早川精機工業の概要
今回の放送では、自動車部品や航空機部品など多岐にわたる金属加工を手掛ける早川精機工業にスポットを当てます。
同社の製品の中でも特に重要な役割を果たす、ジグについて詳しく解説していきます。
ジグまたは自工具と呼ばれる製品は、製造現場において欠かせない存在でありながら、一般的にはあまり知られていないですよね。
製造業の沿路者の力持ちともいえる自工具の世界を早川精機工業の技術と実績を通じて深く掘り下げていきます。
同社が自工具製作によって培ってきた加工技術への向上や取り組みや高精度を実現するため、技術開発についても詳しくご紹介します。
精密加工を支える重要な自工具について、その仕組みから製作技術までわかりやすくお伝えしていきます。
早川精機工業の碓氏社長、辻さん、大山さん、清水さんの4名から今回はお話を聞いております。
早川精機工業に行っていろいろお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
会社の製品とか、何を作ってどんなふうに世の中に貢献しているかというのが、また作るときのこだわりみたいなのがあれば教えていただきたいなと思うんですけど。
一般的に機械部品と言われるものが作られています。
機械部品って何でしょうってことなんですけども、例えば金属加工で量産加工をするとき、そのときは機械を使いますよね。
あと機械に乗せる材料がいりますよね。
その材料と機械を同じ位置で使うかとか、位置決めをするときにすごくいるぞっていうものを弊社で作らせていただいています。
それが軸っていうやつですか。
量産する品物を掴むものが軸でしたり、あと量産しているものを測るものがゲージであったり、それはもう一桁ですね、非常に精度が立ったりします。
同じ分野にいれば伝わるんですけど、大きく料理屋さん、ご飯屋さんで例えることがあるんですね。
お客さんは先のお客さんに販売するわけですけど、その先のお客さんっていうのはご飯を食べに来るお客さんですよね。
うちのお客さん、メーカーさんはご飯を提供する側ですよね。
お客さんはその商品が市場に出回る商品にはなっているんですけど、
僕らの商品はそのお客さんがその料理を作るための道具を作るので市場には出ないんです。
それがちょっと説明に難しいポイントになってくるかなと思って、
僕らはお客さんが料理を提供するその料理を作るための道具、よく切れる刃物だったり、その刃物を守るまな板だったり、火にかけても大丈夫なフライパンだったり、
そういうものを作っているよという説明をしますね。
調理器具がいいとおいしいものができるし、また繰り返し声をかけてもらえたりするので。
それがないと物ができないという大事な部品ということで、そういう認識でいいですかね。
たぶん、そういう道具がなかったとして物を作ろうとすると、すごく時間がかかったり、繰り返し精度とかでよく言いますけど、
簡単に付け替えたりできなくて、一回一回位置を決めたりしないと、本来は同じものができないけど、
そういった軸を使うことによってそういったのが非常に簡単にできるというか、
そういう生産性を上げるための道具ってそんな感じかなと思います。
製作する上で難しさというか、これは特殊だなとか、そういうのってあるんですかね。
単純に言ったら精度ですよね。薄いものだったりとか、長いものだったりとか、そういったものはないと思いますね。
薄いもので言うと、まず削りに行った寸法で変形を起こしやすいので、
加工上プログラムはあってても、実際加工するとそのように維持してくれていないというところが難しさに直結しますし、
長いものも同様で曲がってきたりとかですね、削りですね、そこら辺もあるので、
そこを考慮しながらどう加工を進めていくかというのは難しさかなと思います。
そういうのを蓄積していっているという感じですかね。
そうですね。繰り返しで、過去に似たようなこういうものがあったな、こういう時こういう加工をしたなというのが
データだったり記憶だったり残っていれば、それがノウハウになってくるので、それに習って加工していっています。
あとは材質にもよってきますよね。
最近難しいという材質はどんな材質ですか?
最近ということに限らず、常に柔らかすぎるのと硬すぎるのが難しいです。
柔らかすぎるのはなんで難しいんですか?
薄物とか長尺物と似たような感じになるんですけど、まずその姿で維持してくれない、柔らかいということなので、
その寸法に仕上げていくこと自体が難しくなっています。
加工するために負荷を与えると変形しちゃうので、
思ったように寸法が収まらない。
逃げちゃったりとか。
逆に硬すぎてもそういうことが起きるので、思ったように削れない。
どっちか両極端、どっちもに振っちゃえばやっぱり難しい。差は増していくんですね。
難しさを克服するために、それは加工機なのか試行錯誤もあると思うんですけど、
どんなふうにそういった課題を乗り越えていくというか。
そうですね。加工機もそうです。やっぱり工具もいろいろな工具があるので、
うちが使っていない工具、工具屋さんに聞いたりしますけど、
こういう材質だったり、こういう案件、どんな工具が加工実績であるとかですね。
そこらへんのヒントはもらったりしない。手探りですよね。
なるほど。どのくらい精度がいるのかとか、そんな話を聞かせてもらえたらありがたいですね。
これまでは100分台で、ミクロンオーダーのものも何割か上がってきていたんですけど、
ちょっと最近もう一桁上がってきているサブミクロンの領域ですね。
そういったニーズというのが増えてきています。
そもそも工作機械の性能を上げるとか、他にどんなことがあるんですかね。
加工の方法にその辺が改善するというのもあるんですかね。
加工条件、いろいろ検索域を変えたり、石の回転、青の回転、送りとかそこらへんも、
どこがマッチするのかは手探りなので、そこにトライしています。
それは材質とか、形状とか、それにもよるけども、その辺は手探りで試しながら。
機械の進化と投資
それをデータに残していって、後にノウハウになってきています。
これからもう時代進むと、もっともっとそういう傾向になってくるんですかね。
作る加工機もそうですけど、それを保証する測定機も追従していかなくてはいけないので、
作れるよって言えるってことは、保証できていないと作れるよって言えないので、
両輪で追いかけていかないと。
測定機もやっぱり更新していかなければいけないということですね。
金かかりますね。
金かかります。
設備投資は社長さんに聞いてみたらと思いますが、
新しいものを入れるっていうことも結構大事そうなんですけど、
その辺はどうお考えなんですか。
新しいもの、私のイメージですと、
新しいものはスムーズにものができるかなと思います。
例えば古い機械を使い続けるっていうのも非常に大事なことっていうか、
いいことだと思うんですよね。
古い機械を使うってことは、癖がどうしてもあると思います。
朝は寸法が出ない。
朝やっているうちに昼ぐらいから使えるようになるとかですね。
そういうことはあると思うんですけど、
今の新しい機械は温度補正ですとか、いろんな機能が入っていますので、
朝8時にボタンを押したら、もう8時半ぐらいから加工ができるとかですね。
非常に効率は良くなりますし、生産性は上がります。
それから測定なんかで言いますと、
自工具の重要性
今は光でものを測るっていうのが非常に精度良くと言いますか、
さっき高山が言ったサブミクロンの領域のものが測れるものが
だいぶ出てきているように感じまして、
最近そのあたりも調子をして、
ちゃんと測れるようにチャレンジしようと思っています。
測れるっていうのは、買ったらすぐ測れるわけじゃなくて、
やっぱり測って、大丈夫だなっていう自信を持つことが大事だと思いますので、
機械もそうなんですけど、買ってすぐ効果が出るってわけじゃなくて、
使う人がちゃんと使えるようになるっていうのが非常に大事で、
少し気長にと言いますか、待っているところはありますね。
そのうちできるようになって、ちゃんとできますって
みんな自信を持っているようになるという感じじゃないかなと思っていますので、
基本的に先行投資が大事です。我々の会社ですとそう考えています。
光で測るんですね。
機械を買ったらそのまますぐ使えるってわけでもないってことですね、今の話だと。
買えばすぐ使えるもんだという、素人ながらに思うところですけど、
なかなか難しいんですね。
やっぱり今までは復興加工と呼ばれるもので、
固定収入をやったりっていうのを進めてきたんですけど、
いわなくステージの精度でなると、
そして先ほどみんな言ってたような測定しないと。
やっぱり測定機に製造国がついていくしかないなと。
測れる以上は頑張っているしかないので、
本当にその精度が保証できるまで、
一回できましたっていうのは多分できちゃうんですよね、その場限。
継続して1ヶ月後に再現性を求めると、
やっぱり今までの勘だけじゃ難しいなと。
データ取って記録して、何したらそうなるんだっていうのは必要かなと思っています。
条件だけ決めればいいっていう問題でもないんですか?
そうですね。やっぱり刃物と石の切れ具合だったり、
なかなか数値化しづらい部分も多いなと。
切れ具合?違うんですか?
違いますね。もう一桁精度良くってなると、そういうところも重要だと思います。
工作機械だけじゃなしにそういったところにも依存するというところで、
やっぱり工作機械さえ新しくなればいいかという問題でもないということですね。
今回は早川製機工業で製作している自工具について話をしていただきました。
私たちの身の回りにあるものというのは、その製品だけしかわかりませんけれども、
その製品を作るために必要な部品とか、そういった補助具というものも非常に重要なものなんですよね。
私たちが目にすることもないそういった自工具を作っているということで、
精密なものにはさらに精密な自工具も必要だということを教えていただきました。
その精密さというのは、工作機械が良ければ精密なものが作れるというわけではないんですよね。
これは大堀研磨工業でも同じようなことを言ってみました。
いろいろな工夫がある中で、早川製機工業さんは工具の切れ具合というのも試しながら加工するということを言ってみました。
そして何より一番大事な測定器だということも言ってみましたね。
確かに測定できないものが正確な値が出ているかどうかなんていうのはわかりませんよね。
測定の進化
測定器はこれからどこまで進化して測定できるようになって、
それが身近なものを作るときにどれだけ反映されていくのかということはすごく興味深いですね。
さて次回は後半をお届けします。
早川製機工業さんが取り組んでいる特徴ある取り組みとして、
工作機械を扱うプログラムをその工作機械を扱う方が作っているということがあるんですよね。
ちょっとその部分についてもお伝えできたらなというふうに思っています。
この番組未来をつなぐものづくりは岐阜県の製造業を支える人たちの熱い思いや工業広報の様子などをお伝えしていきます。
毎週月曜日4時に配信予定です。
ではまた来週楽しみにしてください。ありがとうございました。