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スピーカー 1
マネジメントの父と言われたり、経営学の父って呼ばれたりとかするんですけども、
本当にビジネスパーソンは一回は手に取ったことのあるような本を書かれているという感じですね。
日本で一番売れてるドラッガーさんの著作っていうのが、
マネジメントエッセンシャル版というソフトカバーで表紙にドラッガーさんの写真がついてるものですね。
この本がビジネス書としても普通に面白いものなんですけども、
これがバカ売れした理由の一個は2009年、もうだいぶ前になりますけれども、
今から16年前の模試ドラという現象にもなりましたけども、
高校野球の女子マネージャーがドラッガーのマネジメントを読んだらという本ですね。
これは岩崎なつみさんが書かれた本ですけども、
これが大ベストセラーになってアニメにもなり、映画にもなりということでした。
ちなみにこの書かれた岩崎なつみさんは放送作家で、
秋元康さんの門庭のような方でAKBのプロデューサーもされてるという方。
異色の方が初めて出された出席が大ヒットということで、
チムカビだという感じです。
その方が扱われたマネジメントが売れたというのもあるんですけども、
それにかかわらずドラッガーさんが書かれた本は、
もう既に亡くなられてる方ですけども、39作の著作があります。
その中でマネジメントエッセンシャル版が一番売れてるんですけども、
他にも現代の経営とか経営者の条件、イノベーションと企業化精神等々ですね。
結構ビジネスパーソンに人気の本を出されてる方たちです。
それからしらやさんも本の冒頭で書かれたというように、
結構フレーズというか文がよく引用される方でして、
例えば一番有名なものが、
経営のと言ったりもするんですけど、
企業の目的は顧客を創造することであるというのが結構有名なフレーズだったりしますし、
ただこの企業の基本的な機能はマーケティングとイノベーションであるというような言葉も言われています。
その経治という言われ方もするんですけども、
ご本人が自分は経営学者だっていうふうにおっしゃったことは実はほとんどなくてですね、
ご自身のことを社会生態学者っていう世の中にない言葉なんですけども、
そういうふうに称している方で、
当時ですね、よく日本にいらっしゃった時代があるんですけど、
そのときニューヨーク大学の先生だったんですけども、
プロフェッサーじゃなくてコンサルタントだって、
年間の3分の2ぐらいはコンサルタントとして活動されたという方でもあります。
それくらい経営学ではいろんな本もあるし、
日本のビジネスパーソン経営者でも大ファンの方が非常に多い方なんですが、
実はですね、早稲田大学のビジネススクールの入山先生、経営学でも有名な先生ですけども、
2012年に書かれた書籍、世界標準の経営学っていう本があるんですけども、
そこの中でインタビューとかで言われた中ですね、
アメリカの経営学者でドラッガーを読んでる人ほとんどいない説っていうのをですね、
そこで言われて、あれなんかドラッガーで経営学じゃないのかなみたいな誤封帳も実は出たりとかもしたという、
まあそんな人ですね、こんだけ経営学の大化と言われているんですけども、
そんなふうに言われたりもしています。
あとですね、ちょっともうドラッガーさんの広まってる感の話で言うと、
そんな話もありながら、名著と言われる本をいっぱい出されている方で、
NHKで100分で名著っていう人気のシリーズがあるんですけども、
これがですね、もう十何年間やられている番組だったんですけども、
結構初期の頃にですね、このマネジメントエッセンシャル版を扱われていたりとかしてます。
あとですね、先ほど入山先生がドラッガー読んだことない、
アメリカの経営学者も読んだことないし、自分も読んだこと一回もないことをおっしゃったんですけども、
その入山先生を引きずり出してですね、マネジメント読んでくださいって言った人がいて、
我らが野村Pですね。
ニュースピックスでですね、未来の古典を読み直すっていう音声番組があるんですけども、
そこの第1回が入山先生と野村さんがマネジメントを読んで感想を言い合うっていうのが初回のシリーズであります。
これめちゃくちゃ面白いので、よかったら皆さん聞いていただきたいんですけども、
このようにこういろんなところでいろんな扱いを受けているんですけども、
スピーカー 1
とにかく超有名ですし、みんなが読んだことあるっていうビジネスパートがすごく多い。
それがドラッカーさんという方なんですけども、
御多分に漏れずですね、私、勝美もドラッカーの書籍は結構持っていますし、読んできました。
読んできて、毎回思うんですね、いいこと書いてあると。
いいこと書いてあるのわかるんだけど、なんかですね、言葉もですね、わかりやすく書いているんですよ。
難易度の高い言葉ってほとんど使われてないので、でもなんか理解できないんですよ、毎回。
なんか毎回腹落ち感がないんですよ。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
こうだって言われるのはまあまあそうだろうなと。
なるほどなっていうところもあるんですけども、
なんかわかってるのわかんないよなっていう感想を持ちながら何冊も読み終えるというか。
なるほど。
ツンドク一記みたいなパターンがあったんですね。
でもなんかもうファンは多いし、
伊藤石瀬里さんはバカンスのときになんか推理小説とドラッガーを持ってたら、
ドラッガーが面白くてもう大ハマりしたみたいなことをおっしゃってて、
いや大ハマりできない、自分はなんかちょっと書けてんじゃないかっていうふうに僕は思ってたんですね。
それをちょっともう何とか解消したいと思ってですね、周辺の知識というか、毎回そうなんですけど、
ドラッガーってどんな人なのかとか、何を考えてこの本を書いたのかっていうところをちょっと調べてたらですね、
めちゃくちゃ腹落ちできるようになったんで。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
はい。その経緯と、あとその2番経緯なんで、
ナンバー2視点でドラッガーが言ってることとか、
すぜきっていうのはどういうふうに生かすことができるか。
まあストレートに読んでも生きるんですけども、
そこをですね、ちょっと皆さんと共有するシリーズを今回やってみたいと思って、
前振りだいぶ長いですけども、やらせていただきたいと思います。
スピーカー 2
楽しみですね。かつみリサーチが。
スピーカー 1
はい。
このナンバー2視点のドラッガーをやるにあたってですね、
私が分かってないのは分かんないよなって話をしたんですけども、
その分かりにくさの解消っていうんですかね。
腹落ちさせるために必要なポイントっていうのが3つあるというふうに私は思います。
1つはですね、このマネジメントっていう本が一番売れてる本なので、
その本がどういう背景で、どういう位置づけで作られたものなのかっていうのをちょっと探ってみたいと。
歴史的な背景を追っていくってところですね。
それから経営学者として有名なはずなのに、
アメリカの経営学者は全然読んでないっていうぐらい、
その経営学っていう中でどういう位置づけなのか。
あるいはその経営学のアプローチっていうのがあるんですけども、
どういうふうに研究していくのか。
そこについてどうなのかっていうところをちょっと触れると。
あとはこのドラッガーの出席、先ほどからマネジメントって言葉が出てきました。
マネジメントっていう言葉を普通に使ってるんですけども、
ちょっとマネジメントってどういう意味だっけっていう考えるとですね、
すごく迷宮に入り込んじゃうんですね。
なので言葉の定義っていうのも一個重要なポイントとしてあります。
なのでこの作品が生み出された背景、それから経営学のアプローチ、それから言葉の定義、
スピーカー 1
この3つのポイントでひもといくっていうのを、
今日やっていきたいと思います。
まずですね、このマネジメントっていう作品、
あるいはピーター・ドラッガーが世に出していったですね、
数々の名著がどういうふうに生まれてきたのかっていうのを、
ちょっと歴史をひっくり返しながらですね、見ていきたいと思います。
毎回そうなんですけど、この主人公のですね、老いたちの部分が、
これもかなり影響してると思うので、そこからいきたいと思います。
ピーター・ドラッガーさんはですね、1909年にウィーンで生まれました。
今のオーストリアのウィーンですね。
当時はウィーンという都市はありました。
その国の名前、オーストリアではありませんでした。
正式名称はオーストリア・ハンガリー帝国だったんです。
オーストリア・ハンガリー帝国っていうのは人口6千万人、
ヨーロッパの強国統治するのはハプスブルク家という、
ヨーロッパでも本当に名家中の名家の王家が滑っていた、
そういう帝国のウィーンで生まれたのがこのピーター・ドラッガーです。
お父さんはですね、エリート官僚。
日本で言ったら経済産業省の事務次官みたいな感じのスーパーエリート官僚です。
お母様はですね、オーストリア人で初めて医学を学んだ女性と言われるぐらいですね、
めちゃめちゃな才女なんですね。
とにかくドラッガー家っていうのは、知的レベル、文化レベルがめちゃくちゃ高いわけです。
なので、自宅がですね、知識人が集まるサロンのような存在になっていて、
集まってきた人がすごいんですよ。
精神分析学者のフロイト、それから経済学者のシュンペーター、
それから作家のトーマスマン、こういう人たちが夜な夜な集ってですね、
アダコーダ行ってるっていう。
スピーカー 2
なんか偉人がそんなに揃うかねみたいな状況ですよね。
スピーカー 1
そこでも交流がある。そんな過程で1909年に生まれたんですね。
1909年に生まれて5歳のときに、1914年ですね。
そのときにヨーロッパで何が起きたかっていうと、第一次世界大戦が始まりました。
第一次世界大戦が始まった景色を、高級官僚、エリート官僚の父親、
それから父さんの弟さんですね、おじさんですね。
おじさん当然エリート家庭なんで、法律の学者をやってる法学者のおじさん。
それからもう一人政治家の友達がいました。
この政治家の友達っていうのは、どっちにチェコスロバ家の大統領になった
トーマーシュ・マサリクさんって方なんですけど。
とにかく将来国の元首になるような方、その人たちを勘断してるのを
5歳のドラッガーは記憶してるんですけども、
第一次世界大戦が始まったときに、その3人の大人が話していたのは、
ハプスブルッケの終わりではなく、文明の終わりだねっていうことを
スピーカー 2
この3人が言ったらしいんですよ。
スピーカー 1
その言葉が自分の原体験というか、子供のときの記憶として
強烈に残っているというのを、この後ドラッガーっていうのを言ってます。
文明の終わりっていうのは結構一個キーワードになってくるんですね。
実際に第一次世界大戦っていうのは、人類が最初に直面した
全面戦争とか国家間の国民国家が戦う大規模な戦争になってですね、
戦争が終わった後、6千万人いたオーストラリアのハンガリー帝国っていうのは、
戦争で負けてしまって国が解体されます。
解体されてオーストリアっていう国になって、
6千万人が600万人の小さいアルプスにある国になっちゃったという感じです。
日本は帝国じゃないんですけども、日本が戦争して負けてですね、
千葉県だけ独立して千葉国になったみたいな、そんな感じのイメージ。
千葉県って言ったら別にタイはないです。
例えばってことですね。
例えばですね。要は国が廃墟になっちゃって、本当に文明がなくなっちゃったと。
自分の親さんが言った文明の終わりだねっていうのを、
まさに見たんですね、一番高いの。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
で、その現代圏から文明は何なのか。
失われたこの文明っていうのは何なのかっていうのを、
小さい頃からずっとこのドラッガーっていうのを考え続けてきたっていうのが、
彼の基本的な人生のスタンスなんです。
それを真横で見ていたっていう意識もあったので、
彼は自分のことを社会生態学者っていう言い方をしてたんですけども、
社会生態学者っていうのは造語なんですが、
社会の様子を見続けるような傍観者として、
ウォッチャーとしての自分っていうのを定義するときに、
彼は社会生態学者って言ったそうです。
社会を見る役っていうのが自分の人生としてやる役割なんだと。
傍観者っていう言葉を、あるいはバイスタンダーっていう言い方をするんですけども、
それが自分の役割とした、そういう人生を送ろうっていうのを、
幼少時代から決めていたって感じなんですね。
スピーカー 1
文明、社会をどうなのか。
そこで戦争に負けて不幸になった人々をずっと見てきた。
社会と人っていうのが彼のベースにあるという感じになります。
その後、そういう幼少期を受けた後、
17歳から27歳、1927年から37年にハンブルク大学、
それからフランクフルト大学というドイツの大学に通いながら、
学生でありながら、商社で見習いをやったり、
証券会社のアナリストをやったり経済記者をやったり、
半分仕事をしながらそういうところで勉強をしていきます。
めちゃくちゃとにかく頭が良かったんですね。
学生家庭なども行きながら、
でも会社で、証券アナリストだといろんな企業を分析することもしました。
経済史の記者でいろんな会社に話を聞くこともしていました。
そういう生活を送っていたんですけども、
その過程でケインズという学者さんがいますね。
彼の授業を受けたり、ロンドンに行ってケンブリッジで授業を受けたり、
ということも経験をしています。
このころはヨーロッパはどういう状況だったかというと、
新世界大戦が終わりました。
産業革命以降、ブルジョア資本主義というのはずっと息づいていて、
お金持ちが儲かって、
でも労働者は過酷な状況にいてという、
今の時代にも似たような感じだと思うんですけども、
それに対抗する考え方として、
その権力がブルジョア資本主義にあるので、
労働者に取り返すんだって起こったのが社会主義ですよね。
共産主義ですよね。
なので資本主義のアンチテーゼンとして、
共産主義、社会主義というのが生まれました。
でもそこでロシア革命が起きて、
ロシアという国が社会主義国家になりました。
労働者に権利が渡ったようなんですけども、
結局人は幸せになれず、
特権階級だけが儲かって、
労働者の貧困というのは解消されていないというのも、
ドラッガーは記者であったりアナリストとして、
資本主義も社会主義もダメじゃんって思ってますよね。
ドラッガーだけじゃなくて、当時のヨーロッパの人みんなそう思ってます。
資本主義も社会主義もダメだと。
それ以外に次に続くイズムですね。
主義をみんなが求めていたときに、
ポンと現れたのが全体主義という考え方です。
ファシズムですね。
ドイツで言ったらナチスということになるわけですけども、
資本主義でも社会主義でもない全体主義だとポーンと出てきた、
アドルフ・ヒトラーがいたりムスリンがいたりという状況でした。
それを見て、やばいと。
資本主義、社会主義、ダメなのは俺も分かってると。
そこで生まれたのが全体主義でヒトラーマジやばいっていうのを、
当時のドラッガーはまだナチスがそんなに大きくないときに、
パッと見てこれ本物だ本当やばいって言って、
ドラッガーはアメリカに移っちゃいました。
その後はもう本当に歴史が進みずに、
第二次世界大戦っていうのがバーっと行くわけですね。
そういうのを見てきて感じてっていうところで、
ドラッガーは何を考えたかっていうと、
結局彼は文明が崩壊する過程を幼少期に見ていて、
文明っていうのは何なのか、社会っていうのは何なのか。
そこで人が不幸になってると。
この人が生きてる人たちっていうのが幸せにならなきゃいけないよねと。
人が幸せになる社会って何なんだろう。
どうやら資本主義はそれを解消できないようだ。
社会主義も違うようだ。
全体主義も絶対違うなっていうのを感じて、
人と社会が幸せになるには何が必要なのかっていうのを考えながらアメリカに行ったんですよ。
スピーカー 1
それを書籍にどんどん書くんですね。
エビデンスとかじゃないんです。
本質わかるんで書いちゃうんですよ。
ところが学者研究者っていうのはデータで科学的にアプローチで積み重ねてこういう現象が起きてる。
なんでこの会社うまくいったのか。
こういうふうにやってたからだっていうのをデータで積み上げていくじゃないですか。
でもドラッガーの書籍にデータなんかないんですよ。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
だからアメリカの経営学者、日本の経営学者さんもそうかもしれないですけども、
ドラッガーを読まないのは当たり前なんですよ。
アカデミアの世界のアプローチじゃないから。
なのでこれはもうコンサルタントが書いた成功企業の例かもしれないですけども、
ドラッガーって地の巨人が自分なりに紐解いて書いた真理を表したのが本みたいな感じ?
なるほど。
アプローチが違うっていうことなんですね。
もう実践論の集大成みたいな感じ。
これ二つ目のポイントです。
最後のポイントで、このドラッガーの書籍とかをわかりやすく読むため、最後は言葉の定義になります。
何回も出てきたマネジメントっていう言葉なんですけども、
マネジメントっていう言葉の意味ってなんとなくみんなわかってるようで、
改めて表そうとするとちょっと迷っちゃう。
スピーカー 2
難しいですよね。
広いような気もするしね、すごく。
スピーカー 1
おっしゃる通りです。
よく使われる言葉としては、
うちの会社のマネジメント全然わかってねえんだよな、みたいなセリフとかがあるんです。
一方で、ちゃんと部下をマネジメントしないとダメだよ、っていうような話もありますね。
これ使い方が違って、最初のうちのマネジメントダメなんだよ、わかってないんだよっていうのは、
多分経営層のことを指してる。
名詞としての意味合いですね。
経営者とか経営者層だったり、
自分の部門の長の人たちかもしれないですよね。
一定の名詞というか、その層の人たちを指してる、名詞としての。
で、もう一個の部下をちゃんとマネジメントしなきゃダメだっていうのは、
このマネジメントを動詞として考えてるんですね。
機能とか、働きですね、というふうに考えてる。
これはどっちとも使ってるんですよ、文章として。
スピーカー 2
確かに確かに確かに。
スピーカー 1
だからわかんなくなっちゃうんですよね。
で、そのわかんないのは動詞なのかな、名詞かなと思ってる中で、
じゃあマネジメントって何なんだろうと。
ドラッガーはマネジメントをどういう言葉で定義してるのかって見ると、
人の強みを生かして組織の成果につなげること、
スピーカー 2
どっちなんだって感じになるんですよね。
スピーカー 1
余計わかんなくなっちゃう。
確かに人の強みを生かして組織の成果につなげることっていう言葉自体はわかるし、
そうなんだろうって思うんですけど、
マネジメントっていう言葉の定義としてはどうなのかなっていう、
この混乱が出てくるんですよね。
なるほど。
で、あとそのマネジメントと同じようにですね、
マネージャーって言葉も出てきます。
トップマネジメントって言葉も出てきます。
エグゼクティブって言葉も出てくるんですね。
トップマネジメントっていうのはおそらく社長のことを指してるんじゃないかっていうのは、
なんとなくわかりますね。
エグゼクティブっていうのはもうなんとなく社長じゃないんだけど、
経営層かなみたいな感じがありますよね。
で、マネージャーっていうのはもうよく言う、
本当は課長さん以上というかもう管理職みたいなイメージ。
なんとなくそのイメージは合ってるんですけども、
ドラッガーの本の中にはですね、
マネージャーの定義って、
スピーカー 2
人の仕事に責任を持つ者とか書いてあるんですよ。
スピーカー 1
部下を持つ管理者とかっていう書き方はしないんですよ。
だからなんかだんだんわかんなくなってくるんですよ。
だからそこら辺のこの言葉を何を指してとか、
一般的な課長とかマネージャーっていう言葉じゃないんだな、
人を通じて成果をあげるもの、
自分の手を動かすんじゃなくて、
人を動かして成果を出す、
それをマネージャーっていうふうにドラッガーは言ってるんだなと。
だから自分が読んでるとどうしても、
うちの会社のマネージャーとか課長とかっていうふうに思い浮かべるんですけど、
別にそうとも限らないんですね。
で、エグゼクティブって言葉もあります。
これはドラッガーの定義は経営者層とかそんな感じじゃなくて、
意思決定を行って組織全体に影響を及ぼす成果責任を負う人って書いてあるんですよ。
だからなんとか事業部長がそれに該当することもあるし、
CEOがそれになる場合もあるしという感じで、
だからそこもここではどういうふうに使ってるのかっていうのを定義しないと、
なかなかわかりにくくなる感じですね。
なのでちょっとこの辺のマネージャーとかエグゼクティブっていう言葉が、
一般に使っている名詞としての役割ではないっていう前提で考えないと、
なんか見てるとちょっとだんだん混乱してくるんですね。
トップマネジメントも同様なんですけども、
組織全体の方向性を定め企業の存続に責任を負う特別な機関っていうことをしてるんです。
通常は社長っていうことになるんですけれども、
名詞の定義っていうよりも機能的な定義を合わせていて、
そこをちゃんと抑えながら読んでいくっていうのがすごく重要になると。
重要というか理解の助けになるという感じですね。
なのでちょっといろんな書籍ですね、
マネジメントっていう本もそうです。