1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
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2022-07-08 10:03

第361回 メンタル疾患の初期症状が出た正社員への初期対応

第361回 メンタル疾患の初期症状が出た正社員への初期対応 弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/mukai/q/
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こんにちは、遠藤克樹です。 向井蘭の社長は労働法をこう使えという解説をよろしくお願いします。
さあ、ということで、前回、先週に続きまして、同じ方から2つ質問をいただきましたので、ちょっと連続でいきたいと思います。
ちょっと復習というか思い出しがてるんですけれども、この方、29歳の女性経営者でして、資金調達をしてスタートアップを目指しているスタートアップのベンチャー企業です。
従業員、正社員が5名、業務委託が12名、インターン生を30名以上抱えているという形で、経営をされている方からのご質問になります。
先日、正社員メンバーの1人の様子がおかしかったので、声をかけたところ、最近気力が出ないとのことでした。
勤務時間中でも、いいから病院に行きなと声をかけ、メンタルクリニックに行った様子です。
いわゆるうつ病の初期段階のような感じなのですが、このような状況において、経営者としてどのようなリスクがあるのでしょうか。
また、そのリスクを踏まえてやっていいコミュニケーション、ダメなコミュニケーションがあれば教えてください。
ということで、なかなかセンシティブな内容な気がします。
ベンチャーは意外と少ないですけどね。
皆さんテンションが高いんですよ。
体調が悪くなっちゃったら、もう辞めちゃいますね。
辞めちゃう人が多くて、入れ替わりがめちゃくちゃ激しいです。
メンタルの問題は少ないけど、どんどんいなくなって、どんどん入ってきて。
それはメンタルとかになるぐらい追い込む前に、もうポンと辞めて。
辞めちゃいますね。
これは、実は何件もこういう事案をやったことがありまして、放置していると会社のせいだってなるんですよ。
時間軸とともにそうなっていくということですね。
最初はこんな感じで会話できるんですけど、だんだん塞ぎ込んできて、
会社のせいだと。
私の体調が悪くなったのは会社のせいだと。
そんな感じでなっていくと。
それで、だんだんおかしくなってきて、経営にも支障が生じてくるっていうね。
そういう労災の申請をしてきたりとか、
ハワハラ受けたとか言ってきたりとか、なりかねないんで。
これはですね、休みなさいと診断書をもらってきて。
就業規則はないかもしれないけど、あったら就業規則に従ってやればいいと思うけど、
なかったら休ませる。月勤3ヶ月とか決めて。
3ヶ月休んでいいよって言って。
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賞備予定は健康保険組合から出ますので、申請してあげて。
様子を見ると。
ものすごい具体的なアドバイスですね。
早めにベンチャーでもやった方が良くて、お互い不幸になったから。
休むと気持ちがやっぱり変わって、
やっぱりちょっと飲食も含めてもう一度考えますとか、
別の職種に勤めますとか話ができるようになるから、
やっぱり1回自分は、これは怠け者だとかダメなんだとかって攻めちゃうと思うんですよね。
こういう休めない人っていうのは。
そんなことないから、まず休もうって言って、休んで、
定期的にチャットとかズームでできれば面談して、
優しく声かけてやれば自然と解決すると思いますよ。
早めに早めに出るといいですよね。
ありがちなのが、とは言いながらも多分話はされると思うので、
話しながらまずは様子見ながら、一応ケアはお互いちゃんとして話もしながら働きつつやっていこうねっていうのをやりがちだと思うんですけど、
それをやらずにパシッと一旦休ませちゃった方がいいっていうところがポイントなんですかね。
休ませた方がいいんだ。
もちろんもちろん。
早ければ早いほどいい。
僕は専門家じゃないんで、だけど早ければ早いほどいいかなと思いますね。
経験上ね、これ遅れると本当に会社経営者のせいにされちゃうんですよ。
なるほど、そこなんですね。
社長が病院に行けと口で言いながら残業させてきた。
なるほど、ありそう。
そんな気はないんだけど、本人が大丈夫だって言うから、
大丈夫そうだって思ってやり残業を命じましたとか言っちゃうんで、
物理的に仕事できないようにする。
それは本当に会社のためでもあり、この方のためであるってことですね。
メールとか返信してきたらダメだよって言って、
LINEだけでもいいんでメールも見ちゃダメだって言って、
絶対やった方がいい。
とにかくこの方がまずは自分の体調、
メンタルのこの話を体調と言っていいのか分かりませんけど、
体調をしっかりと回復させるということに、
とにかく専念してもらうという環境を作ることが何よりの大事な。
そうですね。
これはもうあれじゃないですか。他に回答ないぐらい、
かなりクリティカルなご回答を今いただいている気がするんですけど。
06:00
そうですね。終わっちゃいましたね。
終わっちゃいましたってぐらいに。
終わっちゃいましたね。
ちなみになんですけど、
私ここ質問ありまして、
もし終わったんであれば1個あるのが、
うつ病の初期審査段階のような感じと、
出てるかどうかが何とも言えない場合と、
出てる場合でまたちょっと違うのかなと思ったり、
この辺はどうなんですか。
まず1つは、本人が正直に伝えてないという可能性もあるんですよね。
お医者さんの診断を。
なので、診断書をまずもらうっていうのが大事かなと思う。
診断名が微妙なの多いんですよ。
よくうつ状態とか、
うつ病ってはっきり書くときもあるけど、
よくうつ状態とか、
適応障害。
適応障害、よくうつ状態、みたいな。
不安障害。
不安障害みたいなのもあって、
なんだけど、何らかのそういう症状を書くっていうのは、
もう休ませて、
就労可能か可能じゃないかって書いてくれるから、
それに従うのが一番いいと思いますよ。
お医者さんの診断書を書いて従うっていうのは、
専門家に責任転嫁するわけじゃないけど、楽ですね。
診断があった場合は、
バスッと向井先生がおっしゃったように、
まず休ませる。
手症病で手筋とかでちゃんと一旦3ヶ月とかは、
っていう対応をするとして、
曖昧な微妙な感じになっちゃった時に、
判断がこっちがしなきゃいけない時が一番難しそうですね。
そう、難しいんで。
主治医にはいろいろ喋ってるから、
だから主治医の先生に従うっていうのが、
産業医って会社の規模が大きくなると、
産業医の先生と契約しないといけないんですけど、
産業医の先生に相談して見てもらうっていうのもいいんですけど、
いないですからね、規模が小さい。
だから、現実問題としては主治医の先生、
あとはですね、
主治医の先生に本人同席で会いに行くっていうのなんですよ。
これは会ってくれるんです、実は。
会ってくれるの。
会ってくれるのっていうのは、先生側がそういう…
そう、先生側が社長と会ってくれる。
で、本人同席なんですね。
同席。で、心配なんですって言うと、
結構ね、優しいからいろいろ喋ってくれる。
こういう状態でこういう薬飲んでて、
今はちょっと微妙かなとか、
働けるんだったら働いてもいいかなとかって。
それをメモして、
記録に残しておけば、
主治医の先生の言ってることを参考にしてやってれば、
本人と話して、まず問題ないと思います。
なるほど。
ということで、ご回答としてはかなり、
09:00
的確にいただいた気がするのでね、
今、組み合わせていただきながら、
実態が分からない部分もあるので、
そこは回答しきれない部分がありましたけれども、
ぜひ対応していただいて、
また質問がありましたら、
非常にせめて頑張っている方だと思いますので、
この番組をうまく活用していただきたいなと思っております。
ということで、以上のところで終わりましょう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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