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この時間はズームアップ。毎週木曜日は科学です。小型ロケットカイロスの2号機が、昨日の午前11時に打ち上げられたんですけれども、
ミッション達成困難と判断し、飛行中断措置を取ったということです。今日はこのカイロス2号機のニュースにズームアップしていきます。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんで、元村さん、おはようございます。
おはようございます。残念でしたね。最初は勢いよく飛んでいったんで、いったかなって思ったんですけどね。
はい。注目された理由は2つあって、1つは前回失敗してたからなんですよね。
1号機、今年の3月に打ち上げられたんですけども、本当に打ち上げの直後、みんなが見てる前でボカーンと爆発してしまって。
ショックな映像でしたね。
それがあったので、2回目はもう成功だということで、多くの人が集まっていました。
もう1つは、宇宙宅配便の打ち上げビジネスの資金石と位置づけられていたからなんですよ。
身近な宅配便のように、みんなが、誰もが宇宙に荷物を届けられるという、そういう世界を日本の中で先駆けて実現できるのではないかと考えられているんですね。
このカイロス2号機は人工衛星5機を搭載していました。
例えば東京のヒロー学園という高校の高校生が作った小さい衛星とかですね。
いろいろ乗せていって、普通私たちがイメージしている打ち上げというのは、大きい1トンぐらいの人工衛星を種ヶ島からJAXAのロケットで打ち上げるみたいな感じなんですけど。
もうちょっとノリが軽い感じ。
ノリが軽い感じ。
ノリが軽い、衛星も軽い。
ちょっと打ち上げとく?みたいな。
気軽にちょっと。
ちょっと打ち上げる?ぐらい。
なるほどね。
私が注目していたのはですね、京都府の宇宙ベンチャー、テラスペースが製造した人工衛星で、これが運んだのはお寺だったんですよ。
お寺?
お寺?
はい、お寺です。
お寺を運ぶ?
どういうことですか?
本当に実際の写真を見るとわかるんですけど、この人工衛星の中を開けるとですね、ミニチュアの大日如来像とマンダラが入っているんですよ。
もし成功すれば、地球の周りを数時間で一周するんです。
その大日如来像にはもう魂が入っているんです。地上の大王寺というお寺で、祈祷を受けているんで。
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なので、私たち地上にいてですね、わざわざそのお寺まで新幹線で移動する必要もなくて。
で、スマホアプリで今このお寺、大日如来どこにいますっていうのがわかるので。
はい。
とうとう頭上に来たときにこう、供養するとか、お祈りするとか。
今、バッていう感じで拝む?
拝むとか。
なるほど。
地球上のどこにいる人でも拝めるでしょ。
まあね、確かに。
そうですね。大日如来様が今近くにいる、上空にいるかなっていうね。
そういうビジネスを始めようとしてたんですよ。
面白い発想ですね。
今回ね、それが軌道上に乗れなかったんで、宇宙の目図と消えたんですけれども。
この寺の住職の中田純也さん、こんな風に昨日語っていますね。
あれは失敗ではありません。
高さ110キロまで上がり、宇宙空間に衛星が到達したことで、世界平和への祈りは届いたと感じております。
前向きでしょ。
前向きです。
失敗ではない。
これ以前も本村さん、宇宙開発のお話しされたときに、やっぱこう、失敗失敗ってつい報じられがちだけども。
でもこれは成功へのプロセスなんですよね。
そうなんです。
これね、ロケットをつまり、途中で司令破壊されたロケットを作ったスペースワンっていう会社があるんですけども。
そこの会社の記者会見でも、豊田社長自らこんな風に言ってましたね。
今回の事象を失敗とは捉えていない。
得られたデータ、経験は非常に貴重。
こうした経験を次の挑戦の糧にするということなんですね。
もちろんね、荷物預けた人、荷物が届かないっていう意味では失敗なんですけれど。
そうですね。
記者会見でもそういうやりとりがあって、お客さんの荷物爆発したじゃないですか。
最初の頃はダミーの荷物でも積んであげたらどうですかっていうことを質問が出たんですけれども。
これは乗せてくださるお客さんの了解を得ています。
失敗のリスクもありますよという前提で引き受けています。
つまり、現代には一緒に挑戦してるんだっていうような言い方をしていたのが、わりと印象的でしたね。
その背景には、やっぱり宇宙ビジネスへの民間企業が託している夢みたいなものを少し感じてるんです。
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日本政府もこんな目標を立ててるんですね。
今、日本ってやっぱりどっちかというと弱さ。
つまり政府の衛星を弱さで運ぶみたいな、いわゆる寒獣って呼ばれる公のお金で運営するのが中心なんですけども、そこを民営にしていこうっていうやる気があってですね。
今、宇宙ビジネスの市場規模は4兆円なんですが、この4兆円を10年以内に倍にするという政府目標を立ててるんですよ。
いろんな研究開発への支援もしているということで、官民あげて日本を宇宙ビジネス大国に育てていこうみたいなね。
そういうムードが高まっているっていうのがあるんですね。
先ほどから何回も言ったように、1.5億かの重い衛星を税金で打ち上げてる限り、その世界は実現不可能で、
ならば、小さいベンチャーとかが、高校生がこういうの打ち上げてみたいっていうのをなるべく叶えるような気軽に打ち上げられる機会をたくさん作る。
その過程で多少の失敗は目をつぶるっていうか、糧にしていくっていう発想の転換を起こそうとしてるんですよね。
なので、今回のそういう関係者の少しポジティブな発言を聞いている限り、その雰囲気は割と定着してきたんじゃないかなと、今までと違う感触を私は感じましたね。
今回ダメでも次があるじゃないっていうような気持ちで、周りも受け止めて。
前回の失敗というか、打ち上げられなかったって時に比べるとまた前進してるわけですからね。
そうですね。110キロの宇宙空間まで達しているというか、それから今回やっぱり14日、最初は14日の打ち上げっていうことだったんですけども、そこに打ち上げ場所をよく見られる場所に皆さん結構集まってきてですね。
つまり、本当にこれビジネスが定着すれば、打ち上げをする発車場の運用とか、その周りに例えば民間企業ができてきたり、打ち上げを見物する観光ビジネスとか、割と広い裾野が見えてくるっていうのかな。
そういうことを考えると、悲壮感は少ないですよね。
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これアメリカ的な考え方だなってずっと思ってたんですけど、日本も割とそういう文化に慣れてきたかなっていう感じがしなくもないですね。
そうですね。
失敗したら、お会いになった人がいなかったりね。
ついつい失敗のほうになりがちですけど。
謝罪とかではなくてね。
子どもがよちよちから歩くようになるその過程ね。
ちょっと歩けなかった、でも成長はしてるっていう、そういうような親のような気持ちでね。
そうですね。
負担を受け止める。
そうですよね。
そういう感じの、温かく見守れるのも、税金じゃないからっていうのは結構大きいですね。
民間のお金で、民間の業者が頑張ってるっていうストーリーの中で、私たちもワクワクできるっていう、
そういう新しい流れを作っていくきっかけになってるのかもしれないなと思っていました。
3度目の正直はですね、いつになるかわかりませんけども、このスペース1の社長は失足しませんと言っていましたので。
力強い。
またね、次のチャレンジ。
来年にはまた大日如来さんも打ち上げられるのではないかと、お楽しみにというところですかね。
はい。朗報を来年は待ちたいなと思います。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
バッテン少女隊の春乃木梨奈と、
青井梨奈です。
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