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この番組は、毎回邦訳アメコミを一冊取り上げて、それについて語るラジオ番組です。
今日は9月19日、土曜日ですけれども、
今日ね、バットマンの日なんですよ。
バットマンの日なんてあるんですね。
毎年やってるみたいですね。
9月19日、誕生日とかですか?
バットマンの?
両親が撃たれた日。
バットマンの誕生日って言ったら、両親が撃たれた日になるのかな?
それを記念してバットマンの日になるって。
めちゃくちゃ…
発想がヤバい気がしますけど。
性格悪いよね。
毎年9月の第3土曜日がバットマンの日ってなってます。
なんでそこがバットマンの日かわからないんだけど。
色々キャンペーンとかやったりするみたいですね。
そうなんだ。
というわけで今日のテーマは、バットマンラストナイト・オン・アース。
新作ですね。
新作です。
一昨日発売日だったのかな?
そっか、そんなもんか。
新作です。
滅亡した世界でバットマンとジョーカーが最後の旅に出るというあらすじでございますね。
また世界が滅亡した話が。
そうです。
ライターはスコット・スナイダー。
ニュー52の時のバットマンを担当してたライターで、
アーティストも同じくグレッグ・カプロというニュー52のバットマンを描いてた人で、
我々が取り扱った中でもバットマンメタルがこのコンビだったんじゃないかな。
なるほど。
そんな感じでですね。
なので、今回DCブラックレーベルという普段のストーリーラインとは別の独立した作品として楽しめるシリーズではあるんですけど、
スコット・スナイダーが描いてきたバットマンを読んでいると楽しめる要素も混ざってて。
なるほど。
ある意味、バットマンの最終回的な気持ちで読むこともできるんじゃないかなという作品ですね。
我々のラジオはいつものことですけど、これからネタバレ全開で話していくんで。
新作なんですがね。
新作なんで、もしまだ読んでない人がいたら。
ぜひ今から本屋に行って。
一回本読んでもらってから続き聞いていただければと思いますが。
というわけで久々の導入褒めコーナーをやらせていただきたいと思います。
もう一回ネタバレしていくんでね。やっていきましょう。
やっぱり今回も導入がとても良かったんじゃないかなと。
いい話ですね。これ導入第一章。
いい話って言うとちょっと意味が変わってきちゃう気がするんだけど。
謎の事件を追っているバットマン。
この事件がいい。私すごいこの事件好きですね。
本当に?
03:00
やっぱりバットマンの導入って謎があるといいじゃないですか。
謎を解き明かすバットマンというコースが好きなんですけど。
今回の事件。ゴッサムシティでチョークで落書きをされていく。
これすごいよね。チョークで落書きがされていく。
このチョークの線は消えるんでね。
毎日ちょっとずつ線が引かれるんだけど翌日には消えていく。
363日、毎朝誰かがゴッサムの市内にチョークで短い線を引くと。
翌日には消されるんだけどこれを衛星を使って
全部線を繋いでいくと
バットマンの死体とかを囲む白線になってるんだよね。
危険現場で引くやつですね。
心臓に当たる部分がバットマンの両親が撃たれた場所。
クライムアレー犯罪通りだった。
それに気づいたバットマンがそこに行くと
男の子が少年の死体を見つける。
その死体には罠が仕掛けられていて
銃でバットマンが撃たれると。
目を覚ますと病院なんだね。
真っ白の壁に囲まれた病院なんです。
見知らぬ天井ってやつですね。
聞いたことありますね。
ハエが出てきますけど
これもスコット・スナイダーが描いてた
ニュー52のバットマンの時に
ジョーカーと関連付けてよく出てきたハエ。
そういうモチーフもあったし。
なるほど。
その見知らぬ壁はアーカムアサイラムだったわけですね。
バットマンが実はアーカムアサイラムに入院していた。
目を覚ますと主治医というか
担当のお医者さんがジョーカー。
そっくり。
ジョーカーそっくり。
そして病院のスタッフも
バットマンが戦ってきた
ヴィランにそっくり。
今までのバットマンとしての活動は
全部イカれたバットマンの妄想に過ぎなかったという話が
ここで明かされるわけですね。
ちょっと脱線するけど
勝手に改造の最終回みたいですね。
本当だ。どこかで見たことあると思ったら
勝手に改造だ。
見たことあるわ。確かに。
これすごい面白い動揺だなと思って。
実はバットマンこそが頭がおかしかったんだという。
バットマンはそんなの信じないって言って
これも私をはめるために作られた罠なんだって思って
これが作り物である
このトリックだって証拠を探そうとするんだよね。
柔らかくて
柔らかい壁に囲まれた自分の個室で
06:01
怪我しないようにね。暴れても大丈夫な部屋に入ってるんですよね。
証拠を探してたら壁に破れ目というか隙間があって
よし見つけたぞって言ってそこから出てきたのが
コインどうかと恐竜のおもちゃ
バットゲームにいつも飾られてる恐竜のロボットと
でかいワンペンに行こうか
自分の妄想であるということを補強するような
材料が出てきちゃって
嘘だ!絶対に信じない!とか暴れるんだけどね。
アルフレッドがショック療法じゃないけど
バットマンのカウル、いつも被ってるマントとマスクを持ってくるんですよね。
これがバットマンの真実ですって持ってくるんだけど
それが高速衣とベルトとかの素材で作られた
手作りの服だったんだね。
ウェイン財団のウェインのWが胸に書いてあるんだけど
これ上手いよね。確かにWって
恐竜って思い巻くっぽさが
言われてみればって感じですよね。
全てが妄想だったと描かれてしまうのですが
というのが第一章なんだよね。面白いよね。
全く世界の終わり、終わっていることとかわかんないんですよね。
俺これあらすじ知ってこのバットマンラストナイトホース買ったんだけど
帯にも滅亡した世界でとかって書いてあるけど
何にも知らずに前情報ゼロで読み始めたら
そういうお話ってなるよね。バットマンは現実なのか
頭のおかしくなった人の妄想なのかっていう
それでも一本作れそうなんだけどっていう導入ね。
これ面白いですよね。ワクワクするよね。
第2章でここからのギャップでね。
第1章の最後にブルースも一瞬信じたんだよね。
本当に妄想だったんだ。
アルフレッドと手を合わせるんだよね。
ここでもちろんネタバレになっちゃうけど
脈拍がちょっと弱いことに気づいて
もうその通りなんですよね。
このアルフレッドは本当はもっと年を取ってるだろうってことに気づくんだよね。
見た目よりも。
このアルフレッドはあのアルフレッドじゃないってことに気づいて
最後キリッとした顔で
本物のスーツを取り戻したいって言った印象がある。
これいいよね。
バットマンすごいよね。
バットマンのこういうところが好きですね。
無敵感っていうか。
09:00
無敵感ですよね。すごすぎるでしょ。
バットマンって金持ちとかを揶揄されること結構あるじゃん。
今のスーパーパワーは金だ。
どんな状況でもちゃんと真実を追い続ける。
推理力がね。
この姿勢ですよ。探偵。
ディテクティブたるゆえんだよね。
第2章からはこれが何者かの罠だってことに気づいたバットマンがね。
大暴れ。
本物のバットマンの装備を取り戻すためにね。
実はこれ全部アルフレッドが作ったことだったね。
アルフレッドが作ってくれていたんですよね。
なぜかというと世界が滅びているからだと。
だからこのアルフレッドは自分で偽のゴッサムを作って。
そのゴッサムの箱庭というかね。
バットマンにはブルースとしての生活を取り戻してもらいたいということでね。
アルフレッドとブルースの2人きりの世界だったんですよね結局。
さっき出てきたビランそっくりの病院のスタッフたちもアルフレッドが演じていたAIというか作り物だったんだよね。
ロボットだったんだよね。
アルフレッドの演技力たるやですね。
もともと旅芸人だっけ?
そういう設定があるからね。
というわけで見事ですね。この世界が作り物だと真実に気づいたバットマンはアルフレッドが用意したゴッサムの箱庭を飛び出して。
このアルフレッドが作ったゴッサムは地下にあったんですね。
確かに。
外の世界に旅立つんですね。
そしたら外は砂漠?
何もないんですよね。
そこに1個赤いランタンがあって、それを見るとなんとジョーカーの生首がその中に入っていた。
ということでバットマンはジョーカーの生首を携えて滅んだ世界を旅しますという導入です。
いい導入でしたね。
面白いよね。ワクワクしますよね。
ワクワクするね。最初のこのバットマンは妄想ではないかという展開を読んでいてもワクワクしたのにそれが嘘だと。
その後滅亡した世界がやってくるというスケールがすごいね。
すごいよね。ギャップというかね。
いい感じです。
ランタンに入ったジョーカーのビジュアルいいですよね。
そうね。
元ネタみたいなのあるんですかね?生首がランタンに入っていてそれを携えて歩くみたいな。
すごい想像力ですよね。よく思いつくわ。
12:00
いいよね。赤い砂漠を高速着を精神病院の手作りのスーツ着たバットマンが生首のジョーカーを携えて歩くっていう。
歩くっていうね。
迫力ありますよね。
高速でジョーカーが着たまま出てきたんですね。
そうね。いつものスーツはなかったんだね。
というわけで二人の旅が始まっていくということですね。
今回なんで世界が滅んだかというとスーパーマンとレックスルーサーが公開討論会をしたんですよね。
公開討論をしてどっちが正しいのか。スーパーマンは人類の奇跡、人類とは素晴らしい。
レックスルーサーは人類は残酷で意図的な存在なんだという話をして。
どちらが勝ったのか。全人類が頭の中で投票する。その結果負けた方が死ぬという公開討論会ですね。
デスディスカッション。
デスディスカッションして結果どうなったか。
スーパーマンは死にます。全人類の意志によって。
これなかなかの悲劇だよね。
レックスルーサーもスーパーマンが負けると思ってなかったんだよね。
スーパーマンは感動的なスピーチをしたらしいじゃないですか。
ルーサーから見ても素晴らしいスピーチだったらしいですね。
彼の勝利だろうと私は思っていた。不思議に敗北感はなくむしろ清々しかった。
負けた方は地面からクリプトナイツができているのかな。
串刺しにされて死ぬという怖すぎるディスカッションだったんだけど。
ルーサーがスーパーマンのことを本当は大好きだよね。
大好きですよね。
負けたと思っているし、彼はきっと超スピードで私を救ってくれるだろう。
自分が串刺しになる前に助けてくれるだろうと。
思ったらスーパーマンが串刺しになって本当に死んじゃうんだよね。
人類は救いなんて求めてなかったということが分かってしまう。
すごい悲劇だよね。
そのせいで世界がとんでもない滅亡にね。
その結果人類がヒーローに対して暴動を起こすんですよね。
次々とヒーローが倒れていく。
ヒーローもヴィランも。
我々このラジオ2週間前にオールドマン・ローがやってましたね。
マーベルヒーローがみんな死んで、世界が破滅するラジオ。
似てない?
似てる、似てる。
両方ともポストアポカリクス。
いわゆるポストアポね。
ポストアポ?
目視力を経た世界ですね。
ポストアポカリクス。
15:01
世界が終わった後のひとみたたきがあった。
なんか好きだよね。
いいよね。
今回も滅亡した世界をバットマンとジョーカーの2人だけが始まるんだけど。
構成もローガンと似てますよね。
似てるっちゃ似てるね。
ヒーローたち結構大変なことになってますね。
そうですね、偉いことになっております。
グリーンランタンは全員死んだ。
指輪がその辺に転がってるんだよね。
世界中に指輪がばら撒かれて。
でも使いこなせる人はいないってことで大変なことになってます。
あとすげーかわいそうだなと思ったらフラッシュね。
フラッシュたち。
力を使いすぎたんですかね。
そういうことなのかな。
スピードフォース嵐っていう。
スピードフォースの嵐になっちゃって。
フラッシュ、いろんなフラッシュね。
キッドフラッシュとか初代フラッシュとか。
みんな一つの嵐になって。
助けてくれって言いながらスピードフォースをぶちまけながら。
自然災害みたいな存在になっちゃってるんですね。
浴びると加速して灰になるっていう。
急速に老化して死ぬっていう恐ろしい。
めちゃくちゃ怖い。
災害になってますし。
ワンダーウーマンも悲観に。
本当に僅かに残された人類をワンダーウーマン率いて地下の奥深くで暮らしてるんですね。
この滅亡した世界になった原因がディスカッションに対して全人類が投票するシステムだったじゃないですか。
やっぱり政治的な偶和になってるのかな。
そういうことなのかな。
民主主義じゃん、言ってみれば。
民主的な方法で。
やった結果、この滅亡を招いてしまったってね。
今のアメリカのリアリティなんですかね、こういうのが。
分かんないけどね。
アメリカのこと、私はアメコミを通じてしかアメリカを知らないんでよく分かんないですけど。
ザ・シンプソンとアメコミでしかアメリカの生活って感じてないけど。
カートゥーンとアメコミだな。
オールドマン・ローガンでもそうだったんですけど。
ヒーローが死ぬと、ヴィランって張り合いがなくなって。
ヒーローの影を一番追い求めてるのはヴィランじゃないかっていうのがありますよね。
レッドスカルはキャプテン・アメリカのマスクをかぶって、ヒーローたちの遺品に囲まれて過ごしてましたけど。
今回もレックス・ルーサーがずっとスーパーマンのSの字のシャツを着てるんですよね。
スーパーマンのSの字のTシャツを着て。
スーパーマンをもう一回この現世に復活させようと思って。
スーパーマンが落ちてくる宇宙船を地球にね。
18:02
異次元から何回も何回も召喚しようとするんだけど。
やってくるスーパーマンの宇宙船に入っているスーパーマンはみんな灰になってる。
だからスーパーマンがいるっていうことは結構奇跡的な出来事なんだよっていうことなのかな。
デスディスカッションの前にスーパーマンをルーサーが呼び出すんだけど。
そこのシーンすごいよね。
彼が来たと。
まるで太陽光でできた彫像だ。
周囲の空気すら光輝いてる。
大好きじゃん。
大ファンですね。
大ファンですね。
ルーサーはスーパーマンそっくりのロボットを大量に作って。
そうだね。スーパーマンの成果を再現した家を作って、その中でスーパーマンロボを作って、スーパーマンが再びやってくるのをひたすら待ってるっていう。
歪んでるな。
ヒーローあってのヴィランなんですね。
ルーサーの孤独を同情しちゃうな。かわいそうだな。
かわいそうだね。
孤独の要塞にスーパーマンがいるっていう噂を聞きつけて、バットマンと首だけジョーカーはそこに向かうんだよね。
そしたらスーパーマンの乗ってるロケットが大量に降ってくるんだけど。
危ないってなったときにスーパーマンが助けに来てくれるんだよね。
ちょっと年老いたスーパーマンが。
ヒゲエモジャのスーパーマンが。
もう大丈夫よく来たなとか言ってバットマンをお姫様抱っこするんだけど。
俺これ読んでて、わースーパーマンだって。やったーって思ったんだけど。
やっぱ世界が滅んでもスーパーマンは。
って思ったんだけどね。
残念ながらロボットでしたね。
スーパーマンいないと世界こうなっちゃうんだね。
ビランはヒーロー好きっていう点では今回ジョーカーが最後までバットマンのこと大好きで。
大好きだね。
スコット・スナイダーってバットマンとジョーカーの関係を書くのが多分大好きなんだと思うんだよ。
ニュー52ってしばらくバットマン誌を担当してたんだけど、
失われた絆っていうのとエンドゲームっていうので2回ジョーカーがメインビランのお話を書いてるんだよ。
我々がやったバットマンメタルも最後はジョーカー化したバットマン対バットマン&ジョーカーだったじゃん。
確かに。
2人の関係を書くのがすごい好きなんだと思う。
確かにいい相棒でしたね今回も。
今回もジョーカーがずっとロビンにしてくれってね。
21:01
初登場から最後までロビンにしてくれって繰り返し繰り返し言うんですよね。
そうですね。
バットマンはそれを突っ跳ね続ける。
イチャイチャしやがってこいつら2人って感じのシーンですよね。
これイチャイチャなのかな。
バットマンとジョーカーの関係がかなりずっと描かれてる。
絶対にお断りだ!ロビンはもういない!なぜならロビンは善人だからだ!
なるほどね。
この馬をロビンにした方がマシだとかすごい言ってますね。
仲良しかよってね。
その馬即死んじゃうし。
またロビンが死んだなって。
お前が言うなって感じがしますが。
確かにひどいジョークだね。
まあまあそうかジョーカーだからしょうがないね。
しかも最後ねなんと完全にネタバレですがジョーカーはついにロビンになれます。
そうね。
歴代ロビンどうしてるのかっていうと
ほとんど皆さんねお亡くなりになっております。
初代ロビンディック・グレイゾンが出てくるんですが
なんとフクロウの皇帝を名乗ってるんですね。
ゴッサムで活動してるんですよね。
フクロウの皇帝はスコット・スナイダーがニュー52の最初に出した
比較的新しいビランでゴッサムの裏から主役してるっていう設定なんだけど
なんでコウモリがなくてフクロウを名乗ってるのかっていうと
バットのイメージが堕落したからだと。
なんでコウモリのイメージが堕落したのかというと
今回のメインビランオメガ
こいつが反生命法定式の力を使ってですね
全人類を支配しようとしてる。
反生命法定式、ご存知ですよね。
ちょっとわからないから。
一応説明。
ダークサイドっていうDCでも指折りのビランがいるかと思うんですけど
あいつが使ってるエネルギーで
生きることの無意味さを完璧に説明した法定式です。
人類、宇宙、すべての答え。
だからこれを使うと人を洗脳できる。
ざっくり言えば。
なるほどね。
それを使ってオメガは人類を洗脳しようとしてますもんね。
このオメガの正体がさ、衝撃の
本物のブルース・ウェインがオメガだった。
実はこのジョーカーと旅をしていたバットマンは
偽物だったんですよね。
今作の主役のバットマンは偽物だったんでね。
これ面白いですよね。
面白い。面白いよ。
前半部分の最初のバットマンが実は妄想だったって話も
あながち間違ってなかったってことですよね。
確かにね。
記憶は受け継いでるんだけど
24:00
オリジナルバットマンではなかったっていう話なので。
バットマンという存在が
亡くならないようにするために
記憶を引き継いだクローンが
敵的に現れるっていう
バットマンを永遠にするシステムを作ってたってことね。
業の深いシステムですよね。
だからアルフレッドがちょっとおじいちゃんに
あってたんでね。
自分が若いのはなぜだっていうシーンもありますもんね。
それを話すとショックを受けると思いますので。
アルフレッドがおじいちゃんに
オリジナルバットマンというか
オメガと名乗るオリジナルバットマンは
人類に絶望してるんですよね。
公開ディスカッションによって
民衆自身が世界を滅ぼしたわけですから
いっそ全てを洗脳して
俺が正しい世界を作ると
導いてやろうという考え方ですよね。
そう考えるとやっぱり結構
政治的な物語が
やっぱり
やっぱり
民主主義っていうものが
信じられなくなって
ちょっと強権的な
全体主義的な
世界を作ろうとするってお話だよね。
確かに。
そういう意味ではアメリカ
アメリカがこういう物語に
共感するような国になってるんですかね。
色々考えちゃうよね。
今日我々ちょっと社会派ですね。
社会派ですかね。
でもやっぱりリアリティがあるのかな。
生き残った人類もさ
それぞれにコミュニティを作って
そうそうバラバラなんですよね。
自分たちの世界を作って
その中で
閉じこもって生活してるっていう
だから分断された社会の
メタファーなのかな。
確かに。
それを旅しているバットマンとジョーカーが
繋いでいくお話ですね。
そういうことか。
そういうことか。
なんか真面目な感じ。
オメガもさ
ゴッサムシティ
現在のゴッサムシティって言ったらいいんですか。
滅んだ世界のゴッサムシティで
暮らしてるんですけど
ゴッサムシティに
ウェインテをもう一回作ってるんですよね。
そうですね。
その中に引きこもって
全人類を洗脳しようとしていて
やっぱり自分の世界の中で
みんなが生きてるってことなのかな。
ルーサーもほら
スーパーマンの家作って
みんな引きこもってる。
ワンダーウーマンも民衆を連れてたんですが
明快に逃げようみたいな感じ。
もっと近い、もっと近い
逃げていくって言ってね。
その分断された世界を繋いでいくのが
旅をするバットマン。
なるほどね。
そういうことか。
ロビンになりたがってたジョーカーですけど
三代目ロビンですか。
ティム・ドレイクが精神に感動する
ロボットみたいなのを作ってたんだよね。
そうですね。
そのロボットの胴体というか
首から下に首だけのジョーカーを
27:03
パイルダーをする形で
念願のロビンになるんですね。
ロビンになります。
このロビンロボの色合いが
いわゆるティム・ロビンの服装と一緒なんです。
赤黄緑のね。
これがジョーカーに似合うんですよね。
ジョーカーの顔とこのボディの色合いが。
髪の毛緑だからね。
赤とは補色関係で
確かにちょっといい感じ。
いい感じの。
これをぜひ見ていただきたいデザイン。
いい、ナイスデザインですよね。
そうかな。
私これすごい好きですよね。
ドミノマスクちゃんとね。
してね。
複面してね。
本当にロビンになりたかったんだね。
バットマンの相棒に
そうだよね。
そういうことだよね。
そういうことだね。
オメガの目的はですね。
この若いクローン・バットマンの肉体に
自分と同じような考えを植え付けてというか
インストールしてですね。
若い肉体を取り戻して
だから永遠の存在になろうとするっていうことだよね。
そうだよね。
カラクリサーカスの終盤みたいな展開ですけど。
インストールをしてね。
永遠の命を。
その装置。
考え方を植え付ける装置に
縛り付けられてですね。
バットマンピンチだってなったところで
ジョーカーが今回の事件の真相について語るね。
そうだね。発端になったゴッサムシにチョークを引いて
巨大な死体を作っていたっていう話だよね。
あの事件の仕組んでたのは実はジョーカーだったと。
実はジョーカーだったね。
あれどんな事件だったかっていうと
あまりさっき話してなかったんですが。
結局クライムアレー両親が打ち殺された場所で
少年の死体を見つけるんだよね。
その少年の死体っていうのが
ジョーチルの息子だったっていうね。
ジョーチルっていうのは
バットマンの両親を打ち殺したチンピラですけども。
実はそのジョーチルの息子が
トーマス・ウェインの手術が失敗して
医療事故なのかな。
でもこれ酒飲んで酔っ払ってたからって書いてあるから
悪質な事故なのかもしれないですが。
酔って殺されてそれの復讐で
実は両親を殺していたんだ。
打ち殺したんだっていうことが
分かるっていう事件だったんですよね。
本来だったら強盗?
金目的でバットマンの両親が殺されたっていう
説明だったからそうじゃなかった?
そうじゃなかった。
バットマンが殺された復讐で
打ち殺したんだってことが分かって
これすごいですよね。
もうバットマンが生まれる正当性ないですよね。
今まで理不尽な暴力に対して
こんな悲劇を繰り返さないためになるのかな。
30:02
バットマンというヒーローになったわけですが
実はそもそもの原因が自分の親にあって
その結果殺されてしまったってなると。
そうだね。
犯罪というものに対して復讐していくっていうのが
バットマンの活動動機だったから
それがただの親父の医療ミスの
しりぬぐいだったってなると
バットマンの正当性が揺らぐね。
前回のお話でもあったけど
トーマス・ウェインはバットマンのお父さんは
善人でいてくれないと困るんだよね。
善人だからこそバットマンが犯罪と戦う理由が生まれるわけで。
確かにそうだよね。
ひどい親父だったら殺されて
殺されて当然だと話が変わってきちゃうんだよね。
変わってきちゃうもんね。
そのジョーカーは実はこれ全部仕組んでたんだって言うんですよね。
実はそんな息子なんかいなかったんですよ。
でも息子をわざと作り出して
それをバットマンに見せることで
バットマンの心を折ろうと。
折ろうとしたんですが
結局バットマンは変わらなかったと
変わらなかったとジョーカーは言うんですよね。
インストールされそうになっているバットマンに対して。
ジョーカーは言うんですね。
俺の行動は全てお前を強くするためだと。
これでもスコット・スナイダーが描くジョーカーって
結構そういうところあるなと思って。
失われた絆っていう話では
バットマンがバットファミリーとつるむことで
弱くなっただろうと。
その絆を断ち切ることでバットマンを強くしようと。
バットマンは孤独で独善的な方が強いっていうのが
ジョーカーの考えなのかななんて。
ファミリーと仲良くするんじゃなくて
自分一人の正義で行動すべきだって思ってたんだ。
なるほど。
スコット・スナイダーじゃないけど
バットマンウェディングの話。
バットマンとキャットウーマンが結婚するって話の時も
ジョーカーは結婚式ぶち壊しに来るじゃないですか。
なるほどね。
お前は一人でいろってことだよね。
そういうことか。
ビランである仲間じゃない自分だけが
真の意味でバットマンのパートナーなんだっていう
歪んだ感じじゃないかな。
そういうことか。なるほどね。
そうだね。
独善的なバットマンって今回だと
まさにオメガがセンジェルを洗脳して
平和な世界を作ろうとしているのは
ジョーカーのある種理想を持つバットマン。
なのかなって思うんだよね。
オメガは一人きりのバットマンだよね。
ジョーカーが考えるバットマンの究極なのかなって思うんだけど
この最後の骨格する場面でさ。
けどこれはわかる。
今上にいる奴はバットマンじゃねえ。
33:01
俺がバットの相棒でお前が本物だって
クローンのバットマンに対して言うんだよね。
いいよね。
ジョーカーは絆立ったりして
強い、迷わないバットマンを作ろうとするんだけど
でも本物のバットマンっていうのは
人を信じて仲間の絆を繋いでいく。
分断された社会を繋いだわけじゃないですか。
そういうのがバットマンなんだってねじくれてるな。
そういうお話なんだね。
いいシーンですね。
このジョーカーの愛の告白ですよね。
確かにある意味ね。
すごい形だな。
あと少しで人格が上書きされちゃうぞっていうところで
最初に出てきた効果が
ワンペニー効果を口からペッと出して
そのコインを使って脱出するんだね。
で、オメガとの蹴りを。
それ価値観バトルですよね。
お互いの価値観ぶつけ合う。
私がこの世界を支配することで平和にするんだっていうのと
ちゃんと周りの人たち全てを
手を取り合っていくのが正しい世界なんだって信じるクローンだと思うね。
分断を繋いでいくことが大事なんだってね。
素晴らしいな。
いやーこれね。
このオメガ、結局クローンのバトマンは本物のバトマンに勝つんだけど
最後のシーンもすごくいいですよね。
ラストね。
オリジナルバトマンは結局クローンによって殺されてしまうんですよね。
途中の話の中で
コウモリは孤独だっていう話があってね。
エコーロケーションですか?
自分の声しか聞こえないらしいですね。
反響で自分の声しか聞こえない。
バトマンは特別じゃない。お前もそう言った。
孤独なコウモリだと。
だからこそバトマンは特別なのさ。
めっちゃいいじゃん。
バトマンは孤独なヒーローじゃないところがバトマンなんだね。
そうだね。そういうことか。
孤独じゃないからバトマン。
なるほどね。
オメガが言うわけですね。
人々はお前の心を打ち砕くだろう。
機会があれば奴らはそうする。
これで全世界を救えたのに。
市民たちが、民衆が選んだ結果こうなったから
だから人々と繋がらないで自分一人でやったほうがいいんだっていうオメガの主張でね。
奴らを見てみろ。
っていうのに対してクローンのバトマンが
お前が見ろ。
いやいいね。
お前は今でもまだ扉の外を見ている。
36:00
扉を開けてみたいんだろ。もう一度だけ。
一縷の光よ。
超感動的なラストですね。
感動しちゃうな。
めっちゃいいな。
結局人類に絶望していたオリジナルバトマンにも救いを見せて終わるんですよね。
やっぱり信じたい。
お前も本当は持ってるんだろ。
感動しちゃったなこれ。
これいいね。
というわけでオメガを倒し、世界に平和が戻ってきました。
エピローグがあるんですけど、全体的に明るい色調になってね。
ワンダーウーマンが魔法とともに新たな脅威も戻ってきたわって言ったら
バトマンがふむ、順調だなって言うんだけど。
混沌が戻ってきたんだよね。
オメガは静寂な世界というか。
強い秩序を生み出そうとしたんだけど。
そうじゃなくて混沌とした世界が戻ってくるってことをバトマン肯定して
それが希望として描かれる。
新たな脅威が戻ってきたってことね。
いいセリフですね。
あとジョーカーは相変わらずロビンの格好をしたまんまなんだけど。
バットファミリーの一員になってますね。
デューク・トーマスとバットガールの娘と一緒に自撮りをしてますね。
可愛らしい。
チョークで始まったこのお話なんですけど、
バトマンがチョークを引くところでこのエピローグが始まるんですね。
終わるというか。
まだ足りないものがこの世界にはあるんですね。
バットマンがチョークを引いた場所に空からロケットが降りてきます。
降りてきたロケット。
バットマンが扉を開くと中には赤ん坊が。
すごいよね。
いいラストだな。
チョークとか扉とか、作品の序盤で出てきた言葉がポジティブな意味を持って帰ってくる。
反転してラストが終わるからね。
最後のページがとにかく最高だよね。
笑っちゃうね。最高すぎて。
バットマンが赤ん坊、スーパーマンを抱いて、隣にはモヒカンのワンダーウーマン。
それから後ろの方にジョーカーが。
家族写真で終わる。
これからスーパーマンはどんな子になってくるんですかね。
家庭環境で。
用語解説の小冊子の方でも、
ワンダーウーマンが母親を務めるのはともかく、
バットマンが父親、ジョーカーが叔父という家庭環境でまともな子供が育つとは思えない。
いい子になりそうだけどな。どうなんだろうな。
39:02
この解説小冊子は、スーパーマンがどこに落ちたかという仮想ストーリーが今までもいっぱいあるっていって、
いろいろ語られてるんだけど、結構あるね。
全然知らない話ばっかりでしたよ。
何回言うんだっていう、ソ連に落ちるっていうね、スーパーマンレッドさん。
これは知ってた。
これは知ってたんだけど、ダークサイドに育てられたとか、ビランに育てられたとか、ウェイン夫妻に育てられたとかね。
すごいよね。バットマンと兄弟になるってこと?
そうなのかな。これ読みたいね。
面白そうだよね。
日本の戦国時代に墜落するとかある。
ジャスティスリーグオブアメリカ将軍オブスティール。
見てー。
見てー。
面白そうだね。結構無限にイフストーリー作れるなって思うけど、
でもやっぱプロは違うね。19世紀のインドで狼に育てられるとか。
この想像力の幅、すごいよね。
やっぱプロは違うよ。
今日も話してて思ったんだけど、スコット・スナイダー、バットマンに対する理解というか解釈が深いよね。
孤独なコウモリのくだりとか。
確かに。
なんでバットマンがヒーローなのかっていうところに、やっぱりちゃんと深い理論というか理屈があるよね。
そうだね。キャラクターへの理解みたいなのがすごい深い。
理解と愛情が深いですよね。
スコット・スナイダー、今法薬で続いているジャスティスリーグ、バットマンメタルの後のジャスティスリーグを書いてて、
結構バットマンいじってるんだけど。
ジャスティスリーグのメンメンがバットマンの声真似をするっていういじり方をしてて。
特徴的な声してますもんね、イメージ的に。
映画とかでも必ずちょっと低めの声を出すよね。
あるある、私がバットマンだ。
みんなそれをいじってて、スーパーマンが一番声真似うまいらしい。
めっちゃ面白いじゃん。
今法薬されているジャスティスリーグが、多分デスメタルっていうメタルの続編的作品。
これが今本国で連載中だと思うんだけど、それにつながってるから。
また法薬されたらちょっと読んで使いたいですね。
確かに。
そういうことで、バットマンラストライトオンアースでした。
名作です。
ぜひバットマンの日だしね。
連休だからちょうどいいんじゃない?
4連休でね。
ではまた次回。
さよなら。
このラジオ、妄想放送なんで誰も聞いちゃいないんですけどね。
絶対に信じない。
42:01
バットマンの声真似。
絶対に信じない。