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向井蘭の社長は労働法をこう使え
法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト 社長は労働法をこう使えは
弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく
ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
向井蘭の社長は労働法をこう使え
向井さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今日は質問ではなく、向井さんのほうから
お伝えしたいお話があるということで
テーマは向井さんのほうからお伝えいただければと思います。
あまり盛り上がっていないのですが
不当解雇解決金の相場は?というタイトルで
日経新聞に記事が出まして
厚生労働省の有識者検討会で
6月6日、不当解雇の金銭解決の分析結果を公表したとありまして
日経新聞を読みますと
労働審判で企業による解雇が無効と想定される場合
企業が支払った解決金は
月収の0.84倍に金属年数を掛け合わせた金額になっていると
金属年数が10年であれば月収の8倍強となっていると
ちなみに企業による解雇が有効と想定される場合は
月収の2.3カ月分と金属年数は無関係であったとなっております
これはこのニュースのどこがポイントなのかわからないのですが
簡単に言うと不当解雇
要は不当な解雇をされたときの
訴訟になったときの解決金の相場ですね
そのままですけど相場が月収の何倍とかっていう
もともとそういうふうにはされてなかったということですか
何にもルールないです今は
そこにルールができそうな話になっているということなんですか
そうですね政府としては
金銭解決制度というのを
おそらく安倍政権としては導入したくて
解雇が無効と判断された場合には
今は職場に戻りたいとしか判決では命令できないんですよね
裁判所が
いやあなたは退職になりますと
でも会社は300万円払いなさいと
そういう判決は出せないんですよ
出せないんだけども
ちょっとやり方いろいろあって
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今後どうなるかわからないんですが
例えば今考えられているのが
判決で会社が負けましたと
解雇は無効ですと
でも従業員としては戻りたくありません
そういう時に裁判所が
じゃあ戻りたくないのであれば
会社はいくら払って退職させることができますよと
そういう判決になるのかちょっとわからないんですが
判決方法がないものかということですね
もっと狙いははっきりしておりまして
今特に大企業の正社員の場合
私はもう中高年の域に達してきましたが
雇用が流動化していないと
効率的な分野に人が流動しないで
非効率分野に人が溜まっていると
そう言われています
雇用を流動化して若者にもチャンスを与えて
中高年の方についても
別の会社では活躍の場所があるだろうということで
アメリカとまでは言わないですけど
ヨーロッパぐらいの一部の国並みぐらいの
流動的な雇用制度を目指しているのだと思います
なるほどその辺りから読み取っているわけですか
読み取っています
間違いないと思いますね
金属年数もちょっと強引で
私自身やっている実感
うちの事務所の他の弁護士の
案件の実感からいくと
和解する時に金属年数が長いから
じゃあ多めに払ってくださいと裁判官から言われたことはないんですよ
なるほど
無理やり作っているなという正直
この先生方には申し上げないんですが
やっている方からすると
全く実感がないですね
なるほどですね
ですのでちょっと誘導しているというか
金属年数で月給で
ある程度解決金というか
解雇した場合の保証金をルール化して
解雇までは行かないけど退職監修しやすく
なるほど
解雇されてもこのぐらいしか取れませんよとか
なるほど
そういうことを誘導したいんじゃないかな
面白いですね
要するに大企業の場合やっぱり
なかなか人が流動化するというよりは
ずっと同じ人がずっと
対流する
対流と言っちゃいけないですけど
もちろん素晴らしい人も多いと思うんですけども
どっちかというとやっぱりなかなか
適材適所とは言えないケースが多いと思うんですが
そういうケース
ただあれでしょうね
もっと柔軟に動きやすくした方が
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より日本の競争力がつくんじゃないかと
なるほど
企業もそうですけども個人も
転職しやすくなれば
社会全体が転職しやすくなれば
という制度でして全然盛り上がってないんですが
僕はやっぱり政府の狙いは間違いないと思いますね
金得年数でなかなかの基準を使って
将来的には解雇しても
そのお金を払って決着作ることができると
お金のある程度の金額を払えば
逆に言うと解雇しやすいような
社会に誘導しようというか
作っていこうというようなところが
ここから垣間見れると
これちなみに
中小企業の経営者はこれに賛成すると思いますか
どう思いますか
その前にお聞きしたいんですけど
不当解雇になった場合の解決金ってどうなんですか
この相場っていうのは
現状やっているものに対しての比較で言うと
現状訴訟とか起きて解決金払われますっていう
現場で実務ベースで行われている金額があるわけですよね
そこの比較と言うと高すぎとか低すぎってどうなんですか
水準から言ったらこんなものかなと思いますが
あとすると中小企業の社長とかわかんないですね
なおさらどうなんですか
中小企業の経営者は大反対ですよね
こんな払えるかと思いますこんな高くなお金
大企業の経営者からしたら
これで済むんだったらぜひ導入したいと
なるほど
立場によってちょっと変わりそうですね
中小企業の働いている方からすると
このぐらいもらったらいいかっていう人も
中には嫌だと思いますがいるかもしれないですね
5年働いたら5ヶ月分もらえるとかですね
でも大企業の場合は絶対納得できないでしょうね
これがうまく進んだことによって
不当解雇がしやすくなるわけじゃないんですよね
そういうわけじゃないです
おそらく日本の場合は金銭でお金で問答無用で
解決できるってのは導入してないから
戻りたい人は戻りたいってずっと頑張ることができる制度は
残ると思うんですよ
だけども解雇された会社に戻りたいって人は
感情的には嫌ですよね
一回やっぱり会社離れると
どんどん社内の人間関係も変わってきますし
戻りづらいですよね
そういうのがあって
政府としてはちょっと誘導してるのかなと
なるほど
でも確かに中小企業に対しては
10年ぐらいで月収の8倍って言ったら
商用の3年分とか元の場合もありますよね
そうですよね
そんなことじゃないのか
そんなもん
聞かない会社も多いのがあるでしょうね
なかなかな金額ですね
なかなかですよね
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10年って言ったら40万も借りにもらってるとして
320万
年中ですよね
そうです
なかなかですよね
僕は
右往曲折あるけど
まずこういう話ができるっていうこと自体が
驚きで
誰も騒がないっていうのが
驚きですよね
こういう話ができるっていうのは
行政の方でこういう話が
そうそう
今までやってた先生はやってましたけど
労働法逆格者で
でもここまではっきり
明確にし始めたっていうのは
正直驚きというか
びっくりしましたね
でも騒がれてないんですね意外と
騒がれてないですよね
素人から申しますと
実は向井先生がですね
Facebookにアップしてるの見たんですけど
何のことかよく分からない
そうなんですか
そうか
不当解雇の解決金の相は10年勤務なら
月収の8倍強っていうのを見た記憶はあるんですけど
はあみたいなね
そうか
騒げなかったですね
僕の書き方悪かったんだろうな
やっぱり前提になっていることを
もっと分かりやすく書かないと分かんないですよね
別に向井先生の説明が悪かったという話ではなくて
そのくらい土台となる
なんていうんですか
そうですか
さらにそこから見れる社会の動き
そこまでは全然見れなかったですね
一人でゴミ捨てたんですけど
今探しましたよ
いいね少ない
普段に比べて意外といいね多いですね
向井先生の周りで優秀な方が多いということ
いや反応は少なかったです
今見ましたけど反応少ないですね
少ないですね
僕だけも理解分かっているのかな
結構これでも定着したら日本企業
かなり変わりますよ
新卒一括採用する必要ないんです
今みたいな就活の
はっきり言ってちょっとおかしいぐらいの
就活の活動もやる必要ないんです
取りたい時に?
取りたい時に取る
出たい時に出るですね
会社もいい人いたらすぐ取る
ダメだったら話し合いして
解決金で辞めてもらう
辞める機会も増えますけども
辞めざるを得ない機会も増えますけど
チャンスも増えるんですよ
流動がしてるから
それだと若者の給料を上げやすいんですよ
辞めさせやすいからですか?
そう
欧米だってそうですよね
結果的に優秀な人材にちゃんと払う
払うとお金が全てじゃないけど
今の中国人の優秀な留学生は
やっぱり日本の大きな会社で
1,2年働いて辞めちゃうこと多いんですよ
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2,3年ぐらい
日本の人事体系が
やっぱり今でも年功序列で
初任期はそれなりに魅力的なんですよね
中国の学生からすると
20万とかですね
あちらの初任期はちょっと少なめですから
でも上げ幅が全然
中国企業の大手と違うんですよ
中国企業は力づくで辞めさせますから
何かあったら
そんな就寝雇用なんて考えてもないし
だけど日本の会社やっぱり長く
安定が好きというか
雇わないといけないじゃないですか
そんなに給料上げたらどうするんだよと
まだ30歳だろうって
そういうのがありますよね
それは中国の方にも提供してしまうので
結果的に
もう絶望的ですよね
中国人として
10年後20年後って外国でですよ
結果が出ないとは限らないから
待ってられないからやめちゃうんですよね
なるほど
お金が全てじゃないけど
でもやっぱりやる仕事も
ゆっくりゆっくりステップアップするじゃないですか
日本の会社って
最初下積みみたいな仕事が
我慢できないんですよ
優秀な頃
なるほどですね
この記事からそこまで見ていくんですね
中国のIT企業とか
初任給今ですね
日本円で50万ぐらいなんですね
大手は
初任給
初任給
そんなにいいんですか
いいんですよね
いいんですよ
いいですよね
だめだったら
力強く手紙させますから
その代わり
中国人の主催を書き集め
Googleと同じで
50万40万だったかな
お金が全てじゃないけど
そういう市場競争の中で
彼らは戦略を取ってるというのは事実ですからね
どんどん実務にはやらせといて
優秀な人は
どんどん給料を上げてるんですよね
中華芸能では
それに比べると
日本はどうもゆっくりゆっくりで
大丈夫かなと
すごく不安になりますね
そういう世界のマーケットを見た中での
日本の戦略として
今回の不当解雇の記事というのは
人材の流動化で
いろいろ適応していこうとするところが
垣間見れるということですよね
非常に今回のテーマは
どうなるのかなと思ったんですけど
そういうことでしたか
喋ると分かりますか
だいぶ分かりましたよ
喋った方がいいのかな
喋ってください
分かりました
非常に勉強になりました
本日もありがとうございました
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