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みなさん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日は音楽ネタを喋ってみようかなと思いました。
タイトルは、「心が整う循環コードの魔法」ということでお伝えしたいと思います。
この循環コードってどうですか?想像つきますかね?
循環なので、一つの循環の中でコードが繰り返し繰り返し出ているというような感じなんですね。
これ、特定のコード進行を繰り返すことによって曲が構成されているものがあるんですけど、
こういうふうに、ちょっと抽象的に言ってもあれっていう感じですけどね。
例えば代表的な循環コードの曲としてはですね、パ・ヘルベルのカノンっていう曲。
これご存知ですかね?これクラシック音楽の名曲なんですけども、
カノン進行っていうふうに言われてましてですね、この進行結構いろいろなところで使われています。
ものすごくシンプルなんですけども、これ8小節の中に循環コードがあるんですけども、
これ結構ね、もう本当にもうこれっていう、だんだん下がってくるんですよね。
下がってきて、ちょっと上がってきて、ちょっと変化があって最後は元のですね、コードに収まっていくっていうような、そんな感じなんですね。
それ以外はG線上のアリアというバッハの曲がありますけども、これも同じカノン進行が使われているんですよね。
これ一部分にカノン進行が使われていてですね、あとはちょっとバリエーションが変わっているんですけれども、
これを聴くと落ち着くというか、整うっていうかね、そんな高度の曲なんですよね。
これすごくね、人ってね、もう突発的にもう違う方向に行ったり、自分の予測不可能な、不能なところに何か精神状態を持っていくとですね、
結構乱れたりとか、もうちょっとイライラしたりとかですね、自分の感情をコントロールできなくなるっていうような、そういうことがあったりするわけなんですね。
とはいえね、音楽って純粋に表現活動なので、何かの機能がある、こんな特定の心理状態を実現するために曲があるとかいうんじゃないわけですけどね。
結果的に後でリスナーとか受けてが、この曲は落ち着くねとか癒されるねとかね、そういうふうなことは勝手に解釈しよるわけですから、これもともとそんなふうに曲作ってないわけですよ。
これ、とはいえ何か機能性音楽って言ってですね、何か特定の機能とか目標があって、それに見合って曲を作るってことは、僕ももちろんやってはいるわけなんですけどね。
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ちなみにそうした特定の目的に応じてそれに見合った曲を作るっていうのは、職業的作曲家さんはね、よくそういうのを本当に得意で作ったりするんですけど、僕はなかなかそういういろいろな、例えばドラマのね、喜怒哀楽に見合った曲を作ってとかね、そんなオーダーがあってもそんなことなかなか器用にできないので、
お断りしていることがめちゃくちゃ多いんですけれども、それにしてもですね、僕は音楽をやったり曲作ったりしている根幹のところはですね、まずは自分が何か安定というか、心のモヤモヤみたいなものがファーっと晴れていくっていうふうな、そういう心理状態に持っていきたいなっていうふうに思っているので、
必然的にそれに近い曲の作り方になったりするわけですね。結果的に安定感があって、ちょっと落ち着くっていうような、そういう曲の作り方をね、もうこれ結果論かもしれないですけども、後でそういうのがね、確認というか、出てきた曲を聞いて、あ、なるほど、これ落ち着きたいんだなとかね、そんなふうに思ったりすることが多いですね。
それで先ほどね、パッヘルベルのカノンとか、ジーセンジョーのアリアみたいな、そういう超有名なクラシック曲をね、紹介しましたけども、実際これあの循環コードの効果、いろいろこうやってみるとですね、3つぐらいの特徴があるんじゃないかなっていうふうにちょっと思っております。
まずはですね、安定するっていうことと、予測がつくっていうことなんですね。これあの同じ状態の刺激をね、脳に与えていると、はじめはその刺激が新しく感じるとしてもですね、だんだん同じことを繰り返し繰り返しやっていくと、そのうち短期記憶がですね、コード進行を覚えたりとか、メロディーを覚えたりとかしてですね、
だんだんと安定感というか、安心に繋がるっていうことが伴われていくことが結構あります。それでそこから何が今度出てくるかというと、予測がつくっていうことですよね。この同じ音楽同じ流れでずっと聴いているとですね、だんだんとこれ安心するな、安定するなっていう、そういうことを、そういう心理状態を予測しながらですね、
音楽を聴取できるっていうような、そういう性の循環というかね、ポジティブな循環にどんどんなってくることが多いんですね。これによって心がリラックスしやすくなる、リラックスするんじゃなくて、そういう環境を提供するっていうことなんですよね。
これ音楽って空気の振動ですから、もうここに音楽という薬とか物質的なものがあるっていうわけじゃないんですよ。ただ空気の振動ですからね。その空気の振動を耳がですね、あったらですね、耳から空気振動が取り込まれ、そして空気信号から聴覚的な電気信号に変換されましてですね。
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そして脳の中に取り込まれて、そして脳の中でこの音が何なのか、循環コードなのか、そして癒されるのかとかね、そういうのを察知するわけなので、間接的に脳に影響を与えてるっていうのが音楽であり、循環コードであったりするわけですよね。
そんな感じで、薬を直接に使わないんですけれども、脳のですね、積極的な自分で活性化したり、自分で脳自体が安定するというような、そういう自律的な能力がありますから、そこにうまく作用するわけですよ。
これによって心がリラックスしたりとか穏やかになったりするっていうことがあるので、循環コードはそうした効果が一つあるのかなというふうに思っております。
そして2つ目なんですけど、これ感情の調和だと思うんですね。感情の調和ってどういうことかというとですね、音っていうのは脳の中の変動体と呼ばれているところに直接に影響を与えてですね、理性とか自分の常識とかですね、知識で構成されているようなそういう心理状態ではなくて、感情に直接訴えるんですよ。
僕の声でもね、今ね、聞いていらっしゃって、まあ心地よいと感じている人もいれば、もうイラッとする人もね、いると思うんですよ、正直ね。
小松の声がね、生理的にあなたにとってよく捉えられるのか、悪く捉えられるのかっていうのは、これ理論とか理屈じゃないんですよね。
心が勝手に動いちゃってるっていうような、自分の感情を直接に動かすというような、そういう作用がありますので、そこにね、循環コードもそこに届いていくわけなんですよね。
なので、子供と子のマザルトに関わらず、心が整っていくっていうことがあると思います。イライラしてるのに、なんかね、静かな曲聴いて嫌じゃん、こんなもんも、けしからんと言いながら聴いてると、だんだんなんか悪くないな、精神的にちょっと安定していくな、みたいな、そういうことってあると思うんですけどね。
無意識に作用するっていうのが音の怖いところでもあり、良いところでもあると思うんですけどね。そして3番目はメロディーとの調和ということがあってですね、これコードだけだと全然面白くないんですよ。コードにちゃんとこう、メロディーがある。
これ特にですね、パッヘルベルノカノンの後半部分にメロディーが出てくるんですよね。そしてG線上のアリはね、もちろんバッハの名曲ではあるんですが、コードの上にメロディーがあるわけですからね。
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そういうメロディーとコード、循環コードとの上手い具合の絡み合いみたいなもの、それがあってですね、結果的に調和したり躍動感とか落ち着きに伴うような流れを作るというか、気を作っていくわけなんですよね。
そうしたメロディーとの調和っていうのもあって、結果的に循環コードっていうのは僕もたくさん使っておりますけれども、人の安定感とか精神的な整えにものすごく影響を与えるということで、今日はですね、循環コードの不思議な力ということでですね、お伝えさせていただきました。
それではここまでお聞きいただきましてありがとうございました。今日も良い音の一日をお過ごしください。
最後にお知らせを2つさせていただきます。関東方面で小松のピアノ演奏のライブおよびコンサートがありますので、そのご案内です。
まず一つ目でございます。2024年9月7日の土曜日になります。開演が13時からでございますが、漢方音楽2というアルバムを作った発売記念コンサートがございます。
漢方アロマ声優と小松が演奏するスタインウェイで弾くんですが、その環境音楽とのコラボアルバムの完成記念イベントでございます。
ご自身の心と身体に向き合う時間を提供するということで、今日お伝えした循環コード満載の曲も多数演奏しますので、どうぞゆったり遊びにおいてください。
そして2つ目でございます。次の日9月8日の13時30分からになります。
筑波市ふれあいプラザ多目的ホールになります。漢方音楽と和太鼓ということで、小松のピアノ演奏と和太鼓のコラボコンサートを開催します。
こちら筑波和太鼓の会、つくどんという会がありまして、その小松とのコラボレーション。ピアノを打楽器のように使ったり、メロディアスな小松曲を元に太鼓の皆様がどんな音を奏でるか、結構和風に近い曲をたくさん作るので、小松のピアノ曲と和太鼓の調和性はめちゃくちゃ高いんじゃないかなというふうに今から楽しみにしております。
こちら2つのコンサートの詳細は本日の概要欄にお届け書いておりますので、ぜひとも関東方面のリスナーさんの方が結構多いので、普段はこうして間接的ですけど、当日こうしてリアルで生の倍音を浴びるように聴いていただけましたら幸いでございます。
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それでは今日も良い一日をお過ごしください。ありがとうございました。