クリエイティブの新たな視点
おはようございます、小松正史です。
この4回分ですかね、クリエイティブの話をしてきたんですけど、
いや、もう1個ね、喋りたいことが出てきまして、
4つで完結するはずのクリエイティブとは何かというシリーズなんですけど、
5回目今日ね、最後、最後になるかな、ちょっとまたしてみたいなというふうに思います。すいません。
長らくお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。
それで、クリエイティブね、なかなかまとまりつかないなということをずっとここで喋っていたんですけど、
ちょっとね、1つまた面白い発想の言葉を見つけました。
それはですね、【ひらめき】なんですよね。
僕、この【ひらめき】っていう言葉すごく好きで、
僕のサウンドスケープという概念のまとめ方をしたことがあるんですけれども、
それに近い話なんですね。
結局何か想像する物事を作り出す、何か新しいものが生まれるっていうのは、
何かの初動と言いますか、動きというか、そういうものがあって、
それから何かスイッチが入るっていうんですかね、
そこからどんどんいろんな活動が生まれてくるんじゃないかなというふうにね、
常々思っております。
それがですね、【心が動く振動】という言葉はありますけどね、
これ僕が作ったというか、昔からあった言葉だとは思うんですけど、
心が動く瞬間があれば、何か人は行動する、物事に取り組む、新しいことに気づくみたいなね、
そういうことがあると思うんですけども、
その最初の取っ掛かりというか、初動みたいなものがある、
それも実はクリエイティブティにとても大事なんじゃないかなということなんですね。
今日、抽象度の高い話をしているんですけど、
なぜこんなことをちょっと思ったかというと、
僕がですね、専門的に学問というか活動しております、
サウンドスケープという言葉があるんですよ。
そのサウンドスケープという言葉、実はですね、
マリーシェーファーという方が1960年代にカナダの作曲家ですけれども、
生み出した言葉でして、サウンドは音ですよね。
スケープというのは、ランドスケープの設備語を展開した言葉で、
眺めとか風景とかそういう意味なんですけど、
音の眺め、音の風景という言葉がサウンドスケープということはね、
専門的な話になりますけど、よく知られていることなんですよ。
それだけではサウンドスケープの意味がわかりづらいので、
今からですね、12年前に出した本がありまして、
これサウンドスケープの扉という本なんですけれども、
そこで最初の方です。
サウンドスケープというのはインプットの段階、
そしてサウンドスケーピングという言葉を作ったんですけれども、
これがアウトプットの段階ということで、
知覚をする、まずインプットをするというのが第一段階、
サウンドスケープの概念
そしてサウンドスケーピングという行動をするというのが第二段階。
それを含めてサウンドスケープの活動があるということなんですね。
これもうちょっと具体的に話をすると、
人は音を聞くという行為があると思うんですけど、
それは音だけじゃなくて他の五感ですね。
例えば目とか、味とか、あと触覚とかね、
嗅覚とかあると思うんですけど、
それとセットになってインプットされるんですよ。
それがサウンドスケープという知覚の段階で、
まだそこでは何かを行動するということじゃないんですけれども、
まずスイッチが入るということなんですよね。
そこから何かをする、
これサウンドスケーピング、何かを行動する、動いていくというような、
そんな感じなんですけれども、
サウンドスケーピングですと、
教育、音育というのがあって、
もう一つが音の学問ですね、
音をフィールドワークするということ、
そして音を作り出すというね、
サウンドスケーピング、音作りというふうに、
この三つね、音育、音学、音作りという言葉も僕は作りましてですね、
それが行動する、
サウンドスケープを元にして行動するというような、
世の中の大きな三つのポイントがあるよという、
他にもあるんだけど、目立って活動されているのが、
サウンドスケーピングの中の、
さっきの音育、音学、音作りなんですね。
そういうことを考えていくとですね、
クリエイティビティのプロセス
またクリエイティビティに話を戻していきますね。
クリエイティビティ、クリエイティブっていうのは、
なかなかつかみどころがないなっていうね、
想像するとか、工夫するとかね、
いろいろ言葉を前回伝えましたけれども、
そこにひらめくという言葉を入れていくと、
なんかすっきりするなっていう感じなんですよね。
まずインプットというか、何かひらめく、
これは能動的なもの、そして受動的なものあると思うんですけど、
そういう時ありますよね。
僕はトイレに入っててよく曲が踏まれるとか、
お風呂に入ってて何か新しい発想が生まれるとかっていうのがありますけど、
その何か心が動いて、振動して、
これ何かやってみたいなっていうね、
そういう段階っていうのがあるんですよね。
これ皆さんもそうですよね。
何かパッと思いついて、ひらめいたら何か発見した、何か動き出そうみたいな
瞬間があると思うんですよ。
これがクリエイティブの必要十分条件だとすると最初なんですよね。
第一段階があるっていうことです。
そして第二段階としてクリエイティビティの話になりますけども、
何か行動していく、作曲するのでもいいし、文章書くのでもいいし、
お仕事をする中で何か新しい発想、新しい作り方というか
仕事の仕方っていうのがあると思うんですけども、
そういうふうに広がっていくわけなんですよね。
これクリエイティブの言葉、例えば創造的とか独創的とかね、
工夫して作るとか斬新な画期的オリジナリティがあるっていう、
新しい発想があるとかって、やっぱりこれよく考えると、
活動して何か結果的に生み出される段階と、
あとはもともとパッとひらめき発想が生まれるみたいなね、
そういうところと2つ入ってるんじゃないかな、
つまりクリエイティブって分解すると2つあって、
それがちょっと長く話しましたけど、
サウンドスケープとサウンドスケーピングの2つの関係性みたいな形で、
クリエイティブっていうのがあるんじゃないかなっていうふうに分析するとですね、
すごくしっくりくるというか、
これもう最後どうしても喋りたいこの段階にはなるんですけど、
そういうとこになるかなと思いましたね。
つまりまとめますと、
クリエイティブって言葉は2段階あって、
まず第一段階がひらめいたり、発想が生まれたりとか、
パッと何か新しい見え方になるっていうような、
まだ概念というか何か生み出す前の準備段階というか、そこなんですよね。
それがあって、そしてクリエイティビティ、
サウンドスケーピングだったらクリエイティブのINGってちょっとまた調べますけどね、
そういうのがあったとしたら、そこで想像したりとか独創的に何か動くとか、
人に見える形で何か自分の活動がね、表現活動とか創作活動っていうのが生み出されて、
それを第三者がですね、見てですね、それにオリジナリティがあるなとか、
なんかすごいよねとかね、世の中を変える力を持ってるんじゃないかみたいなふうに思うわけですよね。
外在化することによって初めて、もともと内面に持ってたりとか、
活動していることっていうのが表に出して、
これが世間一般に言われるところのクリエイティブになるのかなということになるんですね。
こんな話でちょっと概念遊びっていう感じになってしまうけれども、
そういうふうにクリエイティブを分解していくことによって見えてくるものがある。
これね、今日多分今日で終わると思うんだけど、最後のところで言うとですね、
クリエイティブの出発点
今の話ってやっぱり外からの評価じゃなくて、まずは自分の納得した評価というかね、手応えだと思うんですよ。
それがあってですね、前半この1,2,3回ぐらいに言ったのはね、
クリエイティブっていうのはやっぱり自分の外在じゃなくて内在的な自分の活動、
自分の手応えが自分で評価、認めてあげないと人は幸せにならないし、
そこを基準にして何か生まれるんじゃないかっていうようなことを言いましたけども、
まさに最初の出発点は自分なんですよね。
それで第2段階になった時にですね、つまりは活動している時に自分で納得してやるっていうことが完結したら、
それはそれでいいんだけれども、外部評価的なものがあったとしたらですね、
こっちをメインにしたらよくないと僕は思うんだけどね。
結果的にこう副産物的にって言った方がいいのかな。
それが出てきたものとして、例えば僕が作った曲があったとしたらね、
本当に自分の超超超個人的なことを伝えたりね、
その気持ちを形に表した作品、音楽、ピアノ曲が1曲あったとしたら、
それを聴いた人が、なんか小松の曲、今回すごい何か今までと違うなとか、
より生きる力をもらったとかね、逆にちょっとしょぼくなったっていう言い方をする人もいるかもしれないけど、
そうした時に外の人、つまり自分以外の第三者がクリエイティブを見た時に聞いた時に感じた時に、
初めてですね、独創性があるとか、斬新だとかね、オリジナリティがあるっていう風に言えるんじゃないかなと。
僕少なくとも自分でそれ言えないですもん。
できた後でリスナーさんとかね、よく聴いてくださる方、初めて聴く方もいいと思うんだけどね、
ライブ来た時にね、こんな風に、なんか感じたものありますよっていう風にお言葉いただく場合もあるんだけども、
そういう時に、なんかクリエイティブしたな、つまり自分の内在的なものが外に出て、それが伝わったなっていう風に思うんですね。
別に伝わらなくてもいいんだけど、でも伝わった方がまあまあお互いに幸せじゃないですか。
そんなにひねくれてないので、僕もね。
まあまあ喋ってる時に、やっぱりツッコミ含めて想定して喋ってるからね、
なんかちょっとネガティブなことを言ってしまいますけど、
それでもね、やっぱり自分でできたものを素直に出してOKだったらOKじゃないですかっていうことで、
最後ね、本当にまとめさせてもらいましたけど、
クリエイティブはひらめき、自分のものが、心の変化があって、それからまた形として様々なものが生まれてくるんじゃないか。
これは人によっていろいろあっていいと思うので、そんなことで広がっていくこと、
まあそれが結構サウンドスケープの僕の今まで13年前、これちょっとリンク貼っときますね。
サウンドスケープの扉っていう本で、
僕未だにこの本、ゼミで毎回、よく4、5、6、7月に4ヶ月ぐらいで読み込ませるんですけど学生さんにね、
すごく良かった、いいなというふうにおっしゃっていただけますし、
僕のこの本を書いたために、本当に日本中からの学生さんが問い合わせをしてこられて、
これで慶応義塾大学のSFCに受かったよって方が3人いらっしゃいましたからね、びっくりしましたけども、
本当にすごくそういうのを元にしてですよ。
元にしてですけど、次の進学を決められた方もいらっしゃったのでびっくりしましたけども、
やっぱりそういう意味で最後はね、自分の考えというかそのあたりは形にしたり文字化したり、
こうして今音声配信で言ってますけど、やっぱり外に出さないとわかんないですよね。
それをね、このしゃべりとかね、文字起こしをしてAIに読ませてですね、
そして言葉をもうちょっとわかりやすくアレンジして、これ本にまとめようかなと思うんですけど、
そうしたら本当にいいですよね、そういう循環が生まれること、それを培っていきたいと思いますし、
それこそがね、あんまりちょっとネガティブにクリエイティブとか言ってましたけど、最後はちょっとクリエイティブに光を当てようかな、
クリエイティブやろうね、こういうことがクリエイティブになっていくよねっていうね、
こういう実践、活動しながら自分で現場で試しながら試行錯誤してます、毎日毎日。
そしてその後で今みたいに言葉にして概念化して抽象化して、他の方にも伝わったり使えたらいいなと、
未来にこういう本、これを元に、もうじき生まれますけどね、あと半年後ぐらいに。
自己表現の進化
それで何か感じてもらえる人がいたらいいなっていうような、そんな感じでちょっと今日ね、しゃべらせていただきました。
この音声配信のいいところは本当に生に柄なところをしゃべるっていうことですから、
そういうところに毎回お付き合いいただいている方、本当に感謝申し上げます。
あなたのおかげでクリエイティブのところの一歩先を進めることができましたということで、
5回分、今日で終わりますよ、今日で終わりました、終わりました。
またこれをまとめて、まとめたなりにまたしゃべりたいし、
途中また出てきたらまたしゃべるよね、はい、という感じでまた今日もこんな風にしゃべってみました。
5回分のクリエイティビティ、クリエイティブいかがだったでしょうか。
皆さんのクリエイティブもあったらぜひ教えてください。
それでは失礼いたします。