1. 小松正史『耳の保養』
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2024-07-23 08:06

鼻歌は作曲技法を確立するための最善の方法

鼻歌は馬鹿にしがちですが、侮っては作曲するときに即効性があり、脳への定着度を高めるとっておきの方法です。曲作りをしたい人、作曲技法を深めたい人にぜひお聞きいただきたい技法です。
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みなさん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日は、鼻歌って重要かな、みたいな、そんな話をしてみたいなと思います。
みなさんはですね、鼻歌ってよくされます?なんか、フフンとかね、ヒヒンみたいな、そんな感じの音ですけれども、
お風呂に入っている時とか、お散歩している時とかね、フフンとかヒヒンとかね、あるんじゃないでしょうかね。
僕もね、無意識のうちにね、鼻歌を歌っていることがあるんですけどね、この鼻歌の功用っていうのはすごくあるなって僕は思うんですよ。
特に作曲している人って、なんか頭の中でね、何か思い浮かぶ、メロディーが思い浮かぶっていうのが結構あると思うんですよね。
そんな時に、いきなり五線譜とかね、PCのデータ打ち込むっていうよりも、
まずは頭の中にある音の塊みたいなものをですね、外に出すっていうことが、まず創作ではすごく大事なんですよ。
で、頭の中のイメージをね、言葉にしてもいいしね、メロディーにしてもいいんですけど、吐き出すことによって、
その吐き出した自分の声とかね、鼻歌ってあるじゃないですか。それをもう一回自分の耳でですね、これ捉え直してるんですよね。
フィードバックっていうけど、そこからですね、また補正をしたり、もう一度深く作り直したりっていうのがあって、
それはね、頭の中だけでできるっていうことはなかなか難しいっていうかね、そんなふうに思います。
もしもですね、もしよくできる人、ものすごくね、作曲家で譜面を見るだけでね、視覚情報を見る中で、
頭の中でその譜面の音が鳴り響くっていう人もいるんですよね。
しかもメロディーだけじゃなくって、そこに和音とかね、コードみたいなものがね、乗っかってくるっていう人もいて、
これはもう本当にかなり訓練した人じゃないと、そういうことにならないんですよね。
僕はそれならないんですよ。絶対ならないです。
鼻歌で確かめるとか、あるいはピアノで自分の感じた、思いついたメロディーを演奏とか弾いてみてですね、
それで音の高さとか音符とかをね、確認するっていうことをするわけなんですけど、
そういうことをしていくことによってですね、またその音を自分が聞き、するとまたその聞いた音からですね、また次のメロディーが出てくるんですよね。
ずっとね、一筆書きに、頭の中だけで何もね、自分が身体的に口とかね、楽器も含めて音を出さなくてもですね、できる人もいるけど、
自分がその出した音に対してまたそこからですね、創作が出てくるっていうのが、おそらく多くの作曲家はそういうふうにされてるんじゃないでしょうかね。
で、そんな時に鼻歌っていうのはね、すごくいいっていうのをね、ずっと今日は言ってるんですけど、何がいいかというと、もう速攻性なんですよ。
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もうパッとね、すぐ頭の中であったらですね、フンフンフーンとかっていうふうに、まあ出まかせてもいいと思うんですけど、あの再現するじゃないですか。
その再現がですね、すごく早いんですよ。
例えばですけど、クラリネットとかね、フルートとかで演奏する人が作曲するとなったらですね、そこの楽器を取り出して、今頭の中でなんか鳴ってるよっていうのがあったとしたら、
それを覚えながら、頭の中でグルグルグルグルね、反数しながら、フルートはどこかなとか、フルートが出てきてもリードはどこかなとかね、リードがあるんでしょうかね、フルートね。
そこはちょっとわからないんですけど、吹くまでにめちゃくちゃ時間かかるでしょ。
そうしてるとですね、お気づきの方いらっしゃるけど、出てきたメロディー忘れちゃうんですよ。
あれ、なんか用意してる時にもう、あらメロディーどこ行ったかな、忘れちゃったな、みたいなね。
それね、あるあるなんですよね。
そうすると、せっかくパーッと出てきたものが、もうどっか行っちゃって、なんかもう忘れたんだけどね、フルートはいつでも吹けるっていう状態だと、もうこれダメなんですよね。
そういう風に速攻性っていうのがね、短期記憶っていうこともあるので、なかなか楽器を用意するの難しかったりするので、
頭の中で譜面書く人もいるし、すぐに僕みたいに口ずさむとか鼻歌を歌うっていうのがあって、それをすると割と覚えやすいんですよね。
頭の中で出てきた音の塊みたいなものを、それで感じてるだけだと定着しないんですよね。
それをちゃんと音に出して、そしてその音をもう一回自分の耳で聞いて脳に取り込んでいくっていう風に。
そうすると、やっぱりメロディーが出てくるっていう感じなんですね。
なので、そういう風に自分の中のアイディアがあったとしたら、自分の一番身近な楽器、これ具体的には鼻歌とか声ですよね。
それでやっていくと、かなり作曲能力伸びるんじゃないでしょうかね。
僕は常に鼻歌を歌ってるわけじゃなくて、僕はもうピアノが目の前にあるんですけど、いきなりいつでも音が出せるように一応スタンバイしてます。
いつ出るかわかんないからね。
なので、いつでも出るようにすると鼻歌を歌わなくても、すごく即時性でピアノを弾くと音が出るので、
思いついたら鍵盤演奏、そしてすぐ収録っていう風にすると、かなり新鮮な曲が定着するっていうのがあるので、
それで多分300曲とか400曲ぐらいできてるんだと思います。
なので、ピアノじゃなくてもいいんですけども、鼻歌ってめちゃくちゃ大事なんだなっていうね。
ピアノだとやっぱり身体的に手を動かさなくちゃならないでしょ。
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なのでちょっとやっぱりタイムラグがあるんですよ。
そういう意味ではやっぱりね、トライアル&エラーができるのは声なんですよね。鼻歌とかね。
すごく便利なツールになりますよね。
そういう風にしていくと、ちょっと曲が出てね、あれこんな鼻歌でも曲になるのかなっていう風に、
ちょっと消極的に考えられる方いらっしゃるかもしれないですけど、もういけますよ。本当に。
それを記録さえすればOKだと思うので、メロディーできたら曲作りはほぼ8割ぐらい終わったんじゃないでしょうかね。
最近思うんですけど、編曲とかオーケストレーションとかいろいろな音の飾りをつけることってありますよね。
それってね、できる人に任せた方がいいと思うんですよ。
ただいろいろな作曲家とか音楽家いるんだけど、メロディー作るのはやっぱり難しいって聞きます。
メロディーね、すぐにできないんですよね。できる人はできちゃうっていう、もうこれは何でかわからないですけどね。
なのでね、メロディーはすごく難しいというか、編曲とか音の編集で音の響きとかは作れるんだけど、
メロディーってね、小説の文字を書くぐらいね、やっぱり簡単じゃないなっていうふうには思います。
どうしたらね、そのメロディーを生み出せる体になるかっていうのはまたね、こちらでもお伝えしたいと思いますけれども、
今日ちょっと伝えたいことは、目の前にね、自分が持っている楽器ね、声とか鼻歌っていうのは、
作曲に速攻性をね、もたらす非常に有効な楽器なんだということで、
今日ね、皆さんの参考になりましたら幸いです。
それでは今日も音の良い1日をお過ごしください。
明日はね、プレミアムでちょっとね、深掘った話ね、稲蝶のピアノの話をもう少し深掘ってしますので、
よろしかったら聞いてみてください。
それではまた。
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