認知の歪みの紹介
こんにちは、遠藤担彦です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日はですね、向井先生のこれちょっとやりたいんだよという仕込みをね、やっていきたいと思います。
はい。あのー、まあ、今ちょっと発達障害関連の原稿を書いてまして。
あ、書籍?
いや、書籍じゃないですよ。あの、あれですね、脱紙の原稿を書いてて。
あ、そういうの書く時代になりましたか?
そう、ああ、もうそうなんですよ。
発達障害の、その、まあ、いわゆるこう問題、広い意味での問題者に問題行動を起こす人の対応みたいなね。
そういう、まあ、原稿を書いてて。
おお。
いろいろ調べてて、面白いの見つけたんで。
うん。
皆さんに紹介して。
はいはい。
発達障害の人だけじゃなく、そうね、メンタルヘルスの対応とか、まあ、広い意味での問題者に対応でも使えるかなっていう、そういう内容をちょっとお話したいと思います。
歪みの具体例
はいはい。何ですか?
はい、これはですね、認知の歪みっていう日本語で言うと言葉でして、アメリカのアーロン・ティーベック博士。
心理学者?
心理学者。はい、もうなくなっちゃいましたけど、博士が、アーロンベックさんが提唱した認知の歪みの10パターンっていうのがありまして。
はいはい。
まあ、まあ、まあ。
古いですね。
古い古い古い。
だいぶ古い論文ですね。
これの論文、これいつだろう?70年代?
70年代?
70年代なんですけど。
確かに、すごい記事が、新しい記事いっぱい出ますね、これ。
いや、これね。
ここに来て注目されてるってこと?
注目されてる。
へえ。知らなかった。
はい。
はい。
えーと、まずですね、10種類あって、前科、まあ言うぜん、ゼロ百思考、前科無科思考、ゼロ百思考。
ゼロ百思考。
ゼロ百思考。物事、白か黒か極論して考えると。
あー、今この収録前にやってた打ち合わせの方が、お酒とタバコ全部やめて。
あ、そうそうそう。
私、ゼロが百なんですって言ってましたけど、そういうこと。
あのー、結構社長さんにも送って、極端。
確かに。
老期。
深井先生も極端ですよね。
そう、僕もね、私もね、呼んでてね、あーてやっぱんなーってなって、結構極端で、あのー、一気にガラッと変えたりするの好きなんですよね。
好きですよね。
ずっと見てきてますよ。
まあ、周りはちょっと疲れるなーって悪いなーと思うんですけど、まあまあ、あのー、ちょっとね、申し訳ないけど。
これ、10個あるんですよね。1個1個に突っ込んでいったら終わらなくなりそうです。
あ、そう。だからね、これちょっと自分も言われてるような犠牲ですけど、あと2番、一般化のしすぎ。一度自分に起こったことがこの先もずっと繰り返されると思い込む。
あー、でも抽象思考強いと比較的なりがちというか。
そうなんですよね。あのー、もう自分は何やってももうダメだみたいな。
あーそうか、そういう方向に行く言葉。
そっちね。
あの、なんか、自分なりの仮説を立てるとかとちょっと違いますね。
あと3番、心のフィルター。ネガティブな色眼鏡をかけたまま世界のすべてを見る。
これはですね、あの、ちょっとしたミスをしたら、どうして自分はこんなに仕事ができないんだとか、落ち込む、ひどく落ち込んだり、他人に褒められてもお世辞だからそんなはずはないとか、こういう。
なるほどね、なんか認知バイアス的な方にも繋がりそうな話ですね。
そうですね、はい。
あと4番、マイナス賢。悪いことにはやっぱり自分はダメだ。良いことにはこれはまぐれだと考える。
あー、いますね、いますねと。そういう受け止めでいいんですかね、これ。
まあまあ、いますねっていう感じですね。
うーん、まあ私もそういう点はあるけど、ただ、
そうなんですか。
良いことがあったら、実力だって思っちゃうんですよ。
あ、そっちか。うんじゃなくて実力だ。素直だね。
いやいや、それはね、結果は結果で尊重するって感じですよね、普通はね。
はい、次5番、結論の飛躍。
事実から導き出されないはずの悲観的な結論に飛躍して考える。
これどういうことかって言うんですと、具体例がありまして、
例えば、知人が挨拶をせずに自分の前を通り過ぎたとしたら、自分は嫌われてんじゃないか。
なるほど。
あとは、病気を抱えた人が将来悲観して、治療してもどうせ治らないと、
治療否定してしまって、治療やめちゃうとかね。
ああ。
更なる歪みの種々
だから、本人はきちんと筋が通ってんだけど、周りの人からしたら、
え、なんでそんなことするのみたいな。
ああ。
え、なんでなんで、ちょっと挨拶忘れただけでなんでこんなに落ち込むのみたいな、
そんな感じですね。
Zoomミーティングが終わった後に、お疲れ様でぐらいでブチって切られたときに、
あれ、切られてるのかなって。
分かりませんが。
ああ、やっぱり喋りたくなかったみたいな。
トトト終わらせたかったんだ、俺との会議とか。
ありますね。
でもそんなの気にするのは日本人だけが気にするけどね。
日本人なんですかね。
聞いたことないね、中国で。
6番、拡大解釈・過小評価。
まあこれ似てますね。
欠点・失敗を過剰に大きく捉える。
長所・成功を極端に小さく捉える。
うん。
なるほどね。
なるほどね。
まあ、私なんかダメなんだ、みたいな。
ああ、どうせ。
どうせ、みたいなね。
あと7番、感情の決めつけ。
自分の感情を優先させて、物事から目を逸らしたり、決断を先延ばしさせたりする。
これはですね、どういう事例かっていうと、
たとえば気分が悪かったりやる気がないときに、
ああ、自分は一生○○ができないんだと必ず考える。
なるほど。
そう。
なんて言うんだろうな。
でもそうやって私は勉強から逃げてきましたけどね。
ああ、先延ばしに繋がる。
先延ばし。
結論の先延ばしになりますと。
感情的決めつけをすると。
なるほど。
だからこう、なんだろう。
気分の良し悪しで判断基準が変わるみたいな、そういう事みたいですよ。
はい。
要は、そんな事ないんだよね。
意思決定の基準がね、その時の感情の起伏に左右されちゃうと。
そうですね、はい。
8番、すべき思考。
自分や相手の行動に対して○○すべき、やらなければならないと考える。
これはどういう事かと言いますと、
過度なプレッシャーにより自分を追い込む。
あんまり具体的に書いてない。
自分の価値観を他人に押し付ける。
これ、優秀な方とか経営者の方が比較的多くないですか。
多いですね。
パワハラする人もちょっと似てる。
まあ、べき思考で詰めていくというかね。
どう考えたってこっちの方が来るだろう、という賑わのない質問とかね。
パワハラする人って、本を推薦する人多い。
何ですか、その。
向かい統計ですか、それ。
いやいや、あのね、僕がやったパワハラチャーンで、本を部下に勧める人すごく多いんですよ。
で、ほとんど稲森さんの本。
いや、馬鹿にしてないよ。
馬鹿にしてないよ、僕も稲森さんの本。
いや、馬鹿にしてるという受け止めないですけど。
傾向として。
先回り志向ですよ、今。
先回り志向、それ入ってませんよ。
入ってない。
11個目ですからね。
入ってなかったです。
認知の歪みの概念
次、9番、レッテルハリ。
その人の価値を、その人の特定の性質や行動で決めつける。
あー、あるなー。
レッテルハリは、これ、経営者は相当引っかかりませんか。
いや、引っかかりますよ。
レッテルハリとは、その人の性質や行動の一部分だけを見て、自分や他人の価値を決めようとする考えです。
はい。
あいつはなーって始まるやつですね。
そうですね。
あと、自分はダメだっていうレッテルハリもあるみたいです。
あー、なるほどね。
自分に向かう人と人に向かう人。
難しいよなー。
ない人なんていない気がするけど。
はい。
じゃあ次、最後、個人化。
悪いことが起きたときは、理由もなく自分のせいにする。
これどういうことかと言いますとですね。
えーと、ちょっと待ってね。
ちょっと、なかなかだんだん被ってるから。
子供の成績が悪いと、全て親である自分の成績だと考える。
私の頭が悪いせいでとかの方ってことですか?
遺伝じゃないか。
あー。
そんなことないんですよね。
そういう意味ね。
そんなわけないんですが、そう、思い込んじゃうっていうことです。
じゃあクラスでちょっと運動できなくてどんくさいみたいになっちゃうと、
いやー、俺のせいだみたいな?
そう、そうですね。
自分への関連づけってことですね。
自分に責任になっても自分のせいにするみたいな。
これを個人化というらしいですね。
これおそらく英語を翻訳してるから、ちょっと日本語が自然と。
バラバラなんですかね。
はい。
で、何言いたいかと言うと、
こういう癖が多い人が多いらしいので、
発達障害の方とか。
だから、指導する際も問題行動が起きたら、
こうじゃないって、あの人こんなこと思ってないよとか、
悪く考えすぎじゃないとか、
そういう指導を合理的配慮としてしなきゃいけないんじゃないかなと思いました。
発達障害との関連性
結構ね、被害放送の人も多いんですよ。
発達障害の人も。
あと、空気読めないっていう人も多いんですけど。
久々に聞きましたね。空気読めないってキーワードもね。
空気読めないってもあるんだけど、
それは、認知の歪みではないのか、空気読めないのは。
認知の歪みではないかもしれないんだけど、
結構、問題行動でわーって言ったりとかですね。
発達障害の事件って結構、まだ少ないんですけど、
結構大声出したり、他人を威嚇したりとかあるんですよ。
それは、ちょっと認知の歪みが関連している場合もあるということです。
なかなか目に見える世界の話じゃないので、
見る時の視点として、こういった10項目みたいな目線を持っていると、
少し解像度として、視点として見れてくる。
そうですね。専門家じゃないんで、そんなことなかなか難しいと思うんですけど、
やっぱり、人の出しているサインがわからなかったり、
過度に解釈していたりするっていうのは、
これは解釈してもいいのかなって、
そういうふうに解釈して教えてあげるっていうのは、
合理的配慮で必要なのかなって気がしましたね。
なるほどですね。
でも、みんな人それぞれあるから、程度の問題なんでしょうね。
認知の歪みがあることが問題ですっていうことではなくて、
こういった傾向として出るので、その視点を持ちつつ、
それがあまりに過度に出ると、問題社員という枠に入ることになる。
そうなっちゃって、職場で耐えられないようになっちゃうから、
その際こういう視点で話をして収まるんだったら、
もうそれが一番ですよね。軽くなったりね、そういう問題行動が。
そういうことをやってあげる必要があるかなと思いますね。
ということですね。
ということで、今回はアーロン・ティ・ベック博士ですかね。
認知の歪みを定義したということをご紹介をさせていただきました。
どう活かすかはそれぞれではあるんですけれども、
ぜひ一緒に考えていきたいなと思いますので、
次回も楽しみにしていてください。
終わりましょう。向井先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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