1. むらスペ
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2022-09-02 16:07

留学生30万人計画の見直し

本日は音声配信では岸田政権が先日発表した留学生30万人計画も増やす方向での見直しについてのネガティブなソーシャルメディアの反応についてお話ししました。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日ですね、お話ししたいことは留学生30万人計画の見直しということですね。
僕ね、実は普段ニュース見てないんで、これもリアルタイムというかテレビとかでは見なかったんですけど、
皆さんが結構いろんな方がツイートされているので、それで気がつきました。
特にね、今日これについてちょっと話さなきゃいけないなと思ったのは、やっぱりですね、
僕たち日本語教師の方とは違って、一般の日本語教育とは全然関係ない、かつ海外に多分行ったこともないような人たちが日本の国民としてはほとんどなんですよね。
今、確かパスポートを持っている人は日本人の国民の中で2割ぐらいしかいないわけですよ。
なので、残り8割ぐらいの方はパスポートも持っていない、そういう一般的な方なわけですね。
そういう人たちの中でもツイッターをやっている人たちっていうのは結構まだ自分の知らない世界にアクセスできる人たちだとは思うんですけど、
それでもかなりネガティブなですね、反応ばっかりなんですね。
実際、僕がフォローしている日本語教師の皆さんのツイートを見ても、ツイッターとかソーシャルメディア上の一般国民のリアクションが非常にネガティブなのでめげているとかですね、
そういうような発言があったわけですね。
特にNHKの、僕が見たのはNHKのツイッターのアカウントなんですけども、
それは本当にポジティブなものが正直一つもなかったですね。
でも何十もツイートでコメントがついてるんですけど、あとは引用付きRTとかね、そういうのも見たんですけど、
僕が見たのはもう100%全部ネガティブなものでした。
日本語教師の方ももちろんネガティブなことを書いている人が多いんですけど、その場合はちゃんとした体制もできていないのに増やせるのかっていうね、そういうような疑問で、
当然ですけど日本語教師の方は外国人を増やすなんてとんでもないとかそういうことは言わないわけですよ。
なので日本語教師の方もこのニュースに関してはネガティブに反応している人が多いんですけど、
今日僕が話したいのはそっちの方ではなくて、一般国民の方のこのネガティブな反応ぶりにちょっとびっくりしているので、それについて話をしてみたいと思います。
皆さんにもちょっと聞いてみたいんですけど、この留学生30万人計画の見直しですね。
見直しっていうのは、留学生を増やす方向に見直すというふうに岸田首相が発表したんですよね。
2日くらい前でしたかね。
これのテレビで見たり新聞で見た方は多いと思うんですけど、ソーシャルメディア上で見てその反応とかね、そういうのもご覧になった方いらっしゃいますでしょうか。
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見た方はハートマーク、見てないという方は涙のリアクションでご反応いただければと思うんですけど。
どうでしょうかね。
まずネガティブな、ハートの方もいらっしゃいますし涙の方もいらっしゃいますね。
ハートの方の方がちょっと多いのかな。
ハートの方が多いですね。
ネガティブなのもとても感情的なものが多いわけで、かつ非常に無知なんですよ。
情報を本当に知らない。
例えばそのうちの一つはこんなのがありました。
他国の国民に自国の税金払って養っている国なんかどこにもないだろうに。
なんて書いてる。そういう人もいましたよね。
むしろ逆で先進国の中で、
例えば難民受入れの比率は日本だけが圧倒的に少ないわけですよ。
だから日本以外の国は基本的に他の難民とかに自分の税金払って養ったりしてるんですけど、
それをしてないのがむしろ日本だけ。
そういうのが現実なのに。
しかも今回留学生の話ですよ、難民受入れの話じゃなくて。
留学生に対してそこに税金を払うのは他にそんな国はないとかですね。
そんなことを言っているわけですね。
だけどまずそこにもう一つの大きな誤解は、
これは私費留学生じゃないですか。
日本語教師の方は皆さんほとんどご理解いただけていると思いますけど、
日本の留学生の中の圧倒的な大部分は私費留学生であって、
日本の国費で留学しているわけじゃないんですよね。
日本の政府が日本の税金を払って、
渡航費とか住居費とかそういうものを負担しているわけではないわけです。
仕送りを受けている人もいますし、
かつそれほど仕送りを受けていない人も日本のコンビニとかそういうところで働いて、
日本の労働力としても日本を支えているわけですよ。
だけどそういうことが全く知られていない、知らない人がネガティブに答えている。
そういうパターンが非常に多かったです。
つまり端的に言ってしまうと、
日本の国益に反するから反対というようなそういう感情が多いんですね。
だけどここで確認しておかなければいけないことは、
今回も岸田首相が言っているわけですよね。
岸田首相というのはもちろん自民党の総裁なわけで、
自民党がどういう政党かというと、
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例えば同性婚とか選択的夫婦別姓とか今でも反対しているんですよね。
主要な政党の中で選択的夫婦別姓に反対しているのは今自民党だけですよ。
そういう政党なわけで、
支持するか支持しないかというのは皆さんのご判断でもいいと思いますけど、
少なくとも自民党の考え方として多様な価値観を尊重するとか、
そういう考え方がない、
そういう政党であるということはもう間違いないと思います。
多様な価値観を尊重したくないという人が自民党を支持するなら、
それはそれでいいんですけど、
だけど少なくとも自民党がそういう多様な価値観を尊重するような、
多様性が社会のためになるとか、
そういう考え方を持っていないということはもう本当に明らかだと思います。
あとですね、この間あれですよね、杉田美男っていう、
もう本当にすごい差別発言ばっかりしているような人が政務官になりましたよね。
そういうこともありますから、
この政党の基本的な姿勢というのはもう明らかだと思うんですね。
つまり、とてもわかりやすい国益のことしか考えていないということは明らかだと思います。
もしかしたら国益のことを考えて、それで留学生のことを入れましょうとなったらまだいいんですけど、
もしかしたらですね、もう本当に経団連とか、
そういう経営者団体の付き上げですよね、
それにしぶしぶ従って、本心では留学生とか入れたくないんだけど、
支持母体である、お金もたくさん寄付してくれる経団連とか、
そういう人たちからの付き上げがあるからしょうがなく留学生の受け入れをやっているという、
留学生の受け入れを増やすと、
そういうことを考えている可能性すらあります。
じゃあどうして経団連とかが留学生増やせって言ってるかというと、
直接的にはもう労働人口が減っているということですよね。
労働人口が減ること自体はいいんですけど、
それと同時に高齢者とかも一緒に減っていけば別に問題ないわけですが、
問題は労働人口が減っているのに、
高齢者の、つまり引退した人たちの人口がそれとは逆にどんどん増えていて、
そのバランスが偏ってきている。
それがもうこれ以上負担できないぐらい、
つまり現役世代が年金とかそういうものを負担できないぐらい、
偏りが強くなってきてしまっている。
その辺があると思います。
今回の留学生の30万人の資料を見ても、
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留学後に日本に卒業してから、
日本で大学卒業して、日本に定着して、
日本で働いて、つまり移民になる、
そういうことを想定していることが文書でも明らかになっています。
ここまでは明らかに文書として公開されているわけなんですね。
そういうことは自民党が自分の口で丁寧に説明するべきだと思います。
つまり30万人というのは国費留学生の数ではないので、
その人たちの住居費とか渡航費とか、
そういうのを政府が負担するわけではないという、
ごく当たり前のことですよね。
それから今の日本は労働人口と、
つまり現役人口と、現役世代と引退した世代のバランスが
もう崩れてしまっている、偏ってしまっているので、
それを修正すべきということですね。
修正すべきというか、ここで歯止めをかけなければいけないということですね。
これは投票者の人たち、
今このニュースにネガティブに反応している人たちの利益でもあるわけですよ。
なのでこれが悲壮な小売主義というふうに思う人もいるかもしれません。
でも実際そうなんですよ。悲壮な小売主義ですけど、
でもそういう自分たちの得になるんだということがわかれば、
今ツイッターとかで本当に何も知らないで無知なまま反対している人たちというのは、
少なくとも理解できるんじゃないかと思います。
ここまでは本当にごく表面的な国益のことなんですけど、
でもやっぱり自民党が自分の口で言ってくださいねということです。
なぜかというと国益のことしか考えていない人たちがたくさんいるので、
そういう人たちを国益の面から説得するというのは必要ですよね。
有権者に利益があるからやるんだということは、
それは自民党の方がちゃんと言ってほしいということですね。
自民党というか政府の人がね。
じゃあ僕たち日本語教師が言うべきことはそれとは別にまたあると思います。
日本語教師は普通にそういう人たちの目の前で見ているわけなので、
まず最初に言わなければいけないことは、
留学生というのは普通の人間だということですよ。
これは当たり前すぎる。
日本語教師にとっては当たり前すぎるんですけど、
もう一回言いますけど、
日本人の8割ぐらいの人はパスポートも持ってないんです。
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そういう現実があるので、
そこは本当に当たり前だけど言わなきゃいけないですね。
留学生は普通の人間で別にテロリストじゃないということですよね。
病原菌とかもちろんそれは人間ですから病気にもなるけど、
外国から来ている人よりは病原菌を持ち込んでくるというわけでもないわけですね。
そこまでは本当に普通の皆さんの目で見えていることだから言ってほしいと思いますね。
だけどそれ以上に、
日本語教師だから多分感覚的にわかることとして、
それに加えて言ってほしいこととしては、
多様な価値観がある。
多様な価値観があればその社会はより豊かになるしより強くなるということですね。
それは文化的なことではなくて経済的にも強くなるし文化的にももちろん強くなるということですね。
かつもう一つはオープンで他の社会とか他の国とか他の組織とつながることができる。
そういう社会だけがこれからは生き残れるということです。
これからじゃなくて今までもそうだったしこれからもそうだということですね。
こういうことをいろんな本とかもあるから知識ではわかっている人がいると思うんですけど、
それを腹落ちして納得した上で理解できている人っていうのは
日本語教師のほかにはあんまりそんなにはいないと思うんですね。
なのでこういうことは日本語教師の皆さんが周りの人に口をすっぱくして言ってほしいなというふうに思います。
だけどそれを自分の感覚だけで言うのがなかなか難しいという人もいると思いますので、
そういう人のためにお勧めしたいのはさっきですね、
ムラスペのハッシュタグ付きでその2冊本をご紹介しました。
その本をとりあえず読んでいただいて、
そうしたらちょっと理論武装のようなあるいは客観的な根拠とかね、
そういうものを周りの人に示すことができるのでこれ本当にお勧めしたいと思います。
1冊目はですね、オープンという国ですね。
オープンという国じゃない、オープンという本。
オープンでサブタイトルが開くことができる人、組織、国家だけが生き残るという本ですね。
ユハン・ノルベリさんという人が書いていて、
これも僕のスペースでちょっと前にご紹介したことがあります。
もう1冊の本は多様性の科学っていう本ですね。
これもサブタイトルがあって、
画一的で集落する組織、複数の視点で問題を解決する組織。
これはマシューサイドさんという人の本です。
このマシューサイドさんは他にも失敗の科学っていう有名な本もありますね。
この2冊を読んだら、皆さんが感覚的に分かっていること、
その多様性の価値とか、オープンであることの価値、
そういうことっていうのは自分の主観的な感覚ではなくて、
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客観的な根拠を持って話すことができるようになると思いますので、
この2冊はぜひ日本語教師の方にとっては出読書だと思っています。
ぜひ周りの人に説明するためにも、
ぜひこういう本をご利用していただければと思います。
それではですね、ちょっともうすいません。
もう時間になっておりますので、
本日のムラスペはここまでとさせていただきたいと思います。
もし周りに留学生の受入反対みたいな人がいましたら、
ぜひそういうことで意見を共有していただければと思います。
今日の留学生30万人計画の見直しについて、
ご感想とかご意見、コメントとかありましたら、
ぜひこのムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして今日、花錦で皆さんにお会いできることを楽しみにしております。
そして冒険は続きます。
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