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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。
今日はPFAS・有機フッ素化合物、このニュースにZoom Upしていきます。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。
おはようございます。
このところ、このPFASという言葉をよく目にし耳にするようになっていますけれども、
改めてPFAS、有機フッ素化合物というのはどういうものなのかというところを踏まえて、解説をお願いします。
本当、今年、去年ぐらいから何か聞くようになりましたよね。
そうですね。
有機フッ素化合物って言われてもピンとこないと思うんですけど、
例えば、ハンバーガーとか包んである紙って、外は紙だけど内側がツルツルですよね。
ハンバーガーの油が外に染み出さないようにしているとか、
普段から私たちは防水スプレーを使ったりしますし、
それから、どの家庭にも一つぐらい、焦げ付きにくいフライパンってありますよね。
ああいうのに使われている、とっても便利な、防水性のある、水をはじく性質のある素材、化学物質なんです。
永遠の化学物質とも呼ばれていて、便利なんだけど、自然の中で分解しないと言われているんですよ。
ずっと滞留するってことですか?
そうです。ずっと環境に残り続けるってことですね。
なるほど。
ずっと文明生活の中でどんどんどんどん作られてきていたんですが、
ある時から、これ健康に大丈夫なの?っていうことが言われ始めました。
動物実験で発願性とか、それから生殖機能に問題が生じるっていうことが動物実験で分かって、
2009年にこれはちょっと製造とか移動とか、いろいろ規制しましょうっていう流れができました。
それが2009年です。
今2024年、だから15年か経ってるんですが、日本はようやくここに来て、規制の動きが出てきました。
つい先日のニュースなんですけれども、環境省が水道水に、もしこのピーファスが入っていた場合、
1リットル以上、この値以上はまかりならんという水質基準にするという方針を固めたんですよ。
今までじゃ何だったの?って思うでしょ。
そうですね。
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今までは暫定目標値っていうのは作ってたんです。
暫定目標値と水質基準の違いって、水道事業者の努力義務なのか義務なのかっていう違いなんですよ。
なるほど。
暫定目標値っていうのは目安。
だからもし超えてても、何もしなかったとしても、水道事業者は罰せられないというか責任を問われない。
でもこれから水質基準に格上げすると、水道事業者は怒られるわけですね、行政から、政府から。
そういうようやく法的な対処を国が始めるということが、おととい24日に伝えられています。
実際ちょっと怖いなって思われる方も多いと思うんですね。
発願制とか聞くと、ちょっと自分とこの周りの水大丈夫なのって思いますよね。
飲んでたけどとか料理に使ってるけどとかね。
そうなんです。
このPFAS汚染っていうのが、大体どこら辺によく見られるかっていうのをちょっと説明しますが、
日本での発端は、米軍基地の周りでした。発端はね、きっかけは。
例えば沖縄の米軍基地、普天間基地の中で消火訓練をしていた米軍がね、
きちんと消火剤を外に漏らさないようにしないといけないのに、誤ってそれが漏れちゃった。
近所の川に流れ込んだっていうのが最初あったんですよ。
この消火剤にもPFASが含まれていることが分かっていて、
住民の人たちが心配だから、つまり自分たちの飲み水だから調べてくれって。
つまり地元の自治体とかに言うけど、拉致がわからない。だって水質基準じゃないから。
それでもう一つは、本当に米軍基地の中でどんなふうに管理されているか調べてくれって国に掛け合ったんだけど、
これもいつものように日米の地域協定っていう壁があって、よくわからない。米軍任せ。
こういうすごくもどかしい状況が最初に起きたのが2020年頃です。
その後、じゃあうちはうちはって、日本全国の米軍基地の周辺の住民がちょっとびっくりして、
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それで例えば水質独自に調べたり、それから自分の血液を提供して、
つまり水を普段から摂取している人たちが血液の中にPFASが含まれていたら、
つまりそれは水を通しての汚染かもしれないということがわかるでしょ。
そういう住民の動きがあちこちで起きてきたんですよ。
基地だけじゃなくて、化学物質、つまりPFASとかを昔作っていた工場の周辺の人たち。
工場の横に畑を持ってて、地下水、井戸水で野菜に水をやってたんだけど、大丈夫かなとか心配。
心配になりますね。
その工場は2010年の国際的な規制の後、製造を辞めてますっていうことなんですけれど、
地下水の流れって複雑で、今日辞めたから明日から安全ってことはわからないですよね。
しかも残留性が高いんでしょ。
永遠の。
怖いわ、その言葉が。
そうなると不安がすごく膨らみますよね。
そういうこともあって、ようやく国が検査に乗り出したというのが今年なんです。
実際に環境省が今年国土交通省と協力して、全国の水道事業者に検査をさせました。
今年ね。
そしたら今年9月末時点の水は、さっき言った基準じゃないけど、暫定目標値を超えたところはなかったんです。
なかったんですけど、過去に超えてた事業者はあった。
しかも今年9月時点で暫定目標値は超えてないけど、ゼロじゃないっていうところも332業者あったんですよ。
だから、もうそっぽくダメとは言わないけど、
意外に広い範囲でピバスっていうのは、水の中に含まれている可能性がぼんやり分かってきています。
どうしますっていうことなんです。
どうしますですよね。
まず抑えておきたいのは、動物実験で発願性が指摘されているけれども、
ピーファスをずっと取り込んだ人間が必ずガンになっているかっていうことはまだ分かっていません。
それから暫定目標値とか水質基準って決めてるんですけども、それを少しでも超えたらすぐにガンになるっていうことでもない。
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ギリギリまでの値のところで暮らしてたからといってガンになるかどうかもまだ分からない。
つまり分からないことが多いんです。
分からないことが多いときに私たちがどうすればいいかっていうことなんですけど、
やはり私たちがどうするっていうよりは、
ちゃんと住んでいる環境を守るべき自治体とか政府がきちんと検査して、
実態を透明性高く公表して、さらに心配な人たちの血液検査は無料にするとか、
それからもし検出されたらその汚染源はどこだったのかっていうのを、
つまりどこから出たものなのかっていうのを住民の力だけでは調べられませんから、
汚染源を特定し、その汚染源に対してきちんと対処を求めるというようなことを、
政治、自治体、政府がきちんとやるっていう仕組みを作りましたっていうところにしないといけないんですよ。
過去にはみなまた病とか一体体病とか、
つまり環境に何かおかしいぞって言われながらも原因がわかるまではみたいな感じで、
ずっと対処を遅らせてきた結果、被害が広がるっていう公害を繰り返してますよね。
この永遠の化学物質、世界中にもあるわけですけれども、
これに私たちがどう自分の身を守るかとか、動き合うかっていうのは、
本当に過去の経験が試されていると思うんですね。
もちろんこのPFASっていう問題の物質の健康影響を
これからきちんと調べていくっていうのも同時並行で進めるべきですし、
なかなかこれは本当に新しい環境問題に来年度以降なっていくと私は思ってます。
ちなみに海外はどんな状況なんでしょうかね。
海外も2009年に国際的に帰省しようってことが起きて、
実は焦げ付かないフライパンとかをたくさん作っていたデュポンっていう化学会社なんかは、
2009年より、2000年頃には製造をやめているっていうことがあります。
具体的に対策を取っているわけですね。
取って、前倒しでやっていくっていうことが国によってはある。
でもまだ汚染されているかどうかすら調べられていないところもあります。
なるほど。
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だから日本だけが遅れているということではないんですが、
ただ日本ってついついいつも原因が科学的に確定されるまではって言いがちなんですよ。
そうですね。
でもそうじゃなくて、こういうのは公害に全部言えることなんですけども、
予防原則っていうのがあって、実態がいくつか見えてきた時点で手を打つっていうのが人命のやり方です。
そうですね。
スピード感も大事ですね。
そう思います。
わかりました。
さて、本村さん、今日が年内は最後の放送ということで、今年も大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
こちらこそいろいろとありがとうございました。
今年は春にまた環境が変わったりしてですね、さらに充実した一年だったんじゃないでしょうか。
でも私、一年間の計画、何を立てたか覚えてません。
4番ですね。
4番。
じゃあぜひ来年は目標を立てて、お互い頑張っていきましょう。
計画的に頑張ります。
本村さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。また来年。
良いお年をお迎えください。
良いお年を。
この時間は毎日新聞客員編集員の本村幸子さんでした。
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