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2024-12-16 05:08

【音響心理学】音の大きさを知覚する仕組み

音の大きさには、物理量と感覚量があります。前者は測定機器で計測できますが、後者は測定をすることが困難です。音色や音の高さによって同じ物理用である音であっても、大きく印象が変わります。
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皆様、2020年明けましておめでとうございます。作曲家で大学教員の小松正史です。
この放送では、音や聴覚の切り口から、より良い人生や生活を考えていく番組です。
最近は、この番組、音響心理学とかですね、音の基礎的なお話を進めていくような、そんな感じとなっております。
今日はですね、新年早々ではございますけれども、音の3属性をね、先週と言いますか、昨日、一昨日ね、喋ったと思いますので、一昨日ですね、喋りましたので、
今日はですね、その3属性の音の大きさについて、ちょっと深掘って、お正月ながら喋ってみたいなと思います。
これはですね、音の大きさ、これあの、物理量なんですね。まずね、物理量が一つある。そして、あとは感覚量としてあるっていうような、2つの側面で音の大きさを捉えることが大切なんですね。
この物理量っていうのは、これ、あの、測ることできるんですよ。騒音計とかですね、測定装置によって、音の物理量は測ることが可能です。
これ皆さん、デシメルっていう言葉は聞いたことあると思うんですけども、Dが小文字でBが大文字なんですね。ちょっとわかりますかね。Dが小文字でBが大文字。
このデシメルっていうのがありまして、これによってですね、物理量を測っていくっていうことなんですね。
これあの、よくあの、道路のね、脇の方にね、今のこの騒音は、車の騒音は40デシベルとか60デシベルっていうようなデジタル表示してる、そういうあの場面を見たことね、あると思うんですけど、そういう風な感じでデシベルで測ることができるという。
このデシベルの計測の方法なんかはいろいろググっていただいたらわかると思うんですけれども、簡単に言うと、人が0から100までのこの数字って、わりとわかるというか、イメージつきやすいですよね。0点から100点とかね、そういう風に今50だったらちょうど中間かなっていうような、そういうイメージがつくと思うんですけれども、
そうした0から100までにだいたい収まるようにですね、音圧、音の圧力なんですが、音圧の、ごめんなさい、音の強さですね。音の強さをちょっと変換するというかですね、変換する式があるんですけれども、それでいろいろと計算をね、やるわけなんですけれども、
それで作ったと言いますか、測ったものをちょっと換算して示した数字がですね、このデシベルっていう風に換算されるわけなんですね。この音、普通だったらですね、今僕喋っている声をですね、皆さんヘッドホンとかスピーカーで聞いていただいているとは思うんですけれども、おそらくですけれども、ややしっかり聞こえる状態で捉えていると思うんですよ。
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それを測るとですね、おそらくですけれども、40デシベルから多分60デシベルぐらいのあたりぐらいまでの間で聞いていらっしゃると思うんですよね。そんな風にですね、誰が測ってもOKというかね、はっきりわかるっていうのが物理量としての表現になります。
そしてこの感覚量としての表現というのがちょっとこれややこしいんですけれども、これはですね、物理的に同じ音圧レベルであってもですね、高さとか音色によって人が感じる音の大きさっていうのが変わってくるんですよ。これ感覚なので物理的なものじゃないんですね。脳の中で捉えるその音の大きさなんですけどね。
これは物理とは違ったそのこの解釈と言いますかね、感じ方があるっていうことなんですね。なので、主観的に人それぞれに音の聞こえ方が違うっていうことをよく言われますよね。それはですね、複雑なこれ本当に未だに解明できてないところがあるんですけれども、音色であるとか音の高さによって同じ音圧レベルの音量のですね、物理的な音量が同じであってもね、聞こえ方が変わってくるんですね。
例えば小さな音で割と高い音でですね、目立つ音色があったとしたら、それは物理量はすごく小さいんだけれども、耳に入ってくるというか脳で捉えられる音の印象っていうのは大きく聞こえる場合があったりするんですね。
なので音の扱い方っていうのはもう単なるね、物理的な計測だけでは収まらない。人の感覚をより大切にしながら音の制御であるとかデザインとかね、そういうところが必要なんだなっていうね、そういう物理量と感覚量が違うっていうことをね、今日はちょっとあのこの音の大きさの話からね、聞いていただければということでお話をしてみました。
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