1. 小松正史『耳の保養』
  2. 微細な音が紡ぐ感動〜坂本龍一..
2024-07-21 10:04

微細な音が紡ぐ感動〜坂本龍一氏長編コンサート映画「opus」の印象

坂本龍一氏の最後の演奏をドキュメンタリーとしてまとめた映画「opus」を鑑賞しての感想。生ピアノを生身の身体で演奏することの意味と価値を改めて感じることのできた作品でした。ピアノとの向き合い方を再考させられる最高の映画作品でした!!
注)途中、NHKスタジオを509のところを508と誤って喋っておりました。訂正します。
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/627e0afcfd1be6fc466131c8
00:03
おはようございます。作曲家で大学教員の小松正史です。この放送では、音や音楽についての魔法の一振りについてお話をしております。
今日は坂本龍一さんの映画ですね、ドキュメンタリー映画「opus」という映画を見た感想とですね、そこから得られるピアノの魅力や
演奏とかね、表現の奥深さについて今日はね、語っていきたいなって思っております。
それでですね、ちょうど見たのが月曜日、今週のですね、5月の27日の月曜日なんですね。
で、まあこれあの日本、日本というか海外でもね、最初に先行で放映されたんですけども、日本では5月の初旬ぐらいから5月の31日まで
もうあとわずかなんですけど、上映する機会がね、もうちょっとっていう感じでございましてね、それほど多くないんですね、上映の期間がね。
なのでとても貴重だなということなんですけれども、京都では一箇所だったですね、イオンモールの桂川っていうとこがあって、そこに出かけてですね、
なんと始まるのが午後の9時半っていう状態、これすごいですよね、終わるのが2時間ぐらいあるので11時半頃なんですよね。
でまあちょっと電車に乗ってですね、行ったわけなんですけれども、それからですね行って、そこで9時35分に始まるかと思ったらですね、
なんと故障ですよ、あの上映の機会のね、それで今まで前代未聞ですよ、待つんですよね、いつそれが再開するかわからないということでね、ずっとこう待っててですね、
保証がないんですよね、ずっと始まるっていうね、で結果、もう待ちに待ちました、もう途中本当に、もう初めね、6,7人の方が集まっててね、お客さん、それでそういうアナウンスになった途端ね、
1人去り、また1人去りって感じで、最後2人だけ残りましたけどね、男性がね、2人なんですけど、まあそれで10時45分頃ぐらいに始まったんですよね、すごい歴史的というか、自分とってすごく今でなかったような経験なんですけど、
ありますかね、こういうね、1日こう、次の日にまたぐ映画館でっていうね、すごい状態ですけど、それで始まったその映画ですね、オーパス、ここからねすみません、もう話がね、かなり前座が長すぎた感じでございますけれども、これ一言で言うとですね、もう体感性の高い映画というか音の没入感なんですね、
でもうその、皆さん知っておられるとは思うんですけど、坂本隆一さんがですね、がんに侵されて、それで余命わずかのね、時に、まだなんとかこう元気と言いますか、演奏がなんとかできる状況の時にですね、コンサートの形式で20曲収録されてるんですけれども、1日にですね、1曲か2曲ぐらい演奏して、それで10日間ほどかけてじっくりとですね、
03:22
連続して収録されたというふうな、そういう映画なんですね。さらにこの会場がNHKのスタジオで、108っていうね、大きなスタジオがあって、坂本隆一さんがこの場所がすごく一番日本の中でもトップクラスの響きがあるっていうことでそこを選ばれてですね。
2000年の前半ぐらいに坂本隆一さんがね、調達されたヤマハのピアノ、グランドピアノですね。それをですね、そこに置いて、それで収録されたというところなんですけど、マイクがすごくたくさん置いてありましたね。
特にすごいのが坂本さんの近くにマイクを置いてあるんですね。別の演奏中、歌われることないんですけど、息遣いがね、息を吐いたり吸ったりするその状態っていうのがね、本当に伝わるような映画だったですね。
さらにですね、ダンパーペダルがあるんですけど、そのダンパーペダルの踏んだり外したりするような、そういう音ね、足の方のペダルなんですけど、その音もね、もう本当になんか目の前で鳴っているような感じなんですね。
さらに音フェチの話をするとですね、ダンパーペダル踏むときにいきなり演奏が始まって踏むときと、演奏が始まる前にダンパーペダルを踏んで演奏を開始するっていうのがあって、最初のハフっていう音がするんですね、ダンパーペダル。それを出した後で演奏するっていう、そこから始まってるっていう、これありえないぐらいすごくリアルですよね。
それでダンパーペダルを踏み終わるときはもちろんね、あるわけなんですけど、その時にハーフペダルでだんだん音を切っていくというかね、少し柔らかく音を得ていくっていう感じにして、それでその後ですね、スタジオ自体の音鳴りっていうんですかね、音の残っている換気音ってありますよね、それがしばし収録されて、
その換気音も含めて、だんだんだんだんフェードアウトしていくっていうような終わり方がね、もうほんと音フェチ以外ありえないぐらいの音の変化と言いますか、処理だったんですね。
で、モノクロなんですよ。モノクロって視覚的には刺激がやや少なくて、聴く方に意識を向けてもらえるような質ラインなのかなっていう感じで受け止めたんですけど、とにかくすごく日本画の濃淡というかね、水墨画のような感じのライティングだったですね。
06:11
それで1曲目から始まって20曲ですね。途中で有名な曲もあったりとかなんかしてますけどね、トンプとか、ハッピーエンドとか、センメリとかねありましたけど、ザ・ラストエンペラーもありましたね、アクアとかもありましたがね、これ坂本さんの覚悟を感じましたね。
もうこのセットで演奏するってもう最後ってことをね、お分かりになってたということを認識できますので、それで鳴らすときに本当最後、今までたくさんセンメリたくさん弾かれた中で本当の最後の音っていうのか、グランドピアノで演奏する最後の音なのかなっていう感じのね、覚悟というか、達成感というか一つの山に登られている感じの雰囲気があってですね、
もう微細な音がね、紡ぐ感動って言ったらすごいなっていう。それで僕あのやっぱりピアノはね、ただ音を鳴らして演奏するんじゃなくて、自分で挑まなくては音が出ないんですよね。
踏み込むというか、自分の体の一部のような感じで演奏しないとね、もう自分に納得した音って出ないんですよね。
僕もそれを目指してやってるわけなんですけどね、そういうあの今後もね、僕も生きてる限りピアノとか鍵盤楽器、ちょっと弾き続けたいなと思ってるんですけど、そこに挑んでいくためのエネルギーをね、このオーパスっていう映画からもいただいた感じなんですね。
これもうね、もうじき終わっちゃうのでね、この放送をね、もうやってるのがこれ木曜日なので、今日最終日だったら、すいませんこんな日にね、こんな収録してしまったですけど、もうちょっと早く見るべきだったと思いながら、ちょっとどうしても時間がなく今になったんですけど、
まあすごく本人はいらっしゃらないんだけれども、そのライブで、僕一度あの生のライブをね、目の前で真ん前で聞いたことがありますけど、2009年ですかね、そういうのあるんだけども、それとは違うなんかこうメディアで記録されたがゆえの細やかさというか臨場感というか接近感というかね、そういうのがあったので、
まあとにかくすごくあのいい形のというか、もうなんか映画というか、もうそこの現場に没入してるっていうような、そういうあのドキュメンタリーならではのね雰囲気をね感じましたね。
もうこれ聞くとすごくあのピアノに対する価値というか、思いがまた増えるなというふうに思いますし、一番最後にですね、自動演奏であの最後の曲演奏している状態があったんですね。
09:06
で、これ見た時、それ聞いた時にすごく思ったんですよ。その時に自動演奏だから何も音がないわけでしょ、あのダンパーペダルもあの呼吸もね坂本さんの駆動音もね、ないからいい音なんだけど、あ、これが人が弾いてる音だったのかというか、ピアノ以外の音があるからこそそのピアノの作品がね、生々しくこう目の前に迫ってくるんだなっていうのがねわかりました。
これねネタバレになっちゃいますけど、最後自動演奏で少しだけ演奏を聞いてるんですけど、全然音違うんですよね。
あ、これが生きてることなんだなーって思って、僕も次のねピアノソロの生演奏はね、そこの音を入れてみたいなっていうふうに思ったということで、今日は坂本隆一さんのドキュメンタリー作品のオーパスについて感想をお伝えいたしました。
10:04

コメント

スクロール