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みなさん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日はですね、初めて作曲したのは、実は小2の頃だったっていうような、これ作曲というか、作曲をしたいと思ったことね。
そんな話をしてみたいなっていうふうに思います。それで、初めて作曲したいと思ったっていうのはですね、
具体的に訓練を受けているとか、全て自分の曲が生み出されたからとか、そういう感じではなくてですね、なんとなくっていうような、そういう感じなんですね。
これ具体的にお伝えしますとですね、幼少期の夏休みなんですよ。
夏休みが入る前に、地区がいくつかあって、地区ごとに生徒が集まってですね、それで夏休みをどういうふうに過ごすとか、宿題はどうするとか、どんなことしたいとかね、どんな予定なのみたいなのを共有しあって、
それでそれが終わったらですね、夏休みになるみたいな、そういう恒例の行事というか、集まりみたいなのがですね、あったんですけれども、
その時に一人一人聞かれるわけですよ。君何したいのとか、海水浴に行って50mクロールで泳ぐとかね、あとは遠いところで家族と一緒に旅行に行くとか、そんなことを覚えているんですけれども、
僕が何を喋ったかというとですね、なんか口からで任せかよくわからないんですけど、夏休みやりたいことはって言われてですね、自分が一番したいことっていうのは、曲というか音楽作りたいっていうことを言ったんですね。これ覚えてます。
今からね、もう相当前の話で40数年以上前の話なんですけどね。で、その時にですね、美味しいものを食べるとか、スポーツをするとか、鉄道がその頃から好きだったんで、旅行に行くとかっていうよりも、曲作りたい、曲を弾きたいんじゃないんですよ。
作りたいっていうね、何かこうクリエイト想像したいっていうことを言ったことがすごくね印象に残ってるんですね。で、結局その夏休みに曲が作れたかというとね、作れなかったんですけれども、どんな風な感じだったかというとですね、この曲作りたいっていう風に言って、あ、なんか自分曲作りたいんだってその時思ったんですよ。不思議ですよね。
なんか曲を作る予定とか準備とか、そういうことを手順とかをしてなくて、いきなり曲作りたいっていう、これがちょっとぶっ飛んでるなと思うんですけれども、それがですね、帰ってきて、家にね、あの当時電子オルガンがありましたので、人の曲とか先生からの練習曲はね、よく弾いてたんですけど、自分でこう、さあ曲作るぞって言った時にですね、なんか目の前に楽器があって、
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それで今まで弾いた曲とか習った曲の断片がありますよね。なんかこう、最初の4小節とか8小節、それを繰り返し演奏しながら、その後で自分でこう、ちょっと曲を編んでいくというか、もう口からでまかせみたいな、鼻歌みたいな感じで作っていったりしたんですよね。
で、それでね、こう、なんかあれ面白いなって思ったんですよね。なんかね、こう弾いてると、永遠にね、なんかその感覚が続くっていう雰囲気なんですよね。口からでまかせみたいな感じで、こう手で弾いてるとですね、まあ伴奏とかコードはもうずっと同じコードとか、まあ多分2コードぐらいだったと思うんですけど、まあ弾き続けていって、それでこう右手の方はですね、
メロディー弾いたり、適当に弾いたりしてやっていったんですけど、これでね、不思議なことがあって、ある程度のコードがずっと持続的なコードが続くとですね、この右手がですね、適当なことをやっても音楽になるわけなんですよね。これ不思議なことに、もう本当に口からでまかせ、手からね、でまかせみたいな感じで弾くわけですよ。高い音から低い音からいろいろと。
それで適当に弾いてるんだけど、和音というかね、足でルート音、ベースを演奏するんですね、あの電子オルガン。そして左手でコード、和音を弾くわけなんですけど、それさえしっかりしていれば、ある程度ね、曲としての力点というかね、持続点みたいなものはあって、ずっと弾いてるんですよね。
で、結局それは、もうその限り、その場限りという感じでですね、当然楽譜を作ることもなく、録音することもなくですね、ずっと続いていってしまった。もうそこで消えていってしまったということなんですけど、まあそれで本当にね、なんか永遠に続くっていう感覚はあるんですよね。自分が作り上げる、なんか外にね、アウトプット出していくっていう感覚も気持ちいいものだし、
それでその感覚がずっとね、なんか途切れることがないんだろうなっていうふうに思ったんですよね。で、それからですね、結局その夏休みは何もせずままというかね、まあたまに時間があったときに電子オルガンの前で適当に鼻歌的に弾くっていうことがね、あのまあ習慣化して夏休みが終わったような記憶があるんですけれども、その20年後なんですよね。
これあの小学校の時が8歳だから、28歳ですよ、あの20年後っていうのは。まあちょうどこう、まあ僕が大学院の生活をしてて、で、まあ次のね、勤務先がまだ決まらない頃なんですけどね。まあそのあたりぐらいでですね、なんか突然に曲が出るっていう感じの雰囲気になったんですよね。
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これあの僕の地元の実家の故郷のね、天の橋立てっていうあの日本産系のね、一つの場所で、まあサスなのでちょっと長細いこう砂浜みたいなのがあってですね。そして左手と右手からこう同時に立体感覚で波が聞こえるんですよね。波の音がね。それがあの全体的に包み込む感じなんですよね。これ本当不思議な感覚で気持ちよい。
天の橋立ての僕あの砂浜、僕日本の音風景100選で推薦したんですけどね。見事に落ちてしまいましたが。まあそれほどこう没入感がある。波音がね、なんかこう身体の内側まで響き渡るっていうね。360度全体を包み込むっていうそういう感覚をね、まあ寄生した時だと思うんですよ。自転車に乗ってたと思います。
で、それでなんかいいなと思ってですね。気持ちよい時に突然ね、あの曲が生まれ出したんですね。うわすごいなっていう。これ一筆書きで曲ってできるんだっていう。で、あまりにも強烈だったので、まあそのメロディーをね、あのしっかり覚えてて。で、家に帰って楽器でこれを再生したのが曲になってですね。ザッセインっていう曲なんですけど。こちらにちょっとリンク貼っておきますね。ザッセインのね、曲よかったら聴いてほしいです。
僕が最初に曲の形として定着した、そういう完成した曲なんですけれども、これ20年後にですね、ブランコを経て突然曲が出てきたっていうのがあって。やはりなんかね、今思えばですよ、伏線だったのかもしれないなっていう感じなんですね。
その小児のね、8歳の時に、なんか突然曲作りたいって何もね、技法も何も知らず。でもなんかね、感覚がずっと残ってたんだと思いますね。で、その間ですね、まあデンショルガンは高校3年生まで演奏というか練習して、そっから1年ブランクで大学に入ったので、そっからピアノに変わったんですけど。
その時もずっとね、人の曲を弾いたり、既存曲の自分の好きな曲をね、弾くぐらいな感じ。今は創作というよりも演奏ですよね。そういうことをずっとやってたんですけど、作曲となるとまた話が別になってくるわけで。
ただその作曲するっていうのは、いろいろな理論を獲得してできるっていうことは間違いないんだけど、やっぱりなんかね、大事な原点っていうのは、自分がなんとなく曲が生まれるんじゃないかとか、この感覚ずっと続けていきたいとか、音にインプット音を聞くだけじゃなくて発することが気持ちよいっていうか、そうした時に曲作曲ができるんだなというふうにね、そういうふうに感じました。
まあこれね、僕が28歳の時に初めて曲を作ったっていうのは突然ということはあるんだけど伏線がずっとあって、それで水面下でそうした感覚がですね、こう結びついていってですね、それで結果的に曲ができたっていうか、そういうことだったんだなと思います。
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なので28でゼロから曲を作ったんじゃなくて、実は8歳の時からですね、ずっと水面下でそうしたクリエイティブがですね、培われていったんだなっていうことが感じられたことですね。なのでね、お子さんとかね、自分自身もそうですけど、いいなと思ったものは捨てずにずっと持っておくことが大事ですよ。
それはもう些細なものなんだって言うよりも、大事な目が出るかもしれないですからね。そういうふうな未来に対する自分の信頼というかですね、そういうことを感じながら今日はそんなことを喋ってみました。それでは今日も良い音の一日をお過ごしください。
最後にお知らせをさせて頂きます。関東方面で2つのピアノライブを行うことになりました。まず1つ目でございます。9月7日の土曜日になります。開演が13時からです。自由が丘オペラハウスというところで小松の新作カンポン楽2の発売記念コンサートをやります。
ピアノはグランドピアノを使いまして、そこで演奏はもちろん行うんですけれども、今回のピアノのアルバムをですね、作るきっかけとなりました。漢方アルマ声優を提供いただいた小林沙織さんと一緒にですね、お話もあり、施術のポイントみたいなものも含めつつね、来場者の心と身体に向き合う時間を提供しております。
そして2つ目でございます。翌日の9月8日の日曜日です。開演が13時30分になります。つくま市ふれあいプラザ多目的ホールで、つくば和太鼓の会つくどんと小松とのコラボライブをやるっていうことになりました。これは先ほどのCDアルバムカンポン楽2のリリース記念イベント、プラス和太鼓との共演ということで、長年ですね、つくばの方面で活動を続けておられますね。
つくば和太鼓の会と一緒にやるという、なかなか得がたい、しかも関東方面、僕は関西の京都にずっとおりますけれども、関東なかなか行く機会がなく、しかもライブとなるとね、またこれも珍しいタイプでございますが、よろしければですね、生の音、ぜひ聞いていただきたいなっていうふうに思っております。
こちら、お申し込みお問い合わせですね、概要欄に詳細貼っておきますので、よろしかったらまた見ていただけましたら幸いでございます。それではお知らせ、これにて失礼いたします。