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2025-06-20 15:06

第515回 自治体を変えるのは首長!?「出向者」の立場を活かした改革の一手

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▼番組の概要

自治体職員の止まらない離職の背景/和式トイレ問題/職場環境の悪さ/出向者の視点/若手職員が辞める本当の理由/首長がカギを握る/DX化では解決しない現実/アンケートによる問題の可視化/出向者の立場を活かす/首長とのダイレクトなコミュニケーション

サマリー

このエピソードでは、出向者が地方自治体の労務管理や職場環境の改善にどのように貢献できるかが議論されている。特に、首長の意識改革が組織全体に与える影響や、出向者が抱える限界について言及されている。また、首長による自治体改革と出向者の役割についても話されており、出向者が職場環境の改善を促進することで実績を上げ、地域社会にも好影響を与える可能性が強調されている。

00:03
こんにちは、遠藤担彦です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということでね、今日も行きたいと思います。
今日はですね、ものすごい熱量の長いメールの質問をいただいておりまして。
すごいですよね。
早速、行かせてください。
はい。
ということでですね、今日はですね、50代男性の方ですね、質問をいただきました。ありがとうございます。早速行きましょう。
いつも勉強になる番組をありがとうございます。
番組は最初から配置をしており、自分自身が部下の労務管理に悩んでいた際に、とても助けになりました。ということです。
出向者の現状
現在、観光関係の民間会社から地方の自治体に出向しています。
当自治体は、近年若者職員の退職が大きな問題になっております。
昨年度末も、中堅以下の職員が多数退職し、組織に影響が出始めております。
出向者目線では、原因は明確で、労務管理のなさ、職場環境の悪さ、例えばトイレが和式、エアコンがない、庁内が暗いなど、そしてさらに縦割り組織などによる業務効率の悪さなど、将来を悲観することが大きな原因になっていると感じていますが、自治体幹部は意識がとても薄いです。
退職した職員は、当自治体外の自治体や民間会社に定職しますので、当自治体で最も深刻な問題の人口減に逆に貢献すると皮肉な結果になってしまっております。
出向元の業界は、最近までブラック業界でしたが、ここ十数年で劇的に変わり、特に労務管理が強化され、過去と全く異なる業界のようにホワイトになっております。
これは業界の多数の会社に同期所のチェックや残業代不払い問題の発覚などが頻繁にあったこともありますが、業界全体のイメージを上げて人材確保が急務であることが良いと感じております。
現在は勤務中の自治体の労務管理の無さや幹部の意識への戸惑いがあり、また、親しい若手職員から退職したい旨の発言も頻繁にあり、心を痛めています。
何度か幹部職員に労務管理不足を指摘しましたが、我々が若い時に比べれば楽なはずだ、との意識で理解してもらえませんでした。
私自身も平成初期に観光業界に入社したので、現在の幹部職の考えを過去の自分と重ねてしまい苦笑してしまいます。
また、DX化が全て解決すると楽観的な考えもあるようですが、幹部職員含めた組織の意識が遅れていることが最も大きな原因と感じております。
自治体職員が楽しく業務遂行してほしいと切に願っていますし、職員が辞めた自治体は市民サービスも低下すると思い、とても心配しています。
他の行政機関は勤務経験がないので、労務管理の実態や労務改革に成功した自治体の例があれば教えていただきたいので、よろしくお願いいたします。
出向者の立場では限界がありますが、少しはお世話になっている自治体にプラスになることができればと考えております。
番組は10年を超えた後、お話を伺いました。末永く継続いただくことを願っております。
ということです。
いやー、ありがたいですね。こんなね。いやー、ありがとうございます。
こういうことですけれども、
はい。
要は観光業の世界から出向で自治体に来てて、その自治体そのものがというよりも、ここの自治体が結構職場環境が良くないようでと。
そうみたいですね。
世の中で退職者が増え、ということなんですね。
はい。
どんな見立てですか、これは。
いやー、だから、結局まあ、法律事務所も遅れてるんですけど。
ああ。
あのー、トップが変わらないと、変わらなくて。
結局ね。
首長の影響
はい。ですから、地方公共団体だったら首長ですね。
首長が変わるとガラッと、お役所は変わりまして。
例えば、今、あのー、今日の放送時点では、小泉慎二郎農林水産大臣に交代して今何日目かな。
5日目ぐらい?4日目?
そうですね。1週間経ってないぐらいのタイミングですかね。
ないぐらいなんですけど、もう楽天は販売してまして、政府の備蓄米を売り切れちゃったっていう話がもう出てきてて、
たった4日で備蓄米が並ぶっていう、そういう、もちろん前大臣も努力したと思うんですけど、
江藤大臣ですね。
江藤大臣ね。
トップ次第で、お役所の方々が悪いってより、トップが誰かで、真面目なんで皆さんお役所の方って、もう180度変わるっていうのが僕の感覚ですね。
なるほど。
ですので、見も蓋もなくなるような回答ですか?もしかしてこれ。
見も蓋もない回答で、一つは、やっぱりトップを変えるってことはできないんで、諦めるっていう一つの決定は。
解決ではなくて。
一つちょっとお伝えするとすれば、首長さんも分かってない可能性があるんですよね。
自分たちの若手職員が何で辞めるのかが。
だから僕だったら、何かうまくアンケートを取って、出向先だけでいいんですけど、なんとか部署、なんとか部とか、なんとか局とかだと思うんですけど、
そこで匿名の紙のアンケートを配って、箱を用意して、誰かも匿名でいいんで出してくださいって言って、それをなんとか首長に届けると。
声を集め、きちんと。
それも無視されたらもう難しいんですけど、ただ、えーと思ったのは、DX化を勧めてるって書いてあるんで、だからDX化を勧めるんだったらやる気はあると思うんですよね。
分かってないんだと思います。
和式トイレがどれぐらいやる気を削ぐかとか。
分かんないでしょうね。だって、我々が若い時に比べれば楽なはずっていう幹部の声があるようですからね。
エアコンがないのがどのぐらい悲惨な悲しい出来事かっていうのが分かってない。
あと電気が暗いとかね、これあるある節約のためにやってるんですけど、気持ちまで暗くなるとか、それ知らないだと思うんですよね、首長さんが。
価値観の違いも出ますもんね、この辺りは、世代観も含めてね。
実はここの首長さんは、いくつかを調べたところ、まあまあ若いんですね。
調べたんですか?
はい、調べました。もちろん言いませんが、分かっちゃいました。
さすがの検索力ですね。
まあまあ若くて、やる気がある内容はちょっと言えないんですけど、
なので、え?なにこれ?ありがとうございます、私知りませんでしたってなると思うんで、
出向者の強み
出向者の強みで、まあハエ抜きじゃないんでしがらみがないから、
だからあっさり実行できちゃう気がするんですよね。
可能性があると。
そう、怖いもの知らずっていうか。
なので、ぜひ、間に気を使って、間の管理職の人に渡すと握りつぶされちゃうから、
直接何かの機会にメールをポンって送って、それで、え?なんですかこれ?みたいな。
私知りませんでしたってなって、聞かせてくださいってなると思うんですよね。
珍情ですね。
はい、珍情に近いですね。
でも求めてる可能性がある世代の首長さんじゃないかと。
もうね、ちょっと内容は言えないんですけど、やる気を感じますね。
ああ、そうですか。
この首長さんは、顔がやる気を感じる顔をしてますね。
逆に出向という立場を生かして、現場の生の声を珍情することで、変革の一手に貢献をすると。
出向者の役割と効果
おそらく幹部の人は、何余計なことしてんだって怒られると思うんですけど、出向者ってそういう点ではやりやすいっていうか。
そうですね、子供ですからね。
だからその手書きとかがいいと思うんですけど、手書きのアンケートをPDFにしてポンと首長に挨拶いった後に送れば、何ですかこれってなると思うんですよ。
ああ、なるほど。それでね、職場が一気に改善されたりしたらね。この方の出向の深い価値という意味がね。
そう。なので、結構DX化をやってるって時点であれって思ったんで今調べたんですけど、この首長だったらやってくれそうな気がしますよね。
ああですか。一ついいですか。
はいはい。
全然労働法じゃないですね。
全然労働法じゃないですね。
全然労働法じゃないけど、ただ労働環境、人の定着とかって意味では広く労務問題ですかね。
そうですね、労務問題として戦略的にどう陳情するかというテーマになりましたね。今までにない切り口でしたね。
なんか改善していい結果もらうと首長さんも嬉しいから、自分の実績にもなるから。
まあ確かにそうですね。
予算つけようとすると思うんですよ。例えば洋式トイレになりましたので恥ずかしくて言えないかもしれないけど、
でも新しい首長がこういうチャレンジをして職場環境改善に努力してるんですって地元市に取り上げてもらったら、それはプラスですから。
役所ってまだこんな状態だったのって市民も知らないから、だからそれはやっぱり市長は仕事してるよねってなるんで、ベクトルが方向が同じだと思うんですよね。
その若い職員と。現職の人もみんな悪い人じゃないと思うけど、要は役所って原点方式なんで何もしないのは正しいことになるわけですよね。
だからやらないだけで、新しいトップがこういう取り組みをして、こういうことに賛同してくれる幹部を評価しますってなったら、みんな右を並べてガラッと帰ります。
だからトップを、江戸時代であるじゃないですか。お殿様が代名行列してるときに、紙に書いて、農民お役所さんの連盟の血パン状みたいなのをして、命がけでお殿様が。
命がけですよね。
でも令和の時代、命は取られないから。だからやる価値あると思いますよ。せっかく出向してきてね。
それでいてやる気がね、相当あられることも伝わりますか?
いや知らないと思うな。この首長はな。
その実態を。
知ったら、いや申し訳なかったと、僕気づいてなかったって言ってくれると思うんで。
こういう感じでね、一回ちょっと戦略をいただいて、またご報告いただきつつ一緒に考えていきたいですね。
改革の課題と重要性
そうですね。妨害が入るかもしれないけど、改革って嫌われるぐらいやらないとダメなんですよね。
改革ってね、そもそも嫌われるのはつきますからね。
そう、嫌われない改革ってまずないと思う。
いうところですかね。
ちょっと、部外者が無責任に申し訳ないですが。
いやいや、なんか熱いメッセージの回答になった気がしますのでね。
ぜひまた、質問だけでなく、こんな報告とかもありましたらね、お待ちしておりますので。
ということで、今日のところ終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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たくさんのご応募、お待ちしております。
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