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2022-07-15 13:10

第362回 【すかいらーく 未払い16億円】5分未満の切り捨て賃金を支払い!?

第362回 【すかいらーく 未払い16億円】5分未満の切り捨て賃金を支払い!? 弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/mukai/q/
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こんにちは、ケント・岡崎です。向井蘭の『社長は労働法をこう使え』、 向井先生、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も行きたいと思いますが、 今日はですね、実は質問も結構増えてきております。
スカイラークの件を、これも質問多いので、 スカイラークの回ということで、向井先生からお話いただきたいなと思っております。
はい。
まず、内容ですよね。
はい。いろんな方から、このスカイラークの賃金の支払い、 1分単位の賃金の支払いについて質問を受けたので、ちょっとご回答したいと思います。
どういった事案かというと、ファミリーレストラン採用ってのスカイラークオールディングスは、 パートやアルバイトへの賃金の支払いについて、
7月以降、これまでの5分単位から1分単位に変更した上で、 過去2年間を遡り、5分未満の勤務の未払金16億円余りを従業員に支払うことを明らかにした。
16億円なんですね。
未払い賃金の過去2年分を訴求して支払うのに16億使うってことですよね。
そうです。
未払い賃金。
9万人で出てますね。
9万人で16億ってことは、1人2万円ぐらいですか。
2万ぐらいじゃないですか。
2万ぐらいですか。
2万弱ならすと。
そんなもんでしょうね。
それを払うということで。
これが結構ですね、シャール王子先生からは質問いただいてて。
それはそうです。
当たり前じゃないかって思う方も多いと思うんですけど。
5分単位で切り下げてる職場ってまだまだいっぱいあって、結構驚いたんでしょうね。
だって5分どころか15分単位とか余裕であるんですよ。
それは相当少数派じゃないですか。
今?
うん。
そうですか。
そうですね。
これはですね、きっかけが私調べたら、ある労働組合があって。
20代の男性、男性アルバイトなのかな。
20代の男性アルバイトかパーとかわからないんですけど。
その方がこれはおかしいと言って、外部の労働組合に加入して。
外部の労働組合と団体交渉して。
で、スカイラークグループは間違ったことやってないと言ってたんですけども。
間違ったことやってないけども、より働きやすい環境をするために1分単位にすると言って。
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こういう発表したんですね。
なるほど。
おそらく会社なりの理屈があったんだと思います。
例えばよく考えられるのが、前提として1分単位で払わないといけないといった労基法の原則なんですけど。
前提としてよくあるのが、打刻するまでにおしゃべりをしてたりするとかね。
よくよくある会社が言うわけですけど。
飲食店であれば、行為室とかで。
そう、おしゃべりをしているとかね。
あと着替えを、何だったかな、いろんな言い訳私も言いましたけど。
そうだ、タイムカードを置いてる場所が遠い場所にあるのね。
とか言って、その5分未満の切り下げをやったりしてる会社もありました。
やはり、よっぽど返筆なところにタイムカードを置いてたら別なんですけど。
今どきそういう会社はないので、着替えが終わったら、飲食店だったらガチャンとする。
今は指紋認証とかが多いと思うんですけど。
それで記録されて、仕事終了ってなると思うんで。
それはちょっと違うかなという気がしますよね。
ですから、これは言ったら仕方ない。
むしろスカイラークは大騒ぎになる前に訴訟を起こしちゃう組合なんですね。
数々の労働事件の有名な訴訟を起こしてきた、事実上支援してきた組合なんで。
そこの組合にスカイラークの社員の方が入って、今回この動きを。
そう、パートアルバイトの男性かなと思うんですけど。
記者会見もやったんで、それは見てないんですけど。
でも一人の人がね、特に20代の方が多いんですけど、正しいと思ったらここまでやっちゃうんですよ。
柔軟を置く会社からお金が出ちゃうんですね。
これアメリカだったら集団訴訟できちゃうんですよ。
でも弁護士が当然、大勢弁護団組んでやっちゃうような案件ですよね。
日本はできないからこういう形になりましたけど。
これってでも先に思いっきり訴訟を激しくやられた場合は、
要は2年間とは言っても訴求してるじゃないですか。訴求賃金支払うという金額を超えてくる可能性があるんですか。
早めに手を打ってなかったら。
あとスカイラークちょっと急いだのが、時効が3年がもう始まりつつあるんですよ。
今だったらギリギリ2年。
これ過去2年分って言ってるんだけど本当は正確じゃなくて、
人によっては過去2年2ヶ月分?2年3ヶ月分かな?
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1月からスタートするって言ってるから、最大2年3ヶ月分払う必要あると思うんですよね。
2020年から3年が始まってるんで。
過去3年の話ですね。
長引けば長引くほどどんどん膨らむと。
という危機感があったのと、訴訟を起こす準備してたと思います。
例えばこの人1人買って3万円とかしかもらえなくても、
それを代々的に宣伝してですね。
労働組合に加入を呼びかければ、どんどん増える可能性あるじゃないですか。
だって組合が代わりに回収してくれるわけだから。
それをちょっとまずいなってことで、早めに火を消そうってなったスカイラークループは
決断したなと思いますね。
なるほどね。
ですからよく気持ちはわかるし、正しいと思いますね。
こうやると一瞬、スカイラークループなんだって言われるんだけど、
一気に労働問題の火が消えちゃうんですよ。
確かに人生化しますね。
これがめちゃくちゃ効き目があって、会社からしたらですよ。
だってないんだから話す内容が。
できちゃうんですよね、スカイラークループだったら。
どうせ変えないといけないと思ってたのは、おそらくシステムの問題とかで
ずっと変えなかったんだと思いますね。
今も自動計算は瞬時にできるから。
1分計算でも大丈夫?
昔の紙のタイムカードで丸めてみたいな世界じゃないんですよ。
紙で修正して、それをエクセルに起こして。
うちで自動計算ですからね。
簡単なんですよね。
残業時間の集計なんかね。
なので、そういう時代になったんだなっていうことはよくわかりますし、
外部労働ならではの活動っていうかね。
大企業も動かしちゃうということですね。
これ、出勤前のタイムカードって問題もあるんだけど、
飲食店は車通勤別にして、街中にある場合、
皆さんギリギリに来てる場合多いと思うから、
シフト通りにスタートしてるんじゃないかなって。
例えば、午後6時スタートのシフトで、
5時55分とか来ちゃうじゃないですか。
タイムカード売っちゃう可能性ありますよね。
5時55分から残業かって言われると、
そうにはならないんだけど、
これがちょっとわかんないんですよね。
早めに来たものもカウントしてるかどうか。
そこまではちょっとわからなかったですね。
今回の内容だとですね。
これ、このJisky Lockの事件じゃないですけど、
09:00
今回起きた1分制度に切り替えるということに、
16億の支払いがあるというような話が出てますけど、
今後基本的に時間管理っていうのは、
1分単位っていうのがもうスタンダードになってる?
いや、もうなってますよ。
なってない会社は少数派じゃないですか。
実際あれなんですか?
大体そうですか?
1分単位どこも管理してるんですか?
あれ、遠藤さんのフルスの会社は1分単位でしたか?
いや、知らないですね。
いや、知らないですね。
少なくとも、何年前だろう?10年以上前だと思うんで。
大企業でしたけど、いわゆるね。
大企業ですね。
あの中だと、いやいや、15分単位でしたよ。
えー!
でもだって10年前とか、もっと前?
でも、誰もが知ってる大企業じゃないですか。
しかもお堅い感じの。
15分普通じゃないんですか?あの頃から。
もうあの頃から、10年前だったら全然あの頃からはもう1分単位でやってる会社多かったですよ。
これ世の中の中小企業とかも1分単位で今やってます?
やってる会社多いですよ。増えてますよ。
これじゃあやってないところはかなりドキッとしながら聞かなきゃいけない話ってことですか?
特に外部のクラウド型のタイムカードを購入すると、もうそういう設定なんで1分単位の。
なるほど。
従わざるを得ないですよね。
そっか。要はルール決める前に仕組み上そうなってるので。
そうなってるんですよ。
そっかそっか。クラウド導入すれば勝手にその仕組みで動くんですね。
動いちゃうから、まあ会社も慣れちゃって、で楽じゃないですか。
情報とかって入れてないですよね。
入れてない。入れてないんだけど、入れるともう本当に瞬時に毎月。
例えば私今職員の残業時間いくらかってもうすぐ計算、チェックできますからね。
分隊でね。
うん。だからまあそういう時代になっちゃうと、逆に5分未満切り捨てて難しい。難しい。
確かに1分で捨てられちゃう。
特別な設定しないといけないんで。
タイムカード会社っていうのかな?近代記録会社も最初はね、お客さんの言うことに従ってカスタマイズしてたんですよ。
うちは15分切り下げたと。
なんだけど違法だから明らかに。今やらなくなりましたね。原則は。
そうですね。労働法から離れて生きてる生き物になってしまってるなという危機感があるのは。
15分とか5分だと違法ですからって感じなんですもんね。
スカイラーク、スカイラークだからこそ16億円ですけどね。
普通はまあそんな金額ならないけど、こういうことに不満を持って労働組合に加入する人がいるんですよ。
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まあということが起きるということで、改めて今回の労働法、本当に身払い残業厳しい社会になってきてるということを。
厳しい労務コンプライアンス厳しく問われる時代ですよね。
ということを一度ね、事実実態として知る回として、今日はお送りさせていただきましたので、
これについてまた細かい質問等々ありましたら、ぜひお寄せいただきたく思っております。
ということで今日のところ終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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13:10

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