1. 小松正史『耳の保養』
  2. 【メンタル】音のチカラで緊張..
2025-04-02 11:27

【メンタル】音のチカラで緊張感をゆるめる。

新学期の緊張感を音のチカラで解きほぐす方法を紹介しました。そもそも緊張感って、良し悪しの両側面があります。ネガティブ要素をどう減らしていくのか。本編をお聞き下さい。
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サマリー

このエピソードでは、音の力を利用して緊張を和らげる方法を考察しています。良い緊張と悪い緊張の違いを理解し、呼吸に意識を向けることで内面に焦点を当て、その後、リラックスできる音を取り入れる方法を探求しています。

緊張感の理解
みなさん、おはようございます。作曲家で大学教員の小松正史です。
今日はですね、この新学期、いろいろな場所で新しい人に出会う、そんな状態の中で、緊張感が出てくると思うんですけども、緊張のほぐし方っていうような、
そうしたね、あたりの心理的な変化の話をですね、音の観点からの知恵をね、どんなふうに使ったらいいのかっていう、そんなことで話をしてみたいなと思います。
この4月というのはね、何かと自立神経がね、乱れたりとかっていうことをね、先日の放送でお伝えしたんですけれども、新入生をね、見てると新しい方が入ってきております。
すごく不安な気持ちでね、新しい空間、そして環境、新しい人、いろいろね、そういうところでこう、自分不安だなとかね、そういうところで結構ね、緊張感を持った学生のね、表情を見ることが多いんですよね。
僕もね、思い返してみると、大学時代ね、そういう新しいところで、親元を離れて違う場所でね、東京だったんですけど、そこで大きなとこ、武道館だったですね。
こんなでかいところで人がたくさんいて、これ同級生なのかみたいな、そういうところでびっくりしたという、そんな感じでね、緊張感もあったところで、やっぱね、4月独特のものがあってですね、そういう緊張感がね、続くと思います。
そのあたりがゴールデンウィークの5月頃になるとですね、割と減ってくるという感じで、そんでだんだんとね、だらけてくるというか、慣れてくるというかね、良くも悪くもそうした精神状態になるかなというふうに思うんですね。
ただ緊張感って2種類あると思うんですよ。良い緊張感と悪い緊張感ね。
良い緊張感というのは、やっぱり緊張感ってね、やる気とか、よし頑張るぞとかね、そういう何かスイッチを、心の何かの行動力のスイッチを入れるようなきっかけになるっていうのもね、大事な緊張感の効果だっていうことは、
アスリート選手とかスケートの選手とかね、本番前で音楽聴いている姿がありましたけれども、そういうところでよく感じられる、よく話を聞くような、そういう実例だと思うんですよね。
で、そこはまあ気合が入るって意味では、すごく活性する、すごく自分の能力がね、ポテンシャル上がるっていうような、そういう緊張感で、とても好ましいとは思うんですよね。
ただですね、マイナスの緊張感というのはもう一つあって、これはね、奥になるとかね、今やろうとしたら、しようとしていることができなくなるとか、
なんかこう、積極的にね、できなくて、何かこう、ちょっとブレーキがかかっちゃうみたいな、そういう状態っていうのが、やっぱこう、発生しやすくなっちゃうわけですよ。
まあそうすると、せっかく持っているポテンシャルもね、うまく発揮できないですし、逆にちょっと悪い話で言うと、こう、自己嫌悪とかですね、
すごく自分なんかこう、肯定感が減るっていうような、そういう状態になりやすくなるわけなんですね。
音の役割
僕もね、それはずっとありましたし、今もそういうことは結構ありますけど、そうした時に、どんなふうに乗り越えていくかっていうところなんですね。
乗り越え方はね、なかなか厳しいというかですね、要は慣れるしかないんだろうっていうのが結論になっちゃって、ここでね、終わっちゃったらダメなんですけどね。
で、その緊張感がある、緊張感をどういうふうに解きほぐすかっていうところで、まず第一段階はですね、やっぱメタ認知じゃないですか。
自分で、緊張しているとかね、今こういう状態になっているっていう、自分の状態をまず感じてあげるっていう、主観的に自分のこの緊張感がですね、
その果宙にいると分かんないというか、もうその緊張感自体にまみれてしまってですね、冷静な判断、そして行動にね、つながらなくなるわけなんですよね。
なので、まず第一段階としては、ちょっと自分の緊張感をですね、遠くから眺めていくっていうか、緊張してるんだなとか、
これちょっと普段と違うことを考えてるなとかね、あまり行動できてないなみたいな、そういうエマージェンシーというかですね、危険な状態、緊急状態っていうのをまずは感じてあげるっていうのが第一段階なんじゃないかなというふうに思うんですよね。
で、その後やるのはですね、音の話になるわけですよ。これはね、もうよくいろんな場所でもね、言ってる話。
これもう同じことがあってなりますけども、自分の呼吸を意識するってことですね。なんか緊張したらですね、外に向けて何か反応したりとか意識が飛ぶことが多いんだけれども、実際は自分の軸というかね、内側のことですよ。
自分の身体についての意識が低いから、外の何かよくわからないような、自分でコントロールできないものに引っ張られて、自分自身がある程度はコントロールできるんだけれども、コントロールできなくなっちゃうわけですよね。
そう考えていくとですね、周りの緊張感に引っ張られる、周りの何か独特のね、同調圧力みたいなものに引っ張られがちっていうのがやっぱり侵入性であったり、新しいね、一気に皆さんが集まる場所っていうのがそういうところがあるので、やっぱり自分軸を見直すっていうことでは、意識して自分の内側に気づくと。
そのきっかけの耳取れっていうのが、自分の呼吸を意識するっていうことですよ。これ、吸う音と吐く音の違いを感じていくとか、自分の吸った、吐いたっていう数をね、10回、吸ったり吐いたりするのを1セットで10回ちょっと数えてみるとかね。
そんな風にしていくと、やっぱり自分の内側についての意識が、意識しましょうよとかね、何とかしましょうよっていうような意識を意識で持って制するっていうよりも、自分の生理的な状態っていうのをやることによって自然と意識が認識されていくっていうような、作為的に意識は変えられませんから。
自分の呼吸をまずは聞いてみる、意識して捉えてみるっていうことが、メタ認知を膨らませるというか、明確にするためのやり方かなと思うんですね。それはまず第一段階ですね。
そしてその緊張感、緊張して自分の状態があるんだっていう風にね、ちょっと認識した後の話なんだけども、そしたらその辺りで自分にとってふさわしいというか、落ち着くような音を聞いたりとか、再生したりするっていうのが第二段階にあるんじゃないですかね。
これはリアルな音でもいいですよ。緊張したと思ったら、自分の好きな空間、それはなかなかその場所から離れることができないっていうことが多いと思うんですけども、今聞こえてる会場とか教室とかね、職場の空間の中で自分が好きな音って何かなみたいな、自分にとって落ち着く音って何かないかなっていうのを探してあげるっていうのも一つの方法でありますし、
さらにですね、そういう空間が難しかった場合は、これよくアスリートがやってますよね。好きな曲をね、落ち着く曲をもう初めから用意をしておいて、こういう心理状態の時にはこんなプレイリストを聞くみたいな感じで、何か繰り返し聞いてあげるっていうような、そういう風に持っていくという、それもね、意識的に、意識は変えられないんですよ。
やっぱり作為的に変えられないのが、感情であったり情動であったり、この主観的なね、心の変化なわけですから、そこはね、音でちょっと聞いてみることによってですね、僕はノリノリの音が好きなのでね、J-Fusionも聞きますし、あとは、気持ちをニュートラルにする場合はやっぱりバッハとかですよね。
平均リスとかね、ゴルドベルクとか、そういう音であるとか、あとなんかもう嫌だなとかね、やりたくないなみたいな、これやる気の話にちょっと変わってきて緊張感とは違うんですけども、緊張感でもこれいけると思うんですけど、マーラーなんかいいんじゃないですかね。
マーラーってね、1番から10番まであるのかな、10番は途中まで作られたとは思うんだけども、自分の好きなマーラーの、まあいいですよ、復活でもいいしね、巨人でもいいと思うんだけど、最初のやつって結構長めだなとは思うんですが、なんかそっちのモードにずっと持っていくというかね。
音楽での整え方
5分、10分でマーラーの曲って終わらないじゃないですか。やっぱり1時間とかね、70分とか80分とか聴いてね、まるでこう映画を一本見るかのような時間帯をね、1曲というか高級曲に費やすわけなんですけどね、第4曲までね、第4番まで。そういくふうに考えてみるとですね、ある一定のモードで音を出し続けていくっていう感じ。
っていうふうにモードをね、うまく活用していくっていうこともいいのかなというふうに思うんですね。J-POPとかジャズでもフュージョンでもそうなんだけど、まあせいぜい10分間ぐらいしかないじゃないですか。
だとあまりね、一定のその緊張感を逃れるような感じ、一時的にはなんかこう乗ったり緊張感がね、消えるかもしれないけれども、ある程度一定の状態で心理をですね、保たせるためにはですね、やっぱりですね、ちょっと長めの状態、しかもストーリーがあるっていうのもいいと思うんですけどね。
同じ曲だとすごく飽きるから、5分をね、1時間聴くとね、すごい12回ですけど、飽きてくるじゃないですかね。そうじゃなくて、もう本当になんか自分の好きなモードで、マーラなんか僕いいと思うよね。すごく予測があまり効かないというかね、あれはもう高級曲のね、今までのね、オーセンティックな高級曲をね、ちょっともう、
もう辛辣に批判しているような音だと思うんですよ、マーラはね。
そういうふうなとこはまたさておきましてですね、やっぱりそういうふうにちょっと長めの曲をね、用意しておくっていうことも、緊張感をうまく回避していくためのね、大きな力になるのかなっていうふうに思ったりします。
ということでですね、まとめますと、緊張感というのは2種類あると。ポジティブな緊張感とネガティブな緊張感。そして、新しい環境にいるときにはネガティブな緊張感がね、いきがちなので、まずそのための音の対策としては第一段階として、自分の呼吸を聞いて感じて、自分の内側に意識を向けると。
その整いが終わった後で、自分の好きな曲、そして整う曲というか落ち着く曲、そういうのをね、そういうときになって聞くんじゃなくて、今からね、セレクトしておくといいと思いますよ。それを聞いて整えていくという方法がね、僕は一番やりやすいんじゃないかなと思いまして、今日はですね、緊張感のほぐし方ということで音の観点からね、お届けをしてみました。
それでは今日も音の良い一日をお過ごしください。
11:27

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