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今週のものづくりニュース Vol.19【AIポッドキャスト回】
2026-09-05 16:10

今週のものづくりニュース Vol.19【AIポッドキャスト回】

🎙️内容
今回のエピソードは、今週のニュースから「すでにあるものと、どう付き合うか」という視点で3本を紹介しました。24年前の時計サーバー1台がオーストラリア最大手の電話を半日止めて880万人を巻き込んだ話・捨てられるはずのPS4からBlu-rayの光学ヘッドを抜き出して50万ユーロ級の原子間力顕微鏡を作った研究者の話・元Waymoの技術者たちが油圧ショベルに後付けキットを載せて運転席無人で現場を掘らせ始めた話。放置した、見直した、足した——どれも新しいものを作った話ではなく、「今あるもの」を主語にした判断の話です。

▼ 紹介したニュース
・24年前の時計サーバー1台が、国の電話を半日止めた
・捨てられるPS4の光学ヘッドで、原子間力顕微鏡を作った
・油圧ショベルに後付けで目と脳を足して、無人で掘らせた

⏱️チャプター
オープニング
24年前の時計サーバー1台が、国の電話を半日止めた
捨てられるPS4の光学ヘッドで、原子間力顕微鏡を作った
油圧ショベルに後付けで目と脳を足して、無人で掘らせた
エンディング

参考👇
https://hackaday.com/2026/08/27/australias-nationwide-phone-outage-was-an-embarrassing-failure/
https://hackaday.com/2026/09/01/hackaday-europe-2026-playstation-4-to-psychometer/
https://www.therobotreport.com/bedrock-robotics-first-operator-free-excavator-deployments-take-off/
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サマリー

今回のエピソードでは、「すでにあるものとどう付き合うか」という視点から3つの事例を紹介しました。24年前の時計サーバーがオーストラリアの電話網を半日停止させた話、捨てられるPS4の光学ヘッドから50万ユーロ級の原子間力顕微鏡を作り出した研究者の話、そして元Waymoの技術者たちが既存の油圧ショベルに後付けキットを搭載し無人掘削を始めた話です。これらは、新しいものを作るのではなく、既存の資産を「放置した」「見直した」「足した」という異なるアプローチで活用する重要性を示しています。ものづくりの現場において、今あるものへの向き合い方が、その結果を大きく左右することを強調しました。

オープニングと番組紹介
どうも、しぶちょーです。 ものづくりnoシテンは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックを独自の視点で解説する番組です。
最初に一つだけお伝えしておきたいんですけど、この番組は、AIが原稿を生成して、それを音声化してお届けしている AIポッドキャストなんですね。
普段のものづくりのラジオとは別のラインで、最新のニュースをAIに整理してもらって、そこにしぶちょーシテンを乗っけた台本を読み上げてもらっている、いわば実験的な番組です。
なので、内容にたまに事実と微妙に違うところとか、ニュアンスが本来とちょっとずれてる箇所が交じる可能性があるってのは、ぜひ頭の片隅に置いておいて欲しいんだよね。
気になった情報は概要欄のリンクから一時ソースを確認してもらえると、より楽しめると思います。
さて今日は今週分のニュースから、既にあるものとどう付き合うかっていう視点でつながる3本を揃えました。
24年前の時計サーバーが引き起こした電話障害
1本目はオーストラリア最大の通信会社で、電話が丸1日止まって180万人が巻き込まれた話。
犯人は24年前に作られた時計のサーバー1台。しかもそいつが今どういう設定で動いているのか、正確に把握している人がいなかったのよ。
2本目は捨てられるはずのプレイステーションフォンから光学ヘッドを抜き出して50万ユーロする原子艦力顕微鏡を作っちゃった研究者の話。
DNAの1本鎖まで見えてる。
そして3本目は元ウェイモの自動運転の技術者たちが油圧ショベルに後付けのキットを乗せて運転席に誰もいない状態でアメリカの現場を掘らせ始めた話。
放置した、見直した、足した。今日は今あるもの主語にした3つの判断の話です。
それでは早速いきましょう。じゃあ1本目いきましょう。
オーストラリアで電話が丸1日止まった話です。
今年の7月8日朝の3時38分、オーストラリア最大の通信会社テルストラのネットワークが突然落ちたのよ。
影響を受けたのが880万人。ビクトリア州の鉄道網が丸ごと止まって緊急通報、日本でいう110番や119番ね、これが604件繋がらなかった。
異常に気づいたのが4時20分。原因の機械を切り離したのが7時11分。影響を受けた機器を全部洗い出したのが10時半。
で全部復旧したのが夕方の4時。半日以上国の電話が死んでたってことです。
で犯人が何だったかっていうとね、時計なのよ。
NTPサーバーっていうネットワーク上の機器に、今は何時何分何秒ですって配って回る装置。
マイクロチップ社のSSU2000っていう型番で作られたのが2000年代の初頭。つまり24年もの。
全面に真空蛍光管の表示がついている。あの時代の機械です。
テルストラはこれを3台で回してて、そのうちメルボルにあった1台が再起動した時に日付を2006年だって言い出した。
なんでそんなことになるかっていうと、GPSのカレンダーが一周して巻き戻るっていう有名なバグがあるのね。
GPSの時刻芯が週の番号を数えてるんだけど、その数え方に上限があって、上限に達すると最初に戻っちゃう。
古い機器はそれを知らないから、巻き戻った週番号をそのまま信じて20年前の日付を出しちゃうわけ。
で、ここからが恐ろしいところ。時刻って認証の土台なのよ。
通信機器同士はお前は本物かを確認するのにデジタル証明書を使うんだけど、その証明書に署名する時の時刻が2006年になった。
すると受け取った側は20年前の証明書?期限切れじゃん!って弾く。
弾かれた機器は通信できない。それが玉付きで広がって国の電話が止まった。機械が壊れたわけでも回線が切れたわけでもないのよ。
全部の部品が正常に動いてて、時計だけがずれてた。それだけで、ですよ。
いやーここまでなら古い機器は怖いねって話なんだけど、本当に刺さるのはこの先なんですよ。
実はこのバグ、とっくに知られてて修正パッチが2020年と2022年に届いてたの。
当ててなかった。なんで当てなかったかっていうと、この機械はもともと上位のサーバーから時刻をもらう設定だったのね。
GPSを直接見てないならGPSのバグは関係ない。だからうちには不要って判断した。
ところが実際はいつかの時点で誰かがGPSを直接の時刻源にするよう設定を変えてた。
そしてその変更がどこにも記録されてなかった。
つまりねパッチを当てなかったのが失敗なんじゃなくて、当てるべきかどうかを判断する材料がなかったのが失敗なのよ。
台帳の上の設定と実機の設定がずれてた。それだけの話なんですね。
私は産業機械のエンジニアなんだけど、これ他人事じゃないんですよね。
現場でちょっと設定変えといたようが口頭で済まされて、それが図面にも台帳にも反映されないまま何年も動き続けるって聞いてるあなたの周りにも絶対あるでしょ。
動いてるから誰も疑わない。
で何かの表紙に再起動した瞬間24年前の自分が出てくる。
テルストラの調査の結論は些細に見える変更でも文書化しろっていう表紙抜けするほど地味な一文でした。
でも880万人民を止めたのは地味なやつなんですよ。
PS4の光学ヘッドで実現した高性能顕微鏡
さっきは古いものを把握しないまま放っておいたら止まったって話だったじゃない。
今度はその逆で捨てられるはずのものを見直したらとんでもないものが出てきた話です。
デンマーク工科大学の準教授で台湾出身のエドウィン・フーさんという研究者がプレイステーション4の中からブルーレイの光学ヘッドを抜き出して原子艦力顕微鏡を作ったのよ。
原子艦力顕微鏡ってのはAFMって呼ばれている装置でねめちゃくちゃ細い針でものの表面をなぞって針の上下の動きを光で読み取って原子レベルの凹凸を画像にする。
半導体のウェハの表面とか細胞の表面とかそういうのを見るやつです。
でこれ市販品だと平均で50万ユーロ。日本円で8000万円とかそのくらいの世界。
研究室に1台あるかないかって装置なのよ。だから世界中に使いたくても使えない研究者が山ほどいる。
フーさんは最初DVDドライブでやったの。DVDの光ピックアップヘッドで針の上下を検出して操作つまり針を横に動かす方は圧電ブザーを流用した電子工作でピーって鳴らすあれね。
あれ電圧をかけると微妙に変形するから超精密なアクチュエーターとして使える。それで達成した分解能が0.39nm。
DNAの一本鎖が取れたDVDドライブと圧電ブザーでですよ。原子の直径が0.1とか0.2なのだから0.39nmっていうのは原子が数個並んだ幅を見分けてるってことね。
その先がPS4なんだけど、なんでPS4なのかっていうと、ブルーレイの光学ヘッドが光の解説限界に届く光学系だからなのね。
聞いてるあなたもちょっと想像してみてほしいんだけど、ブルーレイってディスクに刻まれた150nmくらいの溝を高速回転してるディスクの上で追いかけながら読んでるのよ。
しかもディスクは微妙に反ってるしブレてる。それに追従するために光学ヘッドにはnm単位で動くフォーカスのサーボが積まれてる。
つまり、量産品のゲーム機の中に最初から研究装置レベルの精密機構が入ってたってこと。
フーさんはそれを見抜いて、ハリーの動きの監視をブルーレイヘッドに任せた。結果、従来の研究室用AMのAFMの100倍の速度で操作できるようになった。
早いっていう、生きてる皮膚みたいに時間で変わっていく相手を追える、追えるってことね、ある。
いやーここなのよ、私が一番グッときたのは、この人は安く作ったんじゃない、量産品の中に過剰品質が眠ってることを知ってたんですよ。
ブルーレイヘッドは年に何千万個って作られてて、その一個一個が解説限界の光学球積んでる。
ゲームを読むだけなら正直そこまでの精度はいらない。でもそれを別の用途に持っていくと、50万ユーロの装置と張り合える。
用途は皮膚のナノスケール観察、AFP4C1000の研究なんかに使ってて、機械学習の組み合わせて皮膚の表面から全速を75%の精度で判定できたって話もある。
ストレスと皮膚の関係まで見ようとしてるんだけど、そこは本人がまだ極めて初期段階って言ってるので、期待しすぎないでね。
私AFMは実物を触ったことがないんだけど、それでもこの話が刺さるのは、ものづくりの現場に量産品の中の過剰品質って山ほど転がってるからなのよね。
捨てる前にその部品が本当は何ができるのかを一回見る。それだけで宝が出てくることがあるんですよね。
油圧ショベルの無人化とレトロフィット
さあ最後の3本目。放置したら止まった。見直したら宝が出た。と来たのど、最後は今あるものに達した話でいきましょう。油圧ショベルです。
アメリカのBedrock Roboticsっていうスタートアップが、運転席に誰も乗ってない油圧ショベルをテキサス州とネバダ州の現場に実際に投入し始めたのよ。
作ってるのは元ウェイモ、Googleの自動運転部門にいた技術者たち、CEOのボリスソフマンさんとCTOのケビン・ピーターソンさんが中心で、ベンチャーから集めた資金が3億5千万ドル。
日本円で500億円を超える規模です。 ここがものづくり視点で一番大事なところなんだけど、この会社、ロボットを作ってないの。
作ったのは、Bedrock Operatorっていう後付けキット。 センサーと計算機をひとまとめにしたやつを既存メーカーの油圧ショベルに乗せる。
ショベル本体はそのまま、つまり新しい重機を設計したんじゃなくて、今ある重機に目と脳を足したってことです。
これ、産業機械の世界だと、レトロフィットフィティって言って、実はすごく馴染みのある発想なのね。
古い工作機械に新しい制御装置を後付けするとか、既存のラインにセンサーを足して見える化するとか、設備を丸ごと入れ替えるより圧倒的に安いし、現場が慣れている機械をそのまま使えるから導入の摩擦が小さいじゃない。
ウェイモの人たちは、それを自動運転の技術でやったってことなんですね。
なんで公道じゃなくて建設現場なのかって思うでしょ。実はこれ、自立化の難易度で言うと現場の方が素直なのよ。
公道は歩行者も対向車も信号も無限にあるけど、造成現場は柵で囲われててやることは決まってる。
土を削って運んで盛る。敷地土と盛り土。基礎を打つ前の一番地味で一番量の多い工程。ザクリコンストラクションって会社の現場だと120万立方ヤード、東京ドームいっぱい弱の土をひたすら動かす仕事です。
安全はどうしてるかっていうと完全に放置じゃなくて遠隔で人が監督してる。機械が自分で自分を監視してて詰まったら自分から助けてって連絡してくる。
ジオフェンスとか人検知の具体的な仕様は記事に出てないのでそこは正直わかりません。
ただ造成の初期の初工程ってそもそも人が近くにいない前提で組める工程なのよね。そこから始めてるのは順番として固いと思う。
じゃあなんで今これが必要かっていうと人がいないからなのよ。記事が挙げてる数字だとアメリカの建設労働者は20%が55歳以上で40%以上が5年以内に引退する見込み。
しかも建設業は労働力全体の7.5%なのに職場での死亡事故の20%を占めてる。危なくて人が減っててそれでも道路も水処理場も作らなきゃいけない。
無人化は贅沢じゃなくて現場を続けるための手段になってきてるんですね。
いやー私は産業機械のエンジニアだからこの後付けで無人にするってアプローチは本当に正しいと思うのよ。
聞いてるあなたが現場の人なら多分頷いてるんじゃないかな。現場が一番嫌がるのは慣れた機械を取り上げられること。
新しい機械を入れると操作も保守も部品も全部変わる。後付けならそこが変わらない。機械はそのまま。足すのは判断だけ。
年末までには年末までには複数台を強調させてショベルとブルドーザーとトラックを群れで動かす計画だそうです。
まとめとものづくりへの提言
放置した見直した足した今日の3本全部今あるものが主語だったでしょ。新しいものを作るより今あるものをどう扱うかの方がものづくりでは圧倒的に出番が多いのよね。
今日は24年前の時計サーバーが国の電話を止めた話。捨てられるゲーム機の中から顕微鏡が出てきた話。
そして今ある油圧ショベルに目と脳を足して無人で掘らせた話。この3本をお届けしました。
並べてみると全部新しいものを作った話じゃなくてすでにあるものをどう扱ったかの話だったのよ。
把握しないまま放っておいたら止まった。中身を見直したら宝が出てきた。捨てずに足したら現場が動いた。
同じ今あるものも向き合い方一つで結果がまるで違う。
ものづくりの現場ってさ、新しい設備を入れる日より今ある設備と付き合ってる日の方が煽っとけにいいんだよね。
だからあなたも今自分の現場で動いてるから触ってないものを一つ思い浮かべて。
それが本当はどういう設定で動いているのか一回だけ台帳と付き合わせてみてください。
ズレてたらそれを直すのが一番安い保険になるから。
というわけで今回はここまでとさせていただきます。
私は技術ブログ支部長技術研究所も運営していますのでそちらの方もぜひチェックしてください。
Xの方も毎日ものづくりに関する投稿してますのでよろしくお願いします。
ポッドキョストものづくりのラジオの方も毎週土曜日週一で配信中です。
お時間あればぜひ聞いてください。
というわけで今回はここまで。
以上、支部長でした。
ではでは。
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