2025-06-21 1:01:46

第127回:日本人とスーパースター。認知科学で読み解く長嶋茂雄&坂本龍馬のカリスマの秘密

竜馬(坂本龍馬)と長嶋茂雄。日本人の「英雄観」に最も影響を与えた2人といってもいいでしょう。長嶋茂雄がプロ野球デビューしたのは終戦から13年後の1958年。竜馬がゆくの新聞連載はこの4年後、1962年に始まっています。小説の構想を練っていた時期は、長嶋茂雄の鮮烈なデビューから国民的ヒーローに駆け上がっていく時期とちょうど重なります。竜馬の「英雄像」に長嶋の影響がなかったとは思えません。ということで、2人の共通点から日本人が求める「英雄像」を明らかにしていきます。

私たちの「英雄像」を考えること。それは、一人ひとりがこの世に生まれてきた理由を定義する「夢」や「目標」を定める上での「太陽」の位置を理解することに他なりません。すべての「生活者インサイト」や「顧客ニーズ」は、それに紐づく下部概念になる。私たちはどのような太陽をいただき、どんな熱量をもらっているのか。それを考察していきます。

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サマリー

このエピソードでは、日本人の英雄として知られる長嶋茂雄と坂本龍馬の共通点に焦点が当てられ、認知科学を通じて彼らのカリスマ性や文化的な影響が考察されています。特に、彼らの生涯や時代背景が日本人に与えている影響が掘り下げられています。長嶋茂雄と坂本龍馬の魅力が認知科学の視点から探求されており、英雄としての彼らのカリスマ性や日本人が共感する特性が深く掘り下げられています。このエピソードでは、長嶋茂雄の独特なプレースタイルや彼の成功が日本人に与えた影響が考察され、龍馬の英雄的存在との共通点が明らかにされます。長嶋茂雄と坂本龍馬のカリスマ性が認知科学的に分析され、スーパースターとは何かについて考察されています。特に、目標設定の重要性や長嶋の影響力、そして坂本龍馬がどのように日本人の英雄像に影響を与えたかが深掘りされています。また、坂本龍馬のカリスマ性の秘密が探求され、彼の持つ物語の力と愛され方について語られています。長嶋茂雄との比較を通じて、歴史的な人物の影響力が人々の心にどのように残るのかが考察されています。

長嶋茂雄と坂本龍馬の対話
みなさん、こんばんは。あした使える聴くネタ帳、マーケターの真夜中ラジオの時間です。
この番組は、アロフォーマーケター2人が最近気になるトピックを取り上げ、それぞれのマーケ観で掘り下げていきます。
最近話題の1人マーケターをはじめ、情報や知見が少ない中で打ち手を模索する、みなさんのヒントになる視点をお届けしていきます。
スタートアップの思いを文化に変える戦略マーケターチーム、株式会社エールコネクト代表の宮本です。よろしくお願いします。
淡路島でコピーライターをやってます、神保です。よろしくお願いします。
さて、今日のテーマは、日本人とスーパースター、認知科学で読み解く長嶋茂雄&坂本龍馬のカリスマの秘密、ですが、このテーマを取り上げた理由は何なんでしょう?
最近の放送で、龍馬がよく読んでるんだけど、8巻に差し掛かって、ちょっとつらいっすみたいな話をしてたの。
言ってましたね、エンディングでね。
で、読み終えてね、しばらく模に伏してたわけです、私。
そうですね、坂本龍馬は若くして亡くなりますもんね。
そうそう。何回読んでも、やっぱりしばらくは模に伏すわけですけど。
そんな中、別のニュースというか、長嶋茂雄さんが亡くなったみたいなニュースが入ってきて。
だから、この収録の日は翌日なんですよね。
いろんな奥やみのニュースとかを昨日は見て、今日に至るみたいな感じなんで。
そういう話しかないかなっていうところですかね。
なるほど。野球好きですもんね、茂さん的には。
そうなんですよね。野球好きで、長嶋さんの棚が僕、本棚1個長嶋さん棚があるぐらいすごい好きで。
買えるドキュメンタリーは全部Amazonで買って、全部VHSなんで、幅食うんですけど。
今今見ようとすると割と大変なんですけどみたいなね、やつですけど、やっぱりすごい良いですね。
長嶋さんのドキュメンタリーを見ると、僕は会社員時代にちょっとしんどい時によく見てたんですけど、めちゃくちゃ勇気もらえるし、すごい特攻役みたいな感じ。
現役時代の長嶋さんで知らないけど、めちゃくちゃファンというか、支えてくれた感じですね。
長嶋修行がどういうスターなのかっていうのは、よく知っているつもりではあります。
なるほど。
このタイミングで坂本龍馬の人生をたどった直後にそういうことがあったんで、2人が交わったわけですね、僕の中で。
はいはいはい。
英雄像と文化的背景
その時に、確かにこの2人って似てるなっていうか、共通点があるなと思ったし、そもそもこの2人って日本人の英雄像そのものじゃんって思ったんですよ。
2大英雄と言ってもいいんじゃないかなって思ってて、私たちが会ったことのない、見たことのない英雄としての坂本龍馬と、
私たちが実際に人物を知っている、物語にした長嶋修行という英雄という、2種類の英雄であって、すごく共通点があるよなと思ったんですよね。
だからそのあたりのことをちょっと考えてみると、僕らの英雄像みたいなのを考えるのも1個面白いのかなって思ったんですよね。
なるほど。
そんな感じですかね。
やっぱ坂本龍馬と長嶋修行さんは、時代の共通点があるってことですか?一応ね、生きてた時代は違うじゃないですか、バックマンスと。
そうですね。
生まれたのは坂本龍馬は江戸時代ですけど、
そうですね、幕末ですもんね。
生まれ直したのは、実は長嶋修行がプロ野球デビューして英雄、大スターになっていく過程で、いわゆる龍馬が行く敵龍馬は構想されているので、
そのキャラクターとしての龍馬はその後に生まれるんだよね。
ああ、そうかそうか。
島梁太郎が各龍馬が行くというものは、島梁太郎が長嶋修行のニュースを見ながら構想を練っていたであろうと。
そうそうそう、ということなんですよね。
具体的に言うと、長嶋修行さんがプロ野球デビューしたのって、終戦が1945年なので、そこから13年後の1958年にデビューするんですね。
だから、やけの原から徐々に復興してきたよねっていうところ。
それから60年70年は猛烈の時代に入りますから、高度経済成長にこれから飛び立っていくよみたいな、ちょっとした紅葉が生まれつつある時代ですよね。
その時代に早速デビューして、一躍スーパースターになったのが長嶋修行さんで、
デビューの年にいきなり3割一部二輪で、ホムラン29本37通りで、3割30本30通りっていうトリプルスリーっていうのって相当すごいのね。
10年に1度くらいしか出ないんだけど、それをルーキーイヤーにほぼ達成してみたいなと。
29本だから1本足りないね。
1本足りない。この1本は一輪ペース踏み忘れてホムラン売ってるのにっていう、むしろ逆にそっちの方が長嶋さんらしくていいわみたいな感じのエピソード付きの29本なのね、2つ。
そういうのも含めて、何これ神様は脚本書いてんの?みたいな人だったわけですよ。
なるほど。
こういう人ですね。
そういう長嶋さん58年にデビューして、そっから10年くらいは大活躍をして、巨人のV9とかが達成していくんですけど、
龍馬が行くっていう小説自体は新聞小説連載で始まっていて、長嶋さんがデビューした4年後ですね、1962年に新聞連載が始まっていて、そっから3年ちょっとくらいかな、連載続いてみたいな感じらしいんですよね。
ってことは、だから新聞連載を始める前は構想期間がありますよね。膨大な資料を集めてどうしようかなっていう構想期間があって、この構想期間に丸被りしてるんだよね。
長嶋修行がデビューして、国民的なスターに展覧試合でサイナルホームランを打って、国民的スターにのし上がりきるまでのその4年間を作家である柴梁太郎は見ながら、新たな自分自身としては国民的スターだなと、日本のスターだなと思っている坂本龍馬像を構想したわけなんですよね。
ということなので、これは直接的な資料なり、何かエビデンスが取れてるわけではないですけど、普通に考えて柴梁太郎の龍馬像に長嶋修行の英雄像が影響がないとは思えないよね。
日本人の魅力に迫る
なるほどね。まあまあ、その時代を生きているわけだからね。 そうそうそう。当時の日本に英雄もヒーローもないし、明るいニュースもまだ少なかったし、これというヒーロー像って宮本武蔵以降なかったはずなんですね。
という中でいくと、やっぱり新しい時代のポップスター、スーパーヒーローを長嶋修行連日報道されている中で、100%影響を受けているはずです。
ということで、今回はタイミングが重なったので調べてみたら、そういうことなのかと思って、という視点で2人の共通点、そしてそこから日本人はどういう人に惹かれていくのかということを考えていきたいなと思っています。
これは、日本人が好きな英雄像って何かという問いなんですけど、この問いっていうのは、じゃあマーケティングとかにどうしていくのかみたいな話をすると、英雄像とかっていうのは一人一人がこの世に生まれてきた理由を定義する時の夢を考える時とか、目標を定める時とかに、
すごい1個の指標になるような点だと思っていて、ある種の、だから太陽の位置みたいな、太陽みたいなものだと思うんですね。英雄がいて、自分はどこにどういうポジションなのかなみたいな月かな、なんか星かなみたいな感じを考えるものかと思うんですね。
なので、まずはその明るい、太陽の位置を理解することが英雄像を理解することであり、そこから全ての自分の立ち位置とかを考えていけるのかなと思うんですよね。まずはそこですね。
それをやると、この世の中というか社会の中でどういう全体的なイメージとかの中で、私たちは自分がどうなりたいかを考えるのかなっていうのが見えてくるので、それが、例えば生活者インサイトとか、そこから引き除く顧客ニーズとかに落ちていくと思うんですよね。
ということかなと思うんで、割とプロトタイプ的な話なんですけど、考えることはめちゃくちゃ楽しいし、ギリシャ神話とかイエスキリストとか、そういう話の日本版と思ってもらえればいいと思うんですけど、どういうヒーローとか神話があるのかなみたいなところから考えていくと、すごい絶対的な感覚が得られると思うので、
今回はそういう話を独特の視点で、ときづきをベースにちょっとやってみたいなと思っている回でございます。
本編先に収録していますけれども、みょんさん的に今回の話は、どの辺りで明日使える効くネタになりそうですか?
今回の話は坂本龍馬と長島茂雄好きの方が聞けばいいかなと思いますね。この二人について本編で語り続けているという話なので、好きな人からするとそうだそうだという話になってくるだろうなと。
ある意味それが英雄であるというかすごいことだなと思って、たぶん坂本龍馬とか亡くなって100年以上経った後にポッドキャストで紹介されるとは思いも寄らなかったはずだと思うんですよね。
それも柴領太郎さんが龍馬が行くを書いたからこそこうなっていて、そういう形で人のことの派に乗るって、ある意味ここでUGCが生まれてるみたいなもんじゃないですか。
坂本龍馬と長島茂雄に関して。それってすごいことだなと思うので、商品サービスとかマーケティングにどう生かすかっていうのは確かに難しいところではあるけれども、こうやって人に語られる人ってどういうものなのかなっていうことを考えるのには一つきっかけになるかなと思いましたね。
そうだね。後はあれかな。龍馬が行くの構想期間は長島茂雄が活躍した時だっていう豆知識ぐらいは語れるかもしれないね。
明日使える企画ネタとして。
そうだね。どれぐらい最近の若い人が長島茂雄さんとかのことを知ってはいるだろうけど、どこまでヒーローとして知ってるんだろうな。
今の70代以上だろうね。
そこまでは一応40代以上はいけるけど。
でもリアルタイムでは。
リアルに知ってるのは本当に70代以上だね。
そうだよね。
僕らの時代は監督時代とか、あとは面白おじさん時代だよね。
そうだね。なんかすごい人みたいな。でも一応確かオリンピックの開会式も出てたよね。
そうだね。
なんかよくわからないけれども野球界のすごい人みたいなそういうイメージは若い人もあるかなと思いますね。
まああれだよね。教養ですよ。
なるほど。日本の歴史としてね、一つ。近代史みたいなもんでもね。長島茂雄さんの話とかもね。
そうそうそうそう。昭和という時代がどういう時代だったかっていうところですね。
ミソラヒバリさんと長島茂雄さんと石原雄二郎さんの時代ですからね。
まあ今の3人ポカンってしてる人も結構いるかもしれないけどね。俺はわかるけど。
そうですね。まあ一人一人物語性があってね。ミソラヒバリさんは昭和が終わった瞬間に亡くなったんだよね。
へえ、ああそうか。
だから本当に昭和のスターだし。
なるほど。
まあ深掘っていくと面白いと思いますしね。
ジンモさんすごいですよね。そういう昔の、同じ、いい歳っていうか僕より1個下なのに昔のことめっちゃ詳しいですよね。そういう昭和期のこと。
まあね、一応なんか表現、コピライターとかやるからね。普通の人には知ってなきゃいけないと思うじゃん。
なるほどね、そういうことね。
映画も僕好きじゃないけど見るし。
そうかそうか。
っていうのはあると思いますよ。
それでは本編ぜひ聞いてみてください。本編は約35分あります。途中で聞けなくなった時のためにもここでポッドキャストをフォローしておくと便利です。それでは行ってみましょう。
日本人の英雄像
さて、ジンモさんの今週のピックアップ。テーマはこちら。
日本人とスーパースター。認知科学で読み解く。長島茂雄&坂本龍馬のカリスマの秘密です。さあどんな内容なんでしょう。
今回はオープニングでもお話した通り、日本人がこれまで愛してきた英雄像のプロトタイプとなった坂本龍馬と長島茂雄っていう2人の男をベースに、どういう人間を日本人はどういう人間に惹かれる傾向があるのか。
どういう人を追ってきたのか。ロマンを感じるのかみたいなところですね。
そのあたりを炙り出しながらというところと、最近流行りの認知科学的なところのフレームに当てはまると、どういうことがいいの?みたいなことを言うと、もうちょっと面白い傾向が起き取りになってくるので、そのあたりの考察をしたいなと思っています。
まあ確かに坂本龍馬も今では英雄ですけど、しば寮太郎の龍馬が有効化かかれる前はそんなに知られてなかったし、あとは明治の初期とかも全然坂本龍馬のことみんな知らなくて、でも土佐の人が、当時明治って薩長が、薩摩と長州がすごい政治をしている中で、
土佐だって幕末の時にすごく活躍したんだよっていうものをアピールしなきゃいけなくて、それで坂本龍馬っていうものをフィーチャーして担ぎ出したっていう話もあるぐらい、別にいつもいつも英雄だったわけじゃなく、でも今は間違いなく英雄であるってことは、何がしか時代の背景を受けて英雄になっているんだろうなぁとは思いますね。
そうですね。時代の要請を受けて必要だったから生まれたものもあり、だから龍馬もアイドルであり巨像であり偶像でもあるんだけども、僕らはそういう偶像も含めた坂本龍馬という英雄像をすごい愛しているわけですよね。
そこのね、なんで英雄たるのかみたいなところは考えてみるのはいいんじゃないかなという感じですかね。長島さんにも共通する魅力のコアの部分ですよね。長島さんは茶目っ気溢れる人です。
龍馬、外行くの龍馬は素ぼっこいっていう、ブアイソーって土佐弁で素ぼっこいって言うらしいんだけど、素ぼっこいけど、なんか愛嬌があるみたいな感じで、どっちにしろ会う人を割と一瞬で虜にしちゃうような人間的な魅力があって、それが勝海舟初め松平春学校社長の獣神とか、最終的には一番忌み嫌ってた土佐の上司階級である後藤翔二郎井上大輔とか、
その辺りまでを引き入れてしまうような魅力があったというような感じに描かれているんですけど、その魅力の根源として描かれているのって何かというと、ちっちゃいことにあんまりこだわらないみたいな大らかさがありますよね。
確かにね、そういうイメージはありますね。中身ボサボサでね、服とかもいつも同じ服着ててみたいなそういう印象はありますね。
ありますよね。ちっちゃいことにはこだわらない。で、大らかさから生まれるのかわかんないですけど、やっぱりそれは勝海舟に会ってからかもわかりませんが、やっぱり対局感を持ってますよね。
大きな時代の流れとか、大きなフレームで藩の幸とか事情とかは、まあどうでもいいんだよそんなことはみたいなことを途中からぶれずに押し通せるようになったというか、そういうところはありますよね。
まあ薩長同盟なんてね、一番喧嘩してた薩摩と長州を仲良くさせたっていう、しばりおたろの本でいうところの、冷戦時代にアメリカとロシアを仲良くさせたみたいな本だから、まあ普通だったらできないような交渉をやりきっているっていうのはまあすごいですよね。
そうですよね。なんか普通だったらそこで薩長を結びつけたら満足すると思うんだよね。なんかそれはそれ一つの要素であってみたいな話で、なんかその先やっぱりそれ戦争起こしたらやっぱり日本的な国体が色あげるから良くないとか国力下がるから体制保管させようとするじゃん。さらにその先。
そのためには死んでも嫌だけどトサハンと組むみたいなことをやるわけじゃないですか。最終的にはね。
リョーマは脱藩してるからね、トサハンのことはそんなに嫌いだったしすごい差別意識があるトサだから嫌いだったけれども体制保管の前はトサと一緒になって動きますもんね。
動きますよね。というところもやっぱりまあね、自分の心情とかさ、で言ったらならないし、もう体制保管薩長止めしたから俺は英雄じゃんみたいな感じで、俺だったら終わると思うんだけど。いやいやそうじゃないと。目指してるビジョンは全然それじゃ叶わへんねんみたいな話でちゃんとやるところはやっぱり大局間というかね、ビジョンがあるからだろうねって感じはするよね。
その辺多分大らかさと大局間とかその辺の大きい感じ、器の大きさみたいなところと信念、ビジョンみたいなところが日本人がやっぱり惹かれるところなんだろうなと思うわけですね。
これは元でね、龍馬館というのは中島修行館にちょっと影響を受けてるぞっていう感じを。そういう仮説があるわけですね。仮説に基づくと、中島さんもまさにそうで、あんなにすごいバッターなんだけど、バットとか王さんもこれじゃないとダメなんですとか言うけど、
王さんのひとしきりのそのプレゼンの後に、中島さんどうですかって聞かれたら、いや私はなんでもいいですよみたいな感じで、もう適当でみたいな感じで、本当にバットなんでもよかったらしいし、誰かのバット適当に使ってたらしいし。
打ち方ね、バッティングホームも割と臨機応変とか崩れながらホームラン打つ人だし、みたいな感じで、変幻自在の感じだね。守備もね、守備が得意だったって自分で言ってるんだけど、守備もだから自分が得になる球は積極的に取りに行くんですよね。
サード長島だから、サードの球ももちろんだけど、ピッチャー前も全部捌くし、ショートゴロも大体取っちゃうし、セカンドゴロもまあまあ取るし、で、ファーストゴロも3回ぐらい捌いたらしいんだよね。
それおかしくない?どういうことなのそれ。めっちゃ足が速いのか、守備位置間違ってたのか。ファーストゴロを捌くのはちょっとね、よくわからないね。
でもゴロ捌くのがすごい好きなんだって。長島さんのこのジャンピングスローが決まるとやっぱり球場が開くというか、高度経済成長に差し掛かる日本の国民がもう勇気をもらったらしいんですよ。
長島さんの見せ場はホームランとかタイムリヒットを打つこともそうだけど、やっぱり毎日毎日見せれるのは美しいフィールディングなので、そこで見せるみたいなことですね。
なるほど。
逆にフライは長島さん得意じゃなかったらしくて、美学としてきれいじゃないんだって。上を向いてボールを回って取るのが美しくないっていうので、フライが上がった瞬間にサードフライでもショートの黒江さんという人に黒ちゃん頼むっつって。
野球ってそんなゲームやったっけ?プロレスみたいな。いい絵を撮るために動くみたいな感じなのね。
これ龍馬にもちょっと似てると思って、龍馬もなんかずるいところもあるじゃん。奇襲犯からいろはまる沈められた時に、つんでもない鉄砲を何百丁も積んでたみたいな感じにして、死ぬほど金取ってるじゃん。
10億とか20億とか。ずるいところはあるけど、それを真っ直ぐさと容量の良さとかずるさを合わせ持ってるところがすごい魅力の理由だと思うんだよね。真っ直ぐなだけでもどうなんだろうみたいな。
人間味を感じないし、成人君子みたいな感じな。ちょっと容量が良くてずるっこいから、でもそれを悪気もなく茶目っ気のある笑顔ででへってやるみたいな感じがいいんだろうな。
長島さんの転生のあれなんだけど、それって多分龍馬にめちゃくちゃ落とし込まれてるじゃん。 そういう感じ。
勝負強さと運
たしかにそれはそうだね。王さんにはない? 王さんにはない。
そういう部分はね。 そうそうそう。成績だと王さんの方が2倍くらい売ってるけど、やっぱりスーパースターは長島さんなんですよね。
そうか。 感じはね。
だからそれってキャラの部分では、そういうところ日本人やっぱ弱いよねみたいな、好きだよねみたいなところがあって、でもそれだけだとダメで。
あともう一個やっぱここぞという時に絶対決めてくれる勝負強さとか、やっぱ仕事ができるっていうところはもちろんあって、その中でもやっぱり勝負強さって一番信頼ポイントというか、なんかね、強さの根源だと思うので、そこはちゃんと持ってますってことでね。
長島さんってなんかね、得点権ダリスとかエグかったりするのね。 何、得点? 得点権ダリス、ランナー背負ってる時のダリスとか、なんかのね、ビデオで見たけど、なんか表だった記録でいくと、そんなにめちゃくちゃ取ってるわけではないんだけど、変な記録いっぱい持ってんのね。
っていうのを、ドキュメンタリーのやつで最後にバーッと出すのがあったんだけど、それVHSでさ、もう見られないんだよな。
さすがに神保さんちもVHSはもう再生できないですか。
あるけど奥から取り出してこないで、デッキを。それ動くかどうかも定かではないけどね、みたいな感じだけど。不思議な記録はいっぱい持ってるんだよね、長島さん。
得点権ダリス的な、チャンスとかこういう時にはすごいやるみたいな記録をアホみたいに持ってて、それ日本一のやつがたくさんあるんだけど、みたいな。
そういうのが多分スター性というか、意味背負うよね。この時にこういう時にパフォーマンス発揮する男だ、みたいな感じ。
それを証明し続けた男なので、やっぱり英雄になったんだろうなって感じがしますね。
っていうところと、やっぱりここぞという時がよく回ってくるんだよね。長島さんにはね、不思議とね。そういうところもあるかなと思ってるよね。
だからまあ、そういうのってやっぱりカリスマを感じさせるじゃん。運を持ってるというか、何かこちら神様に選ばれた感じを人はやっぱり感じてしまうと思うんだけど。
で、有名なのはやっぱり日本で初めてのプロ野球の展覧試合で、展覧試合って天皇陛下が見に来た試合ね。で、さよならホームランを打って決めるんだけど、それはそれで一番有名なエピソードだけど。
松井秀樹をドラフトで引き当てたのも長島さんだし、やっぱり九十運とかここぞという時に回ってくる、それで決めるみたいなのはめちゃくちゃ強いっていうのは有名な話なんですけど。
なんか以前YouTubeばーっと見てた時に、なんかしょうもないプロ野球のじゃんけん大会みたいなのがあって、それで金谷裕太・正一とか伝説の選手と一緒に長島さんがじゃんけん大会やってて。
えらいしょうもない番組やな。
そうそう。年末プロ野球じゃんけん大会みたいな、すごい昔よ。現役の頃ですよ。
はいはいはい。
で、もうなんか長島さん鬼神のごとき強さで勝って優勝してなんかもらってましたけどね。
じゃんけん強いんだ。
じゃんけん強いんだみたいな。
へー。
じゃんけんは独特のなんか原活技みたいな、よくあるじゃん。両手をやってなんか見えたら。
あーあるね。
あっち系のなんか独特の長島流のやつをやって、無敵で勝つみたいな。
へー。
じゃん、そうか。勝負強いだけじゃなくて、じゃんけんにも強いんやみたいな、そういう。
はー、そうなんだねー。
まあその辺のちょっと噛みがかってる感じがあったよねっていうところで。
なるほど。
長嶋茂雄のカリスマ性
そうなんだよね。さっき言った展覧試合のホームランで言うと、最後サヨナラホームラン打って決めましたっていう話しかあんまりされないんだけど、
実は本当の凄さは他にもあって、展覧試合って入団2年目に行われていて、王さんが入ってるんだよねこの年目。
で、その6月に展覧試合があって、王さんと長島さんのアベックホームランが巨人の代名詞になるんだけど、106回続くのね、同じ試合に王さん長島さんが一緒にホームランを打つっていうのがね。
へー、これは結構すごいね。
そうそうそう。で、その最初のアベックホームランがその試合なんだって。
へー、いやなんかね、アベックって言葉もちょっと時代を感じる。
そうだよね。
でもね、最近もアベック使わないけどね。
しょうがないね。
うーん、なるほど。
で、だから6回ぐらいかな、長島が打って、その後7回ぐらいに王さんが打って、っていうことなんで、これどういうことかと言うと、長島さんはこの日2本ホームラン打ってるんですよ。
あー、そっか、サヨナラもう1回打ってるんだ。
うん、サヨナラもう1回打ってる。
あー、はいはいはいはいはい、すごいな。
すごいよね。
あー。
みたいな感じでね。だからサヨナラホームランの時はもう、陛下の帰宅時間過ぎてて、もう帰らなきゃいけないけど、同点やから、どうしようかなーみたいな。
でもな、同点で帰らすのもなーみたいな感じの時に、パカーンとホームラン打って決めちゃったみたいな感じ。
へー。
らしいけどね。
すごいねー。
だから、前も言ったけど、この時の翌日の新聞の一面って、ホームラン打った瞬間の長島の写真と、遥か上の観客席で見ている陛下の写真と、その間に観客の写真があって、実はこれ合成なんですみたいなことなんだけど、その1枚絵がめちゃくちゃ象徴的な絵として報道されてて、今でもね、テレビで必ず取り上げられる写真なんだけど、
あれを見た時に、やっぱり僕はこれまでの日本のカリスマ、天皇陛下のカリスマが民間に伝承された瞬間だなって思ったわけですね。
あー。
すごい儀式のような日であり、だからこそ長島はスーパースターであり、カリスマでありみたいなところなんだろうなと思ったんですよね。
坂本龍馬の魅力
なるほど。
なぜ長島が英雄なのかっていうのは、今の言葉で言うと、まあ持ってるってことなんですけど。
持ってる男ね。
持ってる男。で、ちゃんと正当な天皇陛下からお墨付きを得たような感じで、それを示されたってことですね。
なるほどね。
そうそう。それを見た柴梁太郎も、やっぱり龍馬を持ってる男として描いてるなーって感じがすごく今となってはするよね。
なるほどね。
ところですね。
まあ確かにね、龍馬が行くのエピソードは、おたずさんとかいろんな女性との出会いとか、あれはね小説だから面白く作ってるだろうけど、まあ持ってる男として描かれてはいるね。
ですよね。
まあでも実際ね、暗殺に1回目は会った時死んでないし、最後は暗殺で死ぬけど、そことかは確かに運が良かったと言えるかもね。
そうだよね。あそこで逃亡したのはそれでね、割と中盤の一番のドラマみたいな感じになってるもんね。
そうだね。あのね、おりょうさんが裸で階段上がってきてとかね、ほんと劇的な。
劇的なね、見せ返り。
ほんとね、そうね。いやーちょっと大河ドラマで龍馬やってほしいなー。
龍馬伝見なさい。
龍馬伝ね、結構前ね、福原…福?誰だっけ?
福山和佐春ね。
福山和佐春がね、やってたね。
で、いまだに知らなかったけどやっぱ寺田屋あってさ、で寺田屋あるんだと思って伏見で行って、おー本物かどうか微妙らしいけど、寺田屋は残ってて。
で、そっから瀬戸間藩邸跡があって、でその間に川があって、材木小屋っぽいところもあの辺あるじゃないですか。
なんかそこのね、逃亡ルートかなーと思いながらこう散歩すんのは超楽しいよね。
あーいいよね、確かに。そうね、あの辺はちょっと昔の街並みが残ってるもんね。
残ってるね、伏見って新政府軍との戦争の時の銃弾跡とかもね、普通に残ってるもんね。
母親戦争の時にね、新戦組の陣地が神社にあったとかね、あるよね。
とかまあ面白い、だから英雄というのはそういう、なんか思いを馳せるだけでワクワクしちゃうみたいな。
足跡があるとたどりたくなっちゃうみたいなところはありますね。
ありますね。
まあそんな感じですね。
で、まあこのね魅力の秘密みたいなところを最近入りのね、認知科学的なところで切ってみようかなと思ったときに、
長嶋さんのね魅力って何なのかなっていうと、
まあ元気時代の長嶋さんは、僕好きな言葉、天幕を行くって言葉が好きなんだけど、
まあ溝を得た魚みたいな感じだけど、ダイナミックで、
長嶋さんのプレーって特に守備とかって踊るようなフィールディングで、取って投げて手をプルプルさせてみたいな。
投げた後の手の動きがめちゃくちゃ優雅で、歌舞伎の動きを取れてるらしいんだけど、
あ、野球で?
そうそう。
すごい、すごいとこから学んでるね。
空振りのシーンもそうだし、ヘルメット飛ばしてみたいなやつも全部歌舞伎とかをイメージしてやってるらしいけど、
一番だからバッターが情けないのは空振りするときじゃない?
空振りをするときにピッチャーを一番ビビらせて一番絵にさせてプロマイゼロにしたいっていう発想らしい。
そんなこと考える。でもそう考えると大谷翔平さんとかとは全然違うね、スタイルが。
そうだね。長嶋さんってテレビ時代のテレビ早々期だったから、そういうのが必要だったんじゃない?
どういう見せ方がプロ野球選手には必要なのかなっていうときに、勝つだけじゃないだろうと、やっぱり見せるみたいなところだろうっていうのを自分でいろいろ研究したと思うんだよね。
なるほどね。
よくでも研究できたよね、こんな時代の早々期の人がね。そこは天才たる縁だと思うけど。
よく評されるのは野生的感って言われたんだよね。やっぱ直感的な鋭さがすごいですと言われたんだけど、
これ認知科学的に言うと何かというと、モーベル経済学賞を取ったファスト&スローとかっていう本を出しているダニエル・カーネマンっていう教授が有名なんだけど、
それで言うとシステム1って言われてるやつね、ファストブレイン。直感本能とか95%の無意識領域からの思考みたいな反応みたいな話なんだけど、
長島さんっていうのは40歳くらいまではシステム1で生きられた男なんですよね。システム2っていうのもあって、それはまあまあ理性・規律とか健在意識5%だけのみたいな話で、
我々はだから子供の頃はシステム1よりで、徐々にあなたは男だからこうしなきゃとか、そろそろ就職だからいい企業に入らなきゃとか、
出来論出来論でどんどんシステム1が弱くなって、システム2やらなきゃいけない変調になっていって、躍動感どんどんなくなって人間はどんどんちっちゃな檻に入っていくみたいな話なんですよね。
その中でやっぱりシステム1のまま生きられる人間はめちゃくちゃ輝いて見えるわけですよ。
なるほどね。
まあそうだね。自分の思い通りに本能のままに生きていて、普通それは否定されたりとか、社会で生きていく上で難しいけど、それを難しくなくちゃんとできてたらいいなとは確かに思っちゃうな。
自分はこうありたいと思うわけなんだけど、生き生きしたいなとかね、本当に自分がやりたいことをやりたいなと思ってるけど、そうはさせてくれない社会があるなとかという問われるように阻まれている中で、
目の前で映像で毎日ダイナミックに省略してる長島を見ると勇気づけられるわけだよね。大人になってもできるんだな、子供みたいにみたいな感じも含めてね。
みたいなところで勇気をもらったっていう構図なんだろうなと思うんですよね。
なるほどね。
だから日本人特にそうだけど、システム2で生きてる人はシステム1に強烈に惹かれる習性があると思うので、だからね、ビリネスマンでもいると思うけど、やっぱり生き生きしてる人はやっぱり魅力的ですねみたいな当たり前の話なんだけど、そういうことですよね。
それを昭和の時代はみんながアスリートである長島修行に見たわけですね。
うーん、なるほどね。
まあ行動経済成長だからね、みんな兵隊のように使われた話だったわけなんで、今よりもっとね。
だからそういう人たちから見たらやっぱり子として輝いてるっていうのはすごく魅力的だったと思いますね。
長島さんの得意性はそこにあるよね。40歳までシステム1で生きられた男みたいな感じ。
だからまあね、幕を行くみたいなテンプラさえ発揮して生きている感じがありました。
で、まあやっぱりそういう男もね、いつか引退するわけなんで、その後40歳、38歳で引退をしていて、その後監督になり、開設者であれば監督になりみたいな感じを繰り返す中で、
やっぱり長島茂也もシステム2が必要になっていくわけですよね。もちろんね。
いろいろ気を使わないといけないからね。監督とか表と裏の顔とかいろいろあるからね。
ああ、そうなんだね。
そうなんだよね。だからそういう過程で、天才的な人って長島さん以外にもいるけど、
やっぱり役割が変わりシステム2に急に目覚めだすと、途端に面白おじさん化する傾向があるんですよね。
面白おじさん化ってどういう事やね。
認知科学の視点
いわゆる一つのとかどうでしょうとか、不思議なことを言ったり、夢のドリーム的なことを言ったり、
アメリカに行って、こっちの子たちは英語がうまいねとか言ったりとか、不思議なことをよく言うわけですけど、
そういう天然というか面白おじさん化する傾向があって、
安全自体からその活動を本格化した、たまにこっちも40歳ぐらいで割と面白おじさん化してたんだけど、
デイニーエンドからした頃、そんな感じだったんだけど、
その辺の天才型が急に、やっぱり役割転換はいつか求められるから、その時にちょっとそういうのはあるんだけど、
そういうほつれがファン的にはそれでたまらんみたいな感じになる。
めちゃめちゃ可愛らしいし、
これは何から来るかというと、
やっぱりプナレなシステム2の振る舞いを求められているんだけど、
根っこからはこれまでの成功体験とかで、死ぬほどサービス精神が溢れてるわけですよね。
期待値を知ってるからそれを全力で応えようとするし、
発想というか考え方も大胆だし、スーパースターだから、
一方でちっちゃいことをちょっと配慮してみたいなところでほつれが出るんだけど、
そこがたまりませんみたいな感じですね。
なるほどね。
そういうチャーミングさもありつつ、長島さんとか本来の魅力っていうのは、
このシステム1を貫いた男みたいなところなんだろうなって思うんですよね。
だからファストブレインだから、考えなくても素晴らしい行動とか正しいプレイとかができて、
それが人に印象づけられるみたいなところだよね。
でも自分がなんでこれができたのかわかんないから、
スーパースターの特性
指導とかするときはあんまりうまくいかないんだけどみたいなところではあると思うけど、
とかっていう感じですね。
っていうのがまず言えるかなと思いますね。
もう一つは認知科学的に言うと、ゴール設定とかって言うんだけど、
どこを目指すかみたいな、目指す基準がめちゃくちゃ大事なんですよね。
コンフォートゾーンとかっていう国じゃないですか。
現状、今の日常とかの延長線上に目標を定めると、
延長線上なんであんまり変わんないんだよね、自分の中身ってね。
だけどえぐいぐらい上にゴールを設定したりすると、
そこでコンフォートゾーンじゃダメだねみたいな感じでパーンと外れて、
新しい習慣が生まれたりとかいうことに切り替わる瞬間があるんだけど、
そこの見てる基準の違い、目的地とかゴールゾーンの違いっていうのがめちゃくちゃ大事で、
長島さんは割とそこがすごかったなって思うんですよね。
長島さん以外にもいろんな球団にスターはいるし、
その他の団体にもスターはいるじゃないですか、プロレスにも企業にもスターはいるけど、
長島さんはスターではないと思ってて、スーパースターですね、英雄という。
彼自身はどうそれを定義していたのかっていう言葉が残ってて、
スターっていうのはみんなの期待に応えていく人なんですと。
スーパースターっていうのはみんなの期待を遥かに超えていく。
それがスーパースターなんですっていう話を彼自身がしていて、彼はそっちだよね。
だからみんなの新しい感動の味自体を作り上げていくのが自分の仕事だって思っていたわけですよね。
誰も知らない感動の味、こんな喜びがあるんだみたいな。
それを誰かが切り開いて、その後に続くスターはそれを再現する人たちですよね。
そこの基準で仕事論が全く違っている。
だからあれだけ破格な仕事ができたんだなっていう感じがしますね。
プロ野球の変革
なるほどね。
業界的なルールとか常識をこういう人って変えるんですよね。
長島さんがプロ野球に入った1958年って、実はプロ野球よりも大学野球の方が人気があったらしいんですよね。
そうなんだ。
今では伝えられないよね。
大学野球。
高校野球でもなくて大学野球なんだ。
そうそう、大学野球なんだ。そうなんだ。
当時のムードとしては戦後やなって感じするけど、野球をして金稼ぐなんてけしからんみたいなクソみたいなムードがあったらしいんだよね。
なるほどね。確かにね、それどころじゃないだろうって時代でもあるもんね。
もう食っていくために必死だった中で、野球して年望1億とかおいおいみたいなのは時代的にはあるかもね。
知らないけどね。
貧しいなって感じするよね。実際貧しかったんだろうけど。
しょうがないよね、時代がそうだからね。
そういう時代の中で、プロ野球は全然日陰の職業集団だったわけだけど、六大学の立教大学のスターだった長島がプロ野球に入ることでその流れを変えるんですよね。
王さんとか続いてV9が達成したみたいな感じで、今やプロ野球って日本最大のスポーツ工業であり、大方のスポーツの才能はそっちに向かうみたいな感じになってますよね。
それって一人のスーパースターがその流れを作って未だに続いているってことなんですよね。
英雄像と日本人の感性
なるほどね。
こういう基準を変えていく、新しいレールを引いていくみたいな、これがスーパースターかなと思っていて。
これはね、今僕が大好きな大谷翔平にめちゃくちゃ受け継がれてるなと思ってて。
表層は全然違うけどね。表層は違うけど魂はめっちゃ一緒やんと思って。
大谷はね、それを今野球の本場であるメジャーリーグでやってますよね。
日本人に対してもそう、メジャーを見ているアメリカ人に対してもそう、全く新しい感動の味を作ってるなと思って。
二刀流でいくとエンゼルスのエースを張りながらメジャーのホームランを取るみたいな、そういう二刀流を見せて叶えて、
今メジャーリーガーで若い人はね、二刀流目指す人めっちゃ増えてますみたいな話ありますし、
勝つみたいなところでいくと、WBC優勝は記憶にあったらしいですけど、
ロディアスワールドシリーズ去年ありましたけどね。
あれもね、一回コロナ禍で数試合だけで優勝決まったのが2020年、4年前くらいにあって、
それを一回ロディアスワールドシリーズで優勝してるんだけど、それはみんな微妙だって言ってるんで、
それを除けば、1998年以来、1988年以来か、阪神のバース・カケフ・オカダぐらいまで遡らないといけないから、
36年ぶりぐらいのあんなに名門ドジャースでも、ワールドシリーズ優勝したのってそれぐらいないらしくて、
そうなんだねー。
とんでもない回復らしいんだよね。
ドジャースってノモ選手もいたところ?
そうそう。
イチロー?
イチローはノモか。
ロサンゼルスの超一流球団で、チクシリーズは無敵で強いんだけど、ワールドシリーズは勝てないらしい。
へー、そうなんだね。なるほど。
そういうのも全部塗り替えていくというか、その辺の根本からレールを敷き直すみたいなところは、
長嶋さんの魂を受け継いでるなーって感じがするんですよね。
うーん、なるほどねー。
だから日本人の英雄像というか、好きなプロトタイプっていうのは共通点があって、
意外な共通点というかね、龍馬は実は後の時代の長嶋修行に影響を受けてるっていうなんか、
逆転現象。
なんかパラドックスな感じがするけど。
そういうパラドックスが起きているんですわー。
まあでも英雄像ってそうだもんね。実態がどうかではなく、その瞬間の人が感じている英雄像であり、その瞬間の人が感じている龍馬像だもんね。
そうそうそうそう。時代の要請によって英雄っていうのが生まれるからね。
うーん、そうだねー。
第一次世界大戦の時はやっぱり変異紅葉ということで宮本武蔵ブームになったりね。
あー、はいはいはいはいはい。
だから昭和の人はよく例え話とかは宮本武蔵の話をよくしますね。
そうかー、英雄、その当時のもう英雄だったわけだねー。
そうそうそう。
あれかな、吉川英二の宮本武蔵かな?
そうですね。
あー、なるほど。
まあ何かに固くして、一定リアルな人物はありつつ妄想も取り入れつつでキャラクターが形成されていくので、
まあどっちもいいよね。だから本当の龍馬はどんな人だったのかなみたいな興味で深掘っていくのも楽しいだろうし、
まあアイドルとしての龍馬ってなんでこんなに愛されるのかなみたいなその原因とか構造を考えていくとか、
そういう見方でもいいと思うし、別に事実は真実はないんだから、龍馬自身だって自分がどんな人間か分かってたかどうかは分かんないわけじゃないですか。
みたいな話でいけば、そこを突き詰めるのは自由だと思うので、
というよりは改めて英雄って何かなとか人間とは何かなとか、
日本人って何にたまらなく惹かれたり焦がれたりするのかなっていうことを考えてみるといいのかなって思うんですよね。
なるほどね。時代の空気感はね、分かりそうな感じしますね。
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さて、今週の明日使える聞くネタ帳、マーケターの間中ラジオもそろそろ締めのお時間となります。
ジモさん改めて龍馬が行く読み切ってどうでした?
面白かったですけど、前も多分ここうわーっと思ったなって思ったフレーズがあって、今回もうわーっと思ったんだけど、
最終章の龍馬が死ぬ直前だね、このフレーズがすごいなと思って、
この長い物語も終わろうとしている。人は死ぬ。龍馬も死ななければならない。
その死の原因が何であったかは、この小説の主題とは何の関わりもない。
っていう書き出しで始まって、一応描写はされるんだけど、
そこは淡々と描写されるというか、最後に一応描かなきゃいけないから描きますみたいな感じで、
そこをクライマックスとは全然してないわけね。
っていうこの柴龍太郎の筆の運びヤバいと思いました。
これやっぱ著者としても最後描きたくないっていうのがやっぱあんのかな、
ここまで龍馬という英雄像を描いてきて、でも最後暗殺によって死ぬっていうシーンは、
ここまで感情移入すると描きたくないのかな。
描きたくないでしょうね、辛いだろうね。
バガモンドで井上滝彦さんがやっぱり佐々木小次郎を殺せなかったようにさ、
途中で筆を折っちゃったように。
やっぱこう殺したくないんだろうな、愛着のあるキャラは殺したくないというか、
だしそもそも龍馬が誰に殺されたかみたいなのに、
下世話の関心が集まる中で、いやそこじゃねえんだよみたいなところがあったと思うんだよね。
そんなのどうでもよくて、だからこの小説の主題は全然別のところなのかなみたいな。
これ多分若者論とか英雄譚とかっていう話であって、
心臓救命とかそんなのどうでもいいんですみたいな話だと思うんだよね。
なるほどね。
いやでもあるよね、大河ドラマとか最後必ず主人公死ぬじゃないですか。
まあ当たり前やけどね。
12月の初旬とか、その大河すごく好きだった時はちょっと憂鬱やもんね。
もう終わってしまう、毎週毎週楽しみにしてたのに終わってしまうみたいな感じになるもんね。
なりますね。
龍馬伝15年前ぐらいに放送された大河。
やっぱ同じ問題はありましたよね。
ネットで騒がれたもんね。
福山龍馬本当に殺せるの?みたいな。
そうね、何々ロスとかね、言われるよね。
途中、やっぱあれじゃない、今回は死なないパターンもあるんじゃない?みたいな話があったからね。
それは新しいね。
まあね、描かないわけにはいかないからね。
なんか拍子とかならね、最後に一言、慣れ死的な感じで、そうやって終わったって書けばいいけど。
暗殺だからね、やっぱり。
さらっとは書けないよね。
しかも龍馬が行くの暗殺シーン、結構生々しく書いてなかった?
中岡慎太郎がこういう風に斬られて、龍馬はこうなってみたいな。
生々しいかった。
生々しい感じで書いてたよね、最後ね。
3、4ページだけど、ちゃんと描写はしてるね。
してたよね。
読んでる方も痛々しいけど、書いてる方も結構しんどいだろうな。
まあね、描かないわけにはいかないから描くけど、みたいなことだそうね。
急にしばりお太郎って、たまにしばりお太郎が割り込んでくるやんか。
そうね、いか余談ながらとかね。
ここで私はこの話をしなければならない、みたいな。
急にしばりお太郎の独り語り始まったみたいな、あるね。
あるね、あれが好きなんだけどね。
坂本龍馬のカリスマ性
俺も大好き、あそこ。
あと急に人物の断定をする時あるじゃん。
なんとかっていう男がいる。
狭末の人物である。下の下である、みたいな。
あるあるある。
あの辺の断定好きだね。
確かに。
すごい文章が上手いというか、しばりお太郎文脈というかね、聞き方あるよね。
ありますね、なんかね。
なんていうのかな、乾いてる、じゃあ乾いてるよね。文体がね。
大阪城公園駅のところにしばりお太郎が書いた、大阪ってこういう街だよねっていうのの詩みたいなやつが駅に貼ってある、壁画みたいな形のやつがあって、
その言葉とかもすごいしばりお太郎っぽいなみたいな感じで、大阪城公園駅行ったらしばらくそのしばりお太郎の看板っていうか、壁画を眺めてしまうぐらい、結構文章がいいよね。
何なんだろうね、あの独特の。
なんかでも改めて読んでみると、例えば勝海舟とか高杉晋作とか、昔読んだ時はめちゃめちゃ出てきた気がしたけど、
意外とサッと出てサッと出なくなるね。
そういう印象だったんだ、最近読むと。
改めて読むと、4巻ぐらいかな、真子さんとかじゅう太郎さんとやりとりして、龍馬がじゃあ京都行ってきますさみたいな感じでされて、これが江戸を訪れた最後だった。
江戸さんのこと似合わへんのみたいな。早くね?みたいな感じとかね。
そうか、確かにね。でも龍馬、前もどっかで話した気がするけど、龍馬の愛され具合すごいなと思って。
土佐で愛されてるのは、高知で愛されてるのはわかるわけですよ。高知で出た英雄である坂本龍馬が一番有名な英雄であることは間違いないので、
そりゃ高知では愛されてるだろうと思うけれども、長崎に行っても龍馬好きがめっちゃいるし、京都に行っても龍馬好きめっちゃいるし、
でね、龍馬の不死身とかも含めて、龍馬がいたところとか暗殺があったところとかが残ったりするから、本当にこれだけ愛されてるのすごいよなぁと思いますよね。
そうだねー。物語の力ってのも一個あれだろうね。
まあね、間違いなくあると思う。だって、実際坂本龍馬が薩長同盟に関わったかどうかさえ、微妙というか、そうじゃないかもみたいな説もあるらしいからね。
何をやった人なのかも、明確にはなってないというかね。
薩長同盟裏書きしてるやつは別にあれ同盟ではないよねみたいな、攻撃しませんぐらいの規約だよねみたいな読み方もあるよね。
あるからね。事実はどうかはわかんないけれども、でもここまで綺麗に英雄として描かれて、多くの人にとって本当にどうだったかなんてね、どうでもいいし、わからないし。
物語の力
でもこうやって物語になって、陣毛さんも何回目ですか龍馬が行くよ、読んだのは。
3回目だと思いますね。
すごいハッピーな時間を作ってるよね、3回もね。
そうだねー。
話してるだけで俺ももう一回よみたいなと思う。
だから読むたびにね、やっぱり自分も変わってるからさ、歳もくっついてるから、印象も全然違うし、え、こんなんやったんやーみたいなやつがいっぱいあるしね。
やっぱりこの歳になるとやっぱり太津さんが響きますねーみたいな。
あーそうですか、へー。
でも僕の中で龍馬が行くね、もうだいぶしばらく読んでないけど、ちょっと柴梁太郎作品の中では漫画っぽさが強すぎて、
うんうん。
もうちょっと固めのやつの方が好きなんだよなー。
うーん。
まあそれこそ坂の上の雲とかね。
あーなるほどね、あれは固い感じするね。
固い感じするでしょ?
うんうん。
龍馬が行くは物語としてね、まあほんまにあったかどうかわからんへんけど、だいぶ脚色されてる感が逆にちょっとあれではあるけど、
まあ読み始めると止まらないだろうなー。
人生の中で何回かはこう読んでね、っていうのが豊かなんじゃないでしょうかねー。
歴史的影響力の探求
あーそうですね、確かに読むたびに読み取る内容も変わってきてとかは、人生って感じですね。
ですねー。
まただから龍馬伝から10年、15年経ってるから、なんかそろそろ来そうだよね、またもう一回映像が。
そうだねー。
確かに。幕末をね、やってくれたら絶対出てくるからね、龍馬はね。
そうなんだよねー。
別に龍馬伝やらなくてもね、薩長でやれば絶対一瞬でも出てくるから。
うんうん。
そういう対話も見てみたいですね。来年は豊臣秀吉みたいですね。
あーそうなんだ。また豊臣秀吉やるんだ。
そうそうそうそう。豊臣京王が代かな?
うんうんうん。
みたいなのが来年かな?
えー、また竹中直人ですか?
いやいやいや、それめっちゃ前やな。
で、2027年は幕末小栗忠政?あのー。
老中?
いや、あのあれじゃない?軍艦とか乗ってた小栗。小栗忠政って誰や?
うーん。がなに?大河の主役?
大河の主役、そう。
うーん。心配やな。
初回収のライバルとも言われ。
50話持つんかな?
うーん。あんま知らないもんね。でも多分最後、
あー、回収とライバルの送りってなんかあれだな。なんかちょっとなんか嫌な感じで描かれてる。
あ、そうそうそう。龍馬が言うことだと嫌な感じで描かれてる。その勝つ回収と敵対して勝つ回収をはめたりするようなちょっと悪い人として描かれてるね。
そうだよねー。どうだろう、好きになれないなー。
もうね、だから大河もね、普通の坂本龍馬とかはもうやり切ってるから、まあ秀吉は何回目もやってるけど、なかなか次何するか難しいんだろうね。
そうだねー。作るにしてもやっぱり新資料とかからの新解釈がないと作る意味がないもんね。
そうだねー。
それを更新していかないとねーってなるとまあ大変なんだろうな。
そうねー。あ、すごい、大河って2028年まで決まってるわ。
すごいね。
2028年の大河は長坂部本地下。
へー。
だから今が江戸時代で次が戦国、幕末、戦国って感じだね。
まあでも今面白い俳優さん出てきてるから、それだけでもいいよね。
あれをこの人が演じたらどうなるかなーみたいな。
やっぱり今朝ドラの今田美穂さんはもちろん可愛いんだけど、
かわゆみさんがね、朝ドラの妹役で出ていて、
あの人はまあなんかすごいじゃないですか、演技とか、なんか存在感自体がすごいんだけど、
朝ドラで毎日見れるあの男感がちょっとやばくて今。
へー、そうなんだ。
毎日確かにね、15分ずつだけど毎日見れるね。
毎日見れるんですよね。
まあもう作りってもうわかってるから、この子にはもう演技をたっぷり見てもらいましょうみたいな、
お客さんにっていう感じなんで、
彼女がメインの回、週があって、
その週はもうなんていうの、表情だけで演技させるみたいな、
目線の目配りだけで演技させるみたいな、
そういう週があって、もう圧倒的だなこの子みたいな、
感じでしたね。
そうなんだ。
いやすごいよね、確かに演技力ね。
適切にもほどがあるのと。
安倍佐藤さんが、やっぱおもろいねあの人、何やっても面白いね。
そうだよね、安倍佐藤さんも出てるんだよね、朝ドラにね。
そうそうそう。
その辺がもう好きすぎてちょっと、また朝幸せですね。
でもそれはね、世界をハッピーにしてるね、NHKね。
そうなんですよね。
確かに。
そんな感じで、物語は人生を豊かにするね。
確かにね。
フリーレンしかり。
久しぶりに出てきた。
明日使える聞くネタ帳、マーケターの真夜中ラジオでは、
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