1. 国際政治学者・三牧聖子のCatch Up
  2. サッカーW杯、イラン出場の裏側
サッカーW杯、イラン出場の裏側
2026-06-09 10:01

サッカーW杯、イラン出場の裏側

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授で国際政治学者の三牧聖子さんによるニュース解説です。日々の国際情勢を分かりやすくお伝えします。

※RKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』で毎週火曜日に放送したものです。

田畑竜介
Groooooow Up

公式ホームページ ⁠https://rkb.jp/radio/gu/⁠

公式X ⁠https://x.com/rkbgu⁠

公式Instagram ⁠https://www.instagram.com/rkb.rkbgu/⁠

#田畑竜介 ⁠https://x.com/tabacchi_rkb

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

国際政治学者の三牧聖子氏が、イスラエルとアメリカの関係悪化、トランプ前大統領とネタニヤフ首相の対立、そしてワールドカップにおけるイラン選手への入国制限問題について解説。国内選挙を控えた両国の指導者が、戦争の長期化やスポーツへの政治的干渉を引き起こしている現状を指摘し、スポーツと政治の切り分けの重要性を訴えている。

00:00
この時間は日替わりコメンテーターが独自の切り口で多様な視点を提案するCatch Up。
毎週火曜日は国際政治学者の三牧聖子さんです。
三牧さん、おはようございます。
おはようございます。
イスラエルとアメリカの関係悪化
中東情勢がまたイスラエルとイランが応酬しあっているというような状況になっていますけれども、
ますます停戦という方に遠のいている感じがしますね。
おっしゃる通りなんですが、イスラエルとイランがまた戦い出したことに加えて、
アメリカとイスラエルの間の亀裂問題も深まっていて、
数日前にですね、イスラエルに対するアメリカの脅威認識、脅威の評価が最高レベルに引き上げられたんですね。
こうして一緒に戦っている相手が、そうした脅威になるということの根拠が、
アメリカの国防総省の人に対して、
イスラエルがですね、携帯電話とか通信を傍受できるソフトウェアを秘密にインストールしていたとか、
かなりアメリカ政府に対するスパイ活動を強めていたと。
これはアメリカも当然知らない内容があって、最高レベルにイスラエルの脅威を引き上げたということなんですが、
これがちょうどアメリカがイランと停戦交渉している時期と重なっているわけですね。
つまり、イスラエルとしては戦い続けたいわけなので、
アメリカが自分たちに望ましくない方法で、イランと和平を結んでしまったら困るということで、
スパイ活動をしていたということで、これ今アメリカでもかなり大激震が走っているというような感じですね。
トランプ前大統領とネタニヤフ首相の対立
これまではイスラエルとアメリカというのは良好な関係なのかなと思っていましたけど、
これ亀裂が走っていった場合、今後どういう両国の関係性になっていくんですかね。
これも大体今の話と、イスラエルの脅威認識を上げたというところと重なる時期なんですが、
トランプ大統領がネタニアフ首相に対して、もういい加減にしろと。
やはり国民の不満も高まっていて、中間選挙もどんどん迫ってきて、半年切ってるわけですね。
トランプ大統領としてはアメリカの勝利とそれなりに言える方法で、いつかは停戦、終戦したいんですけども、
イスラエルはむしろ攻撃を拡大していて、国民の間では、一体誰が今アメリカの大統領なんだと。
ネタニアフ首相なのか、トランプ大統領なのか、トランプ大統領はネタニアフ首相に何も言えてないじゃないかという不満が高まっていて、
これはトランプ大統領嫌いなタイプの批判ですよね。
弱く見られてるということですので、いや俺はネタニアフにガツンと言えるんだと、もういい加減にしろと。
しかしその電話をした後にも、イスラエルはイランやレバノンに対する攻撃をしていますので、
トランプ大統領が強く出たけどそれを聞かないネタニアフ首相、今国民はトランプ大統領、結局ネタニアフ首相を従わせられていないと。
その視線にトランプ大統領がどう答えるかですね。
さらに強力に、例えばこんな感じだと武器支援しない、軍事支援しないとか、何か実質的な事柄を上げてイスラエルに圧力をかけるのかどうか注目されてますね。
トランプ大統領も中間選挙を控えてますけど、ネタニアフ首相もイスラエルの中での総選挙が10月までにどこかで行われるということで、
向こうも引くに引けないような状況なんですね。
おっしゃる通りで本当に選挙っていう国内事情でこの戦争、私たちも大きな影響を受けているこの戦争が長引こうとしたり停戦に向かったりしているというところで、ネタニアフ首相はやっぱり勝利したと。
イランに勝利して核開発なんて絶対させないようにさせたという大勝利をお土産にして選挙を戦いたい。そうじゃなければ負ける。
負けたら自分はいろんな汚職の罪等で裁かれてしまいますので、ネタニアフ首相はネタニアフ首相の事情で戦争を続けてイランに決定的な勝利を収めたいと。
この辺ですごくトランプ大統領と食い違ってるわけですね。トランプ大統領はダラダラと続ければ続けるほど国民には不評になるわけですので、この辺りの事情も本当に停戦の行方を左右しそうですね。
ワールドカップにおけるイラン選手への入国制限
今の話聞いてると、ウィンウィンの解決策はなさそうな感じですね。
世界にとっては早くやめてほしいのがウィンですので。
そして今度の木曜日、日本時間は12日になりますがワールドカップがアメリカで開幕しますけども、そこにイラン代表がとりあえずメキシコに入っているような状況ですけどね。アメリカにもうまく入れるような仕組みになってるんですかね。
本当に戦争が続いている中でもやっぱりスポーツっていうのはそこのスポーツのそこの場は平和で、そして公平に扱うというのがホスト国の大原則なんですが、そもそもイランの選手、アメリカで試合があるのにメキシコに向かっていることがまず一つおかしいわけですね。
トランプ大統領が今回イランの選手は入れると。ただ試合がある当日に入って、試合がある当日に出国しなきゃいけないと。そういう条件を課してるんですね。これは大変ハートですよね。本当に大きな負荷がかかると。さらに選手は入国していいと。ただスタッフは多くが入国できない。
そうした医療チームとかコーチ等も含めて入国できないと。そうすると本当にフェアに戦えないと。アメリカは本当にホスト国の資格があるのかと。これはですね実際イランに批判的な国も含めてやっぱりスポーツにそうした政治を持ち込むっていうのはどうなんだという本当にこれはワールドカップの精神を揺らがすような話であると思いますよね。
そうですね。そこに関してはフィファとしても断固として抗議をしてほしいなって思う部分なんですけど、ただこのフィファが割とトランプさんにこうべったりというか。
はい。だからここみんなスポーツファンからも批判が高まっているんですね。今年フィファ平和賞というのを創設してトランプ大統領にあげると。トランプ大統領はノーベル平和賞をもらえなくてちょっと昇進でしたのでじゃあフィファが作ってあげるよというくらい非常にトランプ大統領に近いと。
でもそれは個人でいいと思うんですけども結局フィファとしてフィファの精神を踏みにじるようなそうしたホスト国の行動があったことに対して、あることに対して何も言わないということになればやはりそこでスポーツと政治、スポーツと大国の結びつきが問題にされざるを得ないと。
やっぱり今後フィファって本当に公平中立の組織なのと。ワールドカップってどういうイベントなのっていう本当に存在意義を揺るがしかねないことですのでここは断固としてきちんとトランプ大統領に公平に選手を扱うように警告なりしてもらいたいところですよね。
このワールドカップの成功っていうのはトランプさんの支持率だったりとかそういう自分の選挙に向けたポイント獲得みたいなことにはなるんですかね。
トランプ大統領としては今年独立宣言から250周年でいろんなイベントもあってワールドカップも成功させたと言いたいところのようなんですが、実際にはイランの選手以外に先ほど入ってきた情報でアフリカのソマリアのレフリーの方も入国拒否されたと。
トランプ政権ですねイラン以外にもいくつかの国を安全上脅威の国とみなしていて入国制限していると。実際非常に著名な優秀なレフリーがそうした国を理由に入れないということになれば本当にトランプ大統領の株を上げるところではないですよね。
ひょっとしたら最も失敗した政治的な意味においてですね政治が入ってきて失敗したワールドカップということに本当になりかねないとまだ始まってもいないのに問題が山積しているような状況ですね。
国際的な評価っていうところはね大きく下げてしまうことにもなりかねませんからしっかりここはスポーツと政治ってのを切り分けて判断してほしいですね。
おっしゃる通りですね本当に。
わかりました。美牧さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は国際政治学者の美牧聖子さんでした。
10:01

コメント

スクロール