ミシマ
じゃあどういうものなのかっていうことを、実際にこの日のイベントから平尾さんが説明してくれている部分、ちょっとだけ実際の音声を聞いていただこうと思います。
平尾
そこは理屈じゃないから、まずちょっと100回振ってみっていうことは必要だと思います。
バットにしろ、ボールでも、とにかく100回蹴ってみって、どうやったらいいんですか?どうやったらいいんですか?って言葉で説明できないですよね。
後藤
コーチとか監督とかね。
平尾
とにかく回数こなさなあかんかったりもするんだけど、それを100回と上がるっていうんじゃなくて、とにかく感覚でつかまないといけないから、
この3日間、1日、例えば100回蹴ってみて、その後話しようみたいな感じだと目標ができるわけですよ。でもそれも理不尽なわけですよ。
ほんにわからへんもん蹴り方ってやるから、そういう加減が大事だと思うんですよね。
心の持ちを大事にした指導、あるいは取り組み、あるいは科学的なそういう考え方もちゃんと取り入れて、
だからもう3.0って言うけど、わりとその程度の問題をしっかり考えましょうっていうようなところで、
まあ理論、こうすればいいって答えはないけども、3.0を仮にそう作ると、そこでみんなあれこれ試行錯誤できるんじゃないかと。
だから本人も、これからのスポーツ考える上での下敷きにしてくださいっていうふうには書いてあるんですけど、
まあ程度考えましょうよ。心も科学も大事だしっていうようなことなんですよね。
後藤
難しいですよね、教えるのってね。
だって技術って何回もやらないと上がってこないですもんね。
だけど、何て言うのかな、たぶん100回振ってる奴ってスイング滑らかになってくるはずなんですけど、
当たるかどうかはフィールの部分だったりするんで、そこがまた何かちょっと違う、何て言うか、布で言ったら違う方向の糸なんですよね、技術とはね。
そこを何か教えるのは難しくて、音楽とかでもそうなんですけどね。
音楽ってもう本当に、だって頑張ったっていい曲できないですからね。
と思いますよ、メロディーとか。ただ、頑張らないと楽器上手くならないんだよみたいな。
平尾
なるほど、なるほど。
後藤
そうそう。思いついたときに、もちろん楽器が弾けなかったら、その楽器を使った音楽的なボキャブラリーがないんで、
いくらイメージがあっても言語ができないみたいな。思いついてるんだけど、自分では表現できないんだよなみたいな。
そういうのもあったりとかして、すごい難しいんですよね。すごいアイデアを持ってる奴がイチロー並に体が動くとは限らないみたいな。
イチローみたいに楽器界のイチローだけど、音楽的なセンスが全くないって可能性もあるんですよ、だから。
分かります。手が動くことと音楽的なしなやかさは別の話なんで、そこがすごく難しくて、
だから布として良くないといけないみたいな。その難しさがあって、僕は不器用なんで、どんだけやっても早く弾けたりしないんですよ、ギターとか。
無理だなみたいな。指も短いしみたいな。
そしたら別を生かすしかないっていうか、僕がバンドを組んでるのはそういう理由っていうか。