1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
  2. 第431回 2024年問題「中長期的..
2023-11-10 13:11

第431回 2024年問題「中長期的には業界再編はじまる!」

第431回 2024年問題「中長期的には業界再編はじまる!」

弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/mukai/q/
00:03
こんにちは、江藤嘉杉です。 向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今週もいきましょう。
ということで、今日もズバリ、そろそろやったほうがいいんじゃないか、2024年問題。
はい。物流業の2024年問題を主に話したいと思うんですけど。
なんかどこかに聞き込もされてるって聞いてますけど。
弁護士JPというネットニュースに取材を受けて話をしましたけど、
2024年4月からドライバーの時間外労働が年間960時間に制限される。
1人当たりの走行距離が短くなって、長距離で物が運べなくなるという懸念がされています。
これについて話してくれって言われたし、
公演でもこれについて話してくれってよく言われるんですけど、
身も蓋もない話しかできないんですよね。
ただちょっとまず概要からね。
はい、概要から言うと、今まで実は運送業って働く時間に制限がなかったんですよ。
実は何時間でも働けたんです、サブロ協定されましたけど。
何時間でもですか?
何時間でも。
そんなことが日本社会でもあり得るんですか?
いや、あったんですよね。
それが、もう働き方改革でダメだってことがあって、
年間960時間以上は働いちゃいけない。
そういう結果になりました。
年間960時間というと、月で割ると80時間。
お、どのぐらいですかね。
20日間ぐらいで割ると25ぐらいなんですね。
25日。
そうですね。
20日で割ったとして1日4時間。
4時間、25で割ると1日3.2時間ですから、
実際、私どもが労働時間、中小企業の運送業の見払い残業代請求でやると、
80は有に超えてて、100も超えてるときも結構あります。
有にあります。
有にありますね。有にあるんで。
だから、とてもクリアできる状態じゃないんですけど、
200代、300代超えると、もうすでに80来てますね。
毎月の労働、時間外労働。
だから結構、通話、クリアしてる会社は有ります。
03:05
クリアをした状態でちゃんと事業を回せる体制を整えてる会社が有って言うんですか。
そうです。
中小の大きいからです。
日本人の多くの人が分かってるようで分かってないけど、
大きいってすごく有利なんですよ。
巨大企業になればなるほど有利ですよね。
ちっちゃい子っていいことだ、みたいな。
日本に住んでるとそういうイメージがあるけど、
それは普通は間違いですよね。
大きいところにかなわないですよ、実際仕事してると。
なるほど。
下町ロケットの会社って、あれ従業員何人だか知ってます?
知らない。今の話の流れだとめっちゃ少ないんじゃないですか。
300人ですよ。
大きいです。
下町ロケットでも。
そのぐらいじゃないと話にならないんだよね。
本当はそれは見放ったもなくて、
うちの事務所も20人ぐらいしかいないけど、
結局運送業とか労働主役型産業なんで、
大きいところにかなわないんですよね。
小さい会社ばっかなんですよ、日本って。
運送業。
10倍以上じゃないですかね、従業員50人未満が。
そういう会社は守れないんですよ。
お客さんに対する立場が弱くて、
賃上げというか、運送料、値上げは言えない。
言うと切られる契約。
大きいところは切られても分からない。
九州合併するしかないんですけど、
なかなか進まないですよね、日本は。
ただそういう身も蓋もない状況です。
状況がある中ですけど、
今回は2024年問題という切り口なので、
これあれですか、今まで適応除外が認められていた
みたいな言い方でいいんですか?
そうですね。
しかし今回、本当に半年後ぐらいですよね。
まずはごまかさないことですね。
時間とかごまかさないで、
真面目なんで、
ごまかしたり改ざんしたりしちゃうんですよ。
守らないといけない。
守れないの知ってるから、ロークションは。
そんな最初から守れると思ってないので、誰も。
ちゃんと記録をつけて、
デジタコも含めて計算して、
努力を始めるっていう、
06:01
60点、40点、30点でも始めるっていうのが大事ですよね。
これ2024年4月以降で、
960時間のルールを守れない場合はどうなってくるんですか?
何も起きないですよ。
そうなんですね。
何も起きない。
ロークションも過重労働で、
人手不足で苦しんでるから来ないしね。
一応更新として出して出てスタートするけど、
そういうのが実態なんですね。
何も起きない。
僕は未払い残業の方が怖いと思うけど、
分かんないから一般の運送会社の一般の人は、
何も起きないんですよ。
労働時間減らしてはいいけど、
今すぐ何も起きない。
これは今日の話、どのように受け止めるといいんですかね。
2024年問題4月以降の注目って、
遂に運送業のインフラが止まるぞ、
みたいな流れが風潮として出るじゃないですか。
何も起きないと思う。
何も起きないの言ってんまりですね。
何も起きないけど、ゆっくりゆっくり
トータが進んで潰れる会社が増える。
もうこういう社会の風潮になると、
長時間で働く運転手さんが来ないから、
集まらないんですよね。
大手でちゃんと計画的に休めるところしか来ないし、
外国人労働者の解禁のニュースになってるんですけど、
まだ決まってないけど、おそらく解禁されると思います。
外国人労働者も安くないんですよ。
特定技能、全然安くなくて、
僕のお客さんで特定技能で外国人労働者来てる会社は、
従業員数百人ですね。
もう本当ね、中小企業、零細企業といったら
柔軟の時代が来てて、
やっぱ売却、会社の売却統合合併が
もうすぐそこまで来てるなっていう気がしますね。
なるほど。
何も起きないですよ、すぐにはね。
徐々に本当にそれで耐えられない会社は
淘汰されていくっていう感じですね。
わかってるんですよ、社長さんもね。
でもどうしようもないんで、
僕が普通会社の経営者だったら売りますね。
売れるんだったらね。
なるほど。
早めにね。
運送業とかで逆に働く方々って、
残業をいくらでもしていいですかね。
はい。
結構給料良かったりするじゃないですか。
残業代払ってないから、どんどん運送業。
09:03
あんまり関係ないです。
時間長いから給料いいかは微妙です。
そうなんだ。
残業代としては払ってない。
本当に働く意味がなくなってきて、
長時間働いてるなんてやってられないぞっていう風に
どんどん強化される。
だからいないんですよね、人が。
40代でももういないですよね。
50代が主力じゃないですかね、今運送業は。
なるほど。
今郵便局も東京都内で、
普通郵便だと2日後ですからね。
3日後かな、今。
3日後だもんね、郵便ね。
いないんですよ、人が。
郵便ね、本当に遅くなりましたよね。
即達だと翌日なんだけど、
普通だと3日後だと思います。
っていう風に事実上、人がいないから運べない。
割に合わないでしょうね。
翌日配達でそんな80円とかね。
値上げになりますよね、運送料ね。
値上げの恩恵を受けられるのは、
数百台とかの会社なんで、僕の知ってる。
ある一定規模の。
そうなんですよ、規模がないと本当にダメなんですよ。
法律事務所もそういう時代ですよ。
労働集約である以上、その規模で勝負で強さが出ますよね。
やっぱ日本人ってあんまり大規模とか嫌うんだけど、
問題は真逆ですね。
そうなってくると、今回の2024年問題、
いろいろなところで叫ばれておりますが、
意外と何にも起きないよっていうのが、
向井先生の見解であり、
起きないですよ。
目に見えないところでは当然、
値上げは起きるっていくだろうということと、
目に見えないところでどんどん業界の、
トータというか九州合併、
トータ九州合併がどんどん進んでいくだろうっていう、
見えてるってことですかね。
そうですね。
今結構ネット通販で買っても、
Amazon以外は送料かかりますね。
Amazon、楽天の一部以外はかかってて、
Amazonもかかるんでしょうね。
表示してないだけなんでしょうね。
もう1個買うのに500円とか当たり前じゃないですかね。
おそらくしょうがないですよね。
ということですかね。
向井先生最後にちょっと、
向井先生的にまとめていただくと、
2024年問題は。
4年問題は長期的には長時間労働じゃないと、
12:04
成り立たない経営は生き残れないと。
そういうことです。
なるほど。
そういう時代になっていくんで、
合併とか統合とか事業状況とかが増えるんじゃないかなと思う。
というわけですが、
2024年問題について、
また何かいろいろと質問がありましたら、
一緒に考えていきたいと思いますので、
どうぞいただけたらと思います。
ということで、向井先生終わりましょう。
ありがとうございました。
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