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この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
水曜日は、スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
日本代表のワールドカップでの躍進
ワールドカップ、すごかったですね。日本頑張りましたね。
いやー、本当によく追いつきましたね。
あの、共合国、ホランダに対してね、2点リードされてるのが、
あ、2点じゃない、ごめんなさい。
1点、2回リードされてるのが、2回とも追いついて、
最後は後半44分ですからね、見事でしたね。
でもあの、この強さっていうのがね、本当にもう、
ここ30年で、日本こうなったんですよね。
30年前っていうのはもう、
ワールドカップ出たって、それだけでもう涙流して喜んでたぐらいの。
ただ、その頃に小学生だったうちの子供たちがね、
なんでアルゼンチンに負けちゃうの?とか言ってたんですよ。
その時に私なんかね、お前バカじゃないか、お前。
アルゼンチンに日本が勝てるわけないじゃないんだよ。
言ってたのが、今やもう全然変わりましたね。
その可能性も出てきてますからね。
どこの国と戦っても、別に負けるとかは限らない。
そうそう、ブラジルにも勝ちましたし。
これはすごいですね。
ですから、次のチリニア戦、きちんと勝ち点3を取って、
それでスウェーデン戦も勝って、
それで次、モロッコちょっと強いですからね、
ブラジルと行ければいいですね。
どっちにしろ強いですね。
まあ、そりゃそうですね、ワールドカップ。
でも、強いですけれども、日本も強いっていうのがよく分かりましたね。
アメリカの商業主義とチケットの高騰
ただ、これだけ喜んでられないのが、今回の大会ですね。
やっぱりちょっとアメリカの資本主義がひどいですね。
何ですか、ダイナミックプライシングとか。
これを参ったと、アメリカ対パラグアイの試合で、
入場料が2700ドル、43万円になったんですよね。
これはカタールでやった時の決勝戦の料金よりも上回ってるんですよね。
予選なのにね、まだね。
予選グループリーグ段階でね。
これ、予選フィファがやってるんですよ。
フィファのホームページで、
転売でダイナミックプライシングということで、
値段を自由につけてくださいっていうことになってるので、
今、決勝戦では230万ドルという値段がついてらっしゃって。
230万ドル!?
そうですね。
多くじゃないですか、じゃあ。
3億7千万円ですね。
誰が見るんですか、もう。
誰が見るんですかって言いたくなる。
本当にこれをね、
要するにフィファのホームページでこれができるということは、
主催者がダフ屋をやっているということなんですね。
チケットを持っていて、
チケットを売れる人がダフ屋を応援しているわけですよ。
こんなことはありえないことでね。
これ日本でもしこれやったら、すぐに逮捕ですよ。
どんなコンサートのチケットなんかでも、
それを工程料金よりも高く売ったら、
それはダフ屋行為として逮捕ですよね。
それをダイナミックプライシングとかって言えば、
新しい変な名前つけちゃって、公認してるって。
これを認めているフィファっていうのは、
何考えてるんだっていうことですね。
さすがにアメリカの司法省もちょっと動き出しまして、
ニューヨークとニュージャージの司法長官が、
フィファに公式に文書で回答を求めたらしいですね。
要するにこのシステムはおかしいんじゃないか。
どういうシステムになっているのかと、
値段をどうするのかということですね。
ただチケットに関する考え方っていうのは、
確かに我々とアメリカとの考え方は違うのがありまして、
例えばヨーロッパでも考え方は違うんですけどね。
ヨーロッパの場合はね、コンサートなんかのチケットだったら、
開始の日が近づけば近づくほど安くなるんですよね。
要するにまだ席が余ってるっていうときには、
どうしてもそれを売った方がいいから。
要するに航空券なんかでも安くなるときはありますよね。
席が。それと全く同じなんですね。
ところがアメリカの場合は、
例えばブロードウェイなんかのミュージカルなんかでも、
別にチケット販売店っていうのが別にあって、
それをチケット売り場から買った価格よりも高い価格で売っている。
どのくらい高いのか、あるいはどのくらい安く上がってるのかというので、
見る人が選べるということなんですね。
要するに値段を選べて、会場に入ったときに隣の人と、
隣の人と値段が違う価格で入ってるっていうのは常識的になってるんですよ。
日本じゃお菓子なんてそんなに安く買ったの?
ずるいと思うじゃないですか。
その感覚はないんですね。
その感覚を大きく推し進めたのがダイナミックプライシングで、
それに乗っかっちゃったのがFIFAだということになりますね。
スポーツの商業化と文化の変化
FIFAが乗っかったのは何かというと、
さっき230万ドル、3億7千万円のチケットが出てるって言いましたけれども、
FIFAが15%取るんですね。そこから。
もう完璧にダフ役をいいですよ、これは。
ですから、もしも230万ドルのチケットが売れたとするならば、
1億1千万円、69万ドルの収入が入るんですよ。
だからチケットを持っていて売っているところが、
ダフ役を別にやって、さらに儲けていると。
これはね、なんというかスポーツと言えないですね。
ほんとそうですね。エイリー単体として儲けに走っちゃう。
最近はアメリカではドジャースのチケットも高くなったので、
これアゼントしてますけれども、前にもちょっとここで申し上げましたけれど、
私が初めてメジャーリーグ取材に行った時、
ヤンキースタジアムは外野1ドルでしたからね。
カブスは50セントでしたからね、外野が。
それで野球なんかは安くみんなが見られないとダメだという、
そういう思想があったわけですよ。
ところがそれがいちど間にか消えてしまって、
それでシーズンチケットを持っている人にほとんどシーズンチケットを売って、
行けない時はそれを戻せばそれをまた高く売れるという、
それがアメリカのシステムになっているのをそれを真似て、
FIFAもダイナミックプライシングとかなんとかっていう、
何がダイナミックだって言いたくなる。
だから日本からアメリカに行って応援している人本当に偉いと思いますけれども、
すごい価格で行ってますね。
交通費も高ければスタジアムの料金も高いっていうので、
スタジアムの水がボトルで1660円。
水1本が。
ナチョスが3800円。
これはサッカーを楽しむレベルじゃないですね。
王公貴族だけしか行けないというようなところになりまして、
サッカーというのは貧しい人でも誰でもできるからいいんだと、
ボール1個あったらできるんだと、それをみんなが見て楽しむんだという、
そういう文化が消えましたね。
スポーツの公共性と今後の課題
そこの中で日本が強くなったっていうのは悪くないことですし、
ただNHKにも一言言いたいんですけどね、
全部中継していますって4Kテレビ持ってないと見られないっていうのはやめてほしいですね。
それなんか4Kテレビ買えって言ってるようなもんですよね。
どうせなら衛星放送だけでやってほしいと思いますし、
民間放送の人たちも頑張ってほしいと思いますけれども、
ですけれども今にね、これも多分有料放送にほぼなってくると思うんですね。
ですからスポーツというものが、
いったいどんな風な文化が誰のためのスポーツなのかということを、
そろそろ考え直す機会でもあるでしょうし、
それからヨーロッパなんかでは、
ユニバーサルアクセスということで、
誰もが見られるスポーツでないとダメだということが、
国会の審議でも通ってますから、
日本でもやっぱり国でそういうことを決めて、
公共の文化であるっていうものは、
一部の人が独占しちゃダメだというような法律でも作ってほしいですね。
そしてFIFAを訴えてほしいですね。
だって主催者がダフェやっちゃダメですよね。
それはダメですね。
次戦への期待と番組の締め
わかりました。田口さんありがとうございました。
はいどうも失礼しました。
日本頑張れね、でもね。
そうですね。第2戦は今度の日本時間日曜日に行われます。
中日野戦です。
田口さんありがとうございました。
はいどうも失礼しました。
田口雅之のキャッチアップをお送りしました。