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この時間はZoom Up。毎週木曜日は科学です。
海の外来種、100種超えの衝撃
日本の海にもともと生息していない外来種が、記録の残る江戸末期以降で100種類以上、100種以上、国外から入り込んでいたことが最新の調査で明らかになりました。
この外来種たちとどう共存していけばいいのか、今日はこの海の外来種にZoom Upしていきます。
毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんです。
本村さん、おはようございます。
おはようございます。
100種を越すほどいるんですね、海の外来種。
そうですね。
これを調べたのが海洋生物学者らで作る日本ベントス学会なんですよ。
ベントスって聞いたことあります?
私はない。ベントスじゃなくてベントス。
あとメントスとは聞いたことあります。
私も聞いたことがなくて。
どういうあれなんですかね。
やっぱりベントス学会、昔から弁当ですかってよく聞かれる。
そうなんですね。
ベントスっていうのは学術用語っていうかね、あれで。
日本では定性生物の総称なんですね。
定性ってそこに住む、そこに生きるっていう意味です。
海の底とか川の底とか、川の底、海や川の岩の中、隙間にいたりする生き物のことで。
例えばニマイガイとかカニ、ウミ、ヒトデ、ゴカイ、フジツボ。
磯にいる生き物っていう感じでしょうかね。
そうですね。
岩から入る海藻なども含むこともあるそうなんですね。
こういう生き物の総称がベントス。
このベントスの研究者らで作るベントス学会の調査で分かったということなんです。
最も古い記録は1861年、長崎港で採集されたヨーロッパ原産のナツメボヤです。
ホヤですかそれ?
ホヤの一種ですね。
ホヤも岩にくっついて生えるんですからね。
1860年代、70年代っていうのは日本に黒船が来た頃ですよね。
海外から船に乗って運ばれた生き物が日本に定着していくというようなことで増えてきたと。
あまりきちんと調査をされたことがなかったというのがちょっと意外でもあるんですけども。
今回調べてみたらその100種類を超えていたというのがすごく驚きを持って受け止められていると。
実際には112種類とこの学会は特定しておりまして。
そのうち77種、7割ぐらいは先ほど申し上げたように船にくっついて運ばれるなど。
故意にじゃなくて意図的にじゃなくて偶然やむを得ず移入されたもの。
残り35種類は釣り餌用の外国産5回類など意図的に導入されたもの。
なるほどね。そういう目的があって入れたってことですね。
5回なんかも輸入して釣り餌として販売してそれを例えば使った人が余った分を海にちょっとポイッと捨てるっていうか。
掘り投げてみたいなのが蓄積するとその5回が海の中で増えていくっていうことになるんでしょうかね。
そうかもしれませんね。
バラスト水による外来種の拡散メカニズム
この船に付着して運ばれるっていうこの意図しない移入の主犯と言われているのがバラストスイなんですね。
バラストスイ?
またわかんない言葉が。
すいませんちょっともうご勉強で申し訳ないです。
バラストスイ。
何ですかバラストスイって。
これは船の船底に積み込まれる水です。
船底に積み込まれる水?
貨物船がなんか荷物を例えば運んで日本にやってきますよね。
コンテナー船でも何でもいいんですけども。
荷物を港に降ろしますよね。
そうすると船は軽くなりますよね。
軽くなると不安定になるので。
一定の重さの水を船底に入れてそれでお国へ帰っていくんです。
その時に積み込まれる水がバラストスイと呼ばれるので。
バラストスイのスイは水だね。
それは水じゃダメなんですか。
日本の海の水をそのままバッと入れていくので。
空の船が帰った先でバラストスイを放水しますよね。
そうすると日本の海の水がそのまま生き物ごと流れるんです。
その逆があるってことですね。
そういうことです。
そういうことですか。
そうやって海の水がすごく効率的に交換されて
その中に含まれていた生き物が旅先で完食するっていう。
年間数百億トンに上るんだそうです。
世界中で見たら。
集めると結構な量なんですね。
そうですね。
生き物の方も知らないうちに旅行してるっていうね。
2004年に一応国際条約ができて
こういう外来種などをあまり増やさないように規制しようっていう。
つまり綺麗にろ過したものを入れようとか。
放出する時にろ過しようみたいな国際条約はあるんですけども
2004年に整えられた条約なので
それまで200年以上交換しあっているということでいえば
あとは対策するしかないってことでしょうかね。
代表的な外来種「ムール貝」とその影響
日本への海の外来種の代表的なもの
100種類あるということですけども
今日は代表的なものを一つ紹介しましょう。
紫以外。
紫以外じゃなくて。
紫以外じゃなくて。
紫以外。
以外っていうのがあるんですか。
海の仲間です。
アクセントで読み分けできないですね。
同じですね。
紫以外。
以外、以外っていう海の仲間の紫。
これ日本ではですね、ムール貝として知られています。
お好きですよね。
言ってくださいよ。
ムール貝わかりますよ。
紫以外って言うんですね。
パエリアに入っていますよね。
ワイン蒸し。
美味しいですよね。
バケツいっぱい食べるみたいです。
白ワインに合うんですよ。
おなじみじゃないですか。
ヨーロッパではムール貝としてとてもよく食べられているんですけども
ヨーロッパ以外の国にとってはこれは外来種なんです。
これがどう悪さするかってことなんですけども
実際には広島などで養殖牡蠣を養殖していますが
そこにくっついて牡蠣を淘汰するっていうか
牡蠣よりもすごい勢いで繁殖しちゃうとかね。
あとはアコヤシンジュの養殖のイケスっていうんですか
あれにくっついてアコヤガイが育たないくらいまで増えちゃうとか
繁殖力が強いんでしょうね。
あれ何なんですかね。
外来種ってハビコって言ったりするじゃないですか。
植物とかザリガニなんかもそうですけど
アメリカザリガニとかね。
日本固有のものは弱いのかっていう印象にもなりますけど
それはちょっと後でお話しますよ。
すみません早まっちゃって。
その牡蠣以外がもう一つ悪さをするのが
海沿いに立っている例えば発電所
発電所をひなすために海の水を取り込むんですけども
出水口にガッサリ増えちゃって
出水に支障が出るっていう
これ紫いがい、ムールガイって
すごく根強くハビコるので
回収する、取るのがすごい大変なんですって
なのでそれはどうやっても無理矢理でも除去するしかないんですけども
じゃあ食べればいいじゃんっていう
思ってました今。
取って食べればいいよね。
どんどん取って美味しく食べればいいんじゃないって思いましたけど
どんどん食べればいいんですけども
海の毒などを蓄積するっていう性質もあるので
なっているものを調理するときはあくまでも自己責任で
食中毒実験なども起きているので
業界としては検査された市販のスーパーとかで
買うやつでお願いしますっていうことらしいです
なかなかうまくいかないですね
在来種が海外で外来種となる事例
先ほどおっしゃった
確かにヨーロッパでは美味しく食べているものが
海外では邪魔者扱いっていうのは
日本の在来種も海外で
外来種として嫌われてるっていう例もたくさんあります
そうなんですね
あります
例えば海で言うとワカメ
ワカメもですね
やっぱり日本ではお味噌汁とか酢のものとか
すごい食べてますけども
食べない食文化がある国に行ったら
すごい繁殖しちゃって
例えばスクリューが巻き込むとかね
あと多分そこに行ったもともとの在来の海藻を淘汰する
ということがヨーロッパやニュージーランドへと
オーストラリアなどでは邪魔者扱いされています
だから一緒ですよね
そうですね
海外と一緒です
陸上で言えばですね
陸上の植物で言えばクズ
和菓子のクズ
クズキリとか
秋の七草でもありますけども
これも非常に繁殖力が強くて
他の植物を覆ったり巻きついたりして
枯らすとか
家を飲み込んじゃうとかね
もともとは園芸用で導入されたものが
はびこるっていうようなパターンです
昆虫ではですね
ゴマダラカミキリ
カミキリにして言えばゴマダラカミキリですね
綺麗なちょっと青と黒のね
よく捕まえてました子供の頃
あれもやっぱり観賞用などで入ってきたのでしょうけれども
今その樹木をバリバリ食べるっていうことで
木を立ち枯れさせるような悪者
さらに言うとカブトムシ
カブトムシ
日本の子供たちには大人気ですよね
それが東南アジアにペットとして
愛顔用として日本から輸出されて
東南アジアで人気を呼ぶんですけども
それを飼育放棄して
自然に放ったり逃げ出したりするカブトムシが
自然繁殖して
その地域に生息する在来種と樹液を奪い合ってるんです
ちょっと頑張ってますね日本のカブトムシ
樹液を奪ってるそうなんですよ
そこ応援していいんですか
外来種問題への向き合い方
やっぱり自分たちも
そのねえあのよそで頑張って生きていかなきゃいけないから
お互い生きるのに必死でしょうけど
日本だけじゃなくって海外でも同じように起こってるってことですね
お互い様ってことですね
なのでグローバル化した現代ならではの問題ではあるんですけれども
やっぱり重要なのは本人たちには全く罪がなく
我々がどう受け止めるかっていう問題でありまして
これはでもやっぱり自然を守るという意味では
やっぱり脅威となり得るので適切な管理で
余計な害にならないようにということが
やっぱりこれから大切になるんだろうと思います
そうですね
今日は海外の海の外来種を中心にお話ししていただきました
本村さんありがとうございました
ありがとうございました
毎日新聞客員編集員の本村幸子さんでした