1. 小松正史『耳の保養』
  2. 【作曲】ジャズとJ-Popを超え..
2025-04-06 13:22

【作曲】ジャズとJ-Popを超えた音楽づくり〜小松の挑戦

ジャズとJ-Popを超えた音楽:小松の挑戦」では、小松の独自の曲作りを探ります。メロディーと即興演奏のバランスを通じて、ジャズとJ-Popの中間で自由に創造するスタイルを紹介します。ライブでの即興演奏や、録音物での編集プロセスを通じて、音楽の普遍性と耐久性を追求する姿勢を伝えます。
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サマリー

作曲家の小松が自身の音楽制作について語り、即興演奏やメロディーとの関係を深掘りします。彼の曲はJ-POPとジャズの要素を組み合わせた独自のスタイルを持ち、レコードやライブなど異なる形で音楽を表現します。小松はジャズとJ-Popの要素を取り入れた独自の音楽制作方法について話し、アドリブと構築のバランスを追求します。また、ライブ演奏の柔軟性や即興の重要性を強調し、リスナーとの交流を大切にします。

音楽制作のプロセス
みなさん、おはようございます。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日はですね、僕の曲作りについて、少し深掘った話をね、してみたいなというふうに思います。
特に、即興演奏とメロディーの兼ね合いをどうしているかっていうような、そういう僕の曲を聴いていただいたりとか、
あと、曲作りをされている方にとって、ちょっとでも参考になるかなと思ってお話をしていきましょうかね。
それで、僕の曲、ピアノを使ってですね、もう本当に歌とか入れずにですね、
インストゥルメンタル、楽器だけで構成しているような曲をね、今までに400曲ぐらい作ってきまして、
僕の曲は、公共空間とかある映画音楽とか映像音楽とかっていうふうな、
ある特定の場面とか使用方法の中で活用されているような、そういう曲の使われ方が多いんですね。
とはいえ、僕自身の曲を単独で聴いていただいたりしても全然大丈夫ですし、
あと、リスナーさんのシチュエーションですね、読書しているとか、ヨガしている時とか、食事している時とかね、
そういう時に聴いていただけるような感じで、自由に使っていただけるような作りはしているわけなんですね。
それで、僕の曲作りの話になるんですけれども、多くの場合がメロディーが先に出てくるんですね。
これ、いわゆる鼻歌みたいな感じでパパッと出てくるんですよね。
例えばお風呂に入っている時とか、大学から家までの帰りの調子の良いピアノ、自転車で走っている時にピアノの音色が頭の中で鳴っているとか、そういう時にメロディーが出てきまして、
メロディーを覚えている場合はそれでやりますし、あとちょっと複雑なメロディーになっちゃうと録音しますね。
実際にピアノを弾いて録音することもありますし、ミディでキーボードを弾いてDAWに入れているという場合もあるんですけど、そんな感じでメロディーがまず出てくることが最初なんですよ。
そのメロディーを作った後は、自動的に編曲という作業になるんですけど、自分の曲を作ったというか、メロディーが出てきた後で、このメロディーにはどんなコードがいいかな、どんな伴奏がいいかなというのを、
頭で考えるというよりも、今まで身体的に培ってきた経験があるので、それをもとに白玉でずっとボーンと弾くとか、あとは分散コードで少し細かい感じの伴奏を入れる場合もあったりしますし、
そういう感じで、メロディーに合った感じの編曲を自動的というか、そこにあった感じでも身体的に作っていくというような感じになるんですね。この部分って実はJ-POPに近いんですよね。J-POPってメロディーがあったり、イントロとかアウトロとかブリッジがあったりするっていうような、そういう作り方なので、基本的にはJ-POPだと思うんですよ、作り方としてはね。
ただですね、ジャズ的な要素があります。これ何かというと、メロディーが終わった後の2回目の同じコード進行の展開の時に、大体僕は即興演奏を弾くんですね。アドリブです。コード進行はメロディーを作っていた時のコードと同じにしておくんですけど、
その中で右手でね、どんどん思ったことというか、その場の空気感とかね、そのあたりで演奏するんですね。メロディーを崩した形の演奏って言ってもいいかもしれないですね。そういう時にどんどん即興演奏で、即興的にアドリブが出てくるというか、そういうことをします。
アドリブの演奏の仕方、練習の仕方っていうのは、いろいろな教則本がありますけど、最終的にはですね、いかに様々なアドリブとか曲をね、今までの中で聴いてきたかどうかにかかってきますよね。
レコードでもいいですし、ライブでもいいですし、友達の演奏でもいいんだけど、インプットをね、どんどんどんどんしていって、いろいろなコードの展開の上で、そこでどんなアドリブがなされているかっていうのを、体感的にというか覚えると思って聴くというよりも、浴びるように聴くっていうのがすごく大切なんですね。
特にね、若いうちとか、音楽をし始めて間もない頃ぐらいに、自分の興味を持ってですね、どんどんどんどんアドリブを聴いた方がいいですね。ただ聴くだけじゃなくって、自分でそれをなぞっていって、しっかりコピーというか、本当に完璧にコピーするわけなんですね。
そこからどんどん崩していったらいいなとは思うんですけども、そういうことをね、ずっと昔からやってきたので、僕の曲でいうとメロディーの後に即興があって、そして即興の後でまたね、メロディーに戻るっていうことをよくします。
アドリブとレコーディング
もうちょっとね、細かく言うとですね、AメロディーとかBメロディーとかサビとかあるんだけど、大体AメロBメロサビがあって、もう一回Aメロに変えて終わるパターンが多いんですよ、一つのユニットとして。その後でイントロっぽい音を入れて、そこからアドリブなんですよね。
アドリブで時間というか区切りとしては8小節ですね。ちょっと今日は下が回らないですよ、滑舌悪いよね。8小節と×4、2とか4とかね、そんな感じで8小節ぐらいかませて、そしてまたBメロディーに戻るっていうような感じになるんですね。
そうしていくと、J-POPのように決まりきったものをまず弾きながらでも自由度を高めるために、ジャズのようなですね、コード進行をね、アドリブ的にやっていくっていうことになるんですね。
それで僕のその音楽の伝え方としては大きく分けてね、2種類あるんですね。まずはレコードとかね、アルバムという録音物として流通していくような音楽のあり方。そしてライブとかその場限りの演奏みたいな、そういう感じでこのコンサートライブとかね、そういう感じで一期一会で演奏してそれが溶けていく、流れていくというね、その現場には残らない。
録音している時もありますけどね、基本的には残らないっていうことのその2つがあるんですね。僕の場合ですね、やっぱりアルバム作るときは、耐久性と普遍性をすごく感じるんですよ。感じるというか、配慮して曲作りをしてますね、録音をしてますね。
これつまり何かというと、何度も聴くことができる、聴くに耐えれることですね。何度も何度も聴けるという耐久性がないとアルバムとしてね、聴いていただけない。それで飽きちゃう。ちょっとこう引っかかりがあったらそこで嫌になっちゃう。この曲嫌だっていう風になっちゃうので、できるだけ自然に流れていくような予定を立てて、それでアドリブをね、演奏したりしてます。
それでですね、今日はちょっと専門的な話になっちゃうんだけどね、アドリブを演奏、録音する場合、さらに2つやり方があるんですよ。まずはアドリブをしっかりと弾いてみてね、それでいいアドリブを付け足してですね、それでアドリブに近い固定っていうのかな、アドリブで自由に弾くんだけども、それを固定して半ばメロディみたいな形でしっかりと仕立てて、
アドリブを弾く場合があります。それとどんどん本当にアドリブをやりまくってですね、それでいいところができたらそこを採用するっていうようなやり方をしてます。僕は音楽活動の前半はね、わりとしっかりと付けてというかね、構築してアドリブをね、かたどっていたんですけど、
最近はもうどんどんどんどん弾いていって、それで良さげなもののパターン、テイクになったらそれを丸ごと使うっていうね、どんどんテイクのあたりで美味しいところがあったらそこをピックアップするっていうことをすると、やっぱ不自然になっちゃうんですよね。
曲って一筆書きで流れて終えていくっていうのがものすごく大事なので、8小節、16小節を一気に弾いて何度も何度も弾くっていうことをね、やったりします。ちなみに何度も弾くと良くないので、大体テイク1かテイク2で決まることが多いんですけどね。
そんな風にして、アドリブであっても、耐久性と普遍性を考えてですね、曲をアルバムに慕っていることがとても多いです。
これが巡り巡ってある特定の高級空間の中で流れているので、普遍性を伴うっていうことは非常に大事ですよね。ある空間で同じ曲が1日のうちで5回も10回も流れるわけなので、そこで違和感があるとね、特に耳障りだとBGM、環境音楽にならないので、そのあたりはしっかりと意識して録音するようにしています。
とはいえですね、僕は即興とかライブ演奏するときに、もう本当にどんどん変えていってるんですよ。原曲があるんだけど、それをどんどん変えていって、ものすごく躍動感のあるものにしたり、スローにしたり、ちょっと季節に合わせて伴奏というかね、編曲をしてみたりっていうような、それがありがたくできるので、これってジャズっぽいですよね。
ジャズっぽい感じでできるので、そんな風にしてライブでは、その都度ね、場所によってね、えらい変わるんですよね。僕はいつもやってる京都タワーの展望室なんかは、七夕とね、クリスマスの時期に2回やることがあるんですけど、まるっきりね、季節とか来場の方の雰囲気も違うので、その場に応じて、編曲、演奏の仕方も変わるし、音色も変えてやっているっていうことになりますね。
ということでですね、曲作り一つをとっても、普遍的に固定してやっていくっていう部分と、ジャズ的にですね、柔軟に演奏をしていくというね、それこそがね、一期一会の躍動感ですから、その両方をね、しっかりと意識しながら、そのTPOとか用途に応じて演奏をしているっていうことが結構あります。
ライブ演奏の価値
まあ、とはいってもですね、YouTube毎週土曜日やってるけど、失敗ばっかりなんですよね。もう失敗、それでもね、失敗することによって新しいアイディアが出てきたりとか、自分の今後の課題ですよね。課題、課題を見つけるために多分僕はライブしていることもあると思うので、僕はね、ライブが練習と思ってるんですよね。
周りの時間帯、練習する時間がすごくどうしても少ないので、自主的ライブの時間をたくさん確保して、そこで演奏をやるっていう、これこそがね、自分の音楽表現に懸賛を積むっていう、またとない貴重な機会となっているので、毎週を目標にYouTubeライブをしています。
なお、このボイシーとか音声配信では不定期で、夜のピアノ、即興で演奏したりしているということで、この僕の番組聴いていただいている皆さんは随時というか、よく演奏の機会をこうしてお出会いできるっていうことがあったりしますし、
皆さんに喜んでもらってね、特にプレミアムの月一の配信、1時間、もう本当にガッツリと即興だけでやるっていうような、そういうこともしているので、ものすごく好評をいただいておりまして、本当に月一で、このプレミアムの価格はありますけど、それ以上のご満足をいただけるような、そういうことを想定して頑張っておりますので、
よろしかったら、またプレミアムに入っていただいて聴いていただけましたら幸いでございます。最後にお知らせをさせていただきます。今週のですね、水曜日です。水曜日の9日ですね、ボイシーのパーソナリティのひのまなみさん、フルーティスト、ひのまなみさんと夜8時からですね、音楽対談しようかなというふうに思っておりますので、ぜひぜひそちらの方も聴いていただけますと幸いでございます。
それでは今日も良い音の一日をお過ごしください。
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