Twilight to Starlightというディスクタイトルがついてますが、
その1曲目がWhere Boys Fear to Treadという1曲目ですね。
この曲は2枚目の1曲目じゃないですか。
これなんか、再開しますよ的な始まり方が結構好きなんですよね。
独特だよね。始まり曲の。
このライブとかでも一旦、最近だと長い休憩時間とかよく入るじゃないですか。
そういう一旦中断、前編終わって、そろそろ後半再開しますよみたいなラフな音出し。
音出し最初ちょっとしますみたいな。
音出しっぽいとこから始まる。
音出しします的な感じが結構好きなんですよね。後半行きますよみたいな感じの。
セッションっぽい入り方しますもんね。
セッションっぽい。
そうそう。
セッションっぽい感じで音出ししてったところから、そこからそのまま始めちゃうんだみたいな。
その感じが好きなんですよね。
なんかめっちゃグランジっぽくないですかこれ。
なんかニルバーナみたいな感じだなみたいな。
ラフな感じからこう。
1枚目と結構対極な感じで。
こういう面もありますよっていうことなんですかね。
1枚目はなんかやっぱすごい構築美があるというか、物語を語ってるなーって感じするんですけど。
2枚目のこの最初はなんか別にそれだけじゃないんだよねみたいな。ロックバンドなんだよねみたいな。
ラフっぽい感じから始まるのがいいなーって感じきますね。
確かに。
1枚目のオープニングというか、1,2曲目とかはもうあんな感じですもんね。
もう壮大じゃないですか。
壮大からすると本当確かにラフですよね、入りが。
一旦中断タイムは。
中断明けって感じですよね、ほんと。
やっぱり我々もディスク交換してるんで、ちょっとバタバタしてるじゃないですか。
そうだね、一息。
こっちもさ、一回若干バタついてる感じ。
気持ちがね。
そんなバタバタしますか。
ディスク交換にちょっと孫ついてる。
うわーっつってバタバターって。
おっことしたりして。
リスクをちょっと。
おっことしたり。
リスクをちょっと。
あーっつって。
あーっつって。
そういうなんかちょっとバタバタしてやっとちょっと落ち着いたみたいな感じからの、ドゥッドゥッと音出す。
まあラフに行きますか。
まあバタバタしただろうけどって。
君たちもね。
読まれてる。
そのラフ感でいくよっていう。
準備会みたいなもんね。そろそろ行くよっていう。
というとこですね。
でもこのじわじわ始まって、リフかっこいいですよね。このみんなが揃った後の一体感。
なかなか。
あの辺のなんかちょっと、あれもやっぱすごいスマパンっぽいっすよね。後ろにくっついてくみたいなやつ。
やっぱメタルじゃないっすか。メタルなんだけどメタルじゃないみたいな。
分かる分かる分かる。
メタルなんだけどメタルじゃないんだよなみたいな。
グランジって割とそういう感じですもんね。メタルなんだけどガチガチのヘビーメタルやるほど上手くはないんだよねっていうのが、そういう奴らがでもメタルやってんだよっていう。
そこでじゃあパンク合わせてみましょうみたいなさ。それぐらいならできますよねみたいな。
グランジってそういう感じするよね。ニルバーラもそうだし。
その中で結構曲線的なねぇ。
そうそうそう。
っていうねまさにこいつは。結構なんかスマパンっぽい。
らしいっちゃらしいっすよね。
多いっすよね。
ヘビーでダーティーなリフなんだけど、そこにこうなんかドゥーとかなるし、なんかピーピーノイズ入ってるし。
ピーピーって。
この辺が曲線的なグルーヴを醸し出していてっていう、らしいっちゃらしいっすよね。
まあこの中断系には本当に。
まあタラララッと始まった感じはいいんじゃないですか。
タラタラーっと。
バタついた我々には。
そう。
トイレから戻ってきてね、結構ダッシュで席に戻って途中の人たちも何人もいるみたいな。
あの空気感ね。
あの空気感じゃないですか。
やべえ始まってるみたいな。
そう、やべえ。
そろそろ始まりそうだけど、奇跡が戻ってこないけど大丈夫かな。
あの感じ。
あの感じの、あの空気感をまとってるんですよ。
そこでさあやっぱ、タカターン、ジャーン、ジャーン、ジャーン、ジャーン、タララーってあの感じで来ると、
あーもう始まっちゃったよ秀樹くん、もうダメだよってなるじゃないですか。
間に合わなかった。
もう秀澤は物っ子の物語やね、もうこれ以降乗れないよと。
あー終わったなあいつってなるけど。
この曲だとね、こうダラッと来るから。
まだ大丈夫だよって。
その途中、途中からでもちょっと許される感がありますね。
許される感があるね。
ギリ間に合った感がある。
最初のところはちょっと聞けなかったけど、でもまあ、最初は音出しみたいな感じだったしね。
そうそうそう。
いや遅れましたって来ても、いや大したあれじゃないから大丈夫だよね。
なんかダラッとしてたから大丈夫だよねみたいなね。
始まってるよぐらいな感じの。
横で戻ってきたねみたいな感じですよね。
よかったギリギリ間に合ったぐらいな。
またここから乗れますよって感じですよね。
ちょっとこう若干乗りながら席に戻ってくるみたいな。
あーそうっすね。うわーうざー。
俺遅れてねえからみたいな。
いや俺やるわそれ結構。
遅れちゃったらやるわそれ。
若干乗りながらこう。
乗りながら客席を練り歩くみたいな。
なんなら見渡しながら練り歩くみたいな。
乗ってんねえみたいな。
そういうノリですよね。
そうですね。
それで席に着いて2曲目が『Bodies』。
いやーもうこっから半分ですよ。
こんな感じになってますよねもう冒頭で。
これやっぱりイントロ来たって感じになりますよね。
勢いっていうかこう、
いやー来たってなりますよね。
で、遅れてもこの前の曲までには席についてましょうって感じですよね。
そうですね。
ボディーズまで入っちゃうともうちょっと、もうそろそろ本番行くよっていう。
この曲は本当その冒頭のところはやっぱり聴かないと、やっぱりいいですね。
これはなんかやっぱ始まったって感じのテンポ感もちょっと上がるし、やっぱ。
これで実質2枚目がこうやっとスイッチ入ってきた。
そうですね。
ある意味前哨戦の1曲目と、ここからまた飛ばしていくぞという2曲目でしょうかね。
なかなかギターすごい音ですね。さっきもちょっと言ってましたけど。
メタルですよね。
このなんかずっと16分っていうかバーンって弾いてるのが、低いのと高いのがね、こう合わさって。
バンド内でパワーコードを弾いてるみたいな、なんかそんな感じなんでしょうか。
結構こういうメタルなヘビーなサウンドで16分のリズムを奏でるとすると、
やっぱメタル的なこうドゥグドゥグドゥグドゥグってやるじゃないですか。ブリッジミュートで。
ドゥンドゥンドゥグドゥグドゥグドゥグみたいな。
この曲のリズムだとドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグってやるのが上等手段なんですけど、
スマッパーはそんなにやらないんですよね。この曲とかも。
ミュートしないじゃないですか、もう。
パワーコードで弾き切るというか、コードストロークしてるみたいな、ドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグっていう。
結構それ特徴的だなって。
スマパンのギターサウンドの割と特徴的なところだなって思うんですよね。
ハロウィンだったら確実にドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグってやるじゃないですか。
ドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグってやってるかも。
ドゥドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグドゥグ。
確かにそうですね、ラフに結構16部で。
パワーコードでコードストロークしちゃうみたいな、ヘビーな音のままっていう。
割と特徴的な部分かなーって思うんですよね。
だからそこがメタルであってメタルじゃないっていうのは感じですよね。
そうそう。そういう印象があるんですよね。スマパって。
それであれか。
シングルとしては満を持して、ここぞというところで。
もともと決まってたぐらいあるかもしんないね。
最後はこれだみたいな。
まあでも確かにじわじわ来る曲ではあるのかな。
心地いい世界観ではあるよね。
うん、めっちゃ心地いい。
すごい心地いいですよね。
そうだよね。
すごい心地いい。
伊達に3曲目いないし、シングルカットもされてねえぞと。
ここで空気感変わって、4曲目が
In The Arms Of Sleep
またここで引き続きね、アコースティックギター中心曲っていうか、静かな。
まあこれはタイトルもね、Sleepって入ってるけど。
このディスク2はね、そもそもTwilight To Starlightだから、
もう時間帯的にもう夜みたいな感じのところですよね。
1枚目がDown To Duskだから、夜明けから夕暮れみたいなところから、
夕暮れから星明かりみたいな感じなんで、夜の時間帯に突入してる感じの。
夜にこれ聴きながらやっぱ散歩とかしたらめっちゃいいんじゃないかな。
散歩したいねえ。
これ聴きながら散歩するだけでなんかちょっと充実した。
このオリエンタルなアコースティックギターサウンドみたいなのが結構好きなんですよね。
ちょこちょこ高下音的な感じで入ってくるじゃないですか。
ジュララランみたいな感じの。それがなんか独特だなっていう。
ただのアコースティックギターの静かな曲っていうところになんかちょっとこう、
少し味付けがされてて。
でもなんか変にそう寄りすぎてもないっていうか、なんか絶妙な感じで。
結構サウンド確かに凝ってるよね。
いろいろ左右にいろんなアコースティックギターの音が入ってるっていうか。
シンプルな弾き語りの曲ですってわけではないというか。
ではないですよね。結構細かい音がほんとに。
割と凝ってる。
ここのほんといいんだよね。この流れっていうか、33からの。
この曲ってすごいアドアっぽくないですか?
あー、ぽい。確かに。めっちゃぽい。
アドアっぽいなーっていう感じがあるんですよ。そのアコースティックな感じ。
その昔、ルナシーっていう日本のバンドのJっていう、
ルナシーのベースのJっていう方が音楽雑誌で連載をしてたことがあって、
そこでそのスマパンを語ってることがあったんですよ。
で、スマッシングパンプキンズって、
一つ前のアルバムに、次のアルバムの予告となる曲が絶対入ってるんだよなって言ってたんですよ。
でもそのインタビューを見て、
確かにと思って。
で、そこですごい浮かんだというか、彷彿とした曲がこの曲なんですよね。
これアドアの予告になってたんだ、みたいな。Jのインタビューを見てみたいな。
でも確かに、そういう意味ではそうですね。次への予告って。
この曲って、これ以前だとあんまりないなっていう感じの曲ではあるから。
意外とないじゃないですか。この感じ。
この質感の確かにちょっとしっとりしてる感じのは確かに。
サイヤミーズドリームとかもここまでこういうのなかったなっていう。
サイヤミーズドリームとかちょっと乾いてますもんね。カラッとしてるというか。
で、これ割となんか、質度があるというか。
その感じはアドアですよね。
そうそうそう。
質度がある。
確かに質度があるね。
なるほど。面白いな。
曲を聴いた時点ではそんなものは知らないので、独特な質感の曲だなというか。
アルバムの中ではその転換点になってる曲だなっていう感じで聴いたんですけど、
後の作品を聴くと、これめっちゃアドアっぽいなって思って。
本当確かに言われてみると。
で、それでルナシーのJのインタビューを見ると、
確かにそうだねみたいな。すごい納得がいったみたいな。
個人的にはすごく面白かった曲ですね。そういうふうに。
なるほど。
さすがJ。
さすが。
そういう視点での聴き方を。
ここで33、In The Arms Of Sleep。
変わった感じの3、4曲目が来て、5曲目が1979。
ここでまたね、いい曲来たっていう。
これも雰囲気が最高に好きですね。めちゃくちゃ好きですよね。
スマパンの代表曲の一つとしてすごい言われる曲ですよね。
言われますね。
これもその4曲目のIn The Arms Of Sleepと並んで、
さっきのJの発言の話を聞きながら、これも割とそれに該当しそうだなって。
そうだね。
気がしますね。割とセットというか。
ここ続いてますけど。
めっちゃそうだね。パーフェクトっぽい。
パーフェクトだよね。
めちゃくちゃパーフェクト。
パーフェクトめちゃくちゃ好きだけど、これかパーフェクトで結構迷っちゃうぐらいの。
どっちが好きかなみたいな感じ。
このシリーズの雰囲気超好きなんですよね。
やっぱ打ち込みをちょっと入れてる感じの。
そうそうそうだ。そこがね、アートアップっぽいなっていうのも感じるし。
先取りしてる感じですよね。
これは…。
これはいいし、今の話の流れでいくと、ビリー・コーガンもこの曲がこのアルバムでかなり重要な曲みたいなところの発言をしてるみたいだし。
で、アルバムが出た1年後ぐらいのインタビューで、この曲が次のアルバムのサウンドを示す指標になるみたいな発言をしてるみたいな。
もう答え合わせじゃないですか。もうわかってるじゃないですか。
だから、まあそうなんだなって。
この雰囲気の出し方マジすごいなと思うんだけど、これメトロポリタンミュージアムっていう曲を思い出すんですよね。みんなの歌の。
メトロポリタンミュージアム、タイムトラベルは楽しい。
なんかそれ的ななんだろう、なんかちょっとこの独特のなんか世界観の空気をまとってる。そこがね。
次のアルバムのアドアを予告してるというか、その予兆の曲でもあると思うし、
あとやっぱルーツ的な曲でもあると思うんですよね。
それはそのメトロポリタンミュージアムに通じるんですけど、80年代ニューウェーブゴシックのムーブメント。
そこに根差してる曲なんだろうなーっていう。
そうですね。それも思いますね。
サイヤミーズドリーム界でも、ビリー・コーガンのルーツってドラムマシーンで作るようなサウンドみたいな話もあったと思いますけど、まさにそれを思い出しましたね。
もともとそれがあるんだよなーっていう。
確かに。それでやってたんですもんね。
80年代のゴス・ニューウェーブのサウンド・グルーヴ感って、結構ちょっと無機質な感じありますよねってところが特徴になってるんで。
そこに洗礼を受けてるわけですもんね、ビリー・コーガンって。
結構それが前面に出てきたのかなっていうか。バンドサウンドというよりは。
それがその次のアルバムではもうドラマーがいなくなっちゃったことにより、より強く出たっていう。
でもこの時点でそういうのはやってるんだっていうのが次のアルバムの欲望にもなってるでしょうし、もともとそういうのはあるんだよね、僕の中にっていう。
ビリー・コーガンの音楽って。
だからなんかドラマーがいなくなってすごい苦し紛れにそうなったっていうよりは。
それであればこういう引き出しもありますよっていうことだと思うんですよね。
あそこら辺のバンドってすごい、バンドでありながら無機質的なことをやってますもんね。
ジョイ・ディビジョンとか、スーシー&ザ・アバンシーズとか、あの辺のニューウェーブ・ゴシックのムーブメントのバンドって。
そこにすごい、直径なんだそこのっていうのをすごい感じますね。
ヒュアとかもそうだし。
まあでもこの曲は本当にキュンとくる感じの。
この3連続の流れすごいよね。
そうなんだよね。だからちゃんとこの曲調の流れがね、いい感じに、うまくこの欲望が波のように。
ここまでの流れは素晴らしいです、本当に。
そうですね。
そういう曲調でありながらやっぱりこの1979はすごいポップにもまとまってるじゃないですか。
ロックとかそんなよくわかんないなっていう人にもアピールするぐらい力があるメロディーだと思うし、
そういう訴求力の強い曲ですよね。
そうですね。
これはまあまさにそういうところで、アルバム出てから最初のシングルカットされてる曲でもあるんで、
まあやっぱそういう曲だよねっていう感じなんですけど。
リズムはすごいさ、ツッツッタン、ツッツッタンって無機質的なリズムなんだけど、
でもその上で、すごい抑揚はあるじゃないですか。ドラマティックというか。
盛り上がるとこはちゃんと盛り上がってくるしっていう。
そういうところでポピュラリティありますよねっていうのは感じるよね。
そうですね。
でもまあそんな中で、わりとこの曲のできたエピソードもちょっと面白かったんで紹介したいんですけど、
この曲はメロンコリーのために作られた56曲ぐらいできたらしいんですけど、
その中の最後の曲らしくて。
で、一応そのラインナップが出た中でアルバムに出る曲を選ぶみたいなタイミングで、
まあこれ多分最後にできたからっていうことだと思うんですけど、
その時にはコード進行とメロディーの一部しかなかったらしいんですけど、
で、プロデューサーのフラットがそれを聞いて、この曲はまだ十分じゃないからって言って、
ボツにしてたんですけど、ただそれにビリー・コーガンが結構刺激されて、
一晩で仕上げて、翌日フラットに聴かせたら、まあこれは入れようみたいな感じになって。
わりと思い入れがあったんでしょうねっていう。
一晩で仕上げてくるぐらい?
完成させて、翌日には唸らせるっていう。
一日でですか?
まあ原型があったとはいえ、そんなに完成度を一晩で上げたっていうエピソードが面白いなっていう。
すごいですね。
いやーでも正解じゃないですか、これは。
そうですね、結果的にはね。
結果的にはあれだし、まあその時点でタイトルと詩がどこまでできてるのかとかわかんないですけど、
最終的なこの1979も、まあその年の1979ですけど、1979年っていう、まあ自分が12歳ってことですよね、ビリー・コーガンが。
12歳の時のノスタルジーを唄ってるみたいな感じらしいですけど。
なのでね、やっぱキュンとくるのはそういう。
ノスタルジックですよねー、なんでしょうかね。
ちょっと思い出しちゃいますよね、少年時代のなんか。
それはやっぱスナパンの大きなテーマであり、少年時代のイノセンスを唄うじゃないですか、この人たち。
純粋だった頃の自分みたいなものを唄うんですよ。
そこにやっぱグッときちゃうんですよね。
そうなんですよね。なんか伝わるんですよね、それが。
伝わってくるよね。すごい純粋な人なんでしょうね、ビリー・コーガンって。
そういうものをずっと持ち続けてる人なんでしょうね。
スナパンはやっぱロマンティシズムだしセンチメンタリズムだと思うんですけど、
イノセンスというのもやっぱキーワードの一つとして絶対あると思うんですよ。
確かに、確かにわかるなぁ。
純粋なんですよ。汚れてなかったあの頃の自分をノスタルジーで感じて、今俺はもう汚れてしまったけどみたいな。
そこになんかグッとくるんだよなっていうのはありますよね、確かに。
それはなんか結構激しい曲もそういう感じありますもんね。
激しいだけじゃないんですもんね、やっぱり。
そう、なんか純粋にやってんだろうなぁみたいな。
ヘビーでダーティーな音なんだけど、そこで歌われてるのはノスタルジアでありイノセンスなんですよねっていうのはありますよね。
ある、あるなぁ。わかる。
もう10歳の、10歳前半ですよね。10歳前後の頃のイノセンスなんですよね。
何も知らなかったあの頃の自分みたいなのを歌ってるんですよね、スマファンって。
ビリー・コーガンも家庭環境もいろいろあったから、そういうのも影響してのそういう時代なんでしょうけど、なかなかグッときますね。
すごくイノセンスを歌われてる曲と思うとグッときますね。まさにそういう曲だなって思いますし。
そうっすね。
あのシンデレラっぽいとこはまさにそうじゃないですか。
そうっすね。
いやー、いいっすね。
キュンキュンする。
キュンキュンしますね、スマファンはね。
そういうのにこの淡々としたのを合わせてくるのがなんかすごい良い。そこがすごい良いんだよな。
それはね本当に、もうひたすら淡々としてるからね。リズム部分っていうか。
それが良いんだよね。
エッサホイサン。
ちょっとちょっとちょっと。
なんかなんだろう歯車みたいなさ、歯車の機械人形が頑張って鳴らしてますよみたいななんかなんだろうね、この。
いやー、困るね。
ブリキのおもちゃみたいなさ、わかんないけどさ。歯車が入ってるおもちゃみたいな感じじゃないですか。
機械仕掛けの感じですね。
機械仕掛けな感じですよね。完全に機械じゃなくて。
そうそうそう。
それ、ゼンマイ仕掛けというかね。
うん、確かに。
あのー、エレクトリックではないんですよね。
うん、そうそうそう。
まあエレクトリックな音なんだけど。
うん。
すごいですよね、それを表現できる。
ジミジェンというこのヒューマンがエレクトロニックなことをやってるこの絶妙なグルーヴ感ですよね。
そう。
この曲がアドアに入ってたらもっとグルーヴ感違ったんだろうなみたいな。
もっと無機質っぽくなってたんだろうなっていう。
ギリ有機質が感じれるじゃないですかみたいな感じがしますね。
そこがやっぱりそのノスタルジーに通じると思うし。
絶妙ですよね。
うん、絶妙なタイミングの曲なんじゃないですかね。
ですね。
素晴らしい。
という流れで5曲目まで来て、次6曲目が
Tales of Earth, Scorched Earth。
いやーもう突然ここで。
ここでまたね。
凶暴な曲が来ますねっていうね。
急に荒ぶる感じ。
これはもうこのメロンコリー全部を通してもかなり激しいブルーになる。
一番そうですね。
突然さっきまでのこの雰囲気はなんだったんだろうな。
オースターみたいな感じですよね。
急にブチ切れるやんかみたいな。
そうですね。
あんなさっきまでノスタルジーを感じさせておきながら。
やっぱね、ビリー・コーガンはね、DVキッスだと思うんですよ。
急にこうボッコボコにぶん殴ってきてね。
急に優しくなるんですよ。
ごめんね、そんなつもりじゃなかったんだよって。
似合うんだよ、愛してるんだよ、大好きなんだよってこう撫で撫でしてきたと思ったら、いきなりまたぶん殴ってくるみたいな。
で、ふざけんじゃねえよ、ほら。
いやーすごいそっちのターンに入ったんですね。
アソーも急にぶん殴りたくなったんでしょうね。
なんと、メスティックヴァイオレンソー。
そういうことですよ。
もうこれはでも。
いやでもこの曲めちゃくちゃかっこいいですよね。
かっこいい。
個人的にもすごい好きな曲。
これ、えのぞうさんすごい好きな曲じゃなかったでしょうか。
たしか。
スマバンの上げたような記憶がありますね。
ランクインしてた。
これ上げる人あんまりいないでしょう。
でも俺は入れますよというくらいの勢いで。
いやかっこよくないですか。
かっこいいですね。
これは。
前も言ったかもしれないですけどなんかヒデっぽさ。
ヒデっぽいんです。低音源のヘビーなリフというのと、高音源のノイズとかフィードバックとかにヒステリックなノイズも入ってくるじゃないですか。
そこの合わせ技がヒデっぽいんですよね。
あとこのボーカルのディストーションのかけ方とか。
ボーカルとかもポッポさんあるよね。
ディストーションのかけ方。
そのボーカルのディストーションのギターのディストーションのかけ合いみたいな感じが。
でもそういうことやるよねっていうのがありますよね。
ドレミファソラシドみたいな感じで上がっていくとことかがね、なかなか大胆で面白いなっていうか、なかなかそんな感じでやるんだ。
すげーヘビーじゃないですか。で、ボーカルもそのディストーションがかかった感じで、ってなった後にこのギターでちょっとメロディアスになるじゃないですか。
あの感じがもうね、キューってこんなヘビーな音なのに、ちゃんとそういうフックが入ってくるんだね。しかもギターでみたいな。
確かに。
ドゥルルルルー。あれいいっすよね。
あれー。ドゥルルルルー。めっちゃなんかいろいろそういう大胆なことをしてきてるなっていう感じですね。
感想とかもなんかピヨピヨいってるじゃないですか。ピヨピヨピヨー。
そうっすね。
なんか光線銃の音みたいな。この辺もやっぱヒレっぽいし、あと爆竹の今石差しっぽいしみたいなセンスが入ってくるじゃないですか。このノイズをうまく楽曲で、楽曲を彩る効果音として使うみたいなのは。
そういうところでやっぱ共通するセンスを感じるんですよね。
こういうのやっぱりアルバムの中盤で一回ぶちかましておかないとみたいな。定期的にこういうのを挟みたくなってくるんですよね。
やっぱぶん殴ってやろうと思うんじゃないですか。だらっとしたと思ってんだろお前らみたいな。
そうっすね。
やっぱ聴いてる方としてもピリッとするじゃないですか。ああ、そんなだらだら聴いてる場合じゃねえなみたいな。
心地いいとかキュンキュンするとか言ってる場合じゃないですかね。
そういうところかな。
1枚目の方が物語だったよなって感じするんですよね。流れがゆるやかじゃないですけど。ストーリー仕立てになってたと思うんですけど。
2枚目はDV野郎っぽいっすよね。振り切れるじゃないですか。あちこちに。
2枚目は1,2曲目ぐらいは夜のあれですけど、3曲目ぐらいから寝かしつけにちょっと入って。夢の世界ですからね。
夜のね。夢の中に眠りにこう誘って眠りに入ってって言ってる中の話っぽい感じはちょっとあるかなと思う。
なんかこの曲は眠りに入ったんだけど、なんか夜中の突然の尿意みたいな感じのなんか急に。
こう言って。
急になんかこう。
むくって。
心地よい眠りから。
なるほど。
心地よい眠りから悪夢なのか尿意なのかちょっとわかんないですけど。
寝ちゃってたんだね。
さっきのところでもう寝に入ってたんじゃない?結構。1979、1979のところで夢見始めたんだけどちょっと起きちゃったなっていう。
このアルバム2枚組ですけど、2枚組である必然というか、1枚目は物語を語ってるというか、整合性が高いんですよ1枚目の方が。
構築美なんですよね。言ってみれば。すごく理論だってて、秩序だってて、流れ的にもやっぱすごいスムーズで完成度高いんですよね。
で2枚目はなんかそうはなってないかなみたいな。なんかすごい相打ち的なんですよね。
急にぶん殴ってきたと思ったら急に優しくなるっていう。
でもこの2つが合わさってこそのビリー・コーガンなんだろうなっていうのを感じるんですよね。
このアルバムってもうこのタイミングでそのビリー・コーガンというアーティストを、あの一人の人間をもう表すしかなかった、表現するしかなかったタイミングのアルバムなんですけど。
それがこの1枚目と2枚目。2枚組になる必然ですよね多分ね。
1枚目はすごく整合性が高くて物語的で、でも2枚目もなんかカオスになっててみたいな。
相打ち的な感じ。2枚目で。
その両方がビリー・コーガンなんだよなっていう中で。
それはやっぱり2枚組にしざるを得ない。
1枚の中では表現してない。
1枚じゃ表現できなかったんだったと思いますよね。
確かに。まさにそうだ。
それを時間軸で昼と夜みたいな感じの。
昼の俺と夜の俺。
夜の俺。
夜の俺は。
夜の俺はすげえな。
響きが。
夜の俺はすげえけどなみたいな。
優しかったり。
昼は優しいけどね、夜はすごいけどねみたいな。
酒も入っちゃうしみたいな。
確かにキャラクターがそうやって違うのはそういうね。
1枚目と2枚目で。
そのキャラクターそれぞれっていう。
でも2枚組アルバムの作り方としてそれすごいなっていう。
醍醐味だよね。
醍醐味だね。
やっぱりだから2枚組だっていうか。
パーパスがめっちゃ広くて。
確かに同じもん2個作ってたら2枚組にされてもねえみたいなところもあるし。
この2枚組感わかんなかったんですよ。
なんでこれ2枚組になってんだろうみたいな。
通して聴いてもそんな成功性ないよねって思ってて。
さほどピンクフロイドのThe Wallとかさ。
あれって2枚組アルバムとしてめちゃくちゃ完成度高いんですよ。
あとナインチネイルズのフラジャイルもそうなんですけど。
その2枚組として聴いてすごい成功性高いアルバムがその2枚組となる必然性があったなっていう風に聴いてたんですよね。
でリアルタイムというかこのアルバム聴いた時にメロンコリーを聴いた時に
なんかどっちらかってんなって思ったんですよ。
2枚組のアルバムとして聴くとなんかどういうことなんだろうみたいな。
今回改めて聴いてみて、ロゴスとパトスなんだと。
1枚目はそのロジカルなすごい通常だった物語を語ってるビリー・コーガンを表してて。
2枚目はすごいパトスというかカオスというかそっちを表してる。
でその2枚が一つになったからこそのメロンコリーなんだっていうのをなんか今回聴いてみてわかったみたいな。
いやー確かに。
なんかそんな気がしましたね。今回聴いてて。
やっぱビリー・コーガンってすごくなんか分裂してるんだろうなっていう感じがするんですよ。
分裂性気味みたいな。