はい、今やっているのはパトスロゴスという会社でやっていることというのは、これまでの統合型の人事だとか統合型の会計システムといういわゆるエンタープライズアプリケーション、ERPというものを
前職の時には日本で広めていったわけですけれども、ただ今の時代ということから考えると、実は結構めんどくさい話なんだが、
エンタープライズアプリケーションというのはもう限界点に来ているなというのをちょっと思っていて、それは何かというと統合型のメリットがすごくあるんだけど、
世の中ってすべての製品って統合型製品ってあんまり発展していかないじゃない。
例えばテレビにDVDもついてますとか言ったってやっぱりどこかで限界点があって。結局進化の速度が各々の領域で違うでしょ本当は。
だけどそれを統合型の場合は全部一個にしてるんで、一カ所を何かアップデートすると他は全部アップデートし直さなきゃならないんで、
だんだんだんだんその成長速度があるタイミングから急激に遅くなっちゃうんだよね。
ただ提供する企業側もそうだし、提供されるユーザー側もそうなんだけど、
なんか全部一個になってるっていう安心感がお客様にもあるし、なおかつ提供する側の方は全部つながってるんですっていう強い売り文句もあるんで、
売りやすいっていうのもあるんだよね。だからこれまでどちらかというと、ものすごいお金をかけて大規模な開発をしていくっていうやり方で、
さっきちょうど櫻井さんも話してたように、当初400人ぐらいでワンプロダクトだったんだけど、その後ワンプロダクトのままでも千何百人ぐらいまでは行ってて、
後に会計だのいろんな領域に広めていって、最終的には3、4千万人ぐらいまでの規模に行ったんだけど、
それで開発者は半分強が開発者で、ひたすら開発のアップデートをし続けていかないといけなくなっちゃって、
ところがそのものすごい人数かけてやってても、どんどん進化の速度が遅くなっちゃうんだよね。
私はそれを最終的にはティラノサウルスになっちゃいました。結局、史上最強の恐竜にはなったけど、やっぱり変化に対してはめちゃくちゃ弱い状況になってて、
特にIT周りって、特にこの10年ぐらい前から猛烈な勢いでインフラも含めて、進化が、イノベーションがすごいんで、
なおかつ今だと加えて人事のイノベーションもどんどん進んでいく中で、今世の中にはちっちゃな特化された業務に対するSaaSがいっぱい出てるんで、
特化された業務に対応しているSaaSは極めて便利にできるし、領域が狭い分だけ進化の速度もものすごいスピード上げられるんだよね。
これがもう絶対ベストじゃんっていう話なんだけど、さっき冒頭言った通りで、つながってない状況になっちゃうと、
お客さんとしてもこれどうやって運用していくんだよっていう問題もあるし、間に落ちる業務とかどうするんだとかね、
誰がこのデータの連携責任を取ってくれるんだっていう問題もあって、なかなか導入しきれない。
してもPoCで止まっちゃうんだよね。ちょっとやってみたけど、やっぱり便利だけどこれつながってないからこれ以上使えないよね、なんで終わっちゃうっていう。
これが比較的規模が小さい会社の場合は、SaaSをバラバラ入れて、データの連携も好きに一回やっとけばいいじゃんみたいな感じで運用できるんだけど、
大企業になるとやっぱりそうはいかないんで、そこを何とかしようということで作ったのがパトスロゴスっていうのは人事情報の全てのデータを集める、
全てのSaaSをつないだプラットフォーム。そんな感じでパトスロゴスがやってるのは、全てのSaaSをつないで大企業が使える状況にして、
パトスロゴスが提供している人事情報のデータベースに全ての人事情報が集まってくる。そんな感じのサービスを提供している。
だから、恐竜はやめて、哺乳類の小型の哺乳類になった。
ありがとうございます。今のお話だけで個人的には聴いたことがたくさんあるんですけれども、このポッドキャストの趣旨に戻させていただいて、
櫻井さんからおっしゃっていただいた、牧野さんに投げかけた時のご反応とか含めて、櫻井さんから聴きたいことがあるんじゃないかと思います。
一番最初にお伺いしたいのは、エールって経営において話を聴くっていうことをテーマに事業をしているわけなんですけど、
牧野さんの中で経営の中での聴くとかコミュニケーションってどう捉えているのかなっていうご質問をしたいなと思って、
これ背景としては、さっき冒頭に話した牧野さん、経営者として聴きすぎないとかあえて聴かないスタンスをっておっしゃってたっていうのもあるんですけど、
僕自身がワークスにいる時って、牧野さんすごい行為としては聴くっていうことをスタンスは取ってなかったと思うんですけど、
すごい社員の声を受け取ろうとするのを僕は感じてたんですよね。
こうやってエールという事業を始めてからも経営相談を2回ぐらいさせてもらったことがあるんですけど、
今こんな事業やってて、ここで困ってるって相談をさせてもらった時に、ものすごい早い、めちゃくちゃすごいスピードでの事業理解をした上で、
すごい的確にアドバイスをいろいろくださるんですけど、そのなんかジャッジして何かを伝えてくれるという裏側に、
すごい聴いてくれてる安心感というか、みたいなものをすごく感じていたところがあって、
牧野さんにとって経営の中で聴くっていうこととか、コミュニケーションするってことにどういう風に捉えてるのかなみたいなところを最初お伺いしてみたいなという風に思いました。
コミュニケーションって多分エールがやってることは俺は正しいと思ってるのよ。
それは何かっていうと聴くっていうのって2種類あるのよ。
話したい人の話を聴くのと、別に話したくない人の話を聴くのはものすごい差があるのよ。
話したい人の話は聴けるよ、いくらだって。誰だって聴けるじゃん。だって話したいんだから、相手は。
だけど話したくない人の話を聴こうとするのがコミュニケーションでしょ。
特に営業のコミュニケーションってまさにそうでしょ。
全然お客さん何も話したいわけじゃないんだけど、営業がコミュニケーション能力が高いと、
いろんな話をどんどんお客さんがしてくれるようになるっていう状況になるんだけど、
それは聴き上手っていうことだと思うんだよね。
これはエールがやってるいろんな社員と会話をしていくっていうのも、サポーターの人がやっていくっていうのも、
結局めちゃくちゃ私話したいんですっていう人ばっかりなんだったら、サポーターなんかいらないよ、誰でも聴けるんだから。
そこをやろうとしてるのがエールでしょ。
私自身はコミュニケーション能力がないんだね。これは明確にないのよ。
勘違いよくされるけど、コミュニケーションとプレゼンテーションは違うからね。
僕はものすごいプレゼンテーション能力が高いのよ。自分で言うのもなんだけど。
プレゼンテーション能力の高い人は絶対コミュニケーション能力が低い。
だから僕は1on1がめっちゃ得意じゃないのよ。
すごい自信満々に1on1が得意じゃないっていう方、初めて出会いました。
全く1on1が得意じゃない、正直言って。
あともう一個、今お話をお伺いしていて思ったことがあって、
今、経営っていう文脈で話を聴くっていうと、それこそ1on1っていうことによく言われるんですよね。
これって上司とかの話を聴くとか、経営者が管理職の話を聴くっていう、
上位層の人が下のレイヤーの方の話を聴くっていうことを言われてるんですけど、
エールで言う聴くって、もうちょっと広く僕は捉えていて、
経営者の人たちが社会の声をちゃんと聴くとか、ステークホルダーとか顧客の声を聴くっていうことも、
さっき牧野さん、顧客の声を聴くって話をしてくれたんですけど、
聴くっていう行為だなっていうふうに思っているんですけど、
社会の声を聴くとか、ステークホルダーに対するコミュニケーションとかって、
どんなふうに取られてるのかなっていうのをちょっとお伺いします。
そうですね。顧客に対しても社員に対してもそうなんだけど、情報は欲しいのよ。
ある程度の情報は聴きたいわけ。それをどうやって取得するかっていうと、
コミュニケーション能力高い人は会話の中からどんどん引き出す。
だけど私はそれが得意じゃないから、どうやって情報を集めればいいかっていうことに、
ものすごくまい進して情報を取ることをすごい真剣に取ろうとしてるのね。
だからステークホルダーの声とかも聴こうとは思うんだけど、
ただ難しいのはステークホルダーである顧客や投資家だったりする場合に、
彼らの話を聴いてあげるとストレートに。
ここに問題がある。社員の声もそうなんだけど聴くじゃない。
聴いたら何とかしてあげないと不満が高まるだけなんだよね。
だから聴かない。聴かないけど情報だけ集めたい。
今のお話って、僕ワークス時代に牧野さんが、
週報を全社員に結構強く書けて言ってたじゃないですか。
その話でちょっと通じるものがあるなと思ったんですけど、
それは1個集めるツールではあったってことなんですね。
めちゃくちゃ集めるツールになってたね。
だからあれによって、全社的な状況を把握することができるわけ。
正直個人の意見とかどうでもいいのよ。
そんなの相手してられないんで。
みんな右だの左だの適当なことばっかり言うからさ。
自分の今の置かれてる状況と感情から言ってるから。
それはどうでもいいんだけど、
ただ全体がどうもね、
例えば7割の人が右側の方のことばっかり言ってるなってなったら、
これはよく言ってたけど、
船でいう舵取りの時の羅針盤の代わりだからさ。
全体の流れからするとこっちへ向かってるけど、
これ正しくないからこっちへ向かせなきゃなとかね。
いうのをやるために情報を集めてる。
顧客の声も同じだよね。
顧客の真剣な声を集めていって、
それによって傾向を見ることがすごい必要なのね。
ステークホルダーも一緒。
ただ個別の人の話を聴いちゃうと、
対応ができないんで、
不満を煽るだけになっちゃうから、
それをあまり聴きたくないわけ。