辻翔太の教育理念
こんにちは、エールの山田です。この番組は、エール代表の櫻井さんの書籍、
『まず、ちゃんと聴く。』の内容を中心に、聴くや伝えるについて、
ざっくばらんに対話しながら、深めていこうというポッドキャストです。
では、櫻井さん、今回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
だんだん何人やってきたかわからなくなってきましたが。
わからなくなってきましたね。
今日はとても僕は楽しみにしてきました。
そうですね。これまでとちょっと毛色違いますよね。
うんうん、ちょっと違いますね。
そうですよね。内容としても楽しみだし、
個人的にもゲストの方、僕らもよく存じ上げており、
今日もまた大変気楽なモードでやっているという感じなので、
冒頭の話の通り、櫻井さんの本が起点ではありますけど、
どっちかというとそれも気にしつつ、
ちょっといろんな角度で今日も話ができると楽しいかなと、
個人的にも思っております。
はい。ということで、今日のゲストは、FC今治高校里山校の校長である
辻翔太さんです。はい、辻さんではよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい。櫻井さん、簡単に他己紹介みたいなことあります?
先に辻さんに。
辻さんと出会ったのはですね、
確か有楽町か日比谷辺りの飲み屋だった気がするんですけど、
ねえ、山田さんと僕と辻さん実は同い年で、
もう一人同い年のネットプロテクションズという会社で、
今取締役になられたのかな、
秋山さんと4人でお会いした時が初めて辻さんにお会いした時で、
その頃はまだ青森にいらっしゃったんですけど、
気づけば今治に行かれて、
学校やられてるということで、
なんか今日辻さんとお話ししたいなというふうに思ったのは、
すごく、なんていうのかな、
教育、高校の部分やられてるんで、
すごく思いを持ってやられてるんですけど、
多分、高校を今から1からというか、
1期生から立ち上げてやるってことは、
これからやっぱり10年、20年、30年、
もっともっと先を睨んで、
どういう人がこの社会に必要なのかってことを、
すごくずっと考えながらやられているんだろうなというふうに思うんで、
なんかその中で、
多分おそらくコミュニケーションっていうこととか、
自己との対話とかっていうこととか、
多様な人との関わり方みたいなことって、
必ず出てくるテーマだと思ったので、
その辺一緒に話せると楽しそうだなと思って、
お呼びをしたという次第でございます。
学校立ち上げの背景
よろしくお願いします。
ありがとうございます。辻さんが若干苦笑いしてる感じがする。
大丈夫ですか。
ありがとうございます。
辻さん、では簡単に自己紹介から、
少し始めていただけばいいですか。
はい、ありがとうございます。
改めまして、FC今治高校里山校校長の辻と申します。
先ほどご紹介あった皆さん同い年なんですけども、
82年会というものでつながっております。
1982年生まれで41歳で校長になって、
つい先日42になったところです。
もともと長いことというか、
11年間新卒で学校の先生を、体育の先生をですね、
埼玉でやっていたんですけども、
学校の中で起きていることと、
学校の中で教えようとしていることと、
世の中で起きていることの差が
どんどん広がっていく中で、
改めて大人も子どもも学び合えるような場所が
作りたいなと思って、
一旦学校を11年で辞めて青森に就業しました。
青森はたまたま妻の地元だったということもあってですね、
子どもが生まれるタイミングで行ったんですけども、
青森では町の学校づくりというような感じで、
コラーニングスペースHLS弘前という場を立ち上げて、
主に大学生を起点にしつつ、
地域の人と地域で人材育成をするというような授業を、
今もこれは継続をしています。
その中の2022年に岡田武史さん、
元サッカー日本代表の監督の岡田武史さんと、
たまたま出会ってしまって、
あれよあれよと今治に来てしまって、
今2024年4月に新しい学校を立ち上げたというところです。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
どこから、聴きたいことが常にいろいろあるんですけど、
櫻井さんどこから質問していきましょうか。
僕、最近いろいろFCI、FC今治高校、里山高のことFCIって呼んでるんですけど、
FCIに多少関わってるんで、逆に山田さんからフラットに、
ちょっとなんかこの辺が、辻さんのこの辺引き出せると、
今日の場にいいんだろうか、みたいなところがもしあれば、
聴いてみたいなと思ったんですけど。
簡単に多分じゃあFCIのご紹介もうちょっとだけ、
辻さんしていただいてもいいですか。
多分そこが揃った方が分かりやすい気がするので。
ありがとうございます。FCI、FC今治高校、里山校というんですが、
もともと愛媛県の今治市、今治タオルとか、
造船で有名な地域ですけども、FC今治というですね、
J3サッカーのJ3のクラブがありまして、
岡田武史さんがそこのオーナーを務めておられます。
そのFC今治がある今治に、今治明徳学園というですね、
118年目の学校がありまして、
ご多分にもれず本当に少子化でですね、
私立高校大変苦労してまして、非常に難しい状況になっている中で、
FC今治と新たにこう手を組んで、
一緒にこれからの全く新しい学校を作っていこうということで、
プロジェクトが動き出しています。
FC今治高校はサッカーの学校では全くなくてですね、
サッカー部はこの間できましたけど、
ただサッカーをやる学校ではなくて、
共助のコミュニティも、ちょっとこれは長くなるので、
今日は共助のコミュニティの話はできないんですけども、
FC今治というサッカーチームを中心にした、
共助のコミュニティというものを作っていく中で、
その真ん中に教育が必要だろうということもあって、
今FC今治高校がやっているのは、
この共助のコミュニティのキャプテンを育てるということを掲げてやっています。
非常に難しい時代が来ているというか、
岡田さん環境問題等もかなり長いこと取り組んでおられるんですけども、
本当に明日何が起こるかわからない時代が来ている中で、
人は一人で生きていけないということで、
中央に頼れない時代が来るかもしれないという中で、
今治を中心にこの共助のコミュニティ、
感情の共有ができる共助のコミュニティですね、
衣食住がその中で回っていく、ベーシックインフラと呼んでいるんですけども、
それが回っていくようなコミュニティを作っていく、
そしてその中心になるキャプテンを育てて、
そういった人材を全国に送り出していって、
全国Jリーグは60チームあるんですけども、
Jリーグのクラブが各地域でそんな活動をしたら、
日本は変わっていくんじゃないかというような、
結構大きな仮説を持ってやっている学校です。
エールとの関わり
遺伝子にスイッチが入るという言葉を、
岡田さんが掲げて今やっている学校で、
ますます分かりにくくなったかもしれませんけど。
櫻井さん、今のお話を受けて、
関わりがあるっていうのは、
もうちょっと補足をもしかすると教えていただくといいですか。
そうですね。
まず一期生の方々を新たに募集された、
もともと明徳学園にいらっしゃった1、2、3年生が、
1学年上がるこの4月のタイミングで、
改めてFCIとして一期生を募集したというタイミングから、
ちょっと辻さんとお話をさせていただきながら、
この一期生の学生の皆さんに、
エールのサービスを使ってもらうというよりは、
どちらかというと、エール視点でいうと、
共助のコミュニティというところに、
少し遠くから関わらせてもらうというか、
違う地域かつちょっと離れた人が関わるということによって、
その学びが加速したりだとか、
学びの中でやっぱり、
みんな地方から、
いろんな都市から今治に行ってる学生の方が多いので、
寮に住んでるとかっていうときに、
やっぱりチャレンジしたり前に進もうとするときに、
ちょっと苦しいタイミングがあったり、
葛藤を抱えたりとか、
悩みがあったりとかっていうこともあったりするんで、
そういったところのサポートをさせてもらうっていうのを、
エールでさせてもらっていて、
なので最初34人でのサポーターを始めて、
途中でちょっともういらないって言って、
辞められた方も何名かいますが、
今月1回45分、
お話を聴かせてもらいながら、
その学生の皆さんにとって、
いい時間になればいいなというのもあるんですけど、
サポーターが本当にみんなね、
本当にいい体験をさせてもらってるっていう話をすごくしているのも印象的で、
お互いに学び合うというか、
お互いに刺激をし合いながら、
お互い助け合いながら、
やれる一員として何かできればいいなということで、
関わらせてもらっているっていうのが、
エールとして関わらせてもらっているところですね。
ありがとうございました。
いろんな方向に深めたいところがあるんですけれど、
辻さんに先に何かぜひお伺いしたいなと思ったのは、
共助のコミュニケーション、コミュニティとかっていう話の中で、
櫻井さんの本もお読みいただいたと始まる前におっしゃっていたりとか、
櫻井さんのことは前から知っていたりとか含めて、
エールで言っていること、聴くとか、
そのいったことってFCIの文脈でいくと、
辻さんからはどういうふうに捉えられているのですか。
ありがとうございます。
FC今治高校の教育方針
今、FC今治高校で大事にしていることっていうのは、
主体性と多様性というのをすごく大事においていて、
特に主体性というところでいくと、
結構やっぱり先生、いわゆる先生、
我々は教員のことをコーチと呼んでいるんですけれども、
先生といえばどうしても何か子どもたちを導いてあげようとか、
どこかに子どもたちに方向づけしていこうみたいなところが、
結構学校というのはどうしてもあるかなと思うんですが、
我々はそれを一切手放しているんですね。
とにかくオーナーシップを、
自分自身でオーナーシップを持った子たちを育てていきたいと、
育てるという言葉自体ももうおこがましいよねという話を
今普段しているんですが、
子どもたちには育つ力がそもそもあって、
その邪魔をするなと、
岡田さんはいつも言うんですけれども、
主体的に学んでいく、生きていくという子たちを
サポートしていく中で、
これは我々だけではなくて、
横浜創英高校というところの前の校長先生だった
工藤勇一先生もいつもおっしゃっていることで、
我々もそれを取り入れているんですけれども、
子どもたちが何か困ったときに、
我々としてはどうしたの、
君どうしたいの、
何か僕にできることあるっていう三つの質問みたいなことを、
これは本当に我々も徹底をしていて、
とにかくこちらから何かを与えるのではなくて、
聴くということに徹しています。
そんな中で、
エールさんのサービスというか、
聴いてもらう、
櫻井さんにも聴いていただいて、
子どもたちにも直接話をしてもらいましたけど、
without judgmentという言葉もすごく印象的な言葉でしたが、
とにかく自分とこっちの解釈を入れずに、
まずは聴くんだというところが、
まさにこの学校の哲学がそのままフィットしているというところもあって、
ぜひお願いしたいなと思いましたし、
僕自身もその体験をさせてもらったと、
今年1月ぐらいでしたかね、
3カ月ぐらい。
正直実は生徒募集も含め一番苦しかった3カ月っていうのもあって
本当に一番いいタイミングで、
エールさんを体験させてもらったなと、
感謝をしているんですけども、
体験をさせてもらって本当に、
これが多分FCIの、
もちろん年代もこの40代で経営者をやっているみたいなところと、
高校生で受け取り方とか感じ方というのは全然違うんだろうなと思いつつ、
多くの子たちにとってこれはすごく何か前に進む力、
あるいは自分のことを理解する力になるんじゃないかなと思って、
やっていただいてて本当に助かっています。
ちょっと長くなりましたが。
櫻井さん目線だとどういうふうに、
実際行かれてますよね、何回か。
何度か行かせていただいて、
採用の試験というか、
にもちょっと立ち会わせていただいたりはしていたので、
学生の皆さんの温度感とか、
空気感とかっていうのは何となく感じつつ、
ただ試験のときとやっぱり、
この前お伺いさせていただいたときとでやっぱり、
全然空気感は違うなというふうに思ってたんですけど、
僕たちも正直、
実験的な要素が多少やっぱりあって、
それは高校生にこんなにがっつり1年間も伴走をさせてもらうっていうのは、
初めてだったりするので、
かつ、普通の一般的な高校とはちょっと違う採用のプロセスを踏んだり、
一期生であるということもあるし、
社会的にね、記事調べたら自分の高校の記事が山ほど出てくるっていう状態の子どもたちなので、
これが平均値とは到底思えはしないんですけど、
その中で1年間伴走をさせてもらうって初めてなんで、
ここで何が起きるのかっていうことをちゃんと観察をしながら、
この先どういうサポート、どのタイミングでどういうサポートをしていくのか、
サポートっていうのが本当にいいのかわかんないんですけど、
どういう関わり方をさせてもらうのか、
FCIがやりたいこと、ひいてはそれが社会にとっていい状態の関わり方なんだろうっていうのは、
これから考えていきたいなっていうところがちょっとあるところはあるんですけど、
だから本当にサポーターの話を聴いてても、
6月、7月ぐらいの学生さんの状態、コンディション、気持ちの状態、思考の状態と、
夏休み明けて9月に入ってからの状態が全然違うっていう話は聴いていて、
この辺って一様に僕たちもただ壁打ち相手とかサポート相手ではなく、
何が必要なんだろうということを考えていきたいな、なんて
ちょうど思ってたところだったりするってことですね。
辻さんから見てもその変化は実際おありなんですか、一期生今回。
お遍路プログラムの体験
そうですね、僕は昨年の生徒募集をしてた2023年の4月に開校を発表して、
1年後の開校を発表して、そこからずっと最初一人準備室で生徒募集を続けてたんですけども、
長い子だとそのタイミングから約1年間ずっと入学したいという気持ちを伝え続けてくれた子とか、
お父さんお母さんから紹介してくれた子とかもらった子とか色々いたんですけど、
中3の頭ぐらいから知ってる子もいるので、その時と比べて本当に大きく変化してきていて、
学校の話もしかしたら後でするかもしれませんが、
結構特徴的なプログラムがいくつかある中の本当に分かりやすいプログラムとして、
お遍路のプログラムというのがありまして、子どもたちは半年かけて4月からずっと準備をしてきて、
自分たちでどういうコースを歩くか、どこに泊まるかとかそういうのも含めて全部自分たちで決めて、
5泊6日でお遍路、各チーム歩くと、3チームに分かれて各チーム歩くというプログラムがあるんですけども、
公園という名前ついてるだけの木の下で寝るとか、
キャンプ場までたどり着かなくて、途中で河川敷みたいなところで寝るとか、
そういうことも、2,3日風呂も入らないとか、当然のように経験しながら、
そういうプログラムを乗り越えて、明らかに顔つきが変わってきたりとか、
その中のコミュニケーションの取り方が変わってきたりとかっていうのは、
おそらく多分エールのサポーターの皆さんにも、
分かりやすく変化として伝わるんじゃないかなっていう気はしますね。
なんか今ちょっと聴いていいですか。
生徒たちの変化
すごいいきなり具体の話に入っちゃうんですけど、
たどり着かなくて橋の下で寝るとか河川敷で寝るとかって、
一般的な教育ではやりづらいじゃないですか。
でもなんかそれってさっき言った主体性っていうことを、
本当に結局最後自分で決めて、自分に結論が降りてきて、
でもそれをどうするかって自分で乗り越えていくっていうことって、
そこまでしないと割と分かんなかったりするところもあるじゃないですか。
この辺の教育として、そこさすがに超えちゃいけないだろっていう話と、
でもそこまでいかないとやっぱり主体性ってさっき言ってた、
漢字にしたら3文字ですけど、
本当の意味での主体性っていうことって、
なかなか分かんないよなっていうことって、
どういうふうに扱ってるんですか。
多くの学校ではできるだけ子どもたちに失敗をさせない、
事前に補助線を引いて手すりをつけて、
怪我をさせないということを徹底をしていて、
僕も前の学校ではそうしてたような気もするんですけども、
それでいて大人がめちゃくちゃお膳立てをしたところを歩かせて、
あたかも子どもたちが自分でやりきったような
達成感を味わわせることだけはやるけど、
実は本当は何も変わっていない、
その瞬間だけみたいなことは往々にしてあるのかなと思っていて、
その中で本当にこれから難しい時代が来るかもしれない、
その中で遺伝子にスイッチを入れるということを意識しているので、
想定外とか板挟みとか修羅場って今この3つの言葉を、
これを大事にしている学校ですっていうのも学校説明会で言っていて、
それが嫌だったら来ないでくださいぐらいのことを言ってしまってるんですけども、
なのでお遍路も途中で泊まる場所が変わろうが、
6日間で130キロ歩こうが大丈夫だったんですけど、
そこまでやっててもですね、
毎日僕は車で何百キロ以上運転して各チーム回ったりしながら、
振り返りの時間を結構大事にしてたんですけど、
この時間にそんだけやっててもまだ本当に思っていることが言えないとか、
感情を全部表現しきれないとか、
でも3日目4日目ぐらい本当に追い詰められてきている中で、
もう心の中に閉じ込めてたらその場が保てなくなるから、
もう全部言うしかないみたいなタイミングも出てくるんですよね。
それを経験して最後の最後までもっとから破れたのにって、
それでも言ってる子はいましたけど、
でもそこまで行くとやっぱり一歩違う自分になるというか、
本当の意味で一人では生きていけないということを体感しながら伝えるということ、
伝える、巻き込むということの必要性に駆られて、
多様性と共感の体験
その大切さを知るというような感じですかね。
なんかちょっとすごいそこ、今主体性って話からいったんですけど、
結局今多様性の話とすごい繋がったなっていうふうに思って伺ってたんですよ。
なんかそこまで限界まで行って出てきた人の言葉を、
なんていうのかな、それは違うんじゃないって誰も言わない気がしていて、
なんかそこまで本当に人間が自分として表現したら、
いくら自分と違おうが、どんなに自分の価値観と離れていようが、
そっかってお前はそう思ってんだなって、
多分受け取れるっていうことが起きるんだろうなっていう、
そのなんていうのかな、机上の、教室で教えられる多様性の話ではない、
人は多様であるっていうことを、
なんかものすごい体感覚でみんな味わってるんだろうなってことを今、
主体性の話から入ったんですけど、そっちもちょっと思ったんですけど、
その辺で辻さんからどう見えてるかもしあれば聴いてみたいなと思ったんですけど。
いやもう、まさにだと思います。
歩く前はもちろん多様性、もともと多様性、多様性って言ってるから、
意識してる子たちは多いものの、そうは言っても分かり合えないみたいなところもたくさんあるんですけど、
やっぱあんだけ苦しい経験を共にしていると、
おれが頑張っててあいつが頑張ってないとかもそういうのなくて、
もうとにかくみんなが頑張ってるので、
あいつも絶対いろいろ考え抜いてくれてるよなっていう、
そういうベースがあるというか、だからその中でやれること、
その子がやれることとかその子のことを存在を認めるみたいな、
お互いですけど、一言も喋んない子とかいるんですけど、
一言も喋んない子も何か振り絞って何かを出すみたいなところを、
本当の意味でみんなが理解をし合うみたいなことが、
もう場面場面で起きていたなという感じですね。
もう一つ僕いま伺って印象的だったのは、
そういう話するときって、特にビジネスパーソンならではかもしれないですけど、
伝えるの側に意識がいくことが多いなという気がしていて、
ちゃんと思ってることを自分から表現するっていう、
自己開示をするとか自分を表現するっていう、
外のベクトルに向きがちなことだなっていう気がするんですけど、
エールのやってることってどっちも大事と言いながら、
一旦ちゃんと傾聴する、聴くという側に、
ちゃんと熟達をすることを大事にするっていうところって、
両方ですよね本当はっていうのが、その状況だからこそ見える気もしますし、
ずっと多分エールで言ってることの中に、
そこのバランスを言ってる気がするんですよね。
そのあたりは高校生だからこそで何か感じることが、
辻さんの中でおありなのか、やっぱりそこはすごくバランスを取りながらというか、
どっちもって感じてらっしゃるのか、どういうふうに見えてます?
やっぱりこれぐらいの年代だと目立つ子だったり、
喋れる子みたいなのがやっぱりこうパッと前に立ちやすいというか、
なんかそういう子がすごいみたいなってどうしてもなりがちだと思うんですけど、
やっぱ歩いてみると普段すごい、
陽キャとか陰キャって言葉あんまり好きではないですけど、
いわゆる陽キャだからこういうのを簡単に乗り越えられるわけではないということも、
普段すごい寡黙だけど黙々とただただ歩き続けるみたいな、
すげーなこいつみたいなのが結構たくさん起こる中で、
本当のその子の伝える力、聴く力とか全部含めた本当のその子の強さみたいなものが、
お互いに垣間見える瞬間がたくさんあって、
なのでやっぱりどうしても普段は喋れる子がすごい目立つというのが、
こういう経験を通して本当に周りのことが見えていてすっと手を差し伸べられる子とか、
そういうのが発露するというか、そんな瞬間がたくさんあって、
なので結果的に共助のコミュニティを作っていこうと思うと、
もちろん巻き込んでいくって最後伝えられないと巻き込めないかなと思いつつ、
一方でやっぱりちゃんと聴いたり考えたりしながら、
相手の心触れるポイントがどこにあるのかというのを感じて、
それで動いていくみたいなことがすごい大事だっていうのは、
今回一緒に歩いている様子を見てて感じたので、
高校生の重みと聴く力
伝えるよりも感じ取る、聴くみたいなことの、
高校生年代の重さは大事だなっていうのは感じましたね。
なるほど。ありがとうございます。
さらにここから質問を広げると終わらなくなってしまいそうなので、
前半これぐらいで一旦止めさせていただいて、
後半この続きなのかちょっと分かりませんが、また引き続き
辻さんにお付き合いいただければと思います。
では前半終わりにしたいと思います。辻さん、櫻井さんありがとうございます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。