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杉浦大学 京都先端科学大学の 実話杉浦話
松井さん、国家試験の準備進んでる?
はい、先生の作ってくれた問題集めっちゃ役立ってます。
よし、じゃあこれ今日の分。
え、今日の分?
せや、今日の180問や。国家試験本番まで180問ノックや。
手厚すぎるわ。
杉浦大学 京都先端科学大学
あ、明日の分もあるで。
それは明日にします。
8月23日 オープンキャンパスへGO!
この時間はズームアップ。毎週木曜日は科学です。
H3ロケット打ち上げ成功とみちびき7号機
先日、H3ロケット9号機が搭載していた衛星、
導7号機を軌道に投入し、打ち上げに見事成功しました。
さあ、導7号機が軌道に投入されたことで、
どう変わっていくのかズームアップしていきます。
毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんです。
本村さん、おはようございます。
おはようございます。
よろしくお願いします。
導きっていう名前から想像できるように、
私たちを導いてくれる人工衛星なんですね。
もうちょっと分かりやすく言うと、日本版のGPSです。
GPSってもう皆さん、スマートフォンにも地図アプリに入ってますよね。
宇宙から私たちを道案内してくれる。
大変お世話になってますね。
ただGPS、GPSって私たち普通に一般名詞みたいに言ってるけど、
これアメリカの人工衛星の名前なんですよ。
人工衛星の名前なんですか?
そうなんです。
人工衛星がネットワークを作って、世界中の地理を把握するっていうシステムの名前でありまして、
これはアメリカ頼みっていうか、アメリカに頼り切ってる形なので、
日本も独自に、いわゆる即位システムって難しい言葉で言いますけども、
自分の位置を知るためのシステムを日本だけで作ろうということをずっとずっとずっとやっております。
ただこれ最低7機の導きっていう人工衛星があると、最低限それぐらいないとカバーできないんですけど、
今、軌道上、宇宙にある日本のGPS衛星は6機なんですね。
あと1機で一応完成ということになります。
なんでこんな足踏みしてるかっていうと、去年失敗して粉々になっちゃったんですよね。
あれ5号機でしたっけ?導き。
そうです。導き5号機がロケットの失敗で打ち上げられなくて。
今回はその半年後に成功した、8ヶ月後に成功したということになります。
だから7号機だけど6機目ってことなんですよね。
そういうことですね。
例えばね、日本はだから今宇宙に6機打ち上げてるっていう状況ですけど、
日本のGPSシステムと国際比較
例えばGPSは31機あるんですよ。
そんなに?
中国もこういう中国版GPS北斗っていうのを持ってるんですけど、45機あるんですね。
だからもう世界のどこからも中国の衛星に睨まれてるっていう状況がありまして。
そう言われると怖いですね。
そういうことですよね。
だから日本はまだ6機だから、要するにカバーするエリアが狭かったり空白の時間帯ができたりしがちなので、
これやっぱり増やしていって、
例えばズレ、位置も意外とここだと思ったら違うところ歩いてたりとかあるじゃないですか。
そういう誤差を減らすためにも重要だということなんです。
H3ロケットの開発目標と課題
ただ今日ちょっと話題にしたいのは、このGPSも去ること、人工衛星も去ることながら、
それを乗せる乗り物の方です。
HDロケットそのものですか?
そうです。
H3っていうのは、2023年にデビューして、今3年半になるんですね。
今回打ち上げ成功したのは9号機ですよね。
今まで9機打ち上げて2回失敗してます。
成功率は単純計算すると7割台なんですね。
どうですか?7割ぐらい成功しますっていう飛行機に乗りたいですか?
乗りたくないです。正直。
そうですね。
友人ってなるとちょっと怖いですね。
人命だけでなくて、やっぱり自分が成功を込めて作った大切なお金かけて作った人工衛星を
乗せますかっていうことになりますよね。
例えば、成功率98%ですけど、運賃3倍ですみたいになったら?
どうしても乗らなきゃいけないんだったら考えるけど。
そうなんです。やっぱり宇宙に何かものを運ぶっていうのは、
信頼性とコスト、両立が不可欠なんですよ。
H3ロケットのコスト削減と失敗の原因
例えばH-3のロケットの前身はH-2Aっていうのがあったんです。
H-2Aは50回打ち上げて1回しか失敗してなくて、成功率98%を誇って、
世界的にも信頼性がめちゃめちゃ高かったんですけど、
その代わり1回の打ち上げに100億円かかるっていう値段が難しかったんですよ。
なのでH-3はH-2Aの信頼性を引き継ぎ、そしてコストを半額にするっていうのが目標なんですよ。
徹底的なコストダウンっていうのがこの開発の当初から目指してきました。
例えば電子部品、いろんなセンサーとかいろいろあるじゃないですか。
電子部品の塊なんですけど、ロケットって。
その9割は1から開発しないで既存の自動車用の部品を使う。
使い回しっていうとちょっとあれですけど、既に開発された部品をロケットに使う。
それから今まで金型を作って、職人が1個1個手作りしてみたいな、
そういう作業を3Dプリンターでやったり、
そういう手間と材料を安くするっていうことを追求してできました。
できて打ち上げ費用50億円、つまり半額の50億円を出してるんですけど、
現時点での結果がやっぱり9回中2回失敗っていうことになってるんですよね。
去年の12月の失敗も、実はこのコストカットのための広報の変更が背景にあるんじゃないかと言われています。
あの時の失敗は、ロケットに乗せる人工衛星、その衛星の椅子に当たる台座がですね、
打ち上げ途中にポキッと壊れて、衛星が脱落しちゃったんですよ。
これはH2Nの時代は、人工衛星が座る椅子のところはボルトで接着するという、
ボルトできっちり結合するっていうやり方だったんですけど、
これから接着方式に変更した結果、保温多湿の影響で接着剤が弱くなっちゃった。
接着不良から椅子が壊れるということを招いてしまっていたことが分かりました。
でもここまでしてコストを下げないと、今度はお客さんが来ないっていうジレンマもあるんですよね。
世界の宇宙ビジネスと日本の立ち位置
世界はすごい打ち上げビジネスが成長中なんです。
そうですよね。民間も含めてですね。
2025年の1年間で、300回以上世界で打ち上げが行われています。
そんなペースなんですね。
成功率も高い?
成功率もまあまあ高い。9割ぐらいかな。
ほぼ毎日打ち上げられているっていうぐらいすごいんです。
2025年って日本は3回とか4回とか5回ぐらいだったかな。
まだまだシェアとしては低いですよね。
最近ですかね、北九州市の文字区に宇宙ベンチャーのアイスペースが月面の着陸船の生存拠点を作ったという公開されていたニュースがありました。
アイスペースの月着陸船もH3ロケットに乗せて打ち上げるということなので、失敗されたら困るよね。
しかも主役、宇宙のビジネスの主役が政府主導ではなくて民間に移っています。
例えば打ち上げるロケットも民間が作る。
それから打ち上げてあげる荷物もほぼ商用の、つまり商業用の民間企業が作ったものっていう流れになっているので、
当然民間であればお金が安い方がいいですし。
打ち上げてって言ってすぐに打ち上げてくれる。
そういう乗り物をやっぱり期待しますよね。
そうですね。
日本はまだそこまでのペースも確保できていないし、信頼性もこれからというところなので、
この流れに乗り遅れないようにという焦りもあるような気がしますね。
そうですね。
ロケット技術の歴史と日本の課題
ロケットってやっぱり意外に難しくて、自力で打ち上げられる国ってそうそうないんですよ。
大体どれくらいあると思います?
10くらいあるんですか?
大体10くらいですね。
やっぱりそれくらいか。
ロシアが旧ソ連時代に1957年にスプートニク1号っていうのを打ち上げたのが最初ですよね。
だから70年くらいの歴史があるんですけど、まだ10カ国くらい。
お隣の韓国も4年前にようやく成功っていうところで。
その意味では日本はもう半世紀の歴史を一応持ってますから、
なんていうか、古参っていうか伝統があるわけですよね。
そうですね。
技術の積み上げもありますから、ここは慌てず急いでというところでしょうか。
慌てず急いで。
慌てず急いで。
一番難しいやつじゃないですか。
そうです。
無理言うなって感じですね。
まあでも本当ね。
まあね。
やっぱり。
信頼されるためにはね、この成功率を上げなきゃいけないし。
自分にはやっぱり一発数を踏んで、ある程度の失敗も許容しなければいけないというところですけども、
その失敗が続くと、やっぱり信頼性が低くなるので、
ここは一つ一つを慎重に、そして正確にやっていくということしかないのかもしれませんね。
今は9回中7回ですけど、これを続けていって100回中98回になれば、
ということですよね。
そういうことです。
そうです。
それをね、慌てず急げと。
厳しい。
今後の展望
ということで。
でも成果をしてね、今回本当に良かったと思いますので、また次もね、成功になるように。
そして宇宙産業日本もね、世界のこの差みたいなところを埋めていけるように頑張ってほしいなと思いますね。
そうなるといいですよね。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は毎日新聞客員編集員の本村幸子さんでした。