高市政権の労働政策
こんにちは、遠藤嘉介です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日はですね、少し政治的な話をね、前提に、これからの労働市場を教えていただきたいな、というふうに思っております。
はい。
まさに今回、やっぱり話すべきは、高市政権始まったじゃないですか。
はい。
今回ね、総裁選に勝たれましたけれども、そして、もう少し時間が経ちましたが、総裁選の選出の直後に言った、
全員、馬車馬のように働いてもらう、という発言がね、
良くも悪くも、あの、物議を醸すような報道もいっぱいありましたけれども、
あの話を筆頭に、労働市場という観点でいくと、まさに、こう、労働時間の規制緩和が動き出そうと、
着地、そこに着地していこうとしているのかな、という流れが多分今、見て取れると思うんですけど、
はい。
ちょっとこの辺りはね、向井先生、ど真ん中のフィールドだと思いますので、
ちょっとどのようなご見解か、聞かせていただきたいなと。
そうですね、あの、もう明確にですね、上野厚生労働大臣に、
はいはいはい。
労働時間の規制緩和を支持している、という報道があって、
ありましたよね。
実際、支持書も公開されましてですね、
なんて書いているかというと、
心身の健康維持と従業者の選択を前提にした労働時間規制の緩和の検討と、
こういう文言があるんですよね。
はい。
それで、私ね、ちょっと予想をしてみて、
はいはい。
どういう改正になるかというのを考えてみたいかなと思います。
ほう。
はい。
これまではやっぱり、規制する方向でずっと動いていて、やっぱり残業もね、しちゃダメだし、
そうですね。
休みもとれとれ、という流れだったと思いますが、
少しここが緩むというか、方向が変わっていくというような流れの受け止めでいいんですか?
そうなんですね。
やっぱり働きたい人が働けない、そういう現象もなくはなくて、
はいはい。
多いとは思わないんですけど。
いやでも、働いている人が多いところに我々比較的いるじゃないですか。
はいはい。
そういう意味でいうと、もっと働きたいという人いっぱいいますよね。
そうなんですね。
そうですね。
そういう方が会社としては無理だよと言われて、結局持ち帰って仕事したり、
結局ね。
うん。
あまり健全じゃない方向で働いて、隠れて働いたりしているような状況なんで、
はいはいはい。
やっぱりですね、例えば高度プロフェッショナル制度って今もあるんですよ。
はい。
1,075万円以上の年収の、例えば為替ディーラーとかニューアナリストとか、
そういう方はですね、本人の同意と健康維持政策があれば、
労働時間規制はないみたいなね、そういう条文があるんですよね。
はいはい。
で、それを年収要件をもうちょっと下げたり、対象業務広げたりするんじゃないかなと思います。
はい。
で、あともう一つはですね、オプトアウトっていうんですけど、
適用除外って言って、自分で選択した場合は、
例えば残業時間の上限、今標準的な上限は月45、年間720っていうのは原則的な上限なんですけど、
はい。
それを解除できると。
ほうほう、残業の上限規制を。
自分の選択で解除できるみたいな。
ほうほうほうほう。
やる気のある人はどんどん働いているみたいな。
働いているよと。
そうですね。
そういう規制ができる、制度ができるんじゃないかなと。
一方で、さっき言った勤務間インターバルって要するに、
会社出てから次の日出勤するまで11時間必ず時間取りなさいよとかですね、
寝る時間確保しなさいよとかですね。
そういう施策を取りつつ、希望者は敵を除外するみたいな制度を作るんじゃないかなと思いますね。
支持率と今後の展望
それは冒頭におっしゃられていた上野大臣への支持書にあった、
心身の健康維持と従業者の選択を前提にっていうのが今まさに全部含まれている話をしてくださった。
そうなんですね。
ここでやはり問題になるのは、事実上の共生になるかどうかっていう点ですね。
なるほど。
そこがなかなか難しいんですけど、何らかの形で仕組みを作るんじゃないかと。
例えばですね、同意をしたけどいつでも撤回できるとかね。
いつでも自由に撤回ができますみたいな。
あとは相談窓口を設置するとか、産業委員の面談を半年に1回必ず受信するとか、
そういう仕組みを作ってやはり、
日本維新の会も規制緩和には賛成ですから、労働規制緩和ね。
だから国民民主党とかが賛成したら通るんじゃないかなって気がしますね。
法案がね。
これ、ちなみに今の話がちょっとこういう方向になっていくだろうってなってますけど、
ちなみにこれまでの改正はまだ進んでないのか、これまでの働き方っていうのは、
どういう評価を向井先生としてはされてるんですか。
そうですね。働き方改革自体はやっぱり私は必要だと思ってまして、
今まで何も規制がなかったんですよね。長時間労働の罰則付きの規制はなかったんで、
その点は非常に良かったと思うんですけど、
結局スタートアップの創業期とか、専門職とかクリエイティブ職は、
時間で良いアイディアが出るのが朝の9時から夜の6時までとは限らないじゃないですか。
そうですね。
夜中だったりするじゃないですか。
そうなると、ちょっとやっぱり働きたいのに働けないし、
本人のためにもならないみたいなことがあって、
なんでうまくできないのかなって思ってたところに、
高橋さんがこうやってズバッと切り込んできたんで、
意外と反感が少ないですよね。
安倍さんが同じこと言ってたら、安倍晋三さんでもうなくなると言ってたら、
恐らく反発変わったと思うんですけど、
高橋さん言うとなんか変わらない。反発変わらないですよね。
今のところね、確かに。
メディアからはね、よく分からない。
揚げ足はいっぱい出てますけど。
要するに、会わない人、反対する人は当然いて、
それはそれでいつもどんな総理大臣でもいると思うんですけど、
私結構反発が出て撤回するのかなと思ったら、
全くそんなことないですね。
なるほど。
むしろ、自由にどんどんこういうネットの声とか気にしないで、
ガンガンやってますよね。
すごいなと思ってね。
普通ビビっちゃうんですよね、この分野って。
反発買うから。
このあたりはさすが安倍さんの後継とも言える。
座ってる感じだと思います。
私、高橋さんってあんまりこういう改革とかできないんじゃないかなって。
そういう想定でしたか?
僕はね。
安倍さんみたいに周りのスタッフとか、
ブレーンとか、自分の派閥とかあるわけじゃないし、
大変かなと思ったんですけど、
こんな切り込んでくるとか思わなくて。
本当に総理大臣になってこれをやりたいというのをずっと考えてて、
一気に今も切り込んでるんですね、いろいろね。
そういう感じですよね。
スタートからね、やっぱり事故は割れるっていうところの試練からスタートして、
今回年立与党を組んだ中で、
やっぱりスタートの逆境をクリアするところから始まってるんで、
勢いはすごいですよね。
すごいですよ。
あそこでこけたら終わりでしたけど、
1個1個乗り越えてますもんね。
支持率だって70%とか。
聞いたことないですよね、最近。
自民党が復活したことが良いのか悪いのかよく分からないですけどね。
面白いのは自民党の支持率が低いままなんですよね。
自民党としては低いんですか?
低いんですよ。
その見方してなかった。
自民党低いんですね。
今週発表されたんですけど、
高市さん70%以上あるのに、
自民党支持率って前に比べて5%しか上がってない。
5%くらい。
へえ。
高市さんないし、高市内閣が支持率があるってだけなんですね。
要するにそうなんですよ。
自民党じゃなく高市さんに期待してる、支持してる人が多いんであって。
じゃあこれ解散総選挙したら分からないのか?
労働市場の規制緩和
そのままの勢いだといけるっていうのが普通の考えでしょうけど。
高くないんですかね。
常に高一流の改革をしていかないと、どっかで息切れしちゃうんでしょうね。
そんな中でちょっと労働市場に戻していくと、
思わず規制緩和があり、
向井先生としてはこれまで働き方改革であまりにも何もなかったことが、
ちゃんとルールが入ったのはいいことだと思っている。
いいこと。
ちょっと締め付けがありすぎたみたいなところはどうですか。
そうですね。
もうちょっと自由に働きたい人が働けるようになった方がいいんじゃないかなっていうのは、
いろんな人が言ってて僕もそう思いますけど、
それをズバッと切り込んだのはすごいなと思います。
なるほど。なのでそっちの方向に流れていくかなというのが今の動きなんですかね。
いやー立派だなと思いましたね。
もう本当長く総理大臣やってほしいと思いますね。今はね私は。
ここでね変わるって言ってもね、多分いるんだって感じですけどね。
そうなんですよね。
真逆の新二郎さんぐらいですよね。
いやただね、高市さんすごいなと思ったのは、
例えば新二郎さんなんかライバルじゃないですか。
次の総裁選なんかで立候補した。
だけどライバルなのにちゃんと防衛大臣が配置してるから、
活躍を育てるじゃないけど、
ちゃんと経験してねっていう育てるっていうかねライバルをね。
そういう視点もあるんですね。
全政権はねそれをしなかったんですからね。
そうですね。
全部ねライバルたちは外に出してましたもんね。
外に出してた内閣もあったけど、
今回は本当適材適所で小泉さんなんかは、
もうちょっと経験積んでねということで防衛大臣やってもらってますよね。
そうですね。ヘグセスさんとあったりいろいろしてますけど。
横須賀のスカジャンを。
スカジャンをね。
ああいうの目立ちますよね。
そうですね。出身があっちの方ですもんね。
ちなみにそれでいくと今後なので、
大きな流れとしては規制緩和が進んでいくんで、
これどうなんですか。
労働者サイドそして経営者サイドへの視点としてメッセージと言いますか。
経営者としてはもう大歓迎ですよね。
若手で稼ぎたい人なんかは、
例えば労働時間除外申請応募したら特別な手当て払うんで、
年収は1200万まで上げますよとかね。
別にする経営者いますよね。
要は馬車馬制度作ればいいわけですね。
そうですね。馬車馬制度手上げたら年収は3割もアップ。
全然払う人多いと思いますよね。
そういう枠組みがあったら働きたい人たちもいっぱいいますよね。
いっぱいいますね。
それができるようになってくるだろうと。
本当にすごい優秀な総理大臣になるような気がしますね。
なんかあれですね、非常にポジティブに捉えてらっしゃいますね。
そうですね。僕はね、
例えば外交でも、中国の外交でも、習近平さんの会談でも、
画面を見るとわかるんですけど、わざと遅れてきたり、
台湾の代表と会談してSNSを上げたり、
ギリギリ攻めていくんですよ。
これすごい。これ総理大臣になったばっかりなのにすごいなと。
高井さん外務大臣とかやってないから経験ない、そんなないはずなのに。
外交政策は非常に弱いというふうに言われてましたけどね。
ああいうのはセンスなのかなとか思っちゃうね。
すごいですね。
大絶賛の会になってしまいましたね。
大絶賛ですね。僕はあんまりそんなに活躍しないんじゃないかと思ってた
小泉慎二郎派だったんですけど。
そうなんですか。
そうなんです。
派っていうのはそっちが行くんじゃないかと思ってた?
行くんじゃないかと思ってたし、小泉慎二郎さんのポッドキャストが聞いてて、
応援してたんですけど。
今は高井さん頑張ってほしいなと思います。
まるで真逆の方向の自民党内の考え方な気がします。
そうですね。
ということで、まずは今日の会としては、
とにかく規制緩和が進んでいくので、その辺を見据えた上で、
今までの規制、規制、規制じゃない前提でどうやって経営していくかということも
考えられる環境になるだろうから、という施策を各社考えていった方がいいだろうという流れですかね。
というわけで、今日のところ終わりたいと思います。
新しい働き方の可能性
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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