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向井蘭の社長は労働法をこう使え
法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは
弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく
ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで今週も行きたいと思いますが、
今日なんですけど、ちょうど収録のタイミングで
世の中に賑わしてるのかな?
スタートアップに関する経済同友会が出された
残業規制の撤廃論みたいな話があるじゃないですか。
はい。
要はスタートアップ少し労働法を緩くしようぜっていう話ですか?
緩くしようぜっていう話ですね。
っていう提案をした的なところですよね。
向井先生、これどこかでコメントされてますよね?
はい。弁護士.comっていうウェブメディア。
取材を受けたってことですか?
弁護士.comニュースか。
弁護士.comニュースで取材を受けまして、
それで労働者側、使用者側の弁護士からコメントをもらうという内容ですね。
世間的にはマニアックな部分はありますが、
この番組のリスナーの方にとっては非常に興味深い内容な気がしますので、
簡単に内容をシェアしていただいた上で、
向井先生のご見解で。
日本にいくつか有力経済団体があるんですけど、
その中の経済同友会という団体がありまして、
いろいろ提言をしたり、
法改正について意見を述べたりしてるんです。
経済同友会が成長支援策として、
スタートアップ企業について、
もっと政府が支援をするべきだと。
規制緩和をするべきだと。
例えばM&Aで発生するの連の日本独特の基準の見直しとか、
あとは会計税務基準をスタートアップの出資やM&Aには、
スタートアップ基準のものを適用すべきだとかですね。
その中の一つに、時間外労働の上限規制というのがありまして、
時間外労働の上限規制についても、
スタートアップについては、
もっと柔軟な制度を作るべきだと。
これでは働きたくても働けない人が出てくると。
こういう内容なんですね。
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通常の労働法の基準とか、
IPを目指すような働き方とか、できないと言うような。
ということで、
労働者側と会社側の弁護士に意見を聞こうということで、
なんで僕が選ばれたのかわからないけど。
めちゃくちゃ選ばれそうですけどね。
いやいやいや。
この担当編集ライターの方もですね、
私初めてで。
それで、ああそうなんだと思って。
いいですよということで取材を受けたんですけども。
そのライターの方はですね、
僕が賛成すると思ったんですね。
そうですね。経営者側だからか。
そうです。賛成すると思って取材したら、
いや、反対だっていう。
僕の意見聞いてびっくりしたって言ってましたね。
労働者側が反対するのはもちろん分かってたんですけど。
中には上場IPOのために過労死させる気かとか、
そういう類ですよね。
そうですね。
家畜にならせる気かとかね。
なんかそんなことなんでしょうけど。
僕の意見はですね、
副業とか業務委託で、
いろんな人材の人に働いてもらえれば、
そもそも雇用契約じゃないわけだから、
規制が関係ないと。
ですから、
偽装フリーランスみたいのは良くないけど、
本当この分野のプロとか、
自営業でやってる方とかと仕事ベースで契約して、
仕事を引き受けてもらって、
製作物にお金を払うということをやっていけば、
できるんじゃないかと。
政治的にも、
ご提言はまず実現する可能性ゼロに近いと。
なるほど。
だから現実的には、
むしろ経済同友会に加入してるような大企業の皆さんは、
若くて優秀な方を束縛するんじゃなくて、
本当に副業とかで仕事を解禁して働いてもらえるような、
そういう取り組みをした方がいいんじゃないかっていう内容を話したんですね。
今のところ特に反響はないんですけど、
賛成とも反対とも。
やっぱりちょっとこういう話って、
なんだろうな、
実感が湧かないですからね、普通の人。
かなり局所的なところですもんね、
スタートアップでゴリゴリ働いてる方って、
我々の周り以外といますけど、
普通じゃないですよね、環境として。
ちなみにこの記事はあくまでも、
提言にとどまっている話で、
そうです。
世の中でもそんなにバーッとこう、
記事化されたり法規制化されたりみたいな動きには全然ないんですよね。
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全然なってないですね。
ほとんどの人は経済同友会の提言も知らないし、
だから政府もこれは、
あ、そうですか、検討します、終わりみたいな、
そんな感じだと思いますね。
結構同友会の会長とかって、
上々企業の経営者とかになったりしてますよね。
なったりしてますね。
この中でこういう声が上がるんですね。
堅い会社が多い印象だった。
そうですね。
やっぱりこのままじゃ日本はダメだっていう意識は、
経営者の方強いんだと思いますね。
大きくはどこなんですか?
メガベンチャーとかを日本からも創出していかなきゃいけないっていう観点ですかね。
そうですね。
従来型の会社で、
100年企業もそれもいいけど、
結局今アメリカの経済好調なのは、
新しい企業ですよね。
創業20年以内の。
ガーファーとか、
それ以外のベンチャー企業もそうですけど、
だからそういう企業が出てこないと、
日本は沈んだままだということですよね。
アメリカに限らないですけど、
わかりやすく、
当時のシリコンバレー、
ああいうスタートアップ系の会社って、
ロー法ってどうなってるんですか?
アメリカですか?
アメリカは、
労働時間規制は一定の年収があると除外されるんですよ。
だからスタートアップって結構、
エンジニアとかめちゃくちゃキロ高いじゃないですか。
除外ですね。
なるほど。
じゃあそういう意味では、
やっぱり思いっきりアクセル踏んで働く環境、
それは働けると言っていいかわかりませんけど、
規制はないんですね。
ないんですよ。
そういう意味で確かに、
国際競争上、
ルールが若干邪魔になってるっていう論点はあるんですね。
そうなんですよ。
向井先生の記事、
めちゃくちゃコメントを記事化されてるんですね。
スタートアップだけは、
特例を適用することは法的にも政治的にも難しいし、
その必要はないと考えている。
そもそも労働規制を緩和しなければ成長できないという、
同意会の考え方は古いと思いますと話す、
向井弁護士。
はい。
かつてITベンチャーの社長がヒルズ族などと呼ばれた頃は、
スタートアップは徹夜長時間労働が当たり前という
風潮があったかもしれません。
ですが今はそんな時代ではない。
経済同意会は国に上限規制の撤廃を求めるよりも、
大企業にさらなる副業会金を働きかけ、
大企業にいる優秀な人材の市場開放を求めた方が
いいのではないでしょうか。
はい。
なかなか、ちょっと私なんかがいいこと言ってますね、
っていうのも失礼ですが、
的確な話をされてます。
まあね、僕が言ったところで何も変わらないですけど、
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やっぱり、
まあ、何とか大企業も変わっていただきたいなって
思いますけどね。
まだありますね。
副業、兼業を含めて業務委託でやるなら、
時間に縛られない働き方はできます。
忙しければ依頼を断ったり、
値上げを要求したりすればいいようです。
自己責任の世界なので、
決して自分全員に推奨するものではありませんが、
そのような働き方が向いている人もいるでしょう。
はいはい。
あの、
まあ、でもだんだんこういう取り組みが増えてきてて、
例えば、僕の近所にですね、
お菓子屋さんあるんですよ。
うんうん。
お菓子屋さん。
お菓子屋さん。
で、金と日しかやってない。
金と日しかやってないんですよ。
はいはいはい。
みんな若い子ばっかなんですね、働いてるのは。
で、お店で食べる席がないんです。
うんうん。
そもそも。
看板もちょろっとしか書いてなくて、
すごく真っ白でおしゃれなんですね。
でも謎じゃないですか、金と日で。
うんうん。
で、どうやらスマホでホームページ見たら、
なんかネットで売ってるんですね、お菓子をね。
はいはいはい。
宅配サービスとか使って、
限定で毎週売ってて、
で、おそらく僕の予想では副業、兼業してる人が
経営者だし働いてる人も。
で、金と日。
うん。
で、働いてる僕って、
で、周りの飲食店バンバン潰れてるんですけど、
はいはいはい。
そのお店はコロナの時に出来上がって、
全然元気で好調にやってるっぽいですよ。
中で食べるとこもないんですか?
何にもない。
1000万円お店で、
大家賃ももうあんまかかんないでしょうね。
で、もう真っ白なんですよ。
真っ白。
全部真っ白。
で、なんかずっと作ってるんですけど、
お店ももうお昼頃から始まって、
夕方にもう閉じちゃうんですよ。
なるほどね。
1時間労働かな?わかんないけど。
ビジネスモデルも働き方も、
すべてが売り方もマーケティングも
全部がコロナファースト、コロナ前提なんですね。
だし、もうそれだけで、
例えばお菓子屋さんだったら朝早く起きて、
いろいろ、例えばパン焼いてとか、
確かに朝3時以上起きてみたいなイメージありますもんね。
全然違うんですよ。何でかわかんないけど。
もうお昼ぐらいに来て、
めっちゃウォッチしてるじゃないですか。
夕方6時、7時にもう閉じちゃうんですよ。
たまに遅く残ってるけど。
それで週3日、
なんじゃこりゃって話でしょ。
普通のお菓子屋さんって言ったら、
富士屋さんとかね、
あと有名な自由が丘のケーキ屋さんとか
いっぱいあるじゃないですか。
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大体もうずっとお店開いて、
もう年中無休的にやってるじゃないですか。
月末やってないですから。
笑い事じゃないけど。
やっぱりこれが今時なんだなと思って。
なるほどね。
老期をめちゃくちゃ守れますよね。
逆にね。
なんかだから害虫してると思うんですよ。
ケーキも半分買ってきてたと思いますよね。
自分たちが強みがあるのかわかんないけど、
味なのか形なのかわかんないですけど、
それだけやってるんですよね。
ゼロから作ったりしてないですよ。
俺はね、びっくりして。
お店の名前ここまで聞くと、
どこかで紹介していただきたいですね。
ぜひメルマガなんかに書いてください。
お店はちょっと言いづらい。
言いづらい。
僕の家がわかっちゃうんだよ。
ということで、
今日のあたり終わりたいと思いますが、
タイムリーな情報も取り扱っていきたいと思いますので、
今日は終わりたいと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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