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2024-01-11 19:16

#8 映画『笑いのカイブツ』賞味期限がきれてもいける

ひとり映画の帰り道。


昨年末から楽しみにしていた『笑いのカイブツ』をやっとみる。

オードリーのオールナイトニッポンを聞いていた人にとっては、懐かしいのだろうか。

「だが情熱はある」もそうなのだが、他の人の物語の登場人物になれるオードリーって、本当にえぐい。


賞味期限がきれてもいける。それが好きの証明であるかのように。


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サマリー

ポッドキャスト第8回では、映画『笑いのカイブツ』について、原作の土屋孝之や登場人物、上映されたシーンを通じて映画の魅力や役者たちの演技に焦点を当てています。特に、主人公の苦悩と成長、独特な漫才シーンが印象的に描かれています。映画『笑いのカイブツ』では、登場人物がコミュニティの中での勇気や感情の葛藤を描いており、土屋隆之の心情や彼の成長を通じて、観客に深い共感を呼ぶストーリーとなっています。

映画の概要と期待感
こんばんは、カシミアノート8回目始まりました。1月も、9月11日にこれ撮ってるんですけれども、なんか昨年末にはね、全然感じていなかった寒さが、一気に押し寄せてきたような、そんな感じがしますね。めっちゃ寒いです。
はい、一人映画の帰り道と題しまして、週に1回必ず映画館に行く私ゆうすけが、また映画の世界の中にまどろんでいたいという願いを絡まれたポッドキャストです。
ちょっと2回連続で、すいません。あの、どうしても話したい映画があったんです。今回は、2024年1月5日に公開された、笑いのカイブツを見てきました。
これね、昨年末から僕、公開を楽しみにしていた映画の一つでして、見終わった感想を言いますと、本当にね、しんどかったです。
いい意味で、いい意味で、めちゃめちゃいい意味で、しんどい映画でした。
これ、後でちょっとある筋を説明するんですけれども、これ原作が、土屋孝之さんの詩小説になるんですよね。
土屋孝之さんって、実際にね、存在する人物なんですけれども、オードリーのオールナイトニッポンを聞いている人、某リトルトゥースはこの名前聞き覚えがあるんじゃないかなと思っていて、
最近ちょっと聞き始めた人は、ちょっと馴染みがないかもしれないんですけれども、
というかですね、2023年の「だが情熱はある」とかテレビドラマでやってたと思うんですけど、
オードリーって人の人生に影響を与えすぎて、本当にすげえなって思いました。純粋に。
ちょっと脱線しちゃうかもしれないんですけど、年末年始にやってた「レイバーロマンの娯楽語り」っていうバラエティ番組があったんですけど、
その中で、どの芸人が天下とる?みたいなそんな話をしてたんですよ。
で、その中でゲームチェンジャーは誰だったんだっていう話になったんですけど、
その中の価値観のゲームチェンジャーはオードリーの若林さんだったんじゃないかっていう話があって、
確かに、足りないお二人から始まっているその流れってのが、こうやった土屋さんを含む別の人の物語にまで登場していくって、
いやなんかオードリーって本当にエグい存在なんだなっていうふうに改めて思いました。今回。
あらすじをちょっと紹介しますと、ちょっと読ませてもらいますね。
伝説の葉書職人として知られる土屋敬之の詩小説が原作。
主人公の土屋敬之は社会的に不器用で人間関係を築くのも苦手な性格。
しかし彼には一つの情熱がありました。
それはテレビの大喜利番組にネタを投稿すること。
毎日気が狂うほどにネタを考え続けて6年が経った頃、ついに実力が認められるが、笑いを追求するあまり、非日常な行動をとる土屋は周囲に理解されず淘汰されてしまう。
失望する彼を救ったのは、ある芸人のラジオ番組。
番組にネタを投稿し、葉書職人として注目を集めるようになった土屋は、ついに憧れの芸人から声をかけられ上京することに。
笑いに人生を捧げた一人の男の物語を描いたヒューマンドラマです。
俳優陣の素晴らしさ
ちょっとここからネタバレを含んでお話ししていきますので、もしまだご覧になっていない方はこちらで引き返していただければなと思います。
気にされない方はこのままどうぞお聞きください。
まずこの映画なんですけど、俳優陣、超すごくなかったですか?
なんか大鳥役、その映画の中ではベーコンズって名前になってるんですけど、西平と水木っていう役になってるんですね。
若林さんと笠賀さんが。で、それを若林さん役を中野太賀さんがやってて、笠賀さん役を板橋俊也さんがやってるんですけど、
それね、初めラジオから声が聞こえてくるシーンがあるんですけど、板橋俊也さんね、笠賀さん役をやってる板橋さんの声が、俺まんま笠賀さんの声に聞こえて、
なんか板橋さん自体もすごいガッシリされてるから、なんかね初め、あ、ご本人の声をそのまま使ってんのかなーって思ってたんですけど、板橋さんでした。
で、あの本当にすごいなと思ったのが、中野太賀の勇ま、そのありようが、もう完全若林さんなんじゃないっていう感じがしてて、
なんかしかもそのテレビの若林さんというよりかは、なんかラジオの若林さんって感じがしてて、何なんだろうね、あの安心感っていうか。
本当中野太賀さんすげー俳優になってきたなって印象がもうほんとここ最近すごくて。で、僕、あの太賀さんってゆとりレースが何かってドラマが昔あったんですよ。
で、そこで初めて彼を認識したんですけど、あの新卒役の芝居を初め見た時に、もうなんか目が覚めるようなね、なんか頭殴られたみたいなね、そんくらいの強い衝撃だったんですよね。
なんかもうすげー人出てきたなみたいなそういう感じ。僕は特に知らなかったんで。
で、最近だと、なんか愛に稲妻っていう松岡真由ちゃんが主演やってる映画だったりとか、あのフジテレビのドラマで一番好きなのとかにも出てて。
今回の作品もそうなんですけど、なんか主演でこうガッツリっていうよりかは、なんか脇を固めるような役所がすごく多くて。
なんか脇役ってどうしても主人公に対して、なんかこうある役割をしっかり果たさなくちゃいけないっていう役目があると僕は思ってるんですね。
あの自由にもちろんお芝居していいと思うんですけど、あの例えばあのきっかけになるような存在にならなきゃいけないとか、勇気を与える存在にならなきゃいけないとか、
寄りどころになる存在でなきゃいけないとか、そういう役目がある中で、なんかそれを叶えていくっていうのは、すごいなんか物語にめちゃめちゃ厚みをもらせてくれる存在だなと思っていて。
早川さんはもうめっちゃその、マジでその厚み、ガンガン出してってくれるような存在だなって、ほんと数年思いました。
でですね、物語後半に漫才のシーンがありましたよね。これ普通に面白いんですよ。
多分ね、あそこのシーン、ベーコンズの漫才をするシーンなんですけど、あそこ別に変な話、笑わせなくても成立するなって思うんですよ。
でね、このシーンの中でね、お客さんの寄りとかで音声だけでごまかすとか、いくらでもできたと思うんですけど、もうなんか最後まで漫才して、二人の掛け合いで俺普通に笑っちゃったんですよね。
なんか、本当に役者さんがやる漫才って感じもしなくて、ネタも面白いし相当うまいんですよ。なんかね、すごいそこが、なんかね、なんかねしか言ってない。
いや良かったんですよ。なんか説得力がすごい出てて。
で最後にね、クレジット流れるじゃないですか。あそこの漫才指導ってとこ見ました?M-1チャンピオンの令和ロマンがやってるんですよ。なんなんこの映画って。
ちょっと、ちょっとグレちゃいますよね。なんか凄すぎて。でまぁ撮影自体はね、映画の場合1年前とかね、結構前に撮ってるので、それでも本当に先月末のM-1グランプリで優勝した令和ロマン。
いやぁね、去年廃車復活とか僕見てましたけど、普通に面白かったし、なんかその漫才指導で令和ロマンが入ってるってことで、あれが出来上がってるんだったら、なんか全部納得するような感じだなって思いました。
あと須田まさきが出てましたね。もう凄いね。出てきた時の花が凄い。花がある。本当に凄いね。別の漫画のキャラが出てきてみたいな感じ。なんか作品に馴染んでないとか世界観に馴染んでないとかそういう意味ではないんですけれど、別の世界で生きている人っていうなんか存在で出てくるのがいいなぁって。
感情的なシーンの描写
説得力がとにかくありましたね。
東京と大阪もね、あの土屋貴之が行ったり来たりするんですけれど、まあね、大阪のバディというか、なんか物語のすごいこう、本当中盤ぐらいに出てくる役所になってて、なんかこう、バトンを繋いでいくような存在だなって思っていて。
で、最終的にそれが、あのまた大阪に戻ってきた時に居酒屋でね、あの働いてるシーンがあるんですけれど、あの主人公のね、天音くんが、なんかこう泣き崩れるシーンで、あのなんか寄り添うシーンとかね、なんかまあ、あのシーンはちょっとグッときましたね。
大秘も良かったしなぁ。
で、それでその、あの主演の岡山天音くんの話をしたいんですけれど、絶対にしんどかったですよね。役作り。
あの、すごい、あの、鮮明に動いてるのは、あの、ベーコンズの西寺、あの中野太賀さんが、あの天音くんに、あの、ウジエはいいからスタッフさんに謝れっていうシーンがあるんですよ。
で、それをあの、天音くんがね、ちょっとまあ、あんまり溶け込めなくて、ちょっとまあキレちゃって、あの部屋から、会議室から出てっちゃって、それを西寺が引き止めるってとこなんですけど。
あれ、すごいっすよね。
あの、セリフもなんかすごい愛があるセリフだなって思ってて、なんかお前ここでダメだったら、お前ここでしか生きていけないぞみたいなそういうセリフとか、その伝え方とかもなんかすごいグッときたし。
あと、天音くんの、その、怒り方というか感情の高ぶり方を表している身体の状態が、僕西寺との関係をすごい表していているような感じがしたんですよ。
なんかまるで、小さい子供がね、タダをこねるみたいな感じの体表現と言いますか、なんかこう小刻みに揺れて、なんかジランダを踏むみたいな、おもちゃ買ってほしいみたいな時のああいう感じなんですけど。
俺なんか土屋隆一って元、その前のシーンで酔いつぶれたりとかお酒飲んで、なんかホストクラブの前で寝そべったりとかしてて、結構なんか粗雑?粗雑だと思うんですけれど、何人間なのかなって思ってたんですけど、
あのシーンだけめちゃめちゃなんか子供っぽいというか、わかってほしい、本当にわかってほしいっていう、なんかすごく承認を得たい、反発というよりかはっていうなんか感じがしてて。
その怒り方自体が西寺との関係性で、本当になんか西寺のことは信頼してたっていうか、わかってほしかったんだっていうのが、なんかグッときちゃったんですよね。
あのシーン。だから逆に言うと本当に、大阪から東京に上京してくるってことも簡単なことじゃないですし、本当に変わりたかったんだなーって思ったんですよね。
だからなんかね、思い出したらね、ちょっとあそこね、しんどいってのはちょっと目頭がちょっと熱くなるような感じしちゃうなーって思ったんですよね。
差し入れの勇気
あと差し入れのシーン。たぶんあの天音くんが差し入れだと思うんですよね。その前に差し入れをする描写があって、たぶん真似をしたんだろうなーって思ってはいるんですけれど、
それをね、持っていったら会議室のドアが開いてて、自分の悪い評判を聞いちゃうんですよね。で、その差し入れ、そのまま持って帰ってきちゃうんですよね。
あれ、超しんどいですよね。
僕も差し入れ結構持っていくタイプの人間なんですけど、差し入れをさらっと渡せる人間のことを僕はめちゃめちゃ尊敬してるし、本当にすごい小魅力だなって思ってるんですよ。
で、差し入れ持っていった瞬間に、そもそもこれ満足してもらえるんだろうかとか、喜んでもらえるんだろうかとか、すごいこと考えるし、どのタイミングで渡そうとかもそうだし、
そもそも甘いもの好きじゃなかったらどうしようとか、糖質制限してたらどうしようとか、昼ご飯食べたばっかりじゃないかしらとか、そんなことばっかり考えていったら、
俺もあんま出せなくて、しまいには一番最後、帰るときに逃げるように置いて帰るみたいなことしかできなかったんですよ。
僕が小魅力高いとかそういうことじゃなくて、そんな僕でも差し入れ持っていくのって超勇気いるんですよ。
なんだけど、土屋隆之ってすげー勇気いっただろうなって思うんですよね。
すごい、要はこのコミュニティとか社会の中に入ろうっていうふうに思って、あれを持っていってると思うんですけど、
だからね、あのシーンね、もう本当に不憫というかね、多分そこあんま感情移入するとこじゃないよって思われるかもしれないんですけど、
もう個人的にかなりね、来ました、あそこのシーン。
感情の交流
一番ね、良かったシーンがね、あるんですけど、あの城内のね、結構何人も泣いていたんで、
多分みんなここが良かったんじゃないかなって思うんですが、
なんか単独ライブが終わって、駐車場にいるウェイコンズの西寺が、土屋隆之を招待してるんですよ、ライブに。
あのもうライブからはね、外れちゃったんだけど、あのライブには招待していて、
で、その歩いている土屋隆之駅に向かってね、西寺が声をかけるシーンがあるんですよね。
で、土屋がスタッフさんからね、あの西寺さんがね、あの楽屋に寄ってくださいっていうふうに電話をね、伝えて受けたんですけど、
人がね、たくさんいるし、多分会いたくない人もいたと思うんですよね。
だから結局西寺とね、再会しないままね、そのまま帰ることに多分したと思うんですけど、あのシーンは。
西寺がね、あの車に乗ろうとしてたらね、見つけちゃうんですよね、土屋をね。
で、駐車場ってその金網越しになんかフェンスみたいなのがあるんですけど、そのフェンス越しにね、話をするシーンなんですけど、演出が良いですよね。
なんか、もちろんね、その土屋と西寺を隔ててるものって、あのもちろんフェンス以外にもあるじゃないですか。
なんかそれがすごいあの形で表現されることによって、なんかめちゃめちゃ良かったなーって思いましたね。
で、そのままね、ラストを迎えてね、まぁなんか土屋自体がどうなっていくんだろうっていう風に思っていたら、またね紙とペン持ち出してラストを迎えるんですけれども。
これ実際の詩小説が原作じゃないですか。だから実際のご本人ってどうしてるんだろうと思って、ちょっとね調べてみたんですよ。
で、そしたらYouTubeで何年か前にニュース番組で特集された伝説の葉書職人みたいなそういうコーナー?なんだろう特集されていて、そこには新作落語のコンクールとかでネタを書いてて、最終選考に残っていたりとかしてて。
なんか退社の早いテレビよりも何度か繰り返し落語とかって長い年月をかけて使われるネタだし、何度も何度も人間を描いていけるような方で活躍されていて。
なんかね、純粋に生きていてくれてよかったとね、なんか変な感想になっちゃうかもしれないですけど。なんか映画見に行ったのに、現実で続いている物語を見て、なんか特別なちょっと感情を抱くっていう、なんか言葉にしづらい、言葉をまだつけづらい感情になりました。
まあ多分安心したのかなと思います。自分の中でも。と同時に、同じ時間軸を生きている人の物語なんだっていうことを改めて感じて、じゃあ自分はどうなのかっていうね。
じゃあ自分はどうなんだろうかっていう風に、なんかちょっと自分の中でまだ消化しきれてない気持ちもあるような、なんかそういうちょっとでも温度の高い映画だったと思います。
というわけでちょっとエンディングになるんですけれども、今回ちょっと俳優陣の話しかしていないんですけれど、でもなんかそれだけ、なんかこう、俳優の厚みがあって2時間ぐらいあるんですけど、結構あっという間に見れた感じがしました。
まあ強いてね、強いてあえて文句を言うなら、上演関数が少ないんですよ。都内で、僕都内に住んでるんですけれど、都内で見ようとしたんですけど、結構やってるところがなくて、やっててもなんかこうヒレにやってるとか。
だから普通の社会人の方とか、この映画を見ようと思ったらどうしたらいいんだろうって思っちゃうみたいな感じがしたので、上演関数が増えてくれたらいいなと思いましたね。
はい、で最後にお知らせなんですけれども、私に話して欲しいこと、やって欲しい企画、相談事など募集しております。
概要欄にあるメールフォームからお願いいたします。
皆様にどうか手触りのある日々を。
かしみやの音を相手はゆうすけでした。
19:16

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