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今週のものづくりニュース Vol.17【AIポッドキャスト回】
2026-08-22 16:44

今週のものづくりニュース Vol.17【AIポッドキャスト回】

🎙️内容
今回のエピソードは、今週のニュースから「足りないなら、作り方を変える」という視点で3本を紹介しました。2分の曲をQRコード8個に押し込んだ個人メイカー・揺れる軍艦の上で部品1000点とドローン12機を作った洋上工場・捨てるはずのメモリを巨人が使い回し、小さなメーカーが生産を止めたメモリ高騰。容量が足りない、補給が来ない、部品が買えない——その「足りない」を、足すのではなく「送る側と受ける側の役割を組み替える」ことで乗り越える、ものづくりの知恵の話です。

▼ 紹介したニュース
・2分の曲を紙に印刷——QRコード8個で持ち歩く
・強襲揚陸艦の甲板で1000点を3Dプリント——洋上工場の実証
・捨てるはずのメモリを巨人が使い回し、小さなメーカーは生産を止めた

⏱️チャプター
オープニング
2分の曲を紙に印刷——QRコード8個で持ち歩く
強襲揚陸艦の甲板で1000点を3Dプリント——洋上工場の実証
捨てるはずのメモリを巨人が使い回し、小さなメーカーは生産を止めた
エンディング

参考👇
https://fabscene.com/new/make/paper-tunes-encodec-qr-lora-offline-music/
https://fabscene.com/new/news/firestorm-xcell-uss-essex-at-sea-manufacturing/
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2608/19/news045.html
https://fabscene.com/new/news/pine64-halts-linux-device-production-dram-emmc-shortage/
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感想

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サマリー

今回のエピソードでは、「足りないなら作り方を変える」という視点から3つのものづくり事例を紹介しました。一つ目は、2分の曲をAI音声圧縮技術「Encodec」で符号化し、QRコード8個に収めて紙で持ち運ぶ個人メーカーの挑戦。二つ目は、揺れる強襲揚陸艦上で3Dプリンターを搭載した洋上工場が、必要な部品やドローンをその場で製造した実証実験。三つ目は、メモリ高騰の中、Metaが廃棄予定のメモリを再利用してコスト削減を実現する一方で、小規模メーカーが生産停止に追い込まれる非対称な状況です。これらを通じて、不足を補うのではなく、送り手と受け手の役割を組み替えることで課題を乗り越えるものづくりの知恵が語られました。

オープニングと今回のテーマ
どうもしぶちょーです。ものづくりnoシテンは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックを独自の視点で解説する番組です。
最初に一つだけお伝えしておきたいんですけど、この番組は、AIが原稿を生成して、それを音声化してお届けしているAIポッドキャストなんですね。
普段のものづくりのラジオとは別のラインで、最新のニュースをAIに整理してもらって、そこにしぶちょーシテンを乗っけた台本を読み上げてもらっている、いわば実験的な番組です。
なので、内容にたまに事実と微妙に違うところとか、ニュアンスが本来とちょっとずれてる箇所が交じる可能性があるってのは、ぜひ頭の片隅に置いておいて欲しいんだよね。
気になった情報は概要欄のリンクから一時ソースを確認してもらえると、より楽しめると思います。
今日は今週分のニュースから、足りないなら作り方を変えるっていう視点で繋がる3本を揃えました。
1本目は、2分の曲を紙に印刷して持ち歩いちゃった海外の個人メーカーの話。
QRコードたった8個に曲が1曲丸ごと入っている。
1000倍の容量の壁をどうやって超えたのか、その発想の転換が見事なのよ。
2本目は、アメリカ海軍の教習洋陸艦の上に工場を乗せて、2週間の航海中に部品を1000点点以上、おまけにドローンまで12機作っちゃった話。
波の高さ3.7mの揺れる床の上でですよ。
そして3本目は、メモリの値段が上がりすぎて、世界最大級のIT企業が捨てるはずだったメモリを裏技で使い回し始めた話。
ところが同じ値上がりで小さなメーカーは製品を作れなくなっている。
容量が足りない、補給が来ない、部品が買えない、そんな足りないを足すんじゃなくて、作り方ごと組み替えて乗り越えるものづくりの知恵を辿る回です。
それでは早速いきましょう。
QRコード8個で2分の曲を持ち歩く「PaperTunes」
じゃあ1本目いきましょう。
いきなりクイズなんだけど、2分ちょっとの曲って紙1枚に印刷できると思う。音楽を紙に。
音声ファイルをそのまま2次元コードにしちゃえばいいじゃんって思うでしょ。
ところがこれ桁が全然合わないのよ。
QRコード1個に詰め込めるデータは頑張っても3.3kBくらいで頭打ち。
一方で2分ほどの曲をmp3にするとおよそ2.9MB。ざっくり1000倍の開きがあるわけ。
素直にやったらQRコードが900個近く並ぶ紙の束になっちゃう。
で、これに正面から挑んだのがMake Streamって名前で活動してる海外の個人メーカーでね。
今月の14日にPaperTunesっていうプロジェクトを公開したんだけど、最初にやったことがまた人間臭くていいのよ。
とりあえずZIPで圧縮してみた。結果ほとんど小さくならない。
そりゃそうで、mp3って音の情報をギリギリまで削った状態だからさらに潰す余地が残ってないのよね。
ここで普通は諦めるじゃない。
彼はここで発想を変えた。音の波形そのものを送るのをやめて、符号の並びにしちゃえばいい。
使ったのがメタが公開してるAIの音声圧縮の仕組みでね。
AIに音を聞かせて、音の特徴だけを短い符号の列に書き換えてもらって、再生するときは対になる符号側のAIがその符号から音を作り直す。
これがエンコーデック。いわば楽譜だけ送って演奏は受け取った側にやらせるみたいな仕組みです。
音質の設定を一番下まで落としたら崩れすぎて没。
一段上で手を打って最終的に約21kb。mp3の100分の1以下。めちゃくちゃな縮み方でしょ。
それでもQRコード1個には入らないから8個に割って先頭に番号を振って紙の両面に4個ずつ。
読み取る順番はバラバラでいい設計にしてある。
ちなみに紙じゃなくて無線でもマイコン2枚を直結してルーターもクラウドもなしに飛ばす実験までしてる。
オフラインで完結するのが売りね。
ただここに代償があってね。容量を稼ぐために誤り訂正を一番低い水準にしてるから、
8個のうち1個でも汚れたら曲は二度と戻らない。
しかも紙に残ってるのは音じゃなくて符号だから、同じ複合モデルがないと再生できないのよ。
このどのAIで戻すかまで含めて1セットってところが、私は一番ものづくり的に面白いと思ってる。
10年後にその複合モデルが手に入るかまで背負うわけで、企画が廃止されたら読めなくなる図面と同じ構造でさ。
でここからがものづくりの視点ね。
彼がやったのって結局送る側を軽くしたければ受け側を賢くするって設計しそうなのよ。
これ聞いてるあなたの工場でも本当に毎日起きてることじゃない。
部品に貼ってある小さな2次元コードには品番とロット番号しか入ってなくて、中身の情報は工場側のデータベースが持ってる。
私も図面を書いてて思うんだけど寸法を全部書き込むんじゃなくてこの企画でって一言で受け手の知識に預けるでしょ。
情報を全部運ぼうとすると重くなる。
だからだからどこまでを運んでどこからを受け手に任せるか。
とにかくその線引きこそが設計なんだよね。
だから明日現場で2次元コードや図面を見た時にこれどこまでを運んでどこからを受け手に預けてるんだっけって一回だけ考えてみてください。
この紙の曲私はまだ試せてないんだけど印刷した紙を1枚ポケットに入れて歩くっていう絵面だけでもう十分ワクワクするでしょ。
強襲揚陸艦上の洋上工場で部品を製造
じゃあ2本目いきましょう。
さっきの話は音を全部運ぶのをやめて楽譜だけ送ったから紙に入ったって話だったじゃない。
実はこれと全く同じことを部品の世界でしかも軍艦の上でやっちゃった会社があるのよ。
アメリカのファイアストームラボっていう会社が教習洋陸艦エセックスの艦船に工場を乗せてサンディエゴからハワイまでの2週間の航海中に部品を1センテ以上おまけに飛べる状態のドローンを12機船の上で作っちゃった。
今月5日に発表された話でね。
ただここで船の上に工作機械なんて昔からでしょって思った人鋭い。
その通りで大きな艦には船盤やフライス盤の機械工場が昔からあるのよ。
じゃあ何が新しいのか。
乗せてるのが工場じゃなくて工銃一式が入ったコンテナだってことがまず大きい。
20フィートの拡張機コンテナ2機の中にオイピートの工業用3Dプリンターと温湿度の管理設備、半自動の組み立て台まで詰まってて発電機だけで動く。
港にも補給船にも頼らずに回る工場なわけ。
そのコンテナを揺れる床の上で動かしたっていうのがもう一段すごくてね。
公開中の海峡はレベル5波の高さはおよそ3.7メートル。
南カリフォルニア沖で5年で一番荒れた海だったそうです。
3Dプリンターをやってる人ならわかると思うんだけど造形中に机が揺れるのって一番嫌なやつじゃない?
うちにもバンブーラボが3台あるけど、いやーあの環境で精度が出るのかは想像がつかない。
だからこそ最初に試験編を吸って確かめながら進めたっていうのがいかにも現場のやり方でいいのよね。
で、私が一番唸ったのはドローンの方じゃなくて乗組のリクエストで作った地味な部品の中身なのよ。
例えばアパッチっていう攻撃ヘリの回転翼が垂れ下がらないように支える金具。
主回転翼は一式で50万ドル。羽が1枚どこかに当たる事故で23万ドルが飛ぶ。
その高価な翼を守ってるのがプリントした小さな金具なわけ。金具はお金の話。
現場がもっと助かったのは時間の方で救命動員の点検に使う掃除機の継ぎ。
で、館内にある掃除機の機種ごとに3種類設計して、要望から納品まで数日。
普通の補給手続ならどれだけ待つか分からないやつです。
もっと言うと、図面すらない摩耗したバルブのハンドルは現物から複製、
荷物を固定する金具のゲージ、つまりジグまで吸ってる。とにかく地味。
でもこの地味さこそがものづくりの本丸なんだよね。
ここがものづくりの視点なんだけど、この船が積んでいったのって、
部品じゃなくて作り方、つまり図面データなのよ。
倉庫に何千点も予備部品を積む代わりに、作り方だけを持っていって、
必要になった瞬間に必要な分だけ形にする。
さっきのペーパーチューンズで音の代わりに符号を運んだのと構造は全く同じでしょ。
産業機械の世界でも装置が止まってる理由を聞くと、
部品待ちですーってことが本当に多いのよ。
海外製の補修部品なんて取り寄せに何週間もかかるのがあるあるじゃない。
だからこれは軍の話じゃなくて、工場の話として聞いてほしいのよ。
もちろん材料の強度とか品質保証とか、
船の上で吸ったものをそのまま使っていいのかって議論は当然あって、
記事にも材料や検査の細かい話までは書かれてない。
そこは要注目なんだけど、
補給が来ない場所で必要なものを必要な分だけ作るっていう発想は、
もう実証の段階に入ったってことです。
聞いているあなたの現場の取り寄せ待ちのうち、
図面データと1台のプリンターで潰せるものが何割あるか、
一度数えてみてほしい。
メモリ高騰と巨人の再利用、小規模メーカーの生産停止
じゃあ3本目いきましょう。
ここまで要領が足りない補給が来ないって話を、
作り方を変えることで乗り越えてきたじゃない。
じゃあ材料そのものが高騰して買えなくなったらどうするのか。
今それが起きているのがメモリでね。
話の入り口はサーバーのメモリの寿命のずれなんですね。
データセンターのサーバーって4年か5年で丸ごと入れ替えるんだけど、
中に載っているメモリの寿命は業界で言われているところだと10年から12年。
つまりサーバーを捨てる時点でメモリには寿命が半分残っている。
これもったいないと思わない。
でそれに本気で手をつけたのがメタ。
フィースブックの会社ね。
7月に論文を出して体液サーバーから外したDuty4っていう世代のメモリを
数百万台規模のサーバーに外付けで増設し直してるって公表したのよ。
使ったのはCXLっていう接続企画。
ざっくり言うと外付けの口にぶら下げたメモリをOSから
メモリ増えてるしか見えないようにつなぐ技術です。
手元に8ギガ外付けで1ギガ足せばOSは9ギガとして使う。
これでサーバーの台数を25%減らせて運用コストも下がるっていうのがメタの主張でね。
いやー25%は本当にでかいでしょ。
じゃあなんで今まで誰もやらなかったのかっていうと
去年までは単純に割に合わなかったの。
外付けの仕組みにお金をかけるより新しいDuty5を買い足す方が安かった。
ところがDuty5の値段が上がってこの損得がひっくり返った。
メモリの値上がりが逆に再利用後押ししたっていう皮肉な構図ってことです。
ただしねこれは誰でも真似できる話じゃない。
メタはチップも基板もサーバーも自社設計でOSの中身まで自分たちで改造している会社でしょ。
帯域サーバーから集めたメモリってメーカーも速度も種類もバラバラなのよ。
それを1枚の増設カードに8枚載せるなら8枚とも同じ仕様で揃える必要がある。
だから設計の順番が逆転するの。
まず倉庫に何が残っているかを数えて多数派に合わせて部品を選ぶ。
専門家曰くこの組み合わせを間違えたら経済的なメリットは消えると。
在庫から設計を始めるって設計者としてはちょっと背筋が伸びる話でね。
同じメモリ口頭の嵐をまるで逆の立場で喰らっている会社もあるのよ。
パイン64っていうLinuxで動く電子ペーパー端末やスマホを作っている小さなオープンハードの会社。
ここが今月17日にメモリとストレージが足りなくて高い。だからLinux機器の追加生産はしませんって発表した。
在庫はあと3ヶ月分くらい。再開するかは2027年の半ば以降の部品の値段次第だっていうのよ。
同じ値上がりで巨人は裏技を手に入れて小さな会社は製品を畳む。
この非対称さが今週一番ゾッとしたところなのよ。
ここがものづくりの視点なんだけど結局この話って部品の寿命と製品の寿命は別物だってことに尽きるのよね。
サーバは部品の方が製品より長生きして捨てられる側。パイン64は逆で部品が先に消えて製品が作れない。
で産業機械みたいに10年以上メンテしながら使う装置に3年で集成上から消える部品を乗せたらパイン64と同じ事故が起きる。
私も設計する側だからこの部品の入手性って性能や価格と同じくらい怖いのよ。
だから聞いているあなたがこれから何かを設計するときその部品が5年後に買えるか代わりの品があるかそこを図面を引く前に一度だけ疑ってみてください。
足りなくなってから慌てるより作り方の段階で逃げ道を仕込む。今週の3本は全部その話だったんだよね。
まとめとエンディング
今日は2分の曲をQRコード8個に押し込んだ個人メーカーの話。揺れる軍艦の上で部品を先天作った養生工場の話。
そして捨てるはずのメモリを巨人が使い回し小さなメーカーが生産を止めたメモリ口頭の話。
この3本をお届けしました。並べてみると全部足りないものを足さずにどう乗り越えるかって話だったのよ。
音を運ぶ代わりに符号を運ぶ。部品を積む代わりに図面データを積む。新品を買う代わりに寿命の残った部品を別の口から繋ぐ。
足りないときに足す以外の手を持ってるかどうか。それがこれからのものづくりの強さになってくるんだよね。
だからあなたも今抱えている足りないを一つ思い浮かべてこれ足さなくても済む作り方はないかって一度だけ疑ってみてください。
その問いが設計の引き出しを一段増やしてくれるからね。
というわけで今回はここまでとさせていただきます。
私は技術ブログ支部長技術研究所も運営していますのでそちらの方もぜひチェックしてください。
Xの方も毎日ものづくりに関する投稿してますのでよろしくお願いします。
ポッドキョストものづくりのラジオの方も毎週土曜日週一で配信中です。
お時間あればぜひ聞いてください。
というわけで今回はここまで。
以上支部長でした。ではでは。
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