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皆さん、おはようございます。
車内から収録しておりますが、今、朝稽古からの帰り道です。
今朝はね、ちょっとおねぼおしましてね、それで行こうかどうしようか、必死に悩んだたすえに、
だいぶ遅れていったんですけれども、でもしかし、いつも通りの稽古ができまして、先生にも書かれまして、
個人的にご指摘された部分を別の先生に見ていただき、どこが悪いのかというのを完全に把握することができました。
今まで勘違いをしていたんですけれどもね、それが分かりました。
打ち込んだ一歩目のところで歩み足になっていると思っていたんですが、打ち込む前、踏み出すときに既に歩み足になっていたというこの事実。
子供の頃から言われている、全く同じことの繰り返し。
私がね、10代の頃にね、京都でもう百何十回を数える高段車の大会がございましてね、
それを初めて見に行ったときに、杖を突いていらっしゃるおじいちゃん先生ともう一方も白髪のおじいちゃま、
その二方が休憩所、当時お茶のセッターがございましてね、そこで休憩されていて、隣にお座りだったんですね。
そのときに非常にほうふくぜと、もうね、苦しいと言わんばかりにお二方と笑いになって、
膝を叩いてね、お笑いになっているんですね。
あまりにもそのお姿が面白くてね、私も耳をそば立ててその内容を聞こうとして、聞いていたんですね。
そうしましたらね、その内容たるが、一人のおじいちゃん先生が、
お前の左足の方が治っていないと言われた方は、いや、お前の右手に言われたくないと。
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それに対して、いや、お前の左足は俺の右手よりもっと前から先生に指摘されていたと。
小学校に上がる前から指摘されていたと。
そしたら、その左足が悪いと言われていた先生は、お前の右手はもっと前から先生に指摘されていたと。
言い争って、挙句の果てにお二人の先生は、
俺たち無理やで。
この年になるまでね、その時に先生に指摘されたことが治っていないということは、もうこれは無理やと言って、
二人ともそこで大笑いしてしまってね、諦めの境地でしたね。
本当にね、私はそのお笑いになっていらっしゃるお二人の先生の姿を見てね、
私はそんなことにはならないわよ、みたいにね、鷹をくぐっていたんですよね、その当時。
まだ19か18ですものね。
だから、もう大学1年生ですね、その当時ね。
それをね、今ね、今日指摘された先生に指摘されて、別の先生に見ていただいたら、
踏み出すときに歩み足になっている。
これは私が小さい時から指摘されていた、どれだけ言われたことというのは治らないかということの証明ですよね。
だからね、上段の東京の千葉先生がお亡くなりになる前にね、私にね、おっしゃってくださった言葉があるんですよね。
悪いところを指摘したいときは、良いところを10個言ってからにしなさい、そうしなさいよっておっしゃったんですね。
私はその場で先生に、そんなことをしていたら言いたいことが言えないじゃないですか先生って申し上げたんです。
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そうしましたらね、先生はね、そうなんです、それでいいのですとかおっしゃったんです。
言えば言うほど自分が下手になります。
えーって言えば言うほど、人を指摘してあげる、アドバイスしてあげることを言えば言うほど自分が下手になるってどういうことかしらって思ったんですよ。
で、相手もさらに下手になりますって。言えば言うほど治りません。
そうだったんですね。自分で自ら自覚するまでは治らないんですね。
今日の朝稽古で全体に対するお話が最後にちょっとだけあるんですけどね、先生からね、その時に一言で言えば賢度が雑だと。
やっぱり大雑把っていうのはね、自分の追求するものに関してはね、大雑把は空きませんね。
とことん細かいところまで研究しろということなんでしょうね。
もうね、あの、とにかくまあ、私今日遅刻してまいりましたが、本当に行ってよかったと思いました。
毎回これは思うことなんですけれども、朝稽古に関しては本当にね、来てよかったとね、本当に感謝なんです。
で、特に最後の先生のね、お言葉は、私と一切違いの先生なんですけれどもね、本当にね、まあ、あの、響くんですよね、一つ一つがね。
やっぱりそれだけ私の何十倍も、生きてきた数はあまり変わらないのですが、それに費やした時間というのはね、絶対量が全然違うんですよ、きっと。
まあ、あの、そういう時間を共有できるというこのラッキーな剣道人生に感謝してね、まあ、ここに行かせてくださる本当にまず感謝してね、朝稽古だけはね、大切に放手でも行けと言いますが、車があるのですから感謝してね、行きたいと思います。
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では皆様、今日も暑いございますが、どうぞ体にお気を付けになられてね、どうぞご無理のないようにしていただきたいと思います。
たまには映画もご覧になって涼しいところで、私、昨日国宝を見てまいりました。まあ、いろいろ感じることはございましたですね。素晴らしい映画でしたね。では皆様、ごきげんよう。