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2023-06-07 13:55

ChatGPTが「個別に対応できない」という理由

ChatGPTが「個別に対応できない」という理由は、ユーザーの個人情報を持っていない上に、教えてもすぐ忘れてしまうからなんですね。

でも、Google、Amazom、Metaのような企業は個人情報をかなり持っているので、それと連携したLLMを開発したら、これは語学教師としてもすごく優秀なものになるんじゃないかと思います。


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チャットGPTの個別対応不可の理由
冒険家の皆さん、おはようございます。今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していらっしゃいますでしょうか。
本日は2023年6月7日ですね。インドでは午前8時42分を回ったところです。今日も音声配信、むらスペを始めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今日お話ししたいのは、チャットGPTが個別に対応できないという理由なんですね。
これを話そうと思ったのは、これは前から不思議だったんですよ。チャットGPTに、あなたは先生の代わりになることができると思いますかということを聞くと、
私は個別に対応することができないので、それは無理です、みたいなことを必ず言うんですよね。
でも、僕から見ると、こっちが聞きたいことを質問したら個別に教えてくれるわけですよ。だからこれについては、僕はすごく今まで違和感があったんですね。
例えば、一斉授業ではそもそも質問する時間というのもなかなかないし、例えば20人とか30人とか、それは学校の期間とかにもよりますけど、
僕なんて本当に100人一緒にクラスで教えてたりすることもあるわけですね。クラスって言ってもオンラインですけど。
そういうところでは正直、クラスで一人一人に対応するというのはまず無理なわけですよ、人間の僕としてもね。
でもそういうときにチャットGPTとかだったら、自分の質問したいことをチャットGPTに質問して、それに対して答えてくれるわけですから、
これ立派に個別対応してるじゃないですかと。私みたいに一斉授業で100人とかに対応しているよりはよっぽどいいんじゃないかと僕は思っていたんですね。
それでちょっとこれに違和感がずっとあって変だなと思っていたんですね。
だけどそれについて最近、なるほど、こういう理由で言ってたのねということがようやくわかったので、人によってはお前それ知らなかったのかと笑うかもしれませんけど、
僕は本当に最近気がついたので、それについて今日は話をしてみたいと思います。
心のケアにおけるAIの可能性
まずこれを話そうと、それに気がついたきっかけというのはまずちょっと一つあってですね、一つは、昨日一冊の本を読んだんですよ。
それはアニメ両方、両方の後にカタカナでセラピーって書いてあって、心をケアするエンターテイメントというそういうサブタイトルがついています。
これはパントフランチェスコという人が書いた本で、去年の12月14日に出版されています。
公文写真書というところですね。ここにAIに関係するところがちょっと出てくるんですよ。
この人はイタリア人なんですけど、アニメが好きで日本に来て、プロの精神科医としてちゃんと働いている人です。
だから僕みたいないい加減な人間ではなくて、ちゃんと精神医学について知っている人ですね。
その人がこのAIについて書いているところがいくつかあるんですよ。それをちょっと引用してみたいんですけど、
デジタル化する社会においては遠隔での心のサポートが必須となる。その際、架空の存在、AI、都市も効果的である。
条件を満たせば生身の人間関係だけではなく、架空上の関係もある程度心の支えになり得る。
あと2ヶ所くらい他にも引用しますが、こういうところもあります。AIがコントロールするキャラクターとやりとりすることで、カウンセリングと道義の体験を再現することもできるだろう。
それから最後3つ目ですけど、こんな引用もしますね。20世紀初頭フロイトの時代において精神科の患者はフワフワのソファーに仰向けとなり、
目を閉じて事故の内面を語った。時代はクリニックまで足を運ばずとも、パソコン画面を挟んでカウンセラーと相談できる。
それからもう一歩前進すればキャラクターがカウンセラーのような役割を果たす日も来るだろう。
これ出版されたのはさっきも申し上げましたが、2022年の12月14日ですね。これはもう本当にチャットGPTが一般ユーザーに公開されたのがその前の月ですよね。
2022年の11月ですから。ですからもう実際にはこの原稿とかっていうのは
チャットGPTが出た時にはもうこの本の原稿というのは書き終わっていて
つまりですねここでその最後にもう一歩前進すればキャラクターがカウンセラーのような役割を果たす日も来るだろうっていうのは
これはですね、要するにチャットGPTが来ている時点で書いているのではなくて
チャットGPTがまだ来ていない、知らない状況でこれは書かれたというふうに考えていいんじゃないかと思います。
そういうことも考えるともう
今これから言うことは精神科医ではない僕の個人的な考えなので専門性はないんですけど
つまりこういう困っている人にこのチャットGPTとかと話すことで
それが癒やしになったりあるいはそのメンタルな問題の解決に近づくことができるかもしれないというふうには今思っているわけです
それを精神科だけではなくて語学の教師も実は
それもできるんじゃないかなというふうにいつも僕は語学の教育に関わっているから思うわけですけど
ただこれが精神科医についてもそれから語学の教師についてもやっぱりすごく大きな
限界となってしまうのがチャットGPTがユーザーの情報を覚えてくれないということなんですよね
それを考えるようになったのもやっぱりこの本を読んでから
ユーザー情報未覚えの限界
相手のことを何も知らないでカウンセラーの仕事ができないよなというふうに思って
クライアントの人がセラピストに毎回最初から同じことを話すのもちょっと大変だよなというふうに思っているわけですよ
なのでもしこれまでの会話を全部チャットGPTのような人工知能が覚えていてくれて
それでカウンセリングとかできるんだったらこれはすごいことになるんじゃないかなというふうに思うわけですね
そういうことを考えたからこそちょっと試しをしてみたんですけど
例えばチャットGPTとかGoogle BirdとかそういうLLM 大規模言語モデルに
僕の年齢とか名前とかそれから住んでいる場所とかそういうことを教えても
もう次の日になっちゃうと覚えてないんですね 本当にびっくりするぐらい覚えてないんです
それでチャットGPTとかGoogle Birdとかそういう人工知能は
ユーザーの情報を本当に何も知らないで答えてるんだなということが
その時に本当に初めて明確に意識されたというところがあります
そういうふうにそれを意識することによってようやくこのチャットGPTを使い始めた頃に
僕がチャットGPTにあなたは言葉の先生の代わりになると思いますかというふうに聞いたときに
そういうときのチャットGPTの返事を思い出したわけです
最初にも言いましたけど いつもチャットGPTは私は言語モデルであって
チャットGPTの個別対応不可能性
一人一人の学習者に個別の対応をすることはできないから
だから先生になるのは無理ですと 先生の代わりになることはできませんと
そういうふうに答えるわけですけど それは本当にそういうことなんですよね
要するにユーザー一人一人の情報を全く覚えてないから
だから例えば学習者Aが一つの質問をして 学習者Bも同じような質問をしたら
それは学習者Aにはこう答えるけど 学習者Bには違うように答えるとか
そういうことはしないわけですよ もし同じ質問をしたらね
そういう意味でチャットGPTは 個別に対応できないんだと言っていたんだな
ということがようやく分かってきました
ただそれでも最初にも言いましたけど
普通の一斉授業は本当に一人100人とか
一人の教師が 学習者が100人も参加しているような
そういうところでは 実質的に一人一人に質問されて
答えるようなことっていうのは なかなか難しいですよね
だから個人面談とかが必要になってくるわけですけど
だからそれを考えると でもチャットGPTの答える内容っていうのは
本当にすごく一般的な内容なわけですよ
誰に質問されても 同じように答えるわけですけど
でも一斉授業でちゃんとQ&Aもできないような
そういうときに比べたら
チャットGPTと個人教師の比較
それに比べたらはるかにチャットGPTの方が 勝っている
いいと思うんですよね
でも個人の 人間の家庭教師の場合は
その関係がある程度の期間続くわけですよね
家庭教師のほうだって この学習者はここが苦手だっていうことも
わかっていて それで
それに合わせた話し方とか 教え方とかもできるわけです
だからそれを考えると 今は一斉授業の先生よりは
チャットGPTの方がいいけど
でも人間の家庭教師にはまだ勝てない
明らかに勝てないっていう感じはしますね
ただ これはあくまでも現時点での話で
例えばチャットGPTはオープンAIっていう
何て言うんですかね
個人情報を持ってない会社が やってるからわかりませんけど
でも例えばGoogle Birdとかはね
Googleがやってるわけですから
利用者の個人情報を かなり持ってるわけですよね
それからメタもいろいろ今すごく
同じようなものを作ってますし
AmazonのAlexaとかもありますよね
あれもこちらの購入情報とか 全部知ってるわけですから
買い物の好き嫌いとか そういうものも知ってるわけですから
そういうところがこのLLM
大規模言語モデルって呼ばれている
こういう人工知能と
自分たちの持っている 個人情報を連携させたら
これは本当にすごくいいサービスに なるんじゃないかなと思いますし
例えば 私はこれからスペイン語を 勉強したいんだけど
どうしたらいいと思いますか って聞いてみたら
あなた これまで映画たくさん見てるから
スペイン語の映画を見て 勉強するのはどうですかみたいに
そういうふうに
それまでのユーザーの 個人情報に基づいて
いろんな提案をしてくれたり することもあるかもしれません
あるいは例えば一つのフレーズを 質問したりしたら
これはあなたが何月何日に見た この映画のセリフにも
出てきますよとか そういうふうに教えてくれるようなことも
あるかもしれません
もちろんこれは現時点では
まだ実現していないことですけど
Googleアシスタントっていうのは 既にこういう個人情報を元に
いろいろ教えてくれたり するわけですよね
もう飛行機乗る時間ですよとか そういうふうに教えてくれるわけなので
それとGoogleバードが一緒に連携して こういうサービスをしてくれたら
これは本当に素晴らしい 語学教師として素晴らしい先生に
なってくれるんじゃないかな というふうに思っております
それでは本日はチャットGPTが 個別に対応できない理由について
お話ししました
もしご感想とかコメントとか 質問とかありましたら
ぜひムラスペのハッシュタグ付きで ご共有いただければと思います
それでは本日も良い1日をお過ごしください そして冒険は続きます
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