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おはようございます。作曲家で大学教員の小松正史です。 この放送では、音や音楽についての話題を1日1つずつお届けしております。
今日はですね、久しぶりに外から収録をしております。 自宅からですね、約10分ぐらい歩くと二条城があるんですけれども、その近くの堀に今来ております。
堀川浸水公園というね、ちょっと一段、普通の道路と比べると下がったところにあって、今ちょっと環境音が車の音を聞こえていると思うんですけど、たまにですね、ちょっと仕事に疲れたりとか煮詰まった時にはですね、こちらの方に行くのがすごく好きで、それで結構気分転換することがあったりするんですけど、
今日もですね、ちょっとお昼間あたりからこっちに来て、やっぱり外の空気吸いながらですね、ぼーっとしたりしています。
そんな時にですね、ちょこっと音声配信したいなと思って、いつも実は忍ばせているんですけれども、そんなタイミングで今日は収録をしております。
それで今日の話題はですね、ちょっと音楽を制作する、音楽創作についての話をちょっとやってみたいなと思うんですけれども、音楽を掘り起こしていくっていうか、ものを作る、そしてゼロから1の制作物を作る場合に、僕は何をしているかなっていうようなそんな感じの話をね、今日してみたいなと思います。
なので、音楽の話ではあるんですけど、皆さん聴いておられる方のですね、普段の生活の中で得意とするようなクリエイティブなところがあると思うので、そこに照らし合わせて聴いていただければと思います。
それで、音楽が生まれる瞬間って話をね、いろいろちょこちょこやったりはしてるんですけど、どういう時に音楽が生まれてくるかっていうね、これね、変な話ですけど、音楽をあまり意識してない時に音楽が生まれてくることが結構あるんですよね。
意識外の時に何か出てくるっていうか、その注意の向け方の度合いによってですね、それが自分でコントロールできないところが結構あるんですけど、ふとした瞬間に音楽とか新しい発想とか、なんか今まで見たことのない風景みたいなものがですね、かなりちょっと抽象的で感覚的な話になっちゃうんですけどね、出てくるんですね。
そういう時って結構あまり記録するメディアを持ってないんですよ。ピアノとか五線譜とかあったらすぐに曲が出てきたら、そこに記録したら出てくるというか、ちゃんと定着するんですけど、だいたいそういう時に限ってですね、持ってきてない。録音するためのメディアも持ってきてないっていう時によく出てくるんですよね。
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そういう時にですね、僕一番よくやってるのは、機械に頼らずに自分の頭の中でですね、フレーズを何度も何度も繰り返して定着させていくってことを結構よくやってるんですよ。
それで出てきた曲っていうのが割とあって、かなりそういう何も持ってない時に出てくる可能性がめちゃ高いので、それは覚えておこうよっていう、そんな感じなんですね。
坂本隆一さんの制作の話をたまにいろいろ聞くことがあるんですけど、突然出てきた場合ですね、当時は留守電が一番普及してた時代だったみたいで、たぶん1990年前後の話だと思うんですけど、
自分の声をですね、自宅の留守電に録音して、それで家に帰ってそれを聞き直すみたいなことをされたって伺ったことがあるんですけどね。
それって精度悪いんですよね。留守電の録音ってめちゃくちゃ悪いんですよ、精度当時のね。テープで収録、時期テープで記録してたと思うんですけど、かなり再現性が低いので、結局聞いてもよくわからなかったみたいな、そんなオチになると思うんですけどね。
そんなことを話しておられましたけど、僕の場合はそういう録音物というよりも、手の動き、ピアノを日々弾いてるんですけどね。手の動き方の順番ってあるんですけどね。そういう身体的な記録で覚えていったりとか、あとは頭の中で何度も何度も繰り返していく。
その時に身体をちょっと動かしながら記録していくとめちゃくちゃいいですね。例えば自分の思ったというか出てきた曲の速さがあったら、その速さに合わせて歩いてみてですね。歩幅を合わせながら歩いてみながら散歩しながらフレーズをぐるぐる回転させるみたいな、そんなことをしていくと結構定着してるんですよね。
これ今音楽の話をしましたけど、発想とかもそうですよね。言葉みたいなものもあると思うんですけども、言葉でアイディアですよね。次の曲はこんなコンセプトでこんな風にやってみたいっていうのは言葉で出てきたとしたらそれも同じですよね。
言葉だと結構今はスマホにメモ機能があるので、それに記録していったらいいかなと思うんですけど、何もない時に例えば変な話、トイレに入っている時とかお風呂に入っている時なんかもよく発想って出てきやすいですよね。そういう時にはやっぱり頭に定着させていくというか焼き付けるっていうのがやっぱりすごく大事かなと思うんですよね。
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そんな風に急に出てきた時の対応みたいなものはできる限り記録しておくしかないなというふうに僕は思います。今からどうだろう、20年とか曲作り始めた頃、30代前後でかなり曲が出てきたんですけど、そういう時は忘れる曲ってそれぐらいの程度のものやみたいな。
忘れるぐらいの曲って忘れる程度だから忘れてもいいっていうふうにめちゃくちゃ今思えば傲慢なんですけど、そんな風に思ったこともありましたね。ただそれって今思えば忘れるぐらい普段では考えられないようなフレーズとかアイディアみたいなものがあって、それが出てきたもんだからそれをやっぱり定着しないとやっぱり忘れるんですよ。
普段のモードというか普段の状態だと忘れてしまうぐらい普段じゃないその発想が出てくるわけですよね。これちょっとユミ、わかりますかね。ちょっと周りくどい話なんですけど。
なのでそれを10年ぐらい前から思い出して気がついて、それ以降はちゃんと記録して曲を作るようにはなったんですよね。すると記録していくと結構曲の数がめちゃ増えましたね。
なんとなくファッと上がってきてなんとなく消えていくっていう発想っていうのがあるけど、それをメモマになる必要はないんですけどね。定着させていくと意外な発想があるのでこれ絶対おすすめしますね。
何気ない時にパッと思ったらですね、ちょっとおすすめなのがスマホを持っていたらボイスメモですね。ボイスメモでちょこちょこちょこちょこって喋っていくといいですね。忘れるんで大事なというか意外な発想って普段頭に上がってもすぐ消えますからこれ短期記憶で30秒以内に消えるようなものだと思うんですよね。
ましてや音楽だと言葉にはならないより響き的な感覚なんで本当5秒ほっといたら忘れるぐらいの繊細なものなんですよ。なのでそこは記録をしていこうかなっていうそんな感じなんですね。
ということで音楽を掘り起こすっていうような掘り起こし方の今の定着の技術みたいなものをちょっとお伝えしましたけれどもこれもうちょっと話したいことがあるんで明日なんかでその続きしたいと思うんですけど。
じゃあその定着させるというか発想が生まれるための環境づくりってどんなことが大切なのかなっていうのは僕やっぱあると思うのでそのあたりをですね明日ちょっとお伝えしていきたいなというふうに思っております。ということでここまで聞いていただきましてありがとうございました。それでは良い音の1日をお過ごしください。