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2022-10-11 20:43

#052 柳田國男の『遠野物語』をおもしろがる人々 [民俗学研究所編]

成城大学の民俗学研究所にお邪魔して、柳田文庫の貴重な本の数々を拝見してきました!

番組のキーワード
小田富英先生 / 原本遠野物語 / 富川岳 / 成城大学民俗学研究所 / 遠野物語 五五話 / 柳田國男の眼鏡 / 金枝篇

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制作ノート
企画: ささきる / 出演: ささきる, 小田富英, 富川岳 / 編集・ディレクション: ささきる
2022年9月29日収録

00:00
スピーカー 2
[音楽]
スピーカー 1
清浄大学の民族学研究所にお邪魔して 柳田文庫の貴重な本を拝見させていただきました
一緒にいたのは小田富秀先生と富川隠さんです 3人で貴重な本、貴重なお話をいただいてきましたので
その様子をお届けしたいと思います
スピーカー 2
[音楽]
メディアヌップ
[音楽]
スピーカー 1
こんばんは、佐々木優です
以前、シーズン2で柳田国をの「遠の物語を面白がる人々」というシリーズをですね 全4話でやりました
エピソード8、9、10、11ということで連続してやったんですけれども それぞれテーマを設けてまして
順番に社会派、創作派、観光派、原点派という風に 4種類ぐらいに分けて
遠の物語を面白がる人々、あるいはその方法というんですかね スタイルというのを順番にご紹介しました
これも完全なる趣味大爆発の回だったんで ちょっとあの受けるかどうかというか
受けなくてもいいんですけども 好きにやってるんでね 受けなくてもいいんですけども
不安ながら公開したところですね 今に至るまで継続的に感想をいただき続けているシリーズになりまして
意外と好評というか 楽しんでくださる方結構いるんだなと思って嬉しく思ってるんですけども
今回はその続編です やると思ってなかったんですけども 急にですね この柳田国をの本をですね 寄贈した民俗学研究所
柳田文庫というのを見る機会を得ましたので ちょっとその興奮のままにちょっと1本取ってみようかなというのが今回です
今回 民俗学研究所に訪れたのはですね 織田先生 この織田先生というのはエピソード12の時にちょっとご紹介したんですけれども
原本島の物語という本がね 今年出たんです 島の物語の原本三部作を復元するという大事業があったんですけれども
編集員を務められた織田智秀先生にちょっとご案内していただいて 清浄大学にある研究所に訪れました
もう1人 私と一緒にですね これはエピソード9回でゲストに出ていただきました 富川隠さんも私と一緒に行きました この3人で研究所を訪れました
富田先生は何度も何度も訪れてるんですけども 私と富川さんはそこ初めてで 子供のようにはしゃぎながら色々見せていただきました
03:00
スピーカー 1
そこは研究所 柳田文庫というのはどういうものかというとですね
元々は柳田国雄がですね 持っていた増書を清禅に そのご自宅の近くにあった清浄大学とかに帰宅された
預けられた託されたっていうのは始まりなんです これは昭和32年なんで西暦で言うと1957年ですね その本を3万冊ぐらいあったらしいんですけども
その後 昭和37年 1962年に柳田国雄が亡くなれた後にその遊戯言に従って預けていた本をそのまま寄贈したと
それと同時に柳田文庫 民族学研究所というのが立ち上がったというか 開始したというのはこの始まりだそうです
これ今ではですね 現在では11万4500冊 加造していて そのうち3万7000冊が柳田文庫
その他ですね 堀文庫が11000冊 蔡駅文庫が8500冊 平山文庫が14000冊ということだそうなんですけれども
スピーカー 2
その中で今回は最初から初期の柳田文庫というのを見せていただきました
スピーカー 1
これ一般には開花をしてなくて申請をして特別な許可を得て 中に案内していただいて入って見せていただきました
これはですね 話には聞いていたんですけれども 当時の柳田国雄の整理方法
廃下方法をそのまま再現しているらしくてですね 一般的な図書館の整理の方法とは違うんですね
その自宅にあったまま並べてあるようなんですけれども 最上段が小型の本または貴重な書籍
2段目が総書類 3段目が軍史 辞史 色んな地方の資料ですね
4段目に雑誌ってなっていました
これは意図としてはですね これ柳田国雄が書いてるんですけれども
暗闇になっても手探りで棚を探しに行けば求める方が分かるように置きたいということで
スピーカー 2
そのような整理方法になって それが今も投集されているということのようです
スピーカー 1
ちなみに柳田国雄のお家っていうか 一族の方々は今も大学の近くに住んでいるんですけれども
これは小田急線の清浄大学駅です ここに昔から柳田国雄の研究所というかご自宅を構えて
いろんな学徒というか研究される方が来ていて 最後一番お家の近くの清浄大学にその本を預けたということだそうなんですけれども
06:02
スピーカー 1
実際歩いてみると本当に近くて 何と言うんだろう 数十メートルって感じなんですね
実際当時のどうやってこれやったかってその文書見てみたら 増書の引越は8月の暑い中
柳田家より清浄大学までの数十メートルを 当時の文芸部の学生たちがリアカーで引いて運んだって書いてあるんですね
ちなみに37,000冊って相当ですからね しかも貴重な 昔の本って結構重いんですよ
スピーカー 2
本当に重くて それを丁寧に運んでいる図って想像されるっていうか
想像しましたね 数十メートル実際歩きながら この道だよなと思いながら見ました
スピーカー 1
柳田国をのその本を読む 研究するスタイルそのままだったと思うんですけれども
メモが手書きして結構書き込んであるんですね 結構書いてあるんですよ
スピーカー 2
それを見るのが 何と言うんだろうな
スピーカー 1
100年の時を超えてそういう柳田国の手書きのメモを読むっていうのは 鳥肌立つような感じでした
なんていうかテンションを上がりっぱなしみたいな感じで なんていうか
そうねあの小田先生と富川さんと私とでなんかワーワー言ってるみたいな いやなんかこう面白がる人々っていうお題をつけたんですけど
文字通りでしたね面白がる我々みたいな 感じで
あの なんか興奮しました
もちろんの小田先生とも その偉大な大先輩の研究者なので知っていることすでにも見たことあるものと多いんですけれども
その小田先生ですらも初めて見たもとかっていうのはねやっぱり増えていて 研究の過程で
そうするとねその 興奮するですね喜ぶっていうかね
スピーカー 2
それをみんなでね小田先生と体験できたのは僕嬉しかったです
スピーカー 1
というわけでちょっとそのサウンドスケッチというかですね その会話の内容そのまま送りはできないんですけれども
一体どんな雰囲気で我々面白がっていたのかっていうのをちょっと編集したサウンドスケッチがありますので
ちょっとそれをお聞きいただきたいなと思います
まず初めのパートなんですけれども本人書像の辞書の棚っていうのがあるんですけれども その中から
棚の物語の増補版これ昭和10年に棚の物語周囲が加えられて再販されたものなんですけれども そこにある書き込みというのを見せていただきました
で2つ目のパートが これは柳田国王ご本人の眼鏡というのを見せていただきました
スピーカー 2
いわゆる傍見と言うんでしょうかその実物を拝見するっていうパートです
09:04
スピーカー 2
そして最後が柳田国王ご本人の声を録音したデータっていうのを少しだけ聞かせていただきましたので その様子をお届けしたいと思います
スピーカー 3
これがこれが有名な55話の白岩一芸が〇〇〇〇で
それを〇〇〇〇に直せってことでしょ だから岩波の初版本は〇〇〇〇だけど他のは〇〇〇に
スピーカー 2
それが岩波文庫の初版じゃないってその後の情報は〇〇〇〇
スピーカー 1
これが白岩一芸の伏せたという 私一番最初に書いた論文がこれだったんですけど
スピーカー 2
黒部に
スピーカー 3
白岩県にその時にちゃんと断ればよかったんですけど 断らないでやっと
去年連絡取って 岩波で原本の灯野の辺りでこれを出すので
スピーカー 1
白岩一芸っていう名前を伏せていたのが全部大谷家の幹部になっちゃうので 白岩県の松江の人に連絡取って
スピーカー 2
そしたら全然気にしてませんよ 東奈の市長の高校時代の作家なのです
♪~
スピーカー 1
これは 柔いタクニオのメガネ
だから写真で見る丸いやつじゃないですか
スピーカー 2
ですね
いっぱい持ってたんですよ
スピーカー 1
ちょっと目がねちっちゃくないですか
ちっちゃいね
スピーカー 3
私の目の中でこういうのがあるんですか
スピーカー 1
カラメガネみたいな感じですね
結構動画きついですねこれ
スピーカー 3
すごい
スピーカー 1
すごい
スピーカー 3
これは
スピーカー 1
柔いタクニオのメガネ
スピーカー 3
まさか
スピーカー 1
柔いタクニオのメガネ
ごきぞう赤松久子様
という事なんですね
メガネ拭きもきつい割り方見られてきましたね
(笑)
スピーカー 3
(笑)
(笑)
スピーカー 1
メガネって
すごいこう
スピーカー 3
その人の身体を感じる
スピーカー 1
ますねなんか
スピーカー 2
♪~
スピーカー 3
戦後の10年間もそれは話にならない
辛いもんだったけど
それ以前の平和の間に
国の制度が
文物制度の変わった
いわゆる御一臣の良いもの
今日まで我々が経てる期間だって
まったく知ってた平分ではなかったんです
12:02
スピーカー 3
こういうような矛盾と混沌と
乗り越えて
どうやら行こうとしとったんですね
あまり言葉を変えて言うならば
日本というものはそういう
そんなその時代思想ですね
大きなものに長いものに巻かれるような
時代思想のトリコになりやすい
スピーカー 2
♪~
スピーカー 1
はいというわけでお聞きいただきました
サウンドスケッチでした
音声は収録してなかったんですけど
私が一番興奮してた瞬間というのがありまして
それはですね
この蔵書の中でも
柳田国雄がどんなその用書を
読んでいたかったのがすごく関心がありまして
ちょっと私それをめがけて探してたんですね
これなんで関心を持ってるかというと
エピソードの11?原点版の時も
喋ったんですけれども
柳田国雄が海外の本のそのファッション性というか
想定とか蔵本の美しさ
あるいはその内容にすごく影響を受けている
という事に刺激を受けているという事を話したんですけども
それをちょっと私も直接目にしたいなと思って
まず先に探そうと思ったのが
フレイザーの禁止編なんですね
フレイザーの禁止編というと
19世紀後半の
伝説的な本というか
人類学とか
民族学とか
神話?宗教学?そういうような分野における
禁止等というか伝説的な本があるんですけれども
それを柳田国雄が読んで
大事にしていたという話を聞いたことがあったので
それを見たいなと思って
それで閲覧の申請をして
実際その該当の
禁止編というのを見せていただいたんですけども
ものすごい感激しましたね
この本としての
物体感というか
実際に柳田国雄が見ていた
読んでいたものというのを目の前に
貸し出しとか閲覧させていただいて
本当に感激しました
この本がどういうものかというのを
私じゃなく他の人を説明した方がいいなと思ったので
困った時の松岡誠吾さんということで
初版の禁止編
ジェームズ・G・フレーザー
これについて
先夜選択で解説している文章があったので
ちょっと抜き出してきたんですけども
この本の中で一番気に入ったのは
この本の中で一番気に入ったのは
15:02
スピーカー 1
この本の中で一番気に入ったのは
この本の中で一番気に入ったのは
この本の中で一番気に入ったのは
この本の中で一番気に入ったのは
この本の中で一番気に入ったのは
この本の中で一番気に入ったのは
この本の中で一番気に入ったのは
エリオットはアレッジ刺繍シリーズを構想した
とまあこういう本なんですね
もうちょっとせっかくなので調べてみると
これを柳田に紹介したのは
ミナカタ・クワグスなようなんですね
すごくいい本があるから
買って読んでみたらどう?みたいな
わっすげ、そんなライトにおいってないかな
これあれですね
手紙の中で紹介している文章があるので読むと
英人フレザー氏近所
トテミズム及び賊外婚と大捨てる
大腸二貫あり
小生あがなうこと与わざれども
スピーカー 2
大胃は雑誌の肥表にて身申し相ろう
スピーカー 1
とかってあるらしいんですけど
その助言があって柳田がフレザーの本を読み始めて
その中で当時第3版が出ていた
1911年版の全13冊バージョンの禁止編を手に入れて読んでいたと
当然もちろん英語です
柳田は英語、ドイツ語、フランス語
あとオランダ語だったかイタリア語だったかも読めるんですけども
直接読んでいたそうです
その座右の本にしていたってことを書いてあるんですけども
その座右っていうのは常に横に置いてたってことなので
それを4、5冊くらい見て
そこに赤いチェックっていうかメモ書き
メモ?メモではなかったんですよね
チェックとかが入ったやつを読んで
すごい鳥肌立つくらい感激しました
それなんて言うんですかね
僕その本の持つファッション性というか
肉体性みたいなものにすごく好きというか
そういうものをすごく肯定的に認める方なので
ミーハーの素知りをミーハーと言われようともですね
すごいそれで感激したというのがありました
スピーカー 2
というわけで「塔の物語を面白がる人々」というテーマでお送りしてきました
まず今回の民俗学研究所やらげた文庫のご案内をしてくださった
スピーカー 1
清浄大学なんですけれども
ノートの方で情報発信をしています
特に民俗学研究所関連の記事なんかもいくつかあるんですけども
その記事については
ぜひ検索してみてください
18:11
スピーカー 1
あともう一つ小田富秀先生です
こちらは引き続きいろんな研究をされているだけではなくて
一般の我々も参加できる講座というのを設けてくださっています
10月には「朝日カルチャーセンター 塔の物語を読む 柳田謎時学」の原点としてという講座があります
この講座の連続しているものなんですけれども
今回のシリーズでは97話から110話を取り上げるそうです
というと99話の津波の話を含む非常にホットな熱いところに差し掛かる会のようです
これの場所は立川でやっている あとはオンラインでも参加できるそうですので
ぜひ調べてみてください
あと富川さんは前回のエピソード9に登場していただいた後も
多様な様々な創作活動をされているわけなんですけれども
取り掛かっていた「ぬい」のプロジェクト「はたやのぬい」
去年井原志太子家さんとやった「ぬい」ですね
今月に取り掛かっているようですので
アウトプットというか作品が出てくるのを楽しみにしたいと思います
私の方も新しいプロジェクトをやるようになっていまして
「とうの物語」の第2話をテーマにしたというか
そこから着想をいただいて新しい作品をNFTのプロジェクトとして立ち上げるということをやっています
各社各業に柳田君王の「とうの物語」を面白かりながら
研究とか創作をしていると励んでおりますという感じですね
冷静になるとこの本が出てから
今年で112年経ってるんですけど
こういうことにチャレンジする人が絶えないというのはすごいですよね
スピーカー 2
改めてそんなことを思いました
スピーカー 1
というわけでまた何かネタがたまったら
特別編として続きをやろうかなと思います
というわけで今回はここまでです
ではまたお聞きください
さようなら
スピーカー 2
♪~
~♪
20:43

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