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2026/04/07 マジョのあのね
2026-04-11 26:23

2026/04/07 マジョのあのね

 絵本「私は木だ」

感想

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サマリー

標高1000メートルの絵本村ではまだ桜が咲かない中、語り手は春の嵐や山桜のマイペースさについて語ります。先日、40年以上生きた赤松が音もなく倒れる壮絶な光景を目撃し、自然の摂理と木の潔さに感銘を受けます。この経験から、絵本「私は木だ」を紹介し、木々が互いに支え合い、命がつながっていく壮大なドラマと、自然とのつながりを伝えます。

春の訪れと桜の様子
マジョのあのね、ときどき環境チャンネル始まるよ。
この番組は、えほんむらの提供でお送りいたします。
お元気ですか?
ねえ、えっと、標高1000メートルなので、まだね、桜は咲いていないのね。
残念だなあ。でも、つぼみはね、確実にこう、膨らんできています。
でもやっぱりね、春って、うーん、やっぱりね、きついね。
なぜきついかっていうとね、春っていろいろな言葉があるじゃないですか。
この前もお話しましたけど、花びえとか、ね。
そして、桜吹雪。もう本当にね、桜の吹雪は好きなんだけど、
風に吹かれて、突風で舞うっていうね。
もうこれと、急なね、やっぱり雨。
ねえ、なんだかね、晴れたりね、曇ったり、急に突風が吹いたりで、桜さんが、うーん、ちょっとかわいそう。
そういう意味ではね、標高1000メートル、なかなか優れものなんですよね。
だってまだ桜咲いてないでしょ。
だから、この春の嵐が終わった後に、きっと桜が咲くのかな、なんて思ってます。
魔女のいる絵本村は、ソメヨシノが何本かあるんですね。
ソメヨシノさんもまだ咲いてないです。
もっとね、頑固なのは山桜。
なんで頑固って言ったんだろうね。
私ね、山桜のね、本当に薄いピンクが大好きなんだけど、毎日見てるのにね、咲く様子もまだ見えない。
そうなんですよ。
早い時で、4月の終わりかな、ゴールデンウィークで、観光の方がたくさん来てる時に咲かないで、
ゴールデンウィークの最終あたりから咲き始めるというね、
なかなかね、マイペースの桜なんですよね、山桜さん。
この山桜さんはね、結構大きな木があるんですよ。
もしもね、お近くの方、知ってたら見に来てください。
ソメヨシノはね、全然咲く気配がないので、
おい大丈夫ですかって、今日も朝ね、木の幹にしがみついてね、
おい咲けって揺らすにも重いから揺らせないんだけども、
下の方でね、ちょっとね、催促してみました。
ねえ、いやだね。
赤松の倒木と自然の摂理
そう、このね、春になるちょっと前なんですけどね、
ちょっと素晴らしい、素晴らしいって言ったら失礼なんだけどね、
なんかね、すごいおごそかな光景をね、山で見たんですよ。
なんだと思う?
静かにね、あれは赤松だったと思います。
本当に静かに、大きな赤松、たぶん樹齢で言うと40年くらいは超えてると思います。
本当に大きな赤松がね、始め、音もなくゆっくりと倒れ始めて、
そう、私の主人なんですけど、パパさんが、
おっ、なんかおかしい、倒れるのか?って、
私に聞いたのか赤松に聞いたのかわからないんですけど、
声を発したと同時に、ザザザザザザザーッ、ドシンって倒れたんですよ。
さっき私ね、素晴らしいって言っちゃったけどもね、
あの、誤解しないでくださいね。
木のね、潔さはね、すごいなと思ったんですね。
だけど、なんか倒れた後にね、なんていうのかな、
言葉ではね、とても表現できない虚しさみたいなものを感じたのね。
40年以上経っている、ちょっとかなり太い赤松でしょ?
根腐れを起こしたのか、どこかがね、ちょっとこう、
虫が入ったり水が入ったりしたのか、
もう見かけよりお年寄りだったのかなって思ったのですよね。
その時にね、あの、パパさんが、下にいなくてよかったなって。
あ、そうだね、真下にいたら支え切れないからペッタンコになってるかもしれないね。
だけど、それよりもね、その松がね、空気を押して、
音もなくね、倒れる瞬間っていうのを見た時はね、
おごそかで、違う意味でね、違う意味で、
なんか素晴らしい気配を感じたんですね。
春になるとね、新しいものが芽生えて、
そしてまた古いものがそういう形で交代していくっていう森の仕組み。
それに雨とか湿気とか、少し残った雪とかが絡んでくるんでしょうけれどね。
なんかね、様々な自然現象がね、頭の中をね、くるくるくるくるよぎりました。
ねえ、人間もそうありたいなって、
誰にも告知せずにね、静かに静かに倒れていくのね。
ちょっとね、小さめの木と触れ合った時にザサササッと音がして、
その時初めて、あ、これが倒木なんだ、倒れるんだっていうのをね、
私たちはね、目の前で見て意識したんですよね。
ねえ、皆さん、木が倒れる瞬間って見たことある?
例えばほら、山盛さんがね、いわゆる木こりさんとかが、
木を切る時にチェーンソーでV字に切って倒すっていうのと全く違うんですよね。
ひとつのね、命が終わる時の大そかと光合したと、
そして周りを傷つけないように倒れていく。
本当にこれすごい。その後ね、森に入ったんですけどもね、
周りの木を傷つけてないんですよ。
もちろん、下草とかツルダとか、小さな木はちょっとぺったんこになってましたけども、
どうしの赤松とかカラ松とかが傷つかずにちょうどその間を塗ってストンって落ちてるんですね。
ねえ、なんだろうね。春っていうと、やっぱりね、秋と同じようにね、ちょっと人間センチメンタルになりますよね。
しばらくパパさんとそこを動けなかったかな。
ふと気がつくと自分がね、自然に合唱してましたね。
長い間ね、絵本村を見守って下が回らないわ。見守ってくださってありがとうございますって。
倒木の観察と新たな生命
そしてね、それからもう何日も経ってるんですけども、
今日ちょっとね、その浅い森に入ってみたんですよね。
もうね、雪は全くなくて、新しいね、松がね、何センチだろう。
5センチ、大きいのはね、12、3センチあった。
そう、松がね、その近くにね、何本かポロポロって生えてるのね。
松って丈夫なんだよね。
あれがね、私のガーデンの肩の中にポロって生えてたら、
いやーごめんねって、そこはあなたの場所じゃないのよって言って抜いちゃうんですよね、小さな苗を。
そのまま捨ててしまうのはもったいないので、葉っぱはお茶にしてね。
そのままお湯に入れて、ちょっとグリーンポークなってきた時にね、
みんなとね、松のエネルギーをいただきましょうって言っていただいてるんですね。
ちょっと松柳の匂いは、古い松やないのでしないんですけどもね、
ちょっとこう苦味が、ちょっとある時があるんですが、
あ、なんかありがとうございますって、あなたの命をいただきますって。
でもあそこのガーデンはダメよって、なんか言い訳しながらね、スタッフとお茶を飲んだりするんですけどもね。
いや、なんかね、違う光を見たような気がしました。
絵本の紹介と音楽
それで私はね、今日はね、どんな絵本を皆さんに紹介しようかなと思って、
あ、そうだ、あの松のことが、なんか意外と書いてるのかな、この本っていうのがあったんでね、
今ね、あの私の手の中にあるんですよ。少しね、読ませていただいてもいいですか。
松田元子さん、この方は文章を書いてるんです。元編集者なんですね。
もう本当に立派な編集者で、たくさんのね、絵本をね、世の中に生み出してきました。
そして絵が、今こういうの流行りなのよ。
ローマ字でナカボンさん。なんかね、こういうの今流行りなの。
私もだから、松村雅子じゃなくて、魔女にしちゃおうかなって。
子供が買いませんって言われるかもわからないね、編集者にね。
これはアノニマスタジオからね、出ています。
このアノニマさんという出版社も、なかなか素敵な出版社でね、
冬になると私、アノニマさんの必ず読む本があるんですね。
100億万のサンタクロース、聞いたことあるでしょう。
小さくなっちゃったサンタクロースが100億万に増えて、
お父さんやお母さんの耳の中にすみついて、クリスマスが近づくと、
プレゼントの用意できたって、ささやくんだってっていうね、
そのアノニマさん独特のね、素敵なね、想定、デザイン、そうなんですよ。
出版社によって、本ってどれだけ光が輝くかっていうね、
アノニマさんのスタジオ、いい本出してますよ。
ちょっとね、私はキダを読む前にね、ここでね、
ちょっとまたね、私の思い出のCDかけてもいい?
若い奥さん聞いたらごめんね。
もうやっぱりね、春なんだね。
ザ・ブラザーソフォーが大好きですね。
この曲、私がタイトル言ったら、
うわおーって叫んだあなた、私より少し年上よ。
では申し上げましょう。
遥かなるアラモ。
いかがでしたかしら、ブラザーソフォーのね、遥かなるアラモ。
なんかね、とてもね、詩自体もね、韻を踏んでてね、
韻ってわかるかな、なんかこう、同じような旋律でね、
英語でも韻を踏んで、
要するに好きなの。
なんてざっくりした説明なんでしょうね。
英語がね、できる方だったらね、きっとね、素晴らしい役をされるんでしょうね。
タイムトゥビリッピング、タイムトゥビソーイングって、
ここのね、なんか発音がね、なんかたまらなく胸にね、キュってくるんですけど、
私の英語じゃあかん?ごめんなさいね。
じゃあ、この話ね、ちょっとこちらの方に、
グリーンフィールド、いろいろな曲が思い出の中にあります。
私が一番好きなのは、やっぱりグリーンフィールドとか、花はどこへ行った。
懐かしいのはね、遥かなるアラモン。
500マイルはもう皆さんね、もう知ってるよね。
あー、やっぱりね、今月全部ブラザーズ4で行こうかな。
なんてね、ちょっと思ったことがありました。
リスナーとの繋がりと絵本の朗読
お電話いただいたりとか、えほ村のね、あの通りを車で走らせたり、
あ、こんにちは、おはようございます。
いや、もう懐かしかったわ、ブラザーズ4でしょ。
いや、もう懐かしいって言ってくれたね。
あなたありがとうございます。
もうね、皆さんのね、そういう声にね、励まされて。
あ、でもできたら曲よりもね、魔女の話の内容の方を褒めていただくと、実はもっと嬉しいかもわからない。
これ本音です。
魔女はね、生番組が多かったので、反応がすぐ帰ってくるんですよね。
でもFM八ヶ岳は素敵なスタジオがあって、そこでね、お話ししてるものですから、誰にも会わないのね。
そう、招待しないから誰も来ない。
招待しないので、もう誰でもドア開けてきてね、もう会話する相手が自分自身だけって、かわいそうでしょ、魔女。
ね、思わずママって言っちゃったけど。
ね、やっぱりね、あの皆さんが、あの話もっと聞きたいとか、あ、あの絵本ね、ものすごい良かったので、わざわざ絵本村にも買いに来てくださったりとか。
ハワイからね、いや、聞いてるんですよっていうね、日本人の、なんておっしゃったかな、そういう集落があるんですって。
日本の集落って言うと、わらごやみたいな、そうじゃないのよ、三匹の小豚じゃなくて、すごい日本人街っていうか、日本人が集まっているところの方からね、声がかかったりすると、
もう私頑張れますわって、エネルギーがボボボーって湧いてくるんですけど、
一人静かに喋って、何日も何の答えもなかったら、あれ、聞いてるのかなーなんて、とても寂しくなるので、
なんか話がどんどん逸れていきますね。ではね、今日持ってきた本ね、私ね、松の木、赤松だったと思います。
赤松をしのんで、あなたのことをね、本にした松田本子さんの、アノニマ出版から出ている素敵なね、本を少し読ませていただきたいと思います。
時間がある限り、本当に読みたいんだけど、いいかな。この本のテーマがですね、みんなみんな小さな小さな種だった、ということなんですね。
どんな本かな、開いてみましょう。
私は木だ。私は木だ。
もう何百年も何千年もここに立っている。
私はどこにも行けない。私はどこにも行かない。
けれど私は止まってはいない。
私は動き続ける。私は歌い続ける。
昔々、ずっと昔、私は小さな種だった。
お前の小指の先に乗るほどのちっぽけなちっぽけな種だった。
そんな私がこんなに大きな木になるなんて不思議だと思うかい。
私が特別だったわけではない。
私はただ生きることをやめなかっただけだ。
でも私は私の力だけで生きてきたわけではない。
私は知っている、私を生かしてくれる者たちがいることを、私とつながっている者たちがいることを。
遠い遠い昔のある日、私になる種が落ちた場所は倒れた木の幹の上だった。
倒れた木はすっかり年をとっていた。
十分に生きて、そしてある日立ち続けることをやめて、最後の音を響かせ森の中に横たわったのだ。
木が倒れると、そこには太陽の光が新しく降り注いだ。
時がたち、雨が降り、倒れた木はやがてびっしりと苔に覆われた。
苔は水を蓄え、柔らかな根床を作って私になる種を迎えてくれた。
水と光をたっぷりもらった私は、種の殻を破り、小さな芽を出した。
私は生まれたのだ。
私だけではない、みんなそうだ。
見てごらん、あの木もあの木も、みんな小さな小さな種だったのだ。
幼い時はやがて過ぎ去り、大きくなりにつれて、私たちは自分自身の根っこで地面に立たなくてはいけなくなった。
それなのに、ああ私たちの根っこを見てくれ、地面の下に深く自由に伸ばすことができなかった。
私たちの根っこをあらあらしくむき出しのまま、うねうねと地面を張っている。
私たちの根っこ。
どうしたのかって。
私たちが育った場所にはほんのわずかな土しかなかったのだ。
土のすぐ下にあるものは固い固い岩だった。
私たちがどんなに根を差し込もうとがんばっても、岩は私たちをはねつけ、受け入れてはくれなかった。
けれど、私たちの場所はここだ。
私たちは木だ。
私たちはどこにも行けない。
私たちはどこへも行かない。
あるものは地を這い、あるものは空っぽの潤をもったまま、
あるものは岩を抱きかかえてそこで立った。
誰も簡単にはあきらめなかった。
私たちはのた打ちながら根をのばした。
わずかな土にくらいつき、根をはわせ差し込んだ。
生きる、生きる、生きる。
私たちは強く大きくなった。
そう、私の体はとても大きい。
しかしお前は知っているだろうか。
そんな私を支えてくれているものは、とてもとても小さいのだ。
その小さな者たちがいなければ、私は生きてはいけない。
生まれたばかりの私に根床を用意してくれた苔が、
今は私を優しく包んでくれている。
苔は水を蓄えた緑のベールになって、私を守ってくれる。
目に見えないほどの小さな菌たちが、私の根っこを包み込み、
私に必要な栄養を吸い込み、私はそんな菌たちにお礼をする。
菌たちが欲しいものを、私は太陽の光を作って作り出すことができる。
私と菌は決して切ることのできない関係なのだ。
森の中に生い茂るたくさんの木。
私たちはまるで誘い合っているように見えるだろうか。
誰かが勝って生き残り、誰かが負けて倒れるのだろうか。
いや、もしも私一本だけが生き残ったとしたら、
私はきっと長くは立っていられなかっただろう。
でも今は大風が吹いても簡単に倒れはしない。
なぜかって、それは私たちが互いに支え合っているからだ。
がっしりと根を絡ませ合い、時には枝や幹を寄り添わせ、
小さな草でさえ土の中の菌を育てる役目をして、私を支えてくれている。
自分がしっかり立っていられることと、他の木や生き物と互いに支え合うことはここでは同じことなんだ。
大きくなった私の上で生きる者たちもいる。
私は他の植物たちにとっての地面になるのだ。
木の上にできたもう一つの森、私はいろんな生き物を育てている。
では私の立っている場所はどこなんだろう。
この地面は、この岩は、どこから来たのか。
この岩は遠い昔地球の奥底からやってきた。
地球の内部で熱く、どろどろに溶けていたマグマが冷えて固まり、
岩になり、山になり、やがてそこで私たちが育ち、森となった。
それが今、私たちのいる場所だ。
私たちはがっしりと岩をつかむ、地球をつかむ。
そうしていつか、私にも倒れる日が来るだろう。
生きて生きて、そしてその時が来たら、私はゆっくりと倒れよう。
そして次に生まれてくる種たちの寝床になろう。
私の命は次の木へと森へとつながっているだろう。
私は木だ。私はここにいる。
どうでしたか。すっごいドラマがあるのね。
赤松さん、聞いてくれたかな。
あなたのドラマが一冊の絵本になっています。
たくさんの子供たちがこの本を読みに来てくれたらうれしいな。
少し昔、川口湖にいらっしゃるネイチャーガイドさんから読み聞かせを頼まれて、
私はこの本を持って行ったんですね。
私が読み聞かせた相手は誰だと思う?
樹海だったの。びっくりしました。ちょっと待ってくださいって。
そこで私は木を読んだ時に、周りの木が全て私の言葉に耳を傾けるように頭を向けてくれたんですよね。
信じられますか。そんなことあるわ。
って言っている皆さんの何人かの顔が見えますけどね。
でもね、私たちはつながっているんだよ。
せめてね、絵本の扉を開いて、自然と、そして木と、私たちはつながっているっていうことをね、思い出してくだされば嬉しいかなと思います。
どうもありがとうございました。私は木だ。素敵でしょ。
ではまた来週。
この番組は絵本村の提供でお送りいたしました。
26:23

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