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2024-12-16 03:33

【音響心理学】音程という概念は、よく誤解されます。

音程という言葉はよく誤解されます。音程は2つの音の高さの差であるため、相対値として捉えられます。音の高さは音高と呼ばれていて、絶対値なのです。その違いを区別して使いましょう。
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今日は、音程という言葉の誤解について説明したいと思います。
音程、これよく聞きますよね。あなたの演奏は音程が悪いとか良いとかね。
この音程っていう言葉、実は結構誤解がありまして、正確にはですね、音高っていうことなんですね。音の高さっていう、その辺りと音程とかね、ごちゃ混ぜになってるということがですね、結構あるので、
これについて今日はね、解説していきたいなと思います。
それで、音の高さっていう、この解釈なんですけれども、これ三つあるんですね。
音の高さ、まず一つ目、これ周波数です。これあの、前回からずっと伝えております、空気中に存在する音の素密波の数のことをね、周波数と言いますけれども、それが高い、大きいと高い音、そして少ないと低い音ということですね。
で、二つ目は音名なんですね。音の高さ、これあの音楽でよくね、Cの1からCの2、3、4とかね、BとかFとかっていう言葉よく使われますけれども、音楽の音名としてよくね、使われるドレミファソラシドも含めてですけど、音名というのが二つ目の意味です。
そして最後が、基準とする音高からの音程という、ちょっとね、ありくどい言い方ですけれども、これが三つ目なんですね。ある基準とする音の高さの音名でもいいですし、音があったとしたら、そこからの音程、そこからの距離があるかというか、幅があるかっていうような、そういう意味なんですね。
で、そのあたりをもう少し解説していきますとですね、音の高さは音高って言いますよね。これ別名ピッチと呼ばれるものですね。ピッチ、絶対値です。ピッチ、440Hzとか、これラーですけどね、880Hzとかね、それはさっきのラーの1オクターブ高いラーが880Hzですけど、これ絶対値なんですよ。
で、それと比べてですね、音程というのは、二つの音の高さの差なんですね。インターバルとも呼ばれてまして、例えばですね、どんなことかというと、ドの音があったらですね、そのドからミの高い音がありますよね。ドレミのミ。で、そのドとミの間の差っていうのが音程なんですね。
これ相対値です。これ絶対値じゃなくて、どんどん変わっていきますよね。ファから始まる二つの、ファソーラーだとしたら二つ音が高いっていうことになりますけども、これも音程なわけなんですね。
ある基準となる音の高さがあって、その差ですね。その差についての音の高さの性質のことを音程というので、これがですね、ごちゃ混ぜになっていることが多いかなというふうに思います。
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なので、あなたの音程が悪いよねっていうのは、あなたの音の高さが悪いんだよねっていうふうに言わないとこれ伝わらないっていうことですね。
ちょっと今日は専門的な話をしましたけれども、音程というのはよく音の高さと間違われて使われているので、ここをしっかりと整理して考えていくと良いかなというふうな感じでお話をさせていただきました。
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