。
もちろんそれを勉強の方向で使うこともできるわけですね。
あとですね、6番目と7番目が本当に一番大きな問題だと思うんですけど、
6番目はですね、学習ペースの多様性に対応できないということですね、一斉授業だとね。
これがさっきも言いましたけど、落ちこぼれと言われている人たちの問題です。
一斉授業だとどうしても同じ学習ペース、同じ進度で進むしかないんですよね。
まずね、落ちこぼれ以前に浮きこぼれという問題もあります。
飲み込みの早い学習者というのは、本来だったら自分の能力にあった早いペースで勉強していけば、
もうすごい高いレベルのことが達成できるわけなんですけど、
だけどそれが一斉授業だとその人の本来の能力にあったレベルまで勉強させることができないわけですね。
逆に時間が必要な人たちもいます。
落ちこぼれという言い方はちょっと良くないんですけど、
授業中ですね、先生の言っていることとか他の人が言っていることがわからない、
そういう状況になってしまっていて、わからないままただ座っているだけ。
先生の方もその人に指名して、その人に質問とかすると恥をかかしてしまうので、
当てないようにしている。
もう本当にひたすら当てられないように祈っている本人もね。
もう本当にこれは時間の無駄ですよね。
こういう人たち、別に一斉授業の進度に合っている人だったらそれでいいんですよ。
先生の話聞いて、同じ進度で進める人たちと楽しく勉強するのもいいと思いますけど、
それじゃ早すぎる、それじゃ遅すぎるという人はもう本当にこういうチャットGPTを使って、
どんどん先に進んだりあるいはわからないところをどんどん質問していってですね、
それで自分のペースに合った勉強ができるようになります。
あと7番目、これ最後なんですけど、やっぱり一斉授業の場合はクラスメイトがみんないるわけですよね。
なので、質問できないんです。恥ずかしくて質問できない。
それが本当に一斉授業の大きな問題の一つですね。
やっぱりそんなこと知らなかったのって思われちゃうのは恥ずかしいというのはありますね。
もちろんね、頭のいい人はね、自分の知識を誇示するためにすごいハイレベルな質問をしたりということもありますよね。
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それはそれでいいんですけど、でもそうすると他の人がそんな難しい質問に先生が一人で答えていると、
他の人が全然わからないから困っちゃうということもありますよね。
あるいは恥ずかしいということもあるけど申し訳ないというのがありますよね。
特にその深度についていけない、成績が低い方の人が質問しようとしたら、
わからないのは自分だけなのに教室全員の時間を無駄にしてしまうわけですよね。
その先生がね、すごい基本的な他の人はみんな知っている、そういうことについて答えている間に、
他のクラスメイト全員の時間を無駄にしてしまうので申し訳ないと思って質問できない、そういうことがあります。
特にこれはですね、ピサっていうのがありますよね。
ピサっていう調査、OECDがやっている学力調査みたいなやつですけど、
すみません、正式名忘れちゃいました。
あれの2018年の調査では、日本ではですね、特に日本では女子にそういう人が多いというのが結果が出ています。
なので、この一斉事業を続けるということは、ジェンダー格差の拡大にもつながっているということがありますよね。
何でかというと、わからなくても男子ならそれほど恥ずかしく思わないで質問できるけど、
女子なら質問できないという、そういうかなり大きな差があるので、
今の一斉事業を続けているということは、ジェンダーの格差に直結している問題でもあります。
ですけど、これも当たり前ですけど、チャットGPTだったら、どんな質問をしても一人で使っていればね、
他の人は見ていないので、女子だって恥ずかしいと思わないで、
自分のわからないところを質問したりすることもできるわけです。
チャットGPTの場合は、「あなたそんなこと知らないんですか?」とかですね、
そういう反応をしないで、本当に根接丁寧に教えてくれます。
なのでですね、こういう本当にたくさんの問題があるのが今の一斉事業なわけですね。
これはですね、今まではこの問題を解決するには、
1対1のマンツーマンの家庭教師みたいなのを雇うとか、
あるいは個人面談の数を増やすとかですね、
それはですね、本当に非常にコストがかかってしまうことなんですよ。
僕も個人面談やってますけど、
そうすると本当にコースの数が限られてしまうわけですから、
つまり僕の給料に対してコストパフォーマンスが低くなってしまうわけですよね、
一斉事業をしていると。
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だけどこのChatGPTを使うことがもう少し広がると、
個人面談の時間を減らして、
一人一人にChatGPTが一つ一つの、
一人一人の参加者、学習者の問題に対応できるようになってもらったら、
そしたらもうこの辺の問題はすごくコストも下がるということになると思います。
今もChatGPTは有料版もありますけど、
無料版でも少なくとも一般的な使い方ならそれほど問題ないと思います。
ただ先日ご紹介したロールプレイですよね、
ロールプレイで会話するような使い方をすると、
質問の数がどうしても多くなってしまうので、
それで1時間あたりの使い方が多すぎますという、
そういうエラーがきて止まってしまうことはあるんですけど、
だけどわからないことを質問するとか、
そのレベルの頻度の使い方だったら無料版でも全然OKだと思います。
なのでその一斉事業のこれだけたくさんある問題を解決するには、
本当にChatGPTのような人工知能を活用するのがいいんじゃないかと、
僕は思います。
必ずしもChatGPTだけではありませんが、
人工知能がこうした問題を解決する一つの方法になるのではないかと思っています。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今日のChatGPTで一斉事業からの脱却というコンテンツにつきまして、
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それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。