農地購入の難しさ
みなさんおはようございます。おととい、農展についてのご質問がございましたので、少し共有したいと思います。
当事者の方からではないのですが、ボイシーの加藤博之先生の中で私の名前が出ましたので、この際さっさと仕事を進めるという意味で、持っている拙い経験の中から話せることは全部話したいと思います。
ある視聴者の方が農地を買って、それを有効活用したいということで、お買い求めになりたいというお話でした。
農展が必要で、それに対して仲介さんが難しい問題があるので、対策を考えるというお話だったと思うのですが、
仲介さんや農地専門の土地家屋調査士さん、農地専門でやっていらっしゃる仲介さん、その3者とも我々にとってはプロのように見えるのですが、
その方もミスを犯すことがございます。実際に私は農地を長年多く手掛けていらっしゃって、県の仕事をなさっている土地家屋調査士さんにすべてお任せして、完璧に間違えられました。
丸投げという恐ろしさを思い知りました。それで私の仲介さんとお話しして、次回は私が農展をするということで、2つ目は私が農展をいたしました。
そういう意志の疎通がきちっと図られていない場面が出てくるのです。一時一句お話ししたことを記録しているわけでもなく、録音しているわけでもなく、
契約前に、ではこれでこの第何条で申請しますというふうにお約束しているにも関わらず、違う方の第何条で申請が通ってしまっているということを発見してくださったのは、
私の場合は私の仲介さんです。その仲介さんは農地を多く手掛けていらっしゃるプロの方なんですけれども、何がラッキーだったかと言いますと、
その方は農地の場合は絶対に誰が農展をした場合であっても、必ず自分で農業委員会に足を運んで、それを確認して、隅から隅まで確認してくるというんですね。
私はこちらでも有名な土地科学調査士さんに丸投げして、県の方からの委託だったので、丸投げしたので大丈夫ですと申し上げたんですが、
いやいや、農地の場合は私は必ず自分の目で確認しに行くようにしてるんですっておっしゃったので、えっと思ったんですよ。そしたら案の定間違いが発覚いたしましてね。
で、その次から私が、もう奥さん自分でしなさいって言われましてね。私、中華さんがね、私に頼んでも5万円かかりますよって。それならね、一回ね、自分でやってみてはどうですかっていうことをおっしゃられたんですよ。
で、自分でやられたらいろんなことが見えてきますよとおっしゃってくださったんですね。もう本当におっしゃる通りでした。いろんなことが見えるどころか、100倍ぐらいの経験をさせていただいて、私の常識というのは全部塗り替えられていきました。
まずその一つは、農天のヒエラルキーというのは一番最上部に農業委員会があるんですね。で、農業委員会の中にも市の農業委員会と県の農業委員会がございまして、県の農業委員会の方が市の農業委員会で可決された分を再チェックするんですけれども、
だいたい市から通過した事例についてはだいたい丸が入るんですね、県の方でも。ただし市から県に行く場合に、私どものように年度を渡って何年もかかっている、1年かかっている分に関しましてはね、
3月4月をまたいでいる分に関しましては、担当者が入れ替わるんですね、場合によってはね。一番窓口で話してた方が農業委員会以外の部署に移動しちゃったということになりましたらね、そこは再度説明しなければいけない部分になってくるんですね。
そうしましたら農業委員さんが集まって最終的な判断を下す会議に前もって連絡が来て、説明に来ていただけませんかという場合になることがあるんですね。
それも何だかビクビク待ち構えてたんですけれども、行ってみれば何のことはないんです。私たちの市の私たちの地域を管轄する農業委員さん、農庁を持ちで代々農業をなさっている方が、
順番に農業委員さんになるんですが、農業委員さんになるぐらいの農地と農家としての格式の高いお宅の方がなさっているんですね。
だからその方と前もって判子をいただきに行く作業があるんですけど、それをするだけでも値打ちがありますね。私はその判子をもらいに行ったときにあまりにも細い道で氷を脱離しました。
農業委員さんと向かいのおじさまに雨の中、毛を引き上げていただくというとんでもないことをやってしまいまして、仲良くなったという経緯がありましてね。
訪ねていかなければそういうこともなかったし、いろんなお話もできなかったし、恐るに足らずやってみるべきですね。5万円払って時間を稼いだとしても、それに付随するいろんな知識とかいろんな経験というのは絶対に手に入らないです。
次回、農業委員会さんにお世話になるときでもまたゼロスタートです。また丸投げです。その先に知らないことだらけ、不安だらけの世界が待っています。
それであれば一番最初に農業委員会さんに行って、一から教えてもらうんですね。何にも分かりません。私はこういう状態で夫の父から農地を譲り受けました。
そうしましたら蓋を開けたら向かいの土地と半分名義が入れ替わっていました。それは向かいのお土地とうちの土地の間に剣道が通ったときに変わったのではないかと推測されます。
その剣道はいつ通ったかと調べましたら、うちの母がお嫁入りする前だったらしいです。直前だったらしいです。ですのでその土地に関する情報は我が家には全くございませんというふうなことから始まったんですね。
そういう複雑な状況をこちらを説明する。農業委員会さんはそれであれば何をしたらいいかという情報をくださる。
包み隠さず私どもは農地をする余力がございません。夫は違う仕事をしております。私も高校です。娘は県外です。
考えた挙句、この土地をさらっちのまま貸したい。貸すにあたって資材置き場か青空駐車場として貸したいというふうな申し出を包み隠さずしたんですね。
そうしましたら農業委員会さんの方は最初青空駐車場と資材置き場両方でどちらかでするというふうに申請したらちょっとお話がややこしくなるからまずは青空駐車場で申請したらどうかという提案をくださいました。
こういうお話というのは非常にシークレットなお話だと思うんですね。それ以降もいろんなその場でしか聞けないというお話を何度かいただいているんです。
それは私が夫に代わって農業委員会に走ったおかげなんです。平日役所がしている間でしたらお電話も取ってくださいますし窓口も予約なしですぐに相談に乗ってくれますので農業委員会さんはヒエラルキーのトップだと言えども怖がることはないんです。
経験から得た教訓
何にも知らないんです。こういう状態です。困っています。仲介さんも何だか不安があっています。売り主さんを売りたいんです。私は買いたいんですみたいなことを素直にお話しされたらあらゆる手段を考えてくださるんです。
私は大きな土地家屋調査士さんに間違いをされなかったら今でも農店のことに関してはすべてプロに丸投げしていたと思うんですよ。5万円払ってね。しかし皆様にこういうことをお伝えするような経験はできなかったと思うんですよ。
ですのでね、ややこしいとか面倒だとかおっしゃらずにね、もしご自身で農地を買いたいとおっしゃるのであればね、ぜひ農業委員会さんに一度はお運びいただきたいんです。それが私の結論でございます。
では今日は別の時間に宮本武蔵の五輪の書の続きを読んでいきたいと思います。ではごきげんよう。