1. 小松正史『耳の保養』
  2. よいものばかりに触れても、人..
2024-08-06 11:18

よいものばかりに触れても、人生は意外に充実しない話

よいものばかりに触れすぎると、人は不幸になってしまう話をしました。心理学で「馴化(ハビチュエーション)」という言葉があります。人生で接する場面は、すべからくコントラストとバランスが大切であることを話しました。

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 CDアルバム『漢方音楽2』発売記念コンサート
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漢方アロマ精油と環境音楽のコラボアルバム完成記念イベント。
グランドピアノの響きを聞きながら、体質改善を促す漢方アロマ精油に触れ、
自身の心と身体に向き合う時間を提供します。

■と き:2024年9月7日(土)開場 開演 
■ところ:自由が丘オペラハウス(東京都目黒区自由が丘1-3-28)
 https://www.operahouse-jiyugaoka.com
■料 金:5,500円
■申込み:下記のURLからお入り下さい。
 https://everevo.com/event/84688


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 漢方音楽と和太鼓
 CDアルバム『漢方音楽2』リリース記念イベント
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「漢方+音楽=漢方音楽」と和太鼓のコラボコンサートを開催します。
環境音楽家(小松正史)による症状改善を目指したコラボ音楽と、
つくば和太鼓の会「筑鼓(つくどん)」と、小松とのコラボコンサート!

■と き:2024年9月8日(日)開場 開演終了予定) 
■ところ:つくば市ふれあいプラザ多目的ホール(茨城県つくば市下岩崎2164-1)
 https://www.fureai-plaza.jp/facility/...
■料 金:一般:前売り1,500円(当日2,000円)
 https://tsukudon.org/20240908kanpouto...
■お問合:
 https://tsukudon.org
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00:00
みなさん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日はですね、「よいものばかりに触れても、人生は意外に充実しないよ」っていうのは、そうなく、ちょっと斜め上から目線的なそんな話をしてみたいなというふうに思います。
よくね、「インプットの質を高めなさい」とか、「いいものを見ましょう」とかね、そういうこと結構言われていることが多いと思うんですよね。
例えば、良い映画とか、美味しい食事とかね、楽しいイベントとか、結構すごくワクワクする、心が動くものにどんどん触れましょうとかね。
あと、野外に行ってね、いろいろな自然の風景を見るとね、心が動くよっていうことは、このラジオで結構言ってるんですけれども、果たしてそうなのかなっていうことをちょっと考えてみたんですよね。
今って法食の時代、そしてね、もうタダでいろんな良いコンテンツがたくさんある時代になってますよね。
そんな中で、果たしていいものばかりになってくるとですね、これ、いいものが当たり前になるっていうようなところが結構あるんですよね。
これ、心理学の現象で、ハビチュエーションっていう言葉があるんですよ。ちょっと言いにくいですね。ハビチュエーションね。
これ、どんな話かというとですね、純化っていうね、専門用語があります。純化っていうのは、慣れて変わるって書いて、純化っていう、慣れちゃうっていうことなんですよね。
これ、心理学用語の一つなんですけども、ある刺激が繰り返し提示されることによって、その刺激に対する反応が徐々に見られなくなっていく現象を指すというね。
そういう慣れにもね、いいものも慣れちゃうみたいなね。何とかは3日で飽きるとかってね、今ちょっと言いづらい、言えないような、そういう言葉もあったりもしますけれどもね。
それって慣れちゃうわけですね。良い部分の行き地というかね、敷地をね、辿っていくとですね、それが当たり前になっちゃうっていうようなことってあるんですね。
これ、年収の話でもよくあるじゃないですか。800万円以上になっちゃうと、それがたくさん増えたとしてもですね、倍というかね、同じような比例的にお金の満足度とかね、充足感というのは増えないなっていうことをね、よく言われたりしますけれども、それも純化の一つなんですよね。
そんなふうに、ハビチュエーションがどんどん増えてくるとですね、当たり前になっちゃうっていうような、それがもっともっと刺激の強いもの、もっとクオリティ高いものっていうふうに、本当に聞いてる人、そして見てる人の欲求、要望が高まってくるんですよね。
それって本当に良いことなんだろうかな?幸せなのかな?みたいなね、そういうところは僕はいつもね、ちょっと疑問に思ったりなんかします。僕もですね、毎回ライブで演奏したりとか、このボイシーとかね、スタンドFMでもそうなんですけども、喋ってるじゃないですか。
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で、これあの、変な話なんですけども、ピークがですね、あってですね、そこからどんどんどんどん減っていってるわけですよ。まあ、減るっていうのは色んな要因があると思うんですね。様々な娯楽、そして刺激があるから、音声はあまり聞かなくなるっていう方もいるし、そして小松の同じような話ね、一人の人間が喋るので、結局同じじゃないですか。
同じであるにも関わらず聞いていただいてるね、リスナーさんには本当にね、リスペクトしたいと思うんですけども、たまにはちょっと目新しい話はしたりもしますけれども、結局言ってることっていうのはね、もう人格が変わらない限り同じようなこと言ってますから、それについてはね、どんどん循環が進んで、だんだん聞かれなくなってくるっていうのがですね、実は数字の方にも出ておりまして。
これは僕は全然気にはしていないところなんですけれども、そしたら結局コンテンツの話で言うとですね、もうたどって、ここの番組飽きたから次の番組行こうとかね、次の番組も飽きたからみたいな、いわゆる焼き畑農業的なコンテンツの消費だけで終わっちゃうっていうような、そういうことってあると思うんですね。
これ僕の色々な音楽活動もそうなんですよ。もうずっと聴いていただいてる方っていうのはいらっしゃいますよ。いらっしゃいますけれども本当に一握りで、まあ本当に小松の何かがすごくいいなとか、めちゃ僕はありがたく思いますね。でも飽きますから結局ね。
ずっとどっかに行かれて、もうそれは僕は来るもの拒まず去るもの追わずなんで、全くこれ影響を自分にとってはないわけなんですけれども、その繰り返し新しい方も入ってくれば、ちょっと飽きられた方は去っていかれるというような、もうこれはもう自然の節理な感じでね。
そうしていくとですね、やっぱりもっと大事なところっていうのがすごくあると思うんですよね。新鮮さが失われて、それが日常の一部になったとしたらですね、これどうなんだろう。物足らないっていうことは不幸になるっていうことなんでしょうかね。
これ逆に不幸というかですね、これもバランスの問題でですね。他の感覚、例えばね、人生はあざなえる縄の如しっていうことで、幸福と不幸がね、本当にないまぜになってきてるわけですよね。
僕もそれ、今過中にいるんですけどね。幸福と不幸のあたりが本当に一日のうちでね、こうめくるめく変わっていくことがありますけれども、その感覚なんですよね。いいことも悪いこともやっぱり等価にですね、体験して、悪いことがあったらね、必ずいいことがすぐあるわけじゃないですけれども、肯定していきますよね。
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まるで株価とか指数のように。そんなふうにしてですね、長期的にそのあたりを僕体験する必要があるなと思って。これあの結論なんですけどもね、いい刺激とか良いものっていうのは見すぎると良くないんですよね。聞きすぎるとあんまり良くないという、もうそれで他のものが不幸になっちゃうわけですからね。
これ例えばの話なんですけれども、絶対音感を持っている演奏家とかね、人間がおるわけなんですけども、それってすごく音に対して鋭敏な感覚ですごいなっていう感じするでしょ。でもね、やっぱりあの不幸なんですよ。
ちょっとでもね、楽器の音が狂ったりなんかすると、低いとかこのピアノダメとかね、自分の基準値があるんだけどちょっと違うからもう本当にもうイライラするみたいな、そういう状況にやっぱり陥りがちなんですよ。僕はあの絶対音感ないです。はっきり言ってだいたい音感はありますけどね。少々狂っても全然平気っていう方なんですけれども、その感覚が大事なんですよね。
なんかいいものはたまにはゲットして、それはいい刺激の広がりと言いますかね、その基準を持つことはめちゃくちゃ大事、必須です。それはもういいコンテンツ作るためにはマストなんですけれども、そうじゃなくってそれ以外の日常の中で我々住んでるわけじゃないですか。
生きてるわけなんですよね。そのあたりでね、酸いも甘いもやっぱり体験して、ほどほどにね、悪いことばっかり体験すると心が泣いたりとか病んじゃったりしますから、そこを自分でコントロールできないのが人間の難しいところっていうことは言えるかもしれないけど、少なくとも自分の中で入ってくる刺激はコントロールできるじゃないでしょうかね。
ある程度、特にこういうコンテンツなんかは自分でさっき言ったように小松の番組がもう飽きたら次のとこ行ったらいいんじゃないみたいなのはそれです。それは健全なとこです。ほんと健全。そんな感じで、やっぱり自分でコントロールをしていくっていうことがすごく大事で、意図的に意識的にね。
なのでいいものばっかり追い求めるっていうのはやっぱりすごく僕は不自然だと思います。生きてるこの感覚っていうのがこの世っていろんなもので成り立っているわけですしね。それでそこからの事実を僕もインプットというかね、
したためて実感して、それでそれに応じたというかね、その世界をちょっと超えていくための曲を作ろうかなと思っているので、今大変忙しいってことはね、昨日の音声で伝えたんですけど、それを僕は根本的にはネガティブと思ってないです。
次の何か作品とか作るためのね、起爆剤というかね、乗り越えるべき峠だと思ってますからね。そんなふうに思って、やっぱり過ごしていくことがめちゃくちゃ大事なのかなと思いますね。このようにね、多様な経験とか、時には困難な経験があったとしても、それが人生をより豊かに充実させるんじゃないかなっていう風なところがあるので、
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あんまり良いものばっかりね、触れてやったとしても、なんか虚しくなるっていうのはやっぱりね、潤下が起こってますから、そのあたりちょっと心理学的にちょっと自分を客観視しながら過ごしていくことが重要かなと思うことをね、やや小松の次回も含めましてね、お伝えいたしました。
ということで、今日もここまでお聞きいただきましてありがとうございました。それでは今日も良い音の一日をお過ごしください。
最後にお知らせをさせていただきます。関東方面で2つのピアノコンサートを開催します。まず1つ目なんですけど、9月7日の土曜日になります。
自由が丘オペラハウスというところで、CDアルバム漢方音楽2発売記念コンサートと題しましてですね、グランドピアノの響きを聞きながら体質改善を促す漢方アルバムの声に触れていただきつつですね、来場される方の心と身体に向き合う時間を提供しております。
開演が13時なので約1時間半ほどのライブとなっておりますので、関東方面の方ね、ぜひお越しいただけましたら幸いです。そしてもう1つになります。
9月8日の日曜日の開演が13時30分からになります。
つくま市ふれあいプラザ多目的ホールというところで、漢方音楽と和太鼓と題しまして、和太鼓とピアノのコラボコンサートを開催いたします。
これ小松とですね、そしてつくば和太鼓の会のつくどんと一緒になって、小松とコラボコンサートということで、和の雰囲気、そして躍動感あふれる時の流れね、ご一緒させていただけましたら幸いでございます。
こちらご興味ございましたら、こちらの放送概要欄に貼っておきますので、リンク先から概要を詳細聞いて見ていただけますと幸いでございます。
以上お知らせでございました。それでは失礼いたします。
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