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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。元村さん、おはようございます。おはようございます。さて、今日は原発の処理水の話題からなんですけども、ニュースからなんですけども、放出開始からまだ半年ほどとなりましたけども、ちょっとトラブルも相次いでいるようですね。
そうですね。去年の8月24日に放出が始まったので、今月の24日で半年ということになりました。すでに3回放出が終わっていて、昨日から4回目が始まっているんですね。
当初、いろいろ不安の声もあった。例えば、海の放射性物質が増えるんじゃないかとか、魚に蓄積するんじゃないかといったような、そういったデータは今のところ確認されていなくて、その点では順調と言えるんですけれども、トラブルもちょいちょい出てきているということで、そのお話ですね。
まず、もう一つ不安を示されていた風評被害。これについては、どちらかといえばっていうのを含めてあったっていうことになっています。
これね、郷土通信社が実施した調査なんですけれども、全国漁業共同組合連合会に加わっている各地の漁協さんにアンケートをしていて、36団体が答えているんですが、そのうち風評被害があった、どちらかといえばあったと答えたのが、
36分の29。だから8割ぐらいの団体であったと認識しているということですね。ただ具体的に聞くとですね、ほぼすべて輸出できなくなったことに関するものです。
海外からっていうことですかね、じゃあ。
そういうことですね。それも中国の金融措置というのが大きく影響しているようです。実際に輸出できなくなってその分売り上げが減ったとか、それからその煽りで魚の値段が割安になってしまったといったような申告があったそうです。
国内で例えば買取を拒否されたといったような答えは見当たらなかったということでした。
それから実際のポカミスが現地で相次いでいるんですね。
ポカミス。
そうです。
主に福島第一原発の中のいろんな処理水に関わる作業というのは東京電力と協力会社が行っているんですけれども、
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去年の10月ですが、この放射性物質を処理水にするために除去する設備を掃除している最中に、誤って処理前の高濃度の放射性廃液を浴びてしまっているんですね、作業員の人が。
2人の人が普段より高い線量が検出されて病院で診察を受けるという事態が起きました。
実際幸い深刻な被曝にはいたらず、原子力規制委員会も警備な実施計画違反と判断しているんですが、
ことによっては浴び方とか浴びる場所によっては本当に深刻な事態につながりかねない。
ということで、これは心配な事態となりました。
もう一つ、今月に入ってですね、やっぱり放射性物質を取り除く装置の周辺のお掃除をしている最中に、
もう本当にこれもバルブを閉め忘れるという単純ミスが起きまして、
処理前の汚染水が1.5トン、施設の外に漏れました。
結構な量ですよ。
これ漏れた水、汚染水は地面に染み込んだことがわかりまして、
そこの地面を掘り返して土壌を回収するという騒ぎになりました。
これも早々に気づいて対処したというところは、ある程度の評価はしていいのかもしれませんけれども、
単純ミスというのは、背景から言うとちょっと緊張感が緩んでるんじゃないですかと言われても仕方がないと思いますし、
処理水放出って30年の計画なので、半年で2件というのはちょっと多いんじゃないでしょうかね。
そうですね。
防げるミスはやっぱり防ぐ手立て、あるいは起きないような仕組みというのを作らなければいけないと私は思うんですよね。
そもそもの話も思い出したいんですけれど、この海洋放出、何でやるかというと、東京電力は廃炉作業の支障になるという話でしたね。
汚染水を貯めておく巨大なタンクが敷地内にどんどん増えていくと、廃炉のための資材を置いたりする場所がなくなってしまいますというのがそもそもの話でした。
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ただその肝心の廃炉作業も硬着状態にあります。
もともと今年度中、つまり3月までに原子炉建屋の中のデブリ、溶けた燃料、核燃料、これを取り出しを始めますという計画があったんですけれど、
予期せぬトラブルで、それはもう絶望視されています。
そしていつになるかもまだ目処が立っていません。
デブリ、総量880トンあると推定されているんですけれども、まだ1グラムも取り出せておりません。
一方で汚染水、処理して流していきますということですが、汚染水そのものも毎日1日あたり90トンずつ発生しているんです。
つまり流す先から増えているとか、発生しているという状態がまだ食い止められていないんですよね。
こちらも抜本的にゼロにするという対策を本当は講じなければいけないんですけれど、まだまだそこも追いついておりません。
だからきちんと見ると、南韓がまだ全然除去されていない状況ですし、
それから廃炉ってどういう状態のことを言うんですかっていうことも周囲から出ているんですが、
政府とか東京電力はそれを口にしていないんです。
普通の健全な原発であれば核燃料を全部取り出して別の場所に運んで、施設を解体して更地にっていうようなのを廃炉って言うんですけど、
まだまだ見えない状況ですよね。
全くその道のりが見えないですね。いつになるのか。
そういうちょっと厳しい状況の中、事故から13年という節目が来月きますね。
国際原子力機関のグロッシーさん、事務局長さんがちょうどそれに合わせた日程で来日するという報道も昨日ありました。
グロッシーさん、去年の夏に最後の一滴まで放出を見届けますと約束をしていて、
今回の2度目の来日というか再来日になるんですけれども、
処理水の海洋放出ちゃんとできているかという視察をするというふうに聞いています。
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もう一つは風評被害の原因とか背景になっていた中国の対応。
こちらも日本政府と中国政府との間で専門家による対話の輪を設けようという模索が始まっています。
こちらも地道に進めて、専門家が科学的に評価するという土台が整えば、
ご無態なというような対応は改善されるんじゃないかと私は期待しているんですけれども。
すぐに漁業関係者の方々も風評被害から早く脱却できるといいですよね。
本当に課題は散席していますけれども、
それを一つ一ついい方向にやっていくしか方法はないので、
そこは本当に透明性を保って情報公開しながら、
ちゃんと進めてもらいたいと思っています。
道のりは遠いですが、そして我々もしっかり見ていかなければいけない問題でもあります。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
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