2025-12-05 28:05

五輪書 #23


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サマリー

このエピソードでは、剣道の稽古に関する個人的な体験と、武蔵の五輪書の教えが紹介されています。特に、剣の心構えや技術について詳しく考察されています。また、剣道部の先輩との思い出や稽古の厳しさについても触れられています。基本的な技術や心構えについての話が展開され、特に敵を瞬時に捉えるための動きや姿勢が強調されています。道場での礼儀作法や稽古の重要性についても言及されています。

剣道の稽古と先輩の思い出
みなさん、こんばんは。私ね、昨日、お正月というか、1月の後半にふるさとの方に帰る予定にしているんですけれどもね、
それは、こちらの近所に、うちの近所に引っ越しして来てくれました、県立以来の剣道部がね、連れて行ってくれるんですよ。
私のふるさとの方の、大学の医学部の剣道部の師範が、私の先輩でした。一番怖い先輩だったんですけどね。
その先輩と、昨日もお話いたしましてね、本当にね、もう最後にお会いしてから30年は経ってると思うんですけれどもね、
30年以上時を経て、またお会いできるなんてね、本当に、いやー、それでね、その先輩の状況とかを教えてくれた後輩がいるんですね。
その彼が、とにかくまあ、私が久しぶりに帰るから、昔のように非常に怖い稽古になるかもしれないと、もうそういう稽古はしてないとおっしゃるんですけどね。
私がトリガーとなって、着火してしまった。
とにかくそこで午前中稽古して、そちらの医学部の道場で稽古させていただいてね。
午後にね、もう一カ所どっかないかとか言うんですよ、キャプテンがね。
それでね、私ね、たぶんね、朝、たぶん5時起きでこちらを出発して、向こうで一緒に稽古をして、もうそれでね、精一杯だと思うって言ったんですね。
そうしましたらね、午後からもね、もし稽古できるところがあったら紹介してほしいと食らいついてくるんですね。
でね、仕方なくその、いろいろ情報をいつも送ってきてくれる後輩にね、連絡しましたらどっかない?とこんなこと言ってるんやけど、私はもう一回で無理だと思うわとか言って、言いましたらね。
あの、まずは、その先輩が、昔のように変身して、すごい稽古になったら、すごいことになるから、生きて帰れるように、それを第一目標にしてはどうですかって言ってきたんです。
もう本当にね、私が高校時代は大学生でいらしたので、合宿とかしょっちゅういらっしゃってましたね。
そうしたら私たち、現役生はいい餌食ですからね。本当に。血祭りにあげられる餌食になる。本当にね、まあどうなることやらですが。
さっきほどもね、その剣道おじいちゃまからね、長電話がかかってましてね、なぜうちの連盟からは八段が合格しないんだとか言ってね、その七段のおじいちゃん先生は心を痛めておりましたが、
五輪書と剣技の考察
むさしを読んでいきたいと思います。えっとね、五輪の書。水の薪の30番目なんですね。水の薪、もうそろそろ終わりに近づいてるんですけれどもね。
心と書いてね、胸というふうに振り仮名がされてあるんですね。胸を刺すということ。胸を刺すというは、戦いのうちに上詰まり、脇詰まりたるところなどにて、斬るところ、斬ること、いずれもなりがたき時、敵をつくこと。
結局、どこも撃てない状況の時に、月を出せということなんでしょうね。敵をつくことと言ってますね。敵の太刀を外す胸は、我が太刀の胸。
我が太刀の胸。この胸はね、記編に東の東陵の東という字を書いてますね。ちょっと注釈を見てみますと、太刀の峰のことらしいですね。
太刀の峰はね、我が太刀の2年をすぐに敵に見せて、立ち先が混ざるように引き取りて、敵の胸をつくことなり、
もし、我、くたびれたる時か、または、太刀の切れざる時などに、この義、もっぱら持ちゆる心なり、よくよく分別すべし。
立ち先が混ざるように引き取りてということは、立ちの先を傾けずに、そのまま手元を引いて付けということですよね。
つきの時にね、私は片手づきしかできませんが、つきの時にどうしても引いて付いちゃうんですよ。
その場合は見破られちゃうんですね。だから構えてて、構えてる状態が引いてる状態なので、左手は。
そのまま右手を外しながら、左手を真っ直ぐ、瞬間的に伸ばすんですけどね。結局、僕さんの左ストレートみたいな感じで伸ばすんですけれども。
この武蔵のこの説明している状況っていうのは、もう瞬間的なことを細かく言ってくれてると思うんですね。
だから、目にも止まらぬような、井上直屋のストレートみたいな。だから、切先が歪まないように真っ直ぐ引いて付けっていうふうにおっしゃってますが、
そんな目で見えるようなスピードじゃないと思うんですね。きっと。そんなことしてたら、バクサーとやられちゃいますもんね。
次、31番ですね。カツ。カツを入れるカツですね。トツ。口辺に出るのトですね。トツということ。カツ、トツというはいずれも、我打ちかけ、敵を追い詰める時ですね。
打つ込む時って書いてますが、敵を追っていく時ですね。敵また打ち返すようなるところ、下より敵を突くように上げて返して打つこと。下より敵を突くように上げて返して打つこと。いずれも早き拍子を持ってカツ、トツと打つ。
カツと突き上げ、トツと打つ心なり。この拍子、何度きも打ち合いのうちにはもっぱら出会うことなり、カツ、トツの使用を切っ先あぐる心にして敵を突くと思い、あぐると一度に打つ拍子。
よく稽古して吟味あるべきことなり。
突き上げて、突き下ろす。あんまりイメージが湧かないんですけどね。
突き上げる部分がね、突くように上げて返しに手を打つこと。
突くように上げてっていうことは、中心を攻めつつ上げて、下から敵を突くように上げて返して打つこと。
返しに手を打つこと。
突くように擦り上げたら向こうも打ってくるっていうことですよね。
それを返して、打ち返し技で勝てということだと思うんですけれどもね。
その突くように上げてっていうのが、そんなことしたことないです。
打つことを先に考えて、突くように上げる。
面に行くと見せかけて大きく小手に下ろすっていう技はあるんですけれどもね。
それに近いものはあるかもわからないですね。
とにかく、突きのように攻めなさいということなんでしょうかね。
突きの場合は、絶対に剣戦は中心ですからね。
剣道の戦い方
一番守りやすいですよね。
そういうことなのかしら。
そういうことにしておきましょう。
32番、張り受けということ。
張り受けというは、敵と打ち合うときドタンドタンという拍子になるに、
敵の打つところを我、太刀にて張り合わせ打つなり、
張り合わせする心は、さのみきつく張るにあらず、また浮くるにあらず、
敵の打つ太刀に応じて打つ太刀を張りて、張るより早く敵を打つことなり、
張るにて線を取り、打つにて線を取るところ、寛容なり、
張る拍子よくあえば、敵何と強く打ちても、少し張る心があれば、
立ち先の移ることにあらず、よく習えて銀にあるべし。
張り合わせる心は、さのみきつく張るにあらず、と書いてあるので、
お互いに竹刀を合わせた状態で、前が積んできて、張り合いになるときに、
きつく張るのでもなく、浮けるようなのでもなく、
張るより早く敵を打つ。
張ってしまったらいついてしまいますものね。
張るより早く敵を打つ。
もし刀が交差してしまったら、やはり怖くて守りに入ったら、
力を込めて張ってしまうと思うんですが、
張る力を受けるでもなく、張るでもなく、
とにかくその間に打ってしまえということですよね。
それはよくわかりますね。できませんが。
次ですね。33番。
たてきのくらいのこと。
たてきのくらいというのは、一心にして大勢と戦うときのことなり。
はい、出てきました。
現代ではありえない、昔の侍の戦い方ですね。
われ刀は脇刺しを抜きて、左右へ広く太刀を横に捨ててかまゆるなり、
敵は四方よりかかるとも一方へ追い回す心なり、
四方を取り囲まれたとしても一方へ追い回すように、
どういうふうにいけばいいんでしょう。
敵かかるくらい前後を見分けて先へ進むもの、
早く行きあい、大きに目をつけて敵打ち出すくらいを得て、
右の太刀も左の太刀も一度に振りたがえて、
行く太刀にてその敵を斬り、戻る太刀にて脇に進む敵を斬る心なり。
すごいですね。
両手で二人一度に倒して、
その太刀が戻ってくる道筋でまた二人、
剣道の心構え
やっつけてしまえということですか。
行く太刀にてその敵を斬り、戻る太刀にて脇に進む敵を斬る心なり。
太刀を振り違えて、
太刀を振り違えて待つことはろし、
早く両脇のくらいに構え、
敵の入れたるところを強く斬り込み、
追いつ崩してそのまままた敵の入れたる方へかかり、
振り崩す心なり。
とにかく両脇構えにすぐに戻って、
敵が出てきたところを強く斬り込み、
追いつ崩してそのまままた敵の入れたる方へかかり、
振り崩す心なり、
方へ追い回さなければいけないので、
そこでバタバタしててもダメだということですよね。
一人倒したら、
そこを追い崩して、
そのまままた敵の入れたる方へかかり、
振り崩す心なり。
いかにもして敵を一重に、
右をつなぎに追いなす心に仕掛けて、
敵の重なると見えばそのまま、
藍を透かさず強く払い込めし、
敵藍込むところ、
ひたと追い回しぬれば、
はかゆきがたし、
また敵の出る方出る方と思えば、
待つ心ありてはかゆきがたし、
敵の拍子を受けて崩るところを知り勝つことなり、
折々相手をあまた寄せ、
追い込みつけてその心を得れば、
一人の敵も十二重の敵も心安くことなり、
よく稽古して義務あるべきなり。
道場での礼儀作法
すごいですね。
人へに右をつなぎに追いなす心に仕掛けて、
結局一列にさせるということですよね。
敵が出る方へと思えば待つ心ありては、
はかゆきがたし、
結局一つの糸にお魚が順々につながっているように仕掛けて、
それを振り回している感覚ですよね。
でも一つの糸ですから、
縦に一列に並んだら、
一対一の対戦でいいわけですよね。
そういうことだと思いますね。
いやー、
一対五とかいうのは、
子供の頃に、
五人で一人の全日本選手権覇者を追いかけたことがありますが、
全員投げ倒されました。
全県連の子供の講習会みたいなのがあって、
そのとき選手権を取られた先生が来られて、
みんなの掛かり稽古を次々に受けていってくださったんですけど、
時間がなくなって、ここからは五人掛かりとか言って、
五人でバーって言ったら、
五人ダーッと投げ倒されて、
私も波で打ち返されるように、
ものすごい力でひっくり返されました。
そういうことなんでしょうかね。
では、今日はこの辺にして、
明日は、
あとちょっとですね、
水の巻き、
三十四、三十五、三十六と後期で水の巻きが終わるんですけれども、
私、五輪の章の輪章の方は全然進んでおりませんので、
ちょっと年末年始、一人連盛会をしたいと思います。
外学の発表会が終わったら、ちょっと書道、気合い入れたいと思います。
でもね、お正月過ぎたら、
先輩に何十年かぶりに掛かっていかなければいけないので、
稽古いたします。
でね、一つ言い忘れたんですが、
夫にね、
例の仕方がね、道場に入るときにね、
道場に入るときにね、
例の仕方が、
剣道の方はなってないって言われたんですね。
入口で、みんな、
入口の方向を向いて例をして入ってくると。
そうではなくて、きちっと道場に一歩入ったら、
正面の方に向き直って、
正面に例をしなさいと言われたんですよ。
はーっとしまして、
今日朝稽古でそのように私はしたんですけれども、
先にね、
みなさん、稽古終わるより先に、
お仕事の都合で帰られる先生がいらっしゃるんですね。
その先生は非常に強い方で、
でも八段何回も滑っていらっしゃる先生なんですけれどもね、
一人で面を外して、
例をして、
面と、
面の中にコテを入れて、
しないとしない袋を持って出るんですけれどもね、
その時にね、面を外して、
正面に正座して、正面に膝を送って、
向き直って深い例をされて、
それでまた向き直って、
お互いの例をして、
まあ先に帰るので、相手はいませんがお互いの例をして、
きちっとして帰られましたね。
まあ、さすがだなと思いました。
ですので、
そういうところをね、ちょっと、
来年はピシッとできるようにやっていきたいと思います。
では、ごきげんよう。
28:05

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