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2025-04-09 35:28

【北垣佑一・前編】地域に “おせっかい” を増やすコミュニティナーシングとは(株式会社CNC・執行役員)

▼本日のゲスト

株式会社CNC 執行役員 北垣 佑一。島根県松江市出身。東京都立大学作業療法学科卒業。 大学卒業後、病院での臨床業務に従事した後、コンサルティング会社にて医療機関、介護事業所の経営コンサルティングに携わる。その後、ヘルスケアベンチャーでの経営企画などを経て、2021年よりCNCに所属。

サマリー

株式会社CNCの北垣佑一さんは、地域における相互扶助の重要性とコミュニティナースの役割について話しています。彼が目指す「おせっかい」な人々のネットワークが、地域の人々の健康を支える方法を探求しています。地域とのつながりを深めるために、コミュニティナーシングの重要性が語られています。コミュニティナースが人々をつなげ、地域の活性化に貢献する取り組みについて深掘りしています。コミュニティナーシングは、地域のつながりを築くことを目的とした新しいアプローチであり、個々の健康だけでなく、社会的なウェルビーングを重視しています。また、実際のエピソードでは、太鼓を通じて地域の人々がつながり、互いに元気を与え合う様子が紹介されています。

コミュニティナースの導入
始まりました、むにむに。この番組は、40歳を超えてNPOに関わり始めたじゅんと、20代のポッドキャストプロデューサーのひとしが、
社会課題解決に取り組む方々から、誰も取りこぼさない社会を作るためのヒントを学ぶポッドキャスト番組です。
認定NPO法人全国子供食堂支援センター、むすびえさんの提供でお送りします。
よろしくお願いします。
お願いします。じゅんさん、今日は僕がすごい話を聞きたかった株式会社CNCという会社をお呼びしております。
2023年までコミュニティナンスカンパニーという名前だったんです。じゅんさん、ご存知でしたか?
僕最初は国境なき医師団みたいなナース版の会社なのかなと思ってました。
どうやら違うみたいで、もしお時間ある方は、コテンラジオで3話分がっつりCNCの代表の八田さんがゲストで話しているので、
概要欄に3話分URL貼っておきますので、ぜひそちらもお聞きいただければと思います。
すごいね、コテンラジオで3話分ってすごいですよね。
しっかり話しているので、理解が深まると思いますし、今回はCNCの執行役員北垣祐一さんという方をお呼びするんですけども、
北垣さんにぜひ詳しくはお聞きできればと思っていて、僕は簡単に僕の今の臨時期でCNCがやっていることは何なのかを話しますね。
教えてくださいよ、私みたいに勘違いしている人にちゃんと伝えてください。
一言で言うと、地域に相互扶助の関係を作って、人が生き生きと生きていけるようにしようとしている人たちなのかなと思っていて、
例えばですけど、お年寄りの方が病気になるっていう時に、地域との繋がりがなかったら病気の発見が遅れたりするんですけど。
孤独なまま亡くなられたりとかもね、なんか痛ましいですもんね。
ただ繋がりがあれば、ちょっとおじいさん体調悪そうだなっていうのが発見できるとか、あと子どもたちでいうと学校に行ってない子どもたちがいて、
家に引きこもっているような子が、地域の繋がりがあるといろんな人に関わることができるよねとかっていう風に、
地域の中でいかにコミュニティを作っていくかみたいなことを実践されている方たちなのかなと思っております。
だからあれですよね、ナースが行くということではなくて、コミュニティをナーシングするんだっていうことなんですかね。
ことを言われてて、そのコミュニティをナーシングってどういうことなのかっていうのは今からぜひ聞いていきたいんですけど、
ナースっていうのは、いわゆる病気の人を見るとか、看護的な意味というよりはもうちょっと広い意味で使われているみたいです。
前後編で今回も聞いていきたいんですけど、前半ではそもそもコミュニティナースの活動って何なのかっていう話と。
他で聞いたことないですもん、そんな似たようなことをね。
みんなのおうちの役割
聞いていきたいっていうのと、もうね、ぜひこれはもうじゅんさんに聞いていただきたいと思って。
本当僕が説明しても全然理解、全然うまい説明ができないので、ぜひ北崎さんに直接それ聞いてもらって、
ムスビエさんとも絶対何か親和性があったりすると思うので。
いやめちゃくちゃ近いんですよね、地域とね、その繋がり、人と人の繋がりを作っていきたいんだっていうことを実際やってらっしゃる会社なので。
何か生まれればいいなと思っております。後半、ただですね、じゃあ地域で相互不助の環境を作ってどうやってお金が生まれるのかっていうのを。
いや本当ですよ。
これが資本主義上のルールの中でどうやってうまく持続可能にしていくのかっていうのは聞きたいところなので、そこは後半で聞いていきたいと思っております。
本当そう。コミュニティナースってなんなんっていうところと、相互不助がそもそもできるの?できるんだったらどんな風になってんの?もうちょっと半信半疑なんでまだ。
できるとしてもそんなことをどうやってビジネスとして成り立たせるの?もう疑問が3つぐらい大きくありますんで聞いていきたいですね。
はい、ぜひ。ではお呼びしたいと思います。
はい。
それでは北垣さんよろしくお願いします。
やった。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いやもう偶然にも先週出雲にお邪魔してきまして、CNCの拠点をいろいろ見させていただいたりしました。
ありがとうございます。
今日も北垣さん出雲からですよね。
そうですね。大きく言うと出雲なんですけど、僕は今松江市、島根県松江市の多摩作り温泉というところに住んでいて、僕らの拠点からは車で40分ぐらいあるところです。
拠点も見させていただいたんですよ。
はい。
みんなのおうちっていうところが拠点で、小民家なんですよ。
へえ。
そうです。すごい。なんか本社ってウェブには記載されてたんですけど、地域の人が集まれる場所みたいな感じでした。
みんなのおうちって何ですか?誰でも入っていいんですか?
誰でも入って大丈夫です。
こんちはって。
こんちはってもう、近所の方とか地域の方はもうこんにちはって言って遊びに来てくれたりとか、交流しに来てくれるような場になってたりしますし、僕らのメンバーはそこでパソコンパタパタ仕事してたりもするんですけど、地域の人に本当に開いた場所にするっていうことで、本当に地域の人にも使ってもらっていたりしますね。
え、じゃあプライベートな公民館みたいな感じなんですかね?プライベートな公民館?プライベートビーチ的な?
本当にみんなのおうちです。
へえ。
そうです。僕が2、3時間滞在したんですけど、その間でも高校生が来たりとか、近所に住んでる方が来たりとかして、あと僕もちょっと冷蔵庫移動させるから、ちょっとあんたたち手伝ってって言われて。
あ、そうなんです。
そうなんです。
遥か所を持って移動させたりとかっていうのは本当に公民館でした。本社でしたけど。じゃあ簡単に自己紹介をお願いしてもいいでしょうか。
はい、北垣雄一と申します。株式会社CNCで働いてまして、株式会社CNCではコミュニティーナーシングを広げる、目指すのは1億総コミュニティーナース社会を目指してるんですけど、それに向けて今僕らの拠点が島根県の雲南市っていうところなんですけれども、
そこで今コミュニティーナースの実装、もともとやってたんですけど、それをいろんな全国に広げていこうということを今まさにチャレンジしていて、僕はその全国を広げていくところの実装の部分を担当しています。
元々僕は病院で作業療法士っていう仕事をしていて、それから民間企業移ったりとかして今CNCにいるっていう、作業療法士っていうリハビリの専門職を持っていたりします。
コミュニティーナーシングの話は今後いろいろお聞きしていきたいんですけど、その出雲で実装しているコミュニティーナーシングを全国に広げていくところの担当っていうのは、具体的に言うと他の地域でコミュニティーナーシングをやりたい人たちと拠点を作っていくみたいなことなんですか?
そうですね。パートナーにはいろんな人たちがいるんですけど、僕らの地域でもコミュニティーナーシングを広げていきたいっていうような方々から相談を受けて、じゃあその地域にどうやったら健やかにコミュニティーナーシングが広がるかっていうのを一緒に考えてですね。
本当に現地に行って現地の調査をして、そこでコミュニティーナーシングを採用して定着して、どういう目標に向かってコミュニティーナーシングをやっていくかみたいなことをパートナーと一緒に試行錯誤しながら実装していくっていうような活動を今しています。
おせっかいの重要性
コミュニティーナーシングって一言で言うと何なんですか? 最初あれだと思ってました。看護師さんの集団なんだと思ってました。国境なき医師団みたいなことの看護師バージョンなのかなっていう。名前からはそう想像してたんですけど、違うんですよね。
そうですね。僕も最初入った時はそう思ってました。 そう思ってたんですか。入る前に気づいてください、北谷医師さん。 そう、これ本当に深くてですね。最初本当にナースが本当に地域に出て活動していくっていう、それがコミュニティーナーシングなんだろうなって思ってたんですけど、やっぱりそうじゃないと。
コミュニティーナーシング一応僕ら一言で説明しているのが、誰もが誰かの健康を応援している。そのあり方自体をコミュニティーナーシングって呼んでいます。 健康を応援している状態。
そうです。だからひとしさんがじゅんさんの何かしら健康、最近の言葉で言うとウェルビーングとかって言いますけど、ウェルビーングを応援してたら、もうひとしさんはコミュニティーナースです。 じゃあもう僕はそうですね。
コミュニティーナーシングをしているという風になってて、専門職とか資格とかではないっていう説明をさせてもらってます。 だからナースの資格を持ってない人でもコミュニティーナースにはなれるってことですか? そうです。
ああそうだありがとうございます。じゃあなろ。 いやなってください本当に。だから僕らは一億総コミュニティーナース化を目指して、日本人みんななっちゃおうっていうコンセプトでやっていて、何かしら特定の資格とかを指すものではなく、
そういった在り方をコミュニティーナーシングって呼んでいて、それをみんなでやろうよっていう、そんな社会を作っていくってことを目指してやっているって感じ。 あえて具体でこういうことをやっている人って、わかりやすいものを言うとどんなものを言っていますか。
あと、おせっかいな人って僕ら結構呼んでます。おせっかいをしちゃう。健康おせっかいをしちゃう。で、ただその健康っていうのも病気だとか怪我しているとかそういうことじゃなくて、社会的な健康を僕らは指していて、社会的に健康である。それを応援している人たち、それに対しておせっかいをしている人たちのことを言ってるんですけど。
例えば、僕の近所にもいるんですけど、おせっかいなおばあちゃんとかっていませんか。います、います。 いますよね。
知り合いの子どもが大学で一人暮らし始めたんですけど、近所のおじいちゃんおばあちゃんが書きくれたりするらしいんですよ。
たまに行ったら挨拶してくれて、わが子のように思ってるのよとかって。どうしたらそんなに仲良くなれるのかと思うんですけど、長くそこの場所に住んでるおじいちゃんおばあちゃんはそういうつもりで見守ってくれてるみたいですね。
まさにそれは一つのコミュニティーナーシングの在り方だなって思ってます。近所の人とか身の回りの人についつい気遣って何かおせっかいをして、ご飯あげたり、余ったからあげるよとか。
あとは結構僕の地域、住んでる地域とかにも結構独居の高齢者とかたくさんいらっしゃるんですけど、そういうところに気遣って、ちょっと最近近所の何々さん元気かな大丈夫かな、ちょっとなんか会ってお茶でもしに行くか、みたいな感じで、その人たちとお茶しに行って話をしたりとかっていう。そういう行動をしてる人とかなんかすごくイメージのつきやすいコミュニティーナーシングの在り方だなって思ったりは、身近なところで行くとですね。
そういう人たちがCNCさんにはたくさん所属していて、地域でおせっかいをたくさん行っているっていうことですか。
そうです。僕らの会社にいるコミュニティーナースと呼ばれるメンバーが地域に出て行って、地域の人たちにおせっかいをするっていう関わりをして、どんどんどんどんそのつながりを深めていって、おせっかいを通じて地域住民たちがまたつながっていって、おせっかいを受けた地域住民がさらにその人がおせっかいする人に変貌して、
でまた次の人におせっかいをしていくみたいな。そのおせっかいのつながりを作るために僕らが地域に出て行くっていう関わりをしていて、僕らが基本おせっかいをするっていうのもするんですけど、どちらかというと僕らが住民さんのおせっかいを引き出すっていう関わりをしていて。
結構おせっかいをうちに秘めてるけどできてない人とかたくさんいてですね、そういう人たちのこういうことをやりたいとか、こういうのしてあげたいみたいな思いを引き出して、それをじゃあやっちゃいましょうって言って、それを思いをきて地域の人たちとどんどんつなげていくみたいな。そんな関わりをしています。イメージつきますかね。
なんで、この場所使って子供食堂を開きたいんだよねっていう人がいたとしたら、それいいっすねって言って一緒にそれを実現するみたいな。
地域とのつながりの重要性
とか、編み物が好きで誰かに教えたいとか、編み物でちょっと人とつながりたい、それいいですねって拾い上げて、教えたい人と教えられたい人を集めてつなげちゃう。そういう種を拾ってそれで地域をつなげるみたいなことを僕らがやってるという感じです。
僕はなんとなく見学もさせていただいたんでイメージ湧いてきたんですけど、じゅんさんまだウェブサイト情報だけじゃないですか。どうなんですか。
聞くと理解はできるんですけど、古き良き日本にはあったもの、地域のつながりだとか、近くの人のおせっかいって存在したけど、特に都会だと絶滅しちゃったような、そんなものをもう一回復興させてるっていうことですかね。
そうですね、そのイメージに近いかなと思うんですけど、さらに僕らは古き良きを取り戻すというよりは、古き良きに習ってさらに新しいものを作るみたいな発想でやってるんですけど、本当に昭和のオールウェイズ三丁目の夕日みたいな世界観、ああいう人のつながりを現代風に作っていくかみたいな感じかなと。
そう思うんですよ。僕も両方住んだことがあって、仮想地域の方に行くと、今でも知らない人入ってきたらすぐにわかるようなコミュニティだったりするじゃないですか。お互い代々知り合ってるから、何かあったら作物分けるとかつながってるっていう。
元々今でも田舎の方にはそういう機能とかつながりは存在してるんじゃないのかなって思うんですけど、それとどう違って、どう新しくなってるのかなと思って。
確かに、どの辺りを進化させようとしてるのか気になりますね。
僕もでもね、一回移住したんですよ。そういう仮想地域に移住して、ちょっと子育てしてた頃があるんですけど、そういうつながりいいなって思う反面、ちょっと違う世代とかよその人って入りにくい、ちょっとめんどくさい、煩わしいし、なんかちょっと排他的だなって思うこともあったんですけど、そこら辺どうされてるのかなって思うんですか。
そうですね。基本なんか僕らのスタンスとしては課題解決じゃなくて、もっと良くしていこうみたいな発想で入っていくんですけど、すでに結構遅延とか近所のつながりみたいな濃いところであっても、なんかもっと楽しく、もっとベルビーングになるためにはどうすればいいだろうかっていうことを考えて、
だったらこういうつながりの場を作った方がいいんじゃないかみたいな感じで入っていくケースもありますし、地方はそういうつながりがあるといっても結構若者がどんどんいなくなっていって、本当独居の高齢者が増えていって、それでつながりがどんどん減っちゃってるっていうこと自体は結構やっぱり起きてたりもするので、そこはさらに僕らが入り込んでそれを作っていくっていうこともやってますし。
そういう意味では、よそから移住してきた人と、実はこういうこと困ってるんだけどとか、こういうこと習いたいんだけどとか、農業始めたいんだけどとかっていったときに、それを繋いでくださったりとかをするんですか。
そうですね、まさに本当つなげるです。僕らの仕事は人と人と健やかにつなげるみたいなのがメインなんですよね。ただあと僕らはいろんな全国エリアでやってるんですけど、その各エリアのパートナーとなる人、企業さんとか自治体さんとかと、あと住民さんともちゃんと話して、このエリアにはどういうつながりが生まれるといいかみたいなことはディスカッションして。
例えば今、埼玉県の方で進めてるプロジェクトとかは、パートナーさんが結構その移住者が多いエリアなんですけど、移住者ともともと住んでる人たちのつながりがすごくひきはくだから、そこをちょっと強化していきたいんだよねみたいな思いを持ってた場合は、じゃあそこにフォーカスしてやっていきましょうかみたいな感じで入っていったりとかですね。地域地域にごとに本当にスタイルが違ったりします。
潤滑油、コンシェルジュ、潤滑油みたいなイメージですけど、地域によっても全然違いますよね。独特なその地域地域のコミュニティとか大事にしてること、価値観文化とか、なんかこの1個の地域で成功したから、そのパターンをよその地域でもやるっていうことじゃないんですよね。
そうですね、こういうふうな地域への入り方とか、住民さんとのコミュニケーションの仕方みたいなのはやっぱり、何だろうな、ナレッジはやっぱり溜まっていきますけど、例えばA市でやってたやつをB市でそのままやろうって言ったら絶対うまくいかないんで、
B市オリジナルのものは何かっていうのをパートナーさんとか地域住民さんとコミュニケーションを取りながら、発明していくみたいな毎回感じです。
めちゃくちゃ難しくないですか、それ100人100通り、100村100通りっていう感じの地域づくり、コミュニティづくり、すごい難しそう。
それぞれ違うと言ってもここは共通して、こういうコミュニケーションを取ると地域の人たちは生き生きと活動できるなみたいな、CNCさんとしては何を大事にしようってなってるんですか。
実践事例の共有
まず僕らコミュニティナースとして行くんですけど、コミュニティナースはちゃんと研修とかコミュニティナースとしてのスキルを一定ちゃんと身につけた上で行くんですけど、その時に住民さんとかパートナーさんとのコミュニケーションの取り方がすごく肝で、
大切にしてるのが、その人がワクワクすることとか、ときめくことって何だろうっていうところに意識を持っていって、それを引き出すっていうコミュニケーションをむちゃくちゃ意識的にやってる。っていうのと、あと出会い方ですね、急に現れてこんにちはって言ってもなかなかそういう引き出すところまで行けないんですけど、
そのパートナーさんの紹介で、Aさんの紹介で、地域の重要なお節介につなげてもらって、あ、Aさんの紹介だったら話聞くわみたいな感じで、僕ら紹介させてもらって、話をさせてもらうみたいな。
専門職として入るっていうよりは、一住民として僕らも入っていくっていうことをすごく気遣っていて、本当に暮らしの動線の中で出会うみたいなことをすごい意識的にやってるんですよね。
出会い方を再現性高くやってる。
そうですね、出会い方とコミュニケーションのスタイル、その人のワクワクすることとか、その人のウェルビングプランって呼んでるんですけど、
その人のウェルビングプランをどうやって表出してもらえるだろうか、みたいなことを意識しながらコミュニケーションをとっていくと、どんどんどんどんいいコミュニティナーシンができてると、本当につながりが広がっていくっていうのが起きてるので、そこをすごい大切にしてます。
生活の動線って言うと、僕がチラッと聞いたことだと試食コーナーにコミュニティナースの方がいて、そこで来る人とコミュニケーションを取るみたいなこととかがそういうことですか、動線の中にいるみたいな。
そうですね、その地域によってどの動線が一番そういう関係作りに有効なのかっていうのもちゃんと調査するんですけど、例えばガソリンスタンドにいるパターンもあったりとかですね。
ガソリンスタンドにでも。
そう、奈良県の方でやってるコミュニティナースのガソリンスタンドにいたりとか、あとは移動販売で出会うとか、あとは今福岡でやってるところとかは、つたや書店の奥の方にスペースがあって、そこにいるとかですね。
入り口じゃなくてね、奥の方にたむれるとこがあるとかね。
そうそう、そういうところに、そこは子育て世代の人と出会いたいっていうことが、その福岡の案件だとあったので、その人たちと出会える有効的な場所はどこなのかなっていうので、つたや書店だなっていうので、つたやさんとかとコミュニケーションを取って場所を使わせてもらって、そういう暮らしの動線にいかに配置できるかみたいなことはすごく意識してます。
入り方とか、この基礎的な人間力コミュニケーションスキルみたいなのって、すごい大事ですよね。なんかこう、よそから、都会からコンサルタント来ましたよみたいな感じだと、全然ダメじゃないですか。
そうか、すごくやる気があっても、コミュニティクラッシャーみたいな感じで、すごいいろいろ活発にやってくれるけど、結果和を乱していろんな方に迷惑かけちゃってるみたいなパターンもあると思うんですけど、この塩梅とバランスは育成もされてるんですもんね。
そうですね、もともと僕らの会社が代表の八田の個人的な活動からスタートしてるような会社で、八田が雲南の街中に看護師資格取ったのに、街中に出て行って、こんにちはみたいな感じで地域住民さんと関わっていくっていう活動を、それをコミュニティナーシングとしてずっとやってたんですけど、
それの活動がすごい、いろんな全国の看護師さんから視察に来たいとか、私もこういう実践やりたいって声を受けて、まず一旦コミュニティナーシングができるような研修講座をやって、それを受けた人たちが全国でやっていくみたいなところからもともとスタートしてるので、コミュニティナーシング育成するっていうところはかなり力入れて、今もやってます。
じゅんさん、なんとなく理解は深まってきましたか?
理解深まってきたんですけど、自分がそれできるかなと思ってずっと聞いてたんですけど、できないかもって思って、難しそう。
僕らも完璧にそれいくことはなくて、本当に僕ら基本スタンスが試行錯誤で、よくPDCAって言うじゃないですか、あれ僕らIDCAって言ってて、アイディアからもうDo、そうなんですよ。アイディア出たらDoしちゃう。
で、そこで振り返って内政するっていうことをやってて、だから基本、初っ端からうまくいくと僕らも思ってなくてですね。
めちゃくちゃ答えがない領域ですもんね。人と触れ合って、どう声かけたら正解か、どう受け取れたら正解か、もうセンサー番別だと思うんですけど、本当そうですよね。
そうなんです。だからそのコミュニティナース自身が、あ、こうすると地域とのコミュニケーションがうまくいくかもって、もしポンって思ったら、じゃあまずそれやってみようよと。
やってみた結果、うまくいくこともあるし、ちょっと地域の人にあんまり好意的に受け入れられなかったねってなったら、じゃあ何がいけなかったんだろうかって、どうやったら次うまくコミュニケーション取れるんだろうかを、本当試行錯誤繰り返すっていうのでどんどんスキルを高めていくっていう、本当実践で身につけていくみたいな、そんなスタイルでやってます。
その実践がどんどんCNCの社内の中では共有されていって、みんなちょっとずつ学んでいくみたいな感じなんですか。
そうですね。
どんなノウハウがそれはシェアされていくんですか。具体的に、具体でめっちゃ気になります。
そうですね。まず僕らやってるのは日報ですね。毎日の活動の記録みたいなのをコミュニティナースがみんなバーって書いて広告するんですよ。それを全員で見えるようにしていて、こういう実践をしてこういうところがうまくいったとか、ここが反省点だみたいなところを全コミュニティナースがシェアできるようにしています。
あとは僕らコミュナスカルテっていうシステムを自社で作っていて、そこに自分たちのコミュニティナーシングの記録していくんですよ。こういう住民さんと出会って、この人のウェルビングプランこういうのを引き出せて、いついつこういうのを実現できたみたいなのを蓄積してるんですけど、それをみんな見れるようにしているんで、これやったらうまくいったよとか、こういうふうな関わり方があるんだねみたいなのを全社でシェアできるようにしていたりとかはします。
最近だとどういうのがシェアされたんですか、言える範囲で。
コミュニティナース活動をやってるんですけど、そこの病院の患者さんとの関わりの中で、90歳の高齢者の夫婦がいるんですけど、本当に二人とも活動性がどんどん落ちていって、家からもう出なくなって病院の職員としか出会えないみたいな、そんな生活だったんですけど。
そこでその病院のコミュニティナースがその人のウェルフィングの種を引き出したんですけど、それが太鼓を昔教えてた。家に症状があって表彰みたいな。 リアル太鼓の突進じゃん。
太鼓できるんですねみたいな。そこから話をどんどん広げて、太鼓がどうやらむちゃくちゃ好きそうだと。目を輝かして喋られるんで。どんどん太鼓の話を広げていったら、太鼓披露する場とかあるとどうなんですかみたいな話をしたら、やってやらんでもないみたいな感じになって。
で、その病院の中で地域向けのイベントをやる機会があったので、そこで披露してくれませんかみたいな話をお願いしたらですね、しょうがねえなみたいな感じから。 インパクトありますね、病院の中で。
地域のつながりの重要性
で、やってたら次の診察の時とかにも、机をこうやって叩きながら投げを診察に臨むみたいなぐらい、太鼓にノリノリになっちゃって。で、ほんと近所の人たちからもなんか最近すごい元気になったねみたいな話があって。
で、結果太鼓を披露することになったんですけど、でもその太鼓を披露する際にお見送りする人が病院までいないからどうしようかなってやってたら、その病院の別の患者さんが家の近くに住んでて。
なんか今度病院のイベントあるんだけど、その太鼓の達人をちょっと送ってあげてくれないみたいな話をしたら、全然送るよみたいな感じで、その地域の人たちが車で会場まで送って行って、太鼓を披露して。 もともと他人なんですよね、知らない人同士なのに。
なんならその人も一緒に太鼓を叩き始めて、で、その会場に来てた子供たちがすごい集まってきて、その太鼓の達人が子供たちにも披露したって教えたりとかです。みたいなそんなふうに広がっていって。
その人もすごい元気になってですね、太鼓のおかげで家にずっと引きこもってた状態からどんどん家に出るようになったりとか、太鼓を練習する習慣ができたりとかですね。そういう事例があったりしましたね。
凄まじいですよね。もともと家から出られなかったところから太鼓を軸に地域のつながりも作り、子供も集まりとかっていうことになったっていう。 そう、っていうのが本当に色々、もっとたくさん日々生まれていてですね。なんか紹介しきれない。
こういうのが例えば今回だと、過去、昔熱露持ってやっていたことを話に出してみようみたいなのが社内で共通認識になるみたいな。 そういう感じですね。
そうですね。あとはやっぱりその家の中の飾ってあるものとか、そこにその人のメッセージが多分すごく込められてるんで。
北川紀さんだと、鯉つってたんすね、みたいなことですよね。 まさに後ろに魚卓が飾ってありますからね。
鯉のね、皆さん見えないと思うんですけど、めちゃくちゃでかい鯉の魚卓が飾ってあって、いつのですかって言ったら子供の頃のですっておっしゃってましたけどね。
確かに。そっか、だから僕がおじいちゃんになったら、そのポッドキャストのマイクとかを発見してもらって、なんか等しいおじいちゃん、ポッドキャストでなんか喋ってみてよって言われたら、そしたら確かに乗りますもん。
よし、俺が久しぶりに喋ってみようかなってなるんで。 もう一回マイク鳴らしてやろうかなって。 そういうことですよね。
なるほどな。 いやでも、ウェルビーングってそういうことなんですね。リハビリしてあげるとか、病気の箇所を治してあげるとか、食料届けて栄養をよくするとかはわかるんですけど、確かにその人らしく生きるところとか、場所を提供するとか、
なんでしょうね、そういう本当の意味での健康って確かにそうだなって思ったんですけど。 そうですね。だから僕らの定義する健康っていうのは、体とかの怪我とか病気がないとかそういうことじゃなくて、社会的に健康であるかどうかっていうのが結構大事にしてるポイントですね。
それがコミュニティーナーシングなんですね。 そうですね。でも僕らこれを目の前の人と1対1でやるだけじゃなくて、これを起点にどうやってどんどん地域の人につなげていこうかみたいなことを意識してるんで、それがあるからさっきの地域の人に送り迎えをお願いするとかですね。
そうですよね。だって今のお話でもそこからその対抗をお互い教えたり習ったりって教室ができたりとか、そういう繋がりになってくるってことですもんね。 しかもその何々さんが対抗を披露するんだよねみたいな。それをちょっと叶えてあげたいんだけどねみたいな話をすると、それとちょっとなんかやってあげなきゃって思うじゃないですか。
すごい生き甲斐出てきますよね。 そうそう。でその送ってくれた人のおかげで何々さんめちゃくちゃ元気になったよって言ってあげるとその人もやっぱり喜ぶ。ただ運転手を送ってあげただけじゃなくてですね。その人もおせっかいできたっていう。
だってそこにはお金のやり取りは開催しないんですよね。 しないですね。 送ってもらうのにちょっといくら払うとかじゃなくて、総合扶助っていうんですか? そうですね。これがある意味総合扶助の一つだと思うんですけど。
収益の持続可能性
ということで前半はコミュニティナーシングとは何なのかっていうのがざっくりと伝わったんじゃないかなとは思うので、後半でじゃあこのCNCさんが持続可能になるために収益はどこからどう発生しているのかっていう話を聞いていきたいと思います。
ありがとうございました。
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