1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
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2021-03-19 14:58

第293回「質問:同一労働同一賃金を実現するための職務分析とは!?」

第293回「質問:同一労働同一賃金を実現するための職務分析とは!?」弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。

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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えば、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、
ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。 こんにちは、遠藤克樹です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願い致します。
はい、よろしくお願いします。
いやいや、労使紛争シリーズを第4弾やってきましたので、久々に質問に戻りたいと思いますが。
そうですね、はい。
今日はですね、社会保険の社長の先生からご質問いただいております。早速いきます。
コロナによるテレワークの会社が急速に拡大、会社は業績が悪化する中で人件費の削減の相談や日本版同一労働同一賃金に対応するため、
今まで給与を社長が感覚的に決めていた中小企業でも、社労使として人事評価制度や職務級導入対応に追われることが予想されています。
第264回のポッドキャストの中で、向井先生が職務分析のお話をされておられましたが、向井先生の職務分析について分析や職務級導入人事評価制度との関連を含めた注意点などのお話をお聞かせいただけたら嬉しいですと。
いうことでございます。
はい、ありがとうございます。
264回は、税理士は労務の勉強すべきかっていうタイトルでやったやつですね。
そこで喋ったんだな。
なんですね。
まあ、ということになりますけれども。
はい、あのですね、欧米はですね、欧米企業の多くは、特に大手企業は職務級ってものを使ってまして、
与えられている仕事の内容と、責任、成果に対して給料が決まってまして、職務に対して結果を出せ、想定している結果を出せば、また職務のランクが上がって、
例えば評価されなくなってですね、別の職務に移ると、その職務の価値分、給料が下がるわけですね。
はい、だから日本もですね、実は緩やかでもあるんですよ。
例えば営業だったら給料いくら相場とか、外資の営業だったら給料いくら相場とか、弁護士だったらいくら相場とかありますよね。
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ありますね。
ありますよね。緩やかに決まってるんですけど、特に大企業の中になると、いろんな仕事があって何でもやらないといけないことが多かったんで、曖昧になったんですね。
それでいいのかっていう専門性磨いたり、あと人生100年時代は、会社にとらわれない働き方で将来できるようにした方がいいんじゃないかということで、
丈夫型雇用とか言われたりしてますけども。
日本であんまり職務給について書かれてる本がないんですね。
西村さとしさんという方の労働新聞社から出てる本があって、黄色い本。
それを読んで、いや素晴らしいなと思って、西村さんにも会いに行って。
僕なりに考えて、セミナーやったりしてるんですけど、もちろん僕人事の専門家じゃないんで、
労働問題のセミナーの一環で喋ってるだけなんですけど、
簡単と言えば簡単ですよ。
例えば、僕弁護士だったら仕事って10、20あるんですね、細かく。
例えば法律相談とか、準備書面作成とか、交渉同席とか、団体交渉とかじゃないですか。
それを上から順に時系列で準備から細かくやるべき仕事を書いていくんですよ。
日程調整とか、回答書の作成とか、会場の予約とかいっぱいあるじゃないですか、やること。
まさに職務分析ってやつですね。
それをずらーっと書いていって、誰がやるべきか、難易度とかを書いていくと、
それをA4一枚にすごい小さい字になるんですけど、まとめるんですね。
そうすると難易度とかバラバラなんですよ、実は。
なるほど。
それそうですよね。
これって経営者弁護士やることなんだなとか、
これってやっぱり1年目、2、3年目の弁護士がやることなんだなとか、
これってかなり経験のある弁護士じゃないとできないなとか、仕事によって分かれるわけですよ。
はい、可視化されるわけですね。
可視化されるわけ。
そうすると、僕頑張ってますでは困るわけですね、僕らとしては。
より難易度の高い責任の重い、あとは売り上げが立つですね、
こういう仕事がどのくらいできてるかなんですね。
それをA4にまとめて色分けしていくんですね。
例えばうちでいくとパートナーとシニアアソシエイト、
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ジュニアアソシエイトって大きく分けると3段階なんですけど、
その3段階で色分けしていくんですよ。
そうするとやるべき仕事と結果が分かるわけですね。
それに給料をくっつけて、やるべきことをまとめて運用すると。
簡単に言うとそうですね。
結構システマチックにちゃんと準備してるんですね。
いやいや、やれてないんですよ。
公演で喋ってるだけで。
でも少なくとも職務分析はやってるわけですよ。
もっと細かくやれるし、ちゃんとやった方がいいと思うんですけど、
自己流でできて、それはみんなに開示してるんですよ。
だから例えば徹夜したとか、そんなのありがたいんだけど、
評価の対象になるかは別なんですよ。
君はこういう立場なんで、そもそもそんなことしなくていいって仕事あるわけですよ。
これはうちのこういうジュニアアソシエイトにやってもらって、
それを教えるのは仕事でとかですね。
そういう分析をして、色分けして、分類分けして、
そこから評価基準作って、給料を連動させると。
簡単って言えば簡単ですね。
うちみたいな専門事務所はやりやすいですよね。
LINEになってる仕事とかなかなかね。
そう、やりやすいやりやすい。
だから普通の会社は難しいと思う。
シャロー紙事務所はやりやすいですよ、絶対。
やりやすい。
で、例えば極端なことを言うと、
1、2年目でも経営者弁護士がやるべきことをやったりする子がいるわけですよ。
ゼロじゃない。
できちゃうって意味ですか?やっちゃいけないの?
いるんだ。顧問契約取れたりね。
あー、そういうことね。
いるのよ。
それってもう事実上経営者の仲間にしつつあるっていうことなんですよ。
そう、とかですね。
そういう色分けをして、
だから僕は忙しいんですと、いやいっぱいやってるんですって言うのは
それはありがたいんだけど、もうやんなくていいよって
言えるようにうちはしたいんですよ。
もうそのレベルの頑張りいらないと。上のレベルやってくれと。
だから事件数もうち管理してて、
スペルトシートを作ってですね、
担当している事件の内容と数、一覧表にしてるんですよ。
だからもう一定以上いかないようにしてるんです。
例えば野球もそうじゃないですか。先発、中継ぎ、押さえ。
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で、4番バッター、5番バッター、1番バッター。
役割違いますよね。
そうですね。
あれと同じです。
確かにね。
2番バッターが何する人って決まってますもんね。
決まってますよね。
野球だから不運っていう感じだけど、野球でもどんどん日本の野球も分業制になってて、
やっぱりいいことだと思いますね。
実際強いチームは分業制ちゃんとしてますよ。
確かにね。年報全部足してとんでもない金額よりも、
意外と年報足して安いところの方がチーム強かったりしてますもんね。
そうそう。Aクラスだけ入るんだったら、
別に年報1番2番じゃなくても入れちゃったりするんですよね。
確かに。
だから役割を組み合わせるっていうのが大事で、
そんなのは弁護士の領域じゃないんだけど、
うちの事務所も導入してないし、
だけどこれからの社会は当たり前なんじゃないかなって気がしますけどね。
なるほどですね。
職務給導入って給与の話でいくとどういう風につなげてるんですか?
だから給与を分析しますよね。
分析すると回想ができますよね。
この仕事やる人とこの仕事やる人と。
その回想に給料をつけるわけですね。
なるほど。
この仕事やったらいくらとかっていうよりも。
この仕事やったらいくらもあるんですよ。
そういう付け方もあるんだけど、
さすがにそこまで細かくやっぱりできないから、
回想に分けるわけです。
それがさっきのジュニアとかシニアみたいなやつ?
そう。
例えば仕事を取ってくる、
簡単に言うと仕事を取ってくる弁護士、
あとは仕事をする弁護士とかね。
仕事を簡単に言うとそういう回想に分かれます。
仕事をする中でも非常に単純作業じゃないけど、
それに近い仕事があるものと、
すごく経験が必要な難しい交渉をする仕事が分かれてるから、
それで回想をつける。
それにお金をつけるわけですね。
なるほど。
でも考え方っていう意味ではシンプルですよね。
ここから実際にやろうとするといろんなパターンが出ちゃうんで、
それは自分で考えるしかないと思いますが、
ちなみに先ほどおっしゃってくださっていた西村聡先生ですか?
はい、聡先生です。
職務分析・職務評価の基礎講座、
同一労働・同一賃金を実現するために。
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いい本ですよ。
新しいですよ。
2年前か。
2019年の12月の9日です。
そう。
まさに同一労働・同一賃金のとこですね。
いい本なんで、ぜひ興味ある方は。
なるほどですね。
やるべきこと何なのかっていうのが、
分かりますよね。
確かにね。制度づくり云々の前に、
まず業務整理っていう意味でも、
まずやるっていうのは非常に効果ありそうですよね。
そうなんですよ。
それすらもできてないと、やっぱり広角とか話になりますね。
基準がないですからね。
最後になんですけど、
意見とか聞きたいみたいな声があったんですけど、
これを進める上での向井先生なりの何か注意点。
何ですか?
雇用意見。
評価制度とか職務級導入とか、
職務分析をしていく上での注意点。
注意点。
何かありますかって質問があるんですけど。
注意点はまずやることでしょうね。
とりあえずね。
とりあえず手を動かすことでしょうね。
確かにね。
勉強したり本を読んだりして何もしないよりも。
手を動かさないと始まらないんで。
確かに。注意点。
とりあえずエクセルに埋めていくとか、
やらないと始まらないから。
反発とか出ると思いますけど、
やってないから。
まずこの問題点はやらないってことです。
やって問題で得るんだったらまだいいんですけど、
何も結局やってないんで。
なるほど。
やらないと働かないと思いますよ。
これからのんじゃやらないと。
ちゃんとやること決めて、
安心させて、お金と連動させないと、
特に若者は働かないと思う。
今みたいなやり方では。
ということですね。
こういうことですね。
しっかりとすべてお話いただきましたので、
今日のあたりはここで終わりたいと思いますが、
ぜひいろいろと取り組まれているようですので、
またこういった質問お待ちしております。
というわけで、向井先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
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